母猫のお迎えをずっと待ち続ける1匹の子猫…  育児放棄? すると上空にはトンビが! そして行方不明に!? ついに最終決断を!

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野良猫親子のブログは、これまでこのような流れでした。

家の裏には小屋があり、そこは多肉植物の置き場所になってる通称「多肉小屋」

4月27日、その多肉小屋に突然、野良猫の親子が引っ越してきました。

母猫は子猫へ授乳の真っ最中…

子猫の姿を一目見ようとそばによって覗き込むと、母猫は険しい顔つきでシャー!と威嚇してきます。

【23.04.27のブログより その1】

威嚇されながらも、野良猫親子を見続けてると、母親が身の危険を感じたようで、4匹の子猫を置いてどこかへ逃げちゃったんです。

【23.04.27のブログより その2】

しかしその後、母猫は子猫の元へ戻ってきて、1匹ずつ首部分を噛んで次の子育て場所へと運んでました。

【23.04.27のブログより その3】

4匹の子猫のうち、2匹はすでに移動しており、残ったのはこの2匹…

果たして、この2匹も無事に次の安全場所へと移動できるのでしょうか???

「この子たちのママー! 早く迎えに来てー!」

ここまでが前回のブログでした。

この続きはどうなったのか?

これからご紹介するのが、「ある日突然目の前に現れた野良猫親子」の最終章です。

最終的に一番最後に残ったのは、この子猫。

4匹の中で一番小さくて、一番元気がなくて、一番寂しげな表情を浮かべてたのが、この子なんです。

こういうタイプは、どうしても放っとけない性分…

大きい者より小さい者、強い者より弱い者、主役よりは脇役、メインのなっちやゴマキよりも目立たない圭ちゃんを、oyageeはついつい応援したくなっちゃうんです。

この子の名前、「圭ちゃん」に決めます?

それはやめときます…

一人ぼっちになり、大きなコンテナボックスから小さな身を懸命に乗り出して、遠くを見つめて、母親の姿を必死に探す子猫…

こういう悲しそうな表情をしながらも、一生懸命に頑張ってる姿を見てたら、泣けてきません?

これが、一番上のお兄ちゃんで活発な元気のいい子猫だったら、そうでもないんです。

一番下の一番小さな子が、必死で、一生懸命で、だけど泣き言とか泣きべそを一切かかずにきっと母親が迎えに来てくれることを信じて、じっと耐えてる姿に泣けるんです。

oyagee、号泣しそうです…

こういう子は絶対に幸せになって欲しい。

だとすれば、母猫がこの子を迎えに来て、母の元で兄弟猫と一緒に暮らすのがやっぱり一番!

「だから、絶対に迎えに来て欲しい。お願い、来てー!」って祈りながらこの子を見つめてました。

子猫が泣き言一つも言わず、必死に頑張ってる姿に感動もんなんですが、なんだかんだ言っても、まだ生まれたばかりの赤ん坊の子猫。

寂しさには勝てないようで、だんだんと鳴き始めたんです。

「みゅあ、みゃあ~」の声が段々と大きくなってきます。

家は密集してないド田舎ですが、100メートル先まで聞こえるぐらいの大きな鳴き声。

近所迷惑ぐらいに鳴くんです。

うちが子猫を虐待してるんじゃあない?って思われるぐらい大声なんです。

そうしてると、上空にはトンビが…

子猫の鳴き声に気づいたのか、うちの上空を旋回しながら飛んでるんです。

子猫の鳴き声が上空まで聞こえてる???

トンビって、耳がいいんでしょうか?

だけど、鳥類って目がいいってよく言いますよね?

子猫の姿に気づいてしまった?

気づけば、トンビがうちの屋根まで降りてきてるじゃあないですかぁぁぁ!!!

何のために? 子猫を狙う為???

子猫がトンビに完全に狙われてる!!!

子猫はよちよち歩きで、まだ逃げ足が速くありません。

また、何が危険で何が危険じゃあないかって言うのもわかってないと思います。

その辺をちょろちょろ歩いてて、上空からトンビが急降下し、そのまま鷲づかみされてさらわれてしまう…

テレビの動物番組で、野原にいる1匹の兎が上空からタカかワシにさらわれていく映像を見たことがあります。

一人ぼっちにしておけば、この子猫もそうなるのが目に見えてます。

今日はそうならなくても、これから野良猫として生きていくとなると、いずれはそういう運命になってしまうかも?

実は、家の反対側にはカラスも待機しているんです。

カラスはこの子猫を狙ってるわけではなく、家の前のゴミステーションのゴミを漁りに来てるんですけど、子猫に気づけば絶対に子猫を狙います。

赤いクローバーやゴールドクレスト、多肉植物がある部分がうちの家の前で、向こうの方に黄色い袋がありますよね。

あれが市の指定ゴミ袋なんですけど、この辺の人があそこにゴミを出すんです。

小屋や柵ではなく、網だけをかけるゴミ置き場なんで、カラスや野良猫が寄ってきてゴミを漁るんですよ。

野良猫が多いのも、このせいなんです。

カラスって食べられるものはなんでも食べる雑食の生き物なので、生きてる子猫も狙うようです。

以前、カラスに襲われて両目を失った子猫の映像をYouTubeか何かで見た時には非常にショックでした。

自然界では弱肉強食は当たり前… 「自然界の掟」なんで仕方ないことかもしれませんが、この子猫だけはどうにかして守りたい。

ここで「保護する」か、それとも「やはり親の元へ戻す」かを悩みました… 真剣に。

この子を保護するとなると、これからの人生が変わってきます。

大袈裟かもしれませんが、絶対に大きく変わるはず。

だって、今まで生きてきて、犬や猫を一度も飼ったことがないんですよ。

これから猫中心の生活になってしまうかもしれません。

これまで空いた時間は、ほぼほぼ100%植物のことでした。

空いた時間は、多肉植物や観葉植物の植替えや水やり、見回りとかで1日が終わってました。

これから猫を飼うとなると、植物が100%ではなくなります。

比率的には、猫50%植物50%ぐらい?

下手したら、猫の比率の方が大きくなるかもしれません。

それから、これから猫を飼うとなると、どれぐらいのお金がかかるのか?

ケージやトイレなどの猫グッズは持ってないんで一から揃えないといけないし、毎月のえさ代も必要だし、大きくなれば去勢避妊手術やワクチン接種もしないといけない。

病気やけがをしたら、病院に連れて行かないといけないかもしれない。

また猫を飼いながら、植物も育てられるのか?

猫って、室内の植物の葉っぱをかじったりするらしいんです。

以前、いとこが植物を買ってくれたんだけど、猫を飼ってるいとこで次に会った時に、「あの時の植物、全部飼い猫にかじられちゃって枯れちゃった…」って言ってました。

うちもそうならないとは限りません。

部屋で飼う猫が、室内に育ててる植物をおもちゃ感覚や面白半分でかじったり食べたりしないか?

猫と植物はうまく共存できるのでしょうか?

さあ、どうする? 「飼う?」 「飼わない?」

いよいよ最終決断の時がやってまいりました…

飼うか、飼わないか… … …  ファイナルアンサー!

答えは… 「飼わない!」

「母猫の元に戻す」ことに決めます!

親元に返すのがこの子のためにも、そしてoyageeのためにも一番いい解決方法だと決め、母猫の新しい場所を探したんです。

意外とそばにいたんです。

先ほどの子猫の画像では、右奥の方に青い部分がありますよね。

お隣さんの家の1階ベランダ部分です。

青いのは、多分猫除けか鳥除けの網をベランダの手すりにかけて覆ってるようです。

その下に、母猫と3匹の子猫がいました。

「母猫の元に戻るのが一番。もうすぐだよ、良かったね」だと言い聞かせ、子猫を持ってお隣さんのベランダのそばまで移動。

お隣さんの敷地内には入ることはできないんで、子猫を畑とお隣さんの敷地のぎりぎりのところに置いたんです。

母猫と残りの子猫は、この奥にいるんですよ。

波型トタンの向こう側、一番奥に隠れてます。

母猫と子猫の距離は、約4メートル…

物陰に隠れてますが、子猫の鳴き声や臭いで絶対にわかる距離です。

しかし、ここで子猫が泣き叫んでも、母猫は一切出てこない。

自分の子なのに、知らんぷり…

子猫の姿が見えてないのか? 見えてるよねぇ…

鳴き声が聞こえてないのか? 絶対に聞こえてるよねぇ…

なのに、出てこない…

その場を数分離れて子猫1匹にしてみましたが、子猫は泣き叫ぶだけ。

これって育児放棄?

(これってこの後に知ったことですが、子猫は保護するつもりがなければ、絶対に触ってはダメ」らしいんです。人間の臭いが付くからかもしれないし、あと人間が子猫を抱いてる姿を母猫が見れば、自分の子ではないと思い込むのか、母猫が育児放棄をするらしいんですよ。この時点で子猫をもうべったりと触りまくってたんで完全にOUTだったんです…)

最後の手段で、お隣さんの敷地に入って、母猫のお腹付近に強引に押し込む?

母猫が逃げたら、残りの子猫3匹と一緒にしておけば、また4匹揃って育児するでしょ?って思い、お隣さんちにとりあえず声をかけようとも思いました…

無断で他人の敷地に入るのはいくらお隣さんでも問題があるので、一言声をかけて入ろうかと。

実は、ここのお隣さんとは全くと言っていいほどお付き合いがなく、会えば挨拶ぐらいしかしておりません。

「すいません、〇〇さんちに野良猫親子がいまして… この子猫もその親の子なんですけど、返してあげたいので、敷地に入ってもいいですか?」って尋ねても、「困ります、そういうことは… 野良猫が住み着くじゃあないですか」って言われないとも限りません。

それでなくても会話がないのに、ますますぎすぎすしたお付き合いになりそうなので、やめときます。

上にはトンビはいなくなっており、とりあえず元も場所に戻しました。

もう一度、母猫が自発的にこの子猫を迎えに来るのを待ってみようかと…

人間がずっとこの子猫のそばにいても母猫は絶対に迎えには来ないんで、この場から離れました。

20~30分ぐらいその場から姿を消したんです。

再び、戻ってみると…

子猫の姿がない!

ついに母親が迎えに来た?

よかった!と安心したのもつかの間、さっきまで屋根にいたトンビのことが頭をよぎったんです。

もしかして、トンビにさらわれたんでは?…と。

すごく不安になって、その辺を探してみました。

そしたら、下の草むらの中でミャ~ミャ~と心細い猫の鳴き声が…

この辺から聞こえます。

小屋の回りは、この植物が蔓延ってます。

これは、ドクダミ。

葉っぱは乾燥させてドクダミ茶として飲めますが、非常に独特の匂いがしてくさい植物です。

この植物の厄介なところは、刈っても刈っても、枯れることはありません。

地下茎で繋がって育つ植物なんで、一部分刈ったり引き抜いても地中に茎がどこか残ってればそこからまた繁殖する…と言う、とても厄介でしつこい植物なんです。

寒い冬は葉が枯れますが、地中で地下茎が生きてるんで、また春になったら新芽が伸びてこのありさま…

暖かくなるこのぐらいの時期からは非常に成長が早くなって、抜いても刈ってもすぐに葉っぱを茂らせるという、とても厄介で人間泣かせの植物なんです。

そんな厄介者のドクダミの葉が邪魔して、子猫の姿が一向に見えず…

しかし、子猫の鳴き声はまだどこからか聞こえてきます。

コンテナボックスから脱走した?

一番小さな子猫だったのに、あの子猫もあの高いボックスを乗り越えたんだ…

どうしてもお母さんの元に行きたくて、お母さんを探したくて、必死に乗り越えたんでしょうね…

どこにいるんでしょ?

早く見つけてあげないと、地面にいる時間が長ければ非常に危険だと思う。

ウイルスや菌、ダニやノミなどの虫がつく確率高いし、割れたガラス瓶や植物の刺などでか弱い足や体が傷つくかもしれない。

鳴き声が聞こえなくなると、行方がホントに分からなくなりそうだし…

あ! いました!

緑のポリタンクのそばに茶色の模様が!

あれは、子猫の頭ですね!

あ!  まずい!

その鉄骨の下には行かないでーーー!

その鉄骨の下から左は、小屋の下なんです。

小屋は10センチほど床あげしてて、下は空洞です。

その下に入られると、捕まえることはほぼ無理!

人が匍匐前進でも入り込めるスペースはありません。

自分から出てきてくれない限り、捕まえられないんです。

それでも出てこなかったら、あとは小屋を壊すしか手段はなくなります。

手を差し伸べようと思ったら、ついに子猫は小屋の下の狭い床下部分に入ってしまいました…

このままの状態が続くのなら、保護も、捕獲も、無理なんですって!!!

最悪のパターンです…

どこかいないかと探してみるけど…

鳴き声はするんですが、姿は見えず…

困った、困った、ほんとに困りました…

すると、大きなブロックの穴の間から、子猫がひょっこり顔を出したんです。

出てきた! しかし、もう少し… もう少し前に出て…

もう少しだけ顔を出してくれないと、捕まえきれない。

今の状態だと、手を差し伸べたら、びっくりしてすぐに奥に引っ込んでしまそうなぐらいの出方なんです。

もう少し、もう少しだけでいいから顔を出してちょうだいな…

もうちょっと、あと5センチでいいから前に出てきて…

しかし、これ以上は出てきてくれないかもしれない。

一か八かで手を伸ばして捕獲します。

飼う、飼わないは、この時点ではまだ決めてなかったけど、一度捕まえて安全な場所に移動させないと。

で、ついに捕獲! 強引にブロックの隙間から引きずり出しました。

すぐさま、自分の懐へ…

ダウンベストのファスナーを下ろして、あったかい懐に押し込んだんです。

この時間は、すでに10時過ぎなんです。

母猫のお腹から離れたのが朝7時ぐらいでしたから、すでに3時間ぐらいたち、ずっと寒かっただろうし、母親もいない兄弟もいなくて一人ぼっちで怖かっただろうから、少しでもぬくもりを感じる懐へ…

これでこの子猫が少しでも落ち着いてくれたら、安心してくれたらと思ったのがこの手段でした。

こういう顔をしていたら、飼わなきゃいけないでしょ?

飼ってあげたいでしょ?

こんな小さな子猫がうつろな顔して、ウルウルした瞳でどこか助けを求めてる表情を浮べてたら、放っておけないでしょ?

ずっと猫嫌いだけど、今日で「猫嫌い」は撤回です!

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まずはミルク!

ミルクと哺乳瓶を買ってこよっと!!!

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