目次
観葉植物の病害虫の対策と予防 【害虫編】
観葉植物と害虫の関係
観葉植物のグリーンに囲まれながら生活していくのは、とても気持ちがよいことですよね。
そんな時にふと、「あれ?何?」 「ブツブツしたものがいっぱいついてる」 「葉に穴が空いてる… 虫に食われた?」って思うこと、ありませんか?
部屋に飾ってる植物がフェイクグリーンやイミテーションの植物なら問題ありませんが、生の観葉植物だと必ず病気や害虫がつきものです…
害虫とか病気とかは、できれば無縁でいたいし、なるべくならかかわりたくないですけど、観葉植物を育ててくうえでは切っても切り離せない難題ですよね。
今回は害虫の方を書いていこうと思います。
暖かくなってくると、厄介なのが害虫。
観葉植物の害虫被害と言えば、一番多いのがハダニとカイガラムシですね。
あと、oyageeが実際確認したり、被害にあったりしたのは、アブラムシ、チョウやガの幼虫、ケムシ類、イモムシ類、ナメクジなど……
梅雨時期はカタツムリも観葉植物のそばにいることがありますが、カタツムリも観葉植物の葉を食べたりして、危害を加えてるんでしょうか?
その辺のところは未確認ですが、ナメクジもカタツムリも同じ仲間ですので、きっと食べてるんでしょう。
チッキショー!
あ、あと、野鳥が葉を突いてた…って言うのもありました。
その時は、葉が木っ端微塵に粉々に砕けており、ダメになりましたよ。
野鳥は害虫ではありませんでしたね…(苦笑)
それと、クモ!
観葉植物に直接危害を加えられるわけではないですが、観葉植物によくクモの巣を作りますね。
特に、入り組んだ枝や葉の植物に巣を作っております。
もしかして、クモの巣は観葉植物に近寄ってきた虫などを捕獲する為ですので、ある意味、観葉植物の味方なのかもしれませんが…(笑)
あと、一度、こういう経験がありました…
枝から葉だけが落ちてるんです、その葉はほぼ無傷なんです。
食べられてる形跡はありません。
葉と枝を繋いでる葉柄の部分だけが一斉に切られていたんですよ…
これ、葉切り虫(ハキリムシ)の仕業?
根切り虫(ネキリムシ)は知ってますが、葉柄の部分だけ悪さする葉切り虫(ハキリムシ)なんてこの世に存在するんでしょうか?
正確には、葉を切るんではなく、葉柄を切る「葉柄切り虫」なんですが(笑)
スポンサーリンク
観葉植物に寄ってくる害虫は、まだまだいそうです。
自然にいろんな植物がたくさん生えてるのに、わざわざ育ててる観葉植物に寄って来るってことは、観葉植物の葉が軟らかくて食べやすいのと、物珍しさからでしょうか?
あと、やっぱり「おいしい」からでしょうか、ねぇ?
観葉植物につく害虫の種類
観葉植物に危害を加える害虫は、主に2通りに分かれます。
1つ目は、
もう1つは、
どちらも最悪ですが、若干後者の方が悪質だと思います。
前者は食べてるところがわかりますし、すぐに発見できますが、後者は隠れて養分を吸うから発見しづらい。
しかも、体が小さいものが多いから、余計にわかりづらい…
主な害虫は・・・
- カイガラムシ… 葉の表や裏、新芽にこびりついて汁液を吸います。この虫がつくと、植物の茎や葉は白い綿毛をかぶったようになりますので、すぐにわかります。
主にゴムノキやヤシ類につくことが多いです。薬剤を使って消毒しましょう(但し、幼虫が発生する5~6月の初夏のみです。成虫にはあまり効果がありません)
- ハダニ… 空気が乾燥してくると大量に発生します。テーブルヤシなどのヤシ類やクワズイモなどのサトイモ科の植物の葉の裏に寄生し、汁液を吸っています。被害に遭うと、葉が黄色く変色してきます。
予防法として、多湿を保ちましょう。霧吹きなどで葉水を与える時には葉の裏にもしっかり水をかけます。
- アブラムシ… ほとんどの植物につきます。汁液を吸って、繁殖力も旺盛です。ウイルス病やすす病などを併発させる厄介な害虫です。植物自体を弱らせるために、早めの対策が必要になります。
- ナメクジ… 多湿を好む場所に出現します。主に夜に活動するため、昼間は鉢の底や株元に潜んでいます。アジアンタムやパキラなどの葉の軟らかい植物が被害に遭います。
食べられた部分が腐ってくるので早めの除去を。薬剤を使うか、鉢の裏などを手当たり次第探して、割り箸などで捕獲するしかなさそうです。
- ケムシ、アオムシなどのイモムシ系… 蝶や蛾が観葉植物の葉の裏などに卵を産み付け、それがふ化して、そこで手当たり次第その辺の葉を食べながら成長していきます。食欲が非常に旺盛ですので、1枚の葉をペロッと食べ切ると、隣の葉に移り、また食べ続けます。
成虫になるまで長く居座るため、早めに見つけないと、葉が全滅状態になりかねません。こちらは日中に動き回ることが多いので、明るい時に早めに見つけるようにしましょう。
どのようなところに発生する?
害虫によく狙われやすい観葉植物が、アジアンタム、ハイビスカス、パキラ、ワイヤープランツ、ポトスなどの軟らかい葉や新芽に付着します。
葉が硬いドラセナのコンパクタ、モンステラ、サンセベリアなどは今までほとんど被害を受けてないと記憶しています。
カイガラムシの被害経験はあまりないんですが、20代の頃、第1次観葉植物ブームが来た時にテーブルヤシを育ててて、あの時、葉の付け根に白くてふわふわしたものが付いてたのを記憶しています。
今思えば、あれがカイガラムシだったのかもしれません…
oyageeの観葉植物は、春から秋にかけては外で管理するっていうので、害虫に狙われやすいって言うのは止むを得ないんでしょうけど、なるべくなら被害に遭いたくない、最小限に抑えたい… どうにかならないものですかねぇ。
害虫被害の体験談
oyageeの観葉植物は外に置いてることが多いので、その分被害も多いです。
これからは最近遭った経験談を…
Scene#1「パキラにナメクジの形跡…」
植物を観察してたら、パキラの一番の大きな株の葉っぱの先端に、透明のなんか粘着っぽいものがついてるんです。
もう乾いてるんだけど、これはパキラの樹液とか鳥の糞とかではない、明らかにあいつの仕業…
01.
姿は見えないけど、この粘着液の痕跡は?
もしや?
これ、ナメクジです!
高さ1メートルほどのパキラの先端ですよ。
ここまで登ってくるんですかねぇ? ナメクジって…
ナメクジ専用の駆除剤は使ったことがないんですよ。
雨が降って流れたら意味ないんじゃあない?って思うし、植物の根を傷めそうなんで…
だから、
だけど、昼間は鉢の裏や株の根元の奥の方に潜んで見つけづらいんですよ。
で、コイツ、夜になったら、活動する厄介な奴なんです。
食べられた部分は見た目が悪いし、食われた部分から腐ることもあるみたいですので、葉全体を取り除きます。
「ナメクジは塩をかけるとよい」とか言いますが、塩をかけただけでは縮むだけでまだ生きてます。
完全に抹消したいのであれば、熱湯をかけるか、ナメクジ専用の薬剤で退治を。
oyageeは、使わなくなった漂白剤がありますので、それで退治してますけどね(笑)
顆粒タイプの漂白剤だと、一発ですよ…
Scene#2「ガジュマルの木の鉢底に正真正銘のナメクジが…」
パキラ周辺ではナメクジを見つけられなかったんですが、水やりをした後に鉢底をチェックしたり、株元に潜んでないかをチェックしたりしてたんです。
観葉植物は、スチール本棚をoyagee専用の観葉植物の棚として、そこに乗せてあるんですけど、棚があまり大きくないんで、地面にも何鉢か置いてるんですね。
地面に置いてる鉢が、やばいんですよ。
特に、最近は雨降りが続きましたから、ジメジメと多湿状態になってまして、ナメクジの活動も活発になってると思いますので、きっとどこかに潜んでるんではないかと?
一鉢一鉢、持ち上げてチェックしてみましたら…
やっぱりいました、ガジュマルの木の鉢底に!
排水口の奥にへばりついてました。
まだ小さかったんですが、「こんなところにひっそり隠れてるなんて、後ろめたいことをしたからなんだろ?」ってことで、速攻駆除です!
まだまだそうですが、これ以上は見つけられませんでした…
鉢を地面に直接置いてはダメですね… ナメクジの住処になってしまってます…。
02.
いました、いました、明るい日中はこういうところに隠れてるんですよ。
Scene#3「ハイビスカスの葉にアブラムシが大量発生」
ハイビスカスの株にアブラムシを発見。
アブラムシは植物の樹液を吸って生きてまして、逆に植物の生育を遅らせたり、弱らせてしまう、これまた厄介な奴です。
アブラムシは、大量発生していたら、薬剤を散布します。
少量だったら、その場で指でひねりつぶしてます……。
今回は、量が量だけに薬剤散布しました。
すると、翌日にはほとんどいなくなってましたよ。
数匹、まだいる!と思って爪楊枝で除去しようと思いましたが、ポロポロ落ちましたので、死骸ですね。
アブラムシは小さいですが、大量に発生します。
03.
暖かくなってくると、コイツが厄介です。
ほとんどの植物につきますね…
04.
少量だと爪楊枝などで駆除しますが、大量だと薬剤散布の方が手っ取り早いです。
Scene#4「ワイヤープランツの先端にも無数のアブラムシが…」
ワイヤープランツの先端の軟らかい部分に数匹のアブラムシがついていましたね。
アブラムシか? ハダニか?
虫専門家ではないんで、見分けがつかないですが、多分アブラムシですね。
退治方法は言わずと知れてると思いますが…
……ひねりつぶしました(笑)
芽先の部分に数匹いるだけでしたので、指でつぶしました。
その後、指がギトギト状態になりましたので、きっとこれはアブラムシでしょう…
この後、手はしっかり洗ってますから…(汗)
スポンサーリンク
見つけた時の対処法と事前の予防策
害虫退治は、その害虫を確実に退治できる薬剤を散布するか、大きい害虫だと1匹から数匹ほどでしたら、割り箸、大きめのトングやバーベキューで使う炭バサミなどを使って自分の手で取り除くしかないでしょう。
あとは、「町の便利屋さん」「何でも屋さん」「お助け屋さん」みたいな業者に頼んで駆除してもらう方法もありますが、スズメバチではないし、たかがアブラムシやナメクジが出没したぐらいで、いちいち依頼してたら、それこそ、「てめえ、何依頼してんじゃ、このボケ!」ってこちらが退治されそうです(苦笑)
絶対に害虫に狙われたくないのなら、室内で管理するのが一番いい方法でしょうが、oyageeは植物は自然の雨に打たれて、自然の風になびきながら育った方が元気がいいような気がするんですよ。
だから、冬以外は、育ててる観葉植物の約90%は外に出してます。
それに、室内に置いてても、ワイヤープランツなどはアブラムシがつくことがありますしね。
どこから入ってきたんだ?って思いますけど。
アブラムシは、室内だとアブラムシの天敵がいないため、室内でも多く発生するみたいです。
室内で発見した時も、速攻その場で手でひねりつぶしてますけど、oyageeは…(笑)
これが一番手っ取り早いし、ほとんどいなくなるし、お金もかからないんですよ。
「99%除菌」の某食器用洗剤ではないですけど、「99%除虫」です(爆)
その後は、必ず薬用ハンドソープでしっかり手を洗ってますからね。
アブラムシは、反射光を嫌います。
だから、アブラムシが発生する植物の株元に鏡を置くって言うのも手ですが、手頃で設置しやすい鏡なんてそうそうありませんし、その時はアルミホイルを敷いてあげるといなくなります。
oyageeはそれも面倒くさいんで、見つけ次第、手の指で握りつぶす、もしくはティッシュを持って潰す。 ……これぐらいです(笑)
こういうことを書いても、誰も真似しないと思いますが…
一応、ご参考にでもなればと思まして。
アブラムシを手で潰す方法としては、
アブラムシがくっついてる枝の部分を親指と人差し指で軽くつまんでコロコロっと転がすだけ。
ものの3秒で終わります。
これは田舎で生まれ、小さい頃から野原や山で育った野生児oyageeだからできることかもしれません。
何度も言いますが、もちろん、この作業が終わりましたら、薬用のハンド泡ソープできれいに洗ってますからね(笑)
アブラムシアレルギー?のある方や手で触るのが気持ち悪い方は、薬剤散布をしてください。
室内で発見したら、必ず屋外で散布するようにしましょう。
- 害虫除去剤などの薬剤を使う時は、その薬剤の使用方法などをよくお読みになり、適切な使用方法でお使いください。
アブラムシ退治に、「薬剤を使うのは嫌だ」 「手で潰したくない」っていう方もいらっしゃると思います。
あとは、アブラムシの天敵のてんとう虫に食べてもらうとか、牛乳を吹きかけると効果あるとかって話を聞きますが、アブラムシの駆除で他にいい方法がわかりましたら、またここに書かせていただきます。
害虫に強い植物になるために…
最後になりますが、
これが、害虫を完全に防げるかはわかりませんが、植物自体を強くすることも大切だと思います。
その為にも、思いついた対処法をいくつか挙げてみます。
- 植物に合った適切な光線を当て、風通しの良い場所に置く。
- 適度な水やり。多すぎると軟弱に、少なすぎると害虫が発生しやすい。
- バランスのとれた肥料選び。チッソが多すぎる肥料だと軟弱な株になり、害虫被害に遭う確率が高くなります。
- 不要な葉や枝の剪定や除去。枯れた葉や枝が密集していると害虫の住処になってしまいますので、取り除きましょう。
- 古い土は使わずに新しい土で育てる。古い土を使う場合は、土壌消毒をして殺菌すること。
- 購入した際や人からもらった際には、育てる前に外観を一度チェック。手に入れた時にすでに害虫が付着している場合があります。そのまま育てるとさらに増殖させてしまうことがありますので、付着してないか必ずチェックしましょう。
そして、
- 見つけ次第、その場で速攻退治です。人間の病気と同じで、「早期発見、早期治療」が大事ですね。
以上、「観葉植物の病害虫の対策と予防 【害虫編】」でした。