アガベのおやっさんは、アガベの違いが分かる男! アロエのおやっさんは違いがわからないただのオヤジ?【oyageeの植物観察日記】

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オリンピックが終わっちゃいましたね…

植物情報発信基地となる店舗にエアコンが付いたことだし、昼間は涼しい基地内で溜まってるブログを大まか書きあげて、夜に自宅でブログ更新をするつもりでしたが、夜はオリンピックを見始めたら、更新できなくって…

どうも申し訳ありません。

オリンピックが終わったことだし、ブログ更新、これから頑張ります!

本日は水曜日(8月4日)で、基地に行くのはおやすみ。

家で植物の植え替え作業をしてました。

今、「観葉植物、真夏の怒涛の植え替え」を大決行中!

毎夕、ひどいときは早朝から観葉植物の2~3種を植え替えてます。

本日は休みだから、昼間に植え替え作業をしてると、作業服を着たひとりのおじさんが来ました。

このおじさんは、どのおじさんかというと、去年、近所に住むアロエのおやっさんと一緒に来たおじさん。

アガベをいくつか自宅で育ててるみたいで、珍しいアガベがあれば、分けてもらいたいと、アロエのおやっさんが連れてきたんです。

その時、斑入りのアガベ(多分、五色万代?)ともう1つ何かを買ってくれました。

アガベが好きなんで、名前は「アガベのおやっさん(仮名)」ということにしましょう。

…と思いましたが、「アロエのおやっさん」と「アガベのおやっさん」、「あ」から始まる3文字の言葉で、あとは「おやっさん」だから、わかりづらくて読みづらいですよね。

「アガベおじさん(仮名)」と呼ぶことにしましょう。

年齢は、アロエのおやっさんと同じぐらい…

2人は、仕事繋がりの友人だと思います。

アガベおじさんちのアガベ、今年の1月の大寒波で外に置いてたアガベがほとんどやられてしまったようです。

またアガベを揃えたいってことで、買いに来てくれたんです。

アガベが寒さにやられたのは、うちもなんですよね…

軒下や物陰に置いてたアガベは葉が傷んだぐらいで何とか大丈夫だったんですが、物陰から外れた寒風が吹き抜ける場所に置いてたアガベがダメだったんです。

だから、うちのアガベ、まだほとんど増えてないんです。

アガベって、仔が吹き出すと、どんどん子株が出てくるんだけど、出るまでが遅くて、なかなか増えてません。

肥料が足りないからでしょうか? 土が合ってないからでしょうか?

だけど、アガベの種類はだいぶ増えました。

ほとんどの種類がまだ1苗ずつしかないから、全然分けられないんだけど、持ってるアガベの品種名とか違いとかを1つずつ説明していったんです。

アガベおじさん(仮)は、アガベに興味があるから、この苗とこの苗の違いとかを説明しても、熱心に聞いてくれるんです。

例えば、これ。

斑入りのアガベです。

外に斑が入る左奥のアガベが、「アメリカーナ」

その逆パターンで、中に斑が入るのが「華厳」

白中斑のアメリカーナです。

これを説明したら、アガベおじさんは、「ほ、ほ、ほう、ほう… へぇ~」ってしっかり聞いてくれるんです。

以前、アロエのおやっさんがこの2苗を指さして、「これ、アガベ?」って言うんで、「そうです、だけど2つが違うんですよ。斑の入り方が逆。同じ品種だけど、逆バージョンなんです」って説明してたんですが、まったくの無反応…

興味があるから「これ、アガベ?」って聞いてきたと思うでしょ?

だから、説明してあげたんですけど、全然食いついてこないんです。

斑入りアガベに興味あるんかい!? ないんかい!? どっちなんかーーい!?

アロエのおやっさんって、アガベに興味を示すんだけど、本当に興味があるのかないのかわかんないんですよ。

人の話をまったく聞かないんです…アロエのおやっさんって。

だから、会話が成立しないんです。

小学生の時、先生から「人の話をちゃんと聞きなさい!」って怒られてませんでした???

説明しがいのないおやっさんなのです。

その点、今日来たアガベおじさんはしっかり聞いてくれるし、反応もしてくれるんで、説明のし甲斐があるってもんです。

「アメリカーナ」と「華厳」のそばに、こういうのを置いてます。

これ見て、アガベおじさんは、「これもアガベ?」と聞いてきました。

いや、これはサンセベリア。

これ、サンセベリアの中で一番普及してるトラノオやローレンティのように見えますが、どちらでもありません。

葉がうねり、クネクネしてる「ツイステッドシスター」という品種です。

すぐには大きくならない品種のようで、葉が縦に伸びるというよりは横に広がるように育ちます。

この2苗は育ちが悪くて、最近植え替えてここに置いてたんですよ。

地べたにべったり張ったような葉だから、アガベおじさんは、アガベと勘違いしたんでしょう。

「これはアガベではなくて、サンセベリアなんです…」としっかり説明しましたよ。

すると、アガベおじさんは、「アガベに似てるよね~! そうか、サンセベリアなんだ…」とちゃんと反応してくれました。

以前、同じようにアロエのおやっさんも、このサンセベリアのツイステッドシスターを見て、「これ、アガベじゃあないん?」って言ったんです。

この時も同じように、「これはアガベではなくて、サンセベリアです」って教えてあげたんだけど、アロエのおやっさん、なんて言ったと思います?

「これ、サンセベリアかぁ!? 俺は、サンセベリアはすかん!!」って言い放ったんです。

サンセベリアを異常に嫌う、アロエのおやっさん…

いきなり、「すかん!」って言われてもねぇ…

何を根拠にサンセベリアをすかんって言うのかわかんないけど、「サンセベリアだって、アロエのおやっさんのことを「すかん!」って言うと思いますけど???」って心の中で呟きましたけど?

ここに、「笹の雪」の斑入り品種があります。

「笹の雪」と言うのは、大きくなってくると、葉の表面にクレヨンやペンキで線を描いたような模様が入る品種で、その斑入り品種がこの3苗です。

右下が、黄色の斑の「輝山」

斑がほとんど消えかかってますが、一応黄色の斑入り品種でした。

その上が、白と黄色の中間色の「ロッキー新雪山」という品種(と聞いてますけど、もしかして間違えてるかもしれません)

で、大きな苗が白色の斑の「氷山」

これを、アガベおじさん(仮)に3種の違いを説明したら、「うん、うん、うん」「うん、うん、うん… 違うね、斑の色が…」って真剣に聞いてくれるんです。

アガベおじさんは、「違いの分かる男」です。

以前、同じようにアロエのおやっさんが白い斑がきれいな「氷山」に気づき、「これ、アガベじゃん! お!斑入りじゃん!」ってテンションが上がったんです。

アガベにすごく興味を示したんで、同じように説明したら、相槌もなく、まったくの無反応。

すぐに、別の多肉苗に目が行ってました…

もしかして、アロエのおやっさんは、「違いの分からないただの親父」?

きっとそうでしょう… この3種の違いがわからないんでしょ? ね?ね?ね?

白と黄色の中間色の「ロッキー新雪山」が2苗あるんで、アガベおじさんに1つお分けします。

1鉢を持ち上げましたら…

あちゃー!

またやっちゃいました!!!

大事な大事な葉っぱを、ポキッと折っちゃったじゃないですかぁ!

最悪です!!!

どうしてこうそそっかしいんでしょうか?

アガベおじさんには、折れてないもう1苗の方をお分けします…

ここにも、斑入り品種のアガベがあります。

よく見かけるアガベの斑入り人気種…「五色万代」です。

葉が傷んでるのは、冬にやられかけてた爪痕です。

何とか一命をとりとめ、今は中心部分は成長が始まってますよね。

皆さまは、「五色万代」って何と読みます?

最初の頃、読み方は「ごしきまんだい」かと思ってましたが、「ごしきばんだい」が正解のようです。

この五色万代、アロエのおやっさんは「五代万色(ごだいまんしき)」と呼ぶんですよ。

「ごだいまんしき」ですよ、「ごだいまんしき」!?

「ごだいまんさく」のような呼び方… 新人演歌歌手じゃあないんだから…

おやっさーーん、「色」と「代」が逆ですよーーー!!!

アロエのおやっさん、うちの「五色万代」を見るたびに、何度も何度も「ごだいまんしき」と呼ぶんで、完全に勘違いしてますね。

以前、訂正してあげようと、「ごだいまんしき」と言った後にさりげなく、「あ!それ! 五色万代(ごしきばんだい)ですねー!」って言ってあげたんだけど、まったく気づいてくれず、いまだに「ごだいまんしき」と呼んでるんですよ。

もう訂正しませんよ。

永遠に「ごだいまんしき」と呼んでてください。

きっと、アロエのおやっさんは、伍代夏子さんのファンだと思います…

「ごだい」が口癖になってるから、「五色万代」も「五代万色」と呼んでしまうんでしょ?

アガベおじさんには、この3種をお分けしました。

左が、「姫笹の雪」

入手時に「姫」がついてましたので、通常の「笹の雪」より小さい品種なんでしょう…

で、真ん中が、葉の折れてない「ロッキー新雪山」で、右が「ジャミニフローラ」という品種。

「ジェミニフローラ」って葉っぱが異様に細いんですけど、これでもアガベの仲間のようです。

この3苗、アガベおじさんは大事に抱えて帰ってくれました。

ありがとうございます!!!

アガベおじさんとはアガベ談議ができるんですが、アロエのおやっさんとはアガベ談議は無理!

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会話が成立しない人との植物談義は、結構気を使って疲れるんですよ、これが…

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