子猫のテンを保護した2日目に、嘔吐! 痙攣! 無反応! そして段々と衰弱へ… 「テン、死ぬなぁー! 目を開けろーーー! え?」

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23年4月、野良猫親子が突然、我が家の裏の小屋へ引っ越してきて子育てしてました。

子猫の姿をじっと見てたり、スマホで撮影してたりしたら、母猫が身の危険を感じたようで、子猫を置いて母猫だけが逃げてしまったんです。

【23.04.27のブログより】

その子猫4匹のうち、1匹だけを保護しました。

残りの3匹は母猫が迎えに来たんですが、最後の1匹だけは迎えに来なかったんです。

【23.04.27のブログより】

いくら待っても迎えに来ない母猫を、ずっと信じて健気に…だけどどこか心細そうに待ち続けるこの子の顔を見てたら、いてもたってもいられず、保護して飼うことを決意しました。

本日は、保護して2日目のお話です。

テンは、2階の一室にいます。

いつも寝室で使ってる部屋です。

夜、別の部屋にあるパソコンでブログを更新しようかと思いながらも完成できなくて、最終的には更新せず。

寝ようと思い、テンのいる部屋に行ってみると、テンは布団の間に挟まってぐっすり休んでるようです。

布団にすっぽり包まれて、まだ母親の懐が恋しいんでしょうかね…

お前の寝床、そこじゃあないんだけど?

ま、保護してまだ2日目だし、今日はここでゆっくり寝かせててあげましょう…

安心したのもつかの間、大惨事発生です!

まさに地獄絵図というのはこのことです!!!

部屋中あちこちがびしょ濡れ!

またおもらしした?

ベッドの上、じゅうたん、段ボール箱で作ったテンの寝床と、ありとあらゆるところが濡れてます。

これは拭いた後なんですけど、ベッドの上…

敷きパッドの下までしみてたんで、濡れタオルでふき取った後なんです。

最初は粗相をしでかしたのかと思いましたが、どうもおしっこではないようです。

これは段ボール箱で作ったテンの寝床ですが、真っ白な乳液のようなものが付いてまして…

暗くて映りが悪いんですけど、オレンジ色とベージュのボア毛布のベージュ部分のところ…

白い固形物のような半液体のものがついてますよね?

もしかして、吐いた?

真っ白なドロドロしたものは、多分ミルクだと。

ミルクはお湯で表示通りの分量を溶いてあげてたんですけど、市販の粉ミルクがテンの体質に合わなかったとか?

猫ってよく吐く動物って言われてますけど、ミルクだけでも吐くんでしょうか?

完全液体だったミルクが、ドロドロの半練り状態になって吐くことあるんでしょうか?

それか、もしかしてウ〇チ?

今はミルクだけの水分のみだから、おしっこしかしないかと思ったんだけど、ネットで調べたら、ミルクでもウ〇チをするらしいんです。

保護して2日目、おしっこは自分でするようになったけど、ウ〇チはまだなんです。

もしかして便秘で、飲んだミルクが逆流して吐いたんでは?

保護して2日目の夜ですが、まだウ〇チは一度もしてません。

ウ〇チを自分だけの力ではまだ出せないのかもしれません。

ということで、ティッシュでお尻のあたりをトントンして刺激をしたんです。

子猫のトイレ訓練動画で、自分でまだ出せない子猫はお尻をティッシュなどで刺激して促してあげればいいってことを言ってたんです。

野良猫の世界ではティッシュなんてないし、手伝う人もいないし、子猫はどうやって排泄を覚えるのか?

まだ自分でウ〇チができない子猫は、母親が子猫のお尻を舐めて刺激を与えて子猫の排泄の訓練をするらしいんです。

だったら、テンのママ猫おじさんになったんだし、テンのお尻を舐めてあげれば?…って?

さすがに、それはぁぁぁ… 無理です!!

だから、ティッシュでトントンやってみたんですが、出ない…

「吐いたのは便秘が原因ではなさそうだし、どうしたんだろうなぁ…」なんて思ったら、履いてるスリッパを枕代わりにその場で寝てしまいました。

何度も吐くって、どこか悪いんでしょうか?

なんだか元気がないんですよね…

風邪でも引いたのか?

産まれてからずっと外の生活だったのに、昨日からずっと家の中に閉じこもりっきりだから、環境が変わってストレスなのか?

ママや兄弟が恋しいのか?

また元気な姿を見せて欲しいから、抱いてあげてたんですね。

肌のぬくもりを感じたら、少しでも安心できるだろうし、すぐに元気になるだろう…と

こういう風に抱いてたら、肩まで登ってきてまた吐いたんです。

虚ろの目、覇気のない表情、うつ向きがちな姿でどこか寂しげでもあり、具合が相当に悪そう…

体調が悪いのか?

それとも、精神的なものなのか?

保護した初日、一生懸命にヨチヨチ歩いてた元気なテンとは全く正反対の姿なんです。

元気が全くないし、どんどん衰弱していってる気がする…

背中をトントン叩いて起こしても、目はぼんやりと虚ろだし、しんどいのかすぐに目を閉じます。

そうしてると、呼びかけにもあまり反応しなくなったんです!

さらに頭は垂れ、全身脱力状態… 手足にも力が入らなくなってきました!

だんだん意識がもうろうとしてきてる…

鷲づかみにして持ち上げても、手も足もだらんと垂れてて、全身に力が入ってないようです。

ぐったりしてまったく動かないんだけど…

どうしたテン? 生きてるか、お前!!!

一応息はまだしてる…

しかし、呼吸は早く、そして荒い…

ゼェゼェハァハァ言ってる…

体はたまにぴくっ、ぴくっと痙攣してる…

テンを手に持ち「おいおい、テン、どうした?」って揺すっても、目を開けないし、反応もない、全然起きない。

「どうした??しっかりしろ!」と体をトントンと叩いてみたが、反応が全くないんです…

体も段々冷たくなってきてるような気がする…

低体温症???

「テン、目を開けて! 死ぬんじゃないぞー!」

どうしよう…

何が悪かったんだろうか?

兎は、寂しいと死んでしまうって言いますよね?

子猫も寂しいと死んでしまう???

これまで一緒にいた母猫や兄弟猫と離れ離れになり、急に一人ぼっちで孤独に耐えきれなくなって、このまま死んでしまうんでは???

このままだったら、本当に死んでしまいそう…

今の時間は午後10時…

動物病院につれて行く?

動物病院って、診察時間外でも診てくれるんでしょうか?

人間の自分でさえ、夜に病院なんて行ったことないし、病院の診察時間外なんて一度も行ったことありません。

そもそも病院なんてほとんど行かない人間なのに、飼い始めてまだ2日目の子猫をもう夜の病院に連れてく?

勇気いるよなぁ…

もし連れて行ったとしても、動物病院って一体、どれぐらいの費用が掛かるのか?

動物に健康保険なんてないし、ペット保険も入ってない。

これまで一度も犬や猫を飼ったことないんで、動物病院とはまったく無縁でした。

だから、相場っていうか、診察料や薬代などの金額が全然わからない…

見当もつきません。

どれぐらいかかるんだろうか?

連れて行ったはいいが、「手術が必要です…」とか言われて10万も請求されたら、絶対に払えませんって!

まずは今、何ができるのか?

今、衰弱してきてるテンのためにできることは……

まずは保温!

以前、保護した子猫の動画で見たことがあるんですが、衰弱してる子猫を保護した後、すぐにお湯を入れたペットボトルで子猫を温めてたんです。

湯たんぽ代わりとして…

すぐにペットボトル2本にお湯を入れ、直接テンの肌に触れないようにタオルを巻いて…

温かいペットボトルをそばに置いてみたら、一応目を開けてくれます。

意識はまだあるんですが、辛うじて目を開けてる感じ。

少しでも保温して体力温存できるよう、真冬に多肉植物で使ってた不織布シートをテンに被せてみた。

意識はまだあるんだけど、どうしてもすぐに顔を伏せ、目を閉じて体を丸めてしまうんです。

相当きつそう…

何が悪かったんだろうか…

やっぱり、心細いんだろうか?

突然独りぼっちになったんで、極度の寂しさに襲われてるんでは?

昨日、保護する方がこの子猫にとって幸せなのか、それとも母猫の元へ戻すのが幸せなのか悩みました。

出した結論は、「保護して飼う」

その結論が間違ってたのかもしれません。

あの時、絶対に母猫の元へ返してあげるべきでした。

テンを保護したばっかりに、こんなに苦しい思いをさせてしまって…

昨日、テンを保護しなきゃよかった…

ホント、後悔しました。

テンを母猫から離してしまったがために、目を開けられないぐらいこんなきつそうな顔して、体は衰弱してしまってる…

ここでテンに、「ごめんね… 昨日保護しなきゃよかったね… あの時強引にでもお母さんのところに返してあげてれば、こんな風にならなかったのにね…」って謝りました。

見ててつらくて、あまりにもかわいそうで、oyagee泣きました… マジに…

こんな時間に動物病院へ行くのは、どうしても躊躇してしまう。

また金銭的にもいろいろ考えたらどうしても無理なんで、元気になってくれることを祈りながら、テンを寝床に寝かせてあげました。

両サイドにあったかいペットボトルを置いて…

目はずっと閉じたままです。

このまま目を閉じたまま、死んでしまうんじゃあないかって言う顔をしてます。

テンの寝姿を見ながら、「お前と出逢ってたった2日間だったけど、ありがとうね。

お前をお母さんのところに返してあげられなくてごめんね…

返してあげたら、こんなことにならなかったのね…

ごめんね、ごめんね…」って、oyagee、大泣きです。

そして、「明日は絶対に元気になれよ! なれるんだぞ… 死ぬなよ… 死ぬんじゃあない… 絶対に死ぬな!」ってかけてたタオルの上からお腹付近をさすりながら声掛けしました。

すると、今までピクリともしなかったテンが、掛けてたタオルから両手をムニューと出し、大きな伸びをしたんです。

え? 何? まだそこまで動ける余力は残ってる???

もしかして、あるだけの全身の力を振り絞って最後の挨拶をしてくれたのでは?

きっと、テンも「ママ猫おじさん、たった2日間だったけどありがとね。ミルクの飲ませ方は下手だったけど、いっぱい飲ませてくれてありがとね。いっぱい遊んでくれてありがとね。ママ代わりをしてくれてありがとね…」って、最後の力を振り絞って挨拶してくれたんだと思いました。

そう思った途端、oyagee大号泣です!!!

こんな小さな子猫からお礼を言われて、テンとはたった2日間の付き合いだったけど、感謝の気持ちを精一杯の力を振り絞って、最後の別れの挨拶してくれたんだ…と思ったら、泣けますよね???

絶対泣けますって!!!

まだ生まれて1か月も経ってないような、小さな赤ちゃん子猫ですよ?

まだよちよち歩きしかできない子猫ちゃんですよ?

そんな子猫が具合が悪いながらも、最後の力を振り絞りながら両手を頑張って上げて、必死に元気な姿をアピールするんですよ?

そのアピールが、「たった2日間だったけど、美味しいミルクをありがと! ボクを保護してくれてありがとうね。 うれしかったよ。 ありがと、ママ猫おじちゃん。 ボク、まだこの世に生まれて何日しか経ってないけど、ボクはこれから天国へ行くよ。 ママ猫おじちゃんはボクの分まで生きて! 長生きしてね。元気でね…」って最後の別れのあいさつの意味だったら…

そう思ったら、絶対泣くでしょ?

どんなに怖いお兄さんだって、どんなに塩対応の冷たいお姉さんだって、絶対に泣くって!!!

これで号泣しない人なんていないと思う…

しかし、動いたのはそれっきり。

後はぐったりとしてます。

この子、このままホントに死んでしまうんだろうか…

昨日、保護するか、母猫の元に強引に返すか迷って、結局保護したことの後悔や、病院に連れていけない罪悪感、こんな苦しそうな表情をしながら何もしてあげられない自分のふがいなさで結構落ち込みました。

午前4時、寝てるoyageeの体の上で、ゴソゴソ何かが動いてるものを感じて目が覚めました。

テンが起きてる!

元気がよさそう…

って言うか、全然元気いいじゃん!

昨夜、元気がなかったのは何だったんだろう?

「よかったねー! 元気になってよかったねー!」って抱いてあげたんです。

すると、oyageeの心配をよそにテンは呑気に後ろ足ピーンと立て、新体操なんか始めちゃったりして…

おいおい、毛繕いしてる場合か???

昨日、一体何があったの?

なんで、元気がなかったの???

そしたら、大きなあくび…

眠いの?

もしかして、昨夜はただ眠たかっただけ?

爆睡してただけなの???

「昨夜は、爆睡してただけなんかーーーーーいッ!!!」

子猫ってあんな爆睡するの???

ほんとびっくりしましたよ、このまま死んじゃったら…と。

責任を感じたんですから…

「保護」という間違った結論を出してしまった、という…

そして、いろいろと考えたんですから…

「朝起きた時に、息もしてなくて、心臓も止まってて、ホントにテンが死んでたら、どうしよう… 川に流すのもあれだし、裏の畑のどこか隅っこにでも埋めるか…」まで考えてたんですから。

ホント、人騒がせな子猫だこと…

慌てふためいてあったかいペットボトルを用意した自分は、一体何だったの?

テンの前で号泣した自分が恥ずかしいったら、ありゃしないわ…

病院に連れて行かなくて、ホントに良かったです。

血相変えて病院に連れて行って、「せんせーい!!子猫が大変なんですッ!!! 意識がもうろうとしてて、目を閉じたままで開けないんです! 死にかけてるんです!!!!!!」って駆け込んだはいいが、先生から「この子、どこも悪くありませんよ。眠いだけです」って言われ、大恥かくところでした。

だけど、ホントどうやっても目を覚まさないし、起きなかったんですよ。

テンを手に持ちながら、結構振ったんです。

ぶんぶんぶんぶん…と。

まるで粉プロテインと牛乳をシェイカーに入れて手に持ち、スナップを効かせて混ぜるように…。

それでも起きなかったんです。

死んだように眠るって、まさにああいうことを言うのね????

ミルクは昨日の午後7時ぐらいから飲んでなかったので、午前4時にミルクタイムです。

元気一杯飲んでくれてます。

ミルクの飲ませ方、相変わらずへたくそだよなぁ…って顔つきで飲んでますけどね。

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新米ママ猫おじさん、1つ覚えました。

「子猫は、死んだように爆睡する…」

皆さんも、子猫を保護したら気を付けてくださいね。

恐ろしいぐらいに爆睡状態ですから…

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