昨日のコンシンネ、急きょ「茎伏せ」にも初参戦!【oyageeの植物観察日記】

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ドラセナ・コンシンネの「茎伏せ」に初挑戦!

どうして、茎伏せに挑戦する羽目に?

昨日、3分割法で増やしたコンシンネ、よくよく考えたら、中間部分の茎をさらに2分割して2本にしたんで、水挿しは2本あったんですよ。

【ドラセナ・コンシンネの増やし方|oyageeの驚異の3分割法とは?】

昨日のブログはこちらへ… 

同じものを2つ作っても面白くない…

何でもチャレンジ!……ってことで、今まで経験したことのない「茎伏せ」っていうものに挑戦。

茎伏せ、初参戦ですよ。

何故、今まで「茎伏せ」をやってこなかったか?

それは、面倒くさいから…

だって、水はけのよい土に植えるから、すぐに乾くでしょ?

常に水の乾き具合をチェックしなきゃいけないと思うんですよ。

で、一度でも水切れさせたら、即OUTってイメージもあるし…

だったら、常時水で潤ってる水挿しの方が楽だし、確実に根が出そうじゃあないですか?

だけど、いろんなサイトや園芸雑誌で「茎伏せは、ドラセナ類の植物を増やすのに向いてます」みたいなことを紹介されているんで、一度ぐらいは経験して、感想を書いておかないと思い、今回チャレンジすることにしました。

oyageeのブログは、ただ知識を頼りに園芸やガーデニングのウンチクを書くだけではなく、観葉植物オタクのoyageeが植え替えや株分け、また育て方など観葉植物のノウハウを肌で体験し、体で実践して、実際の経験談や感想を書くブログを目指してます。

だから、実際にやりました的な証拠ではないですが、写真はなるべく載せるように心掛けてます。

特に、植替え作業はスマホのカメラで、しかも、右手にスコップを持ちながら左手にはスマホで持ち、バランス崩しながら、必死に撮ってるんで、汚い画像が多いですが…

あれは、全部、oyageeのリアル植替えの写真なんです。

植替え作業と同時進行で撮影するのは至難の業で、一度の植替えで100枚近く撮るんです。

すでにスマホには観葉植物関連の画像が5000枚近く入ってて、最近、メールアプリが立ち上がらなくて困ってます…

メッセージによく 「メモリ不足のため、操作を継続できません。空き容量を確認してください」と出てきます…

「設定」でメモリを確認したら、まだ1/3ほど余裕があるのに…

これ、「スマホの画像が許容量を超えて多く保存しすぎてるから、即刻削除しろ!ってことなんです…(汗)

植替え中にうまく撮影できるような別のいい方法、ないですかねぇ?

アシスタントか助手、雇います?(笑)

横道にそれましたが、ブログで嘘は書きたくないし、やってもないのに、いかにも「こういうこと、やりました」みたいなことは書かないことにしてるんです。

初体験の「茎伏せ」って、どういうものなのか?

「茎伏せ」 …… 「茎を伏せる」と書きます。

なんとなくイメージが付きます?

茎を土に寝かせて芽を出させる増やし方なんですよ。

葉がついてない状態の幹の部分を数センチ間隔に切り、水はけのよい土に寝かせる繁殖方法です。

この増やし方に向いている観葉植物は、モンステラコルジリネデフェンバキアなどです。

茎がしっかりしてる観葉植物が多いですね。

そして、ドラセナも…

昨日水挿ししたドラセナ・コンシンネが、この増やし方でもできるんですよ。

茎を土に寝かせて根を出させますが、このままずっとこの状態ではありません。

根を出させるのは、一時的なものです

一時的に寝かせてる土のことを、「挿し床」と言います。

土は、川砂バーミキュライトなどの排水性の良い土が適しています。

茎伏せっていうぐらいだから、茎のみです。

根を出すのに葉があると余計な負担になりますので、葉はすべて取り除きましょう。

なので、昨日のドラセナ・コンシンネで言えば、茎の中間部分を使います。

上部の葉や芽があるところは、茎挿しには向いてませんし、芽があるのにわざわざ茎伏せに使うのはもったいないです。

こういう時は、縦に植える「茎挿し」「水挿し」で根を出させます。

それでは、「茎伏せ」の簡単な流れをご説明します。

茎伏せが行える時期は、5~7月が適しています。

8月は暑すぎて、不向きです。

9~10月でも根は出ると思いますがこれは遅すぎます。

「茎伏せ」って言うのは根を出させる一時的なもので、ここ(挿し床)で根を這わせ、芽を出させて大きく育てていくわけではありません。

挿し床のままで冬を迎えるのは、植物にとってちょっと酷でかわいそうかもしれません。

9~10月に根が出て、それから鉢上げするのは遅すぎますね…

これから寒くなるという時に、鉢上げして、まだしっかり鉢で張ってない状態で冬を越すのは、植物にとっては負担が大きいかと…

最悪の場合、枯らす運命になるかもしれません…

だから、早めにこの茎伏せをして、根が出たら、なるべく早く鉢上げして、一人前の株になった状態の万全の態勢で冬に突入すれば、しっかり冬越しできると思っています。

茎伏せしてる間は、ずっと土に寝てるままで、半分ほど埋まってるままですよね。

それなのに、いちいち茎を掴んで根が出てか出てないかを確認できません…

そんなことしてたら、触らぬ神に祟りなしです。

根が出かかった時に持ち上げて、うっかり根を切らさないとも限らないし、非常に危ないです。

微妙な時期は、まだ触らない方がいいです。

芽が出てきて、初めて「根が出たんだ」って感じることになると思います。

それから正式な鉢に移す「鉢上げ」になるんですよ。

「鉢上げ」とは園芸用語で、「挿し木や挿し穂などをミニポットなどで一時的に育てたり、育苗箱やトレイに種子をまいて育てた苗を、苗床(挿し床)から鉢に植え替えることを言います。

だから、今の時期(5月)に茎伏せをやると、やっと7~8月頃に正式な鉢に移すことができるぐらいなんです。

長期に渡り、挿し床のまま管理しなきゃいけないんです。

それが9月~10月に茎伏せすると、鉢に移すのが12月とかになりそうです。

そのころは寒すぎて鉢上げなんてしてたら、大変です。

植物、根を張らずに枯れちゃいます…… 無理ですね。

「茎挿し」と「茎伏せ」はどう違う?

じゃあ、「わざわざ仮の土を使って横に寝せなくて、縦に植えて根を出させる茎挿しでいいんじゃあない?」「仮植えなんてしなくて、本植えしたら、いいんじゃ?」って思うでしょ?

oyageeもそう思います…

何で、わざわざ寝せて根を出させるのか

茎を縦に植えれば、根が出たら、そのまま育てられるし、いちいち鉢上げなんてしなくてもいいのに

調べてみましたが、詳しく書かれてるサイトも、本もありませんでした。

誰か、ご存知でしたら、教えてください。

oyageeが思うのに、

寝かせてる方が安定性があるからなんでは?

縦に植えてると、何かの衝撃で倒れたりしますよね。

すると、根が出かかってるのに、倒れる衝撃により、根を傷めたり切ったりしてしまう。

しかし、安定性のある茎伏せの方はそういうことはないし、確実に根が出て増やせるからなんでは?って思っています。

あともう1つ思ってることがあります。

ドラセナやモンステラなど「茎伏せ」に向いている植物って、ほとんどがどこからでも根が出る、芽が出る植物が多いんです。

ということは、湿った土に触れてる面積が多いほど、発根率が高いんではないかと?

茎が縦に植わってると下の一部分だけしか土に埋まってないですよね。

下の方からしか根が出ません。

しかし、茎を横に寝かせてると、茎の上から下まで縦一面が土に触れてる状態なんで、どこからでも発根し、どこからでも芽が出てくるじゃないかと思ってるんです。

だから、「茎伏せの増やし方も、理にかなっている… この手法も一理あるんでは?」って勝手に思ってます。

茎伏せのやり方を写真付きで解説

簡単です。

(1)茎伏せする鉢を用意します。

水が流れやすいよう、大きな鉢底穴の鉢を用意しましょう。

高さはあまりなくて大丈夫です。

とりあえず、根を出させるだけですから。

今回、oyageeはミニ盆栽用の小さな鉢がありましたので、これにします。

深さは3cmぐらいで、縦横のサイズは15cm×10cmほどの小さな鉢です。

(2)この鉢に鉢底ネットを敷きます。

穴が大きいので、石で塞ぐよりはネットの方がよいです。

(3)ここにバーミキュライトを入れます。

100%バーミキュライトです。他の土は一切入れてません。

袋には、「通気性、保水性に優れている。軽量で無菌で清潔」と書かれており、「挿し木」とも書かれているんで、間違えないでしょう…

(4)茎伏せできる植物の茎の部分を5cmほどのぶつ切りにする。

もし、その部分に葉がついてた場合、葉は必要ないので取り除いてください。

(5)2本のコンシンネを土の上に寝かせる。

この時は、茎が土に半分ほど埋まる感じで寝かせてください。

(6)水をたっぷり上げましょう。

以上です。

【写真1】

鉢を用意。

今回はミニ盆栽用の小さめの鉢を使います。

【写真2】

今回は、バーミキュライトのみの土になります。


【写真3】

通気性・保水性も大丈夫。さらに無菌、挿し木に向いてるなら、ほぼ間違いないでしょう…

【写真4】

昨日水挿ししたコンシンネの茎が少し長かったので、半部にカットしました。2本とも使います。


【写真5】

半分埋めて、上っ面だけ出てる状態にします。

【写真6】

じょうろでたっぷりと水やりしましょう。


【写真7】

こんな風に仕上がりました。


水やり後は、観葉植物を管理してる棚の一番目立つ場所に置きました。

目の高さより少し下の、一番手前の一番目立つ場所…(笑)

この前を通りかかったら、すぐに目に飛び込んでくる一等地です…

大きな鉢の後ろになったら忘れそうだし、ここだと必ず見る場所ですから。

日も当たらないし、ここで水切れさせないように管理していきます。


【写真1】

ここ、特等席です。一番目立つ場所なんです。

【写真2】

植物を置いてる真ん中の真ん中だから、否が応でも目立つでしょ?

灯台下暗しで、かえって目立たないかも?(苦笑)

茎伏せ後の管理

とにかく、乾燥させないこと水切れさせないことです。

この時期は暖かいですし、水はけのよい土を使ってますので、毎日水やりしても問題ないでしょう。

いつも湿ってる状態を維持してあげれば、大丈夫だと思います。

置き場所は、日陰で管理してください。

日が当たる場所だと、水がすぐ蒸発してしまい、すぐに乾燥してしまいます。

また、芽が出始めた頃に直射日光が当たってしまうと、その芽が強い日差しでダメになりますので、必ず日陰で管理しましょう

そして、1日1回ぐらいは土の乾き具合をチェックしたいですから、常に目が届く場所に置くことを心掛けてください。

この茎伏せの存在を忘れるような、普段立ち入らない場所へ置くのは控えましょう。

1週間後に、茎伏せの存在に気付いた時にはもう後の祭りです…

土の水分が乾いて、からっからになってしまってます…(大汗)

あと、「根が出たかな?まだかな?」と埋めてる茎を持ち上げてチェックしないことです。

誰でも、育ててる植物の生育状況が気になるのはわかります。

oyageeもすごく気になって、たまに植え替えした観葉植物の根がしっかり出てるか気になって、土を割り箸なんかでそっと掘って、根が発育状況を確認してしまいます(苦笑)

茎伏せも場合も、茎をそっと持ち上げて根が出てるか確認したい気持ちもわかりますが、もし万が一、小さい根が出てた時に持ち上げて、大切な根を折ったり、切ったりしたら大変です。

なので、

「茎伏せ」の間は、そっとしておいてあげましょう。

上半分の方に小さい芽が出てきたら、根は確実に出た証拠ですので、それまで気長に待ちましょう。

芽が出ても、すぐには正式な鉢に植え替えない方がいいと思います。

この時、出てる根がまだ1本や2本かもしれません。

根をもう少し張らせ、丈夫な根、かつ本数が増えた時に正式に鉢上げするようにしましょう。

茎伏せを始めて、根が出るまで1か月ほど、鉢植えするまでもう1か月、最低2ヶ月は見ておいた方がいいかもしれません。

この時期(5月中旬)に茎伏せした場合だと、2か月後の7月の終わりぐらいには新しい鉢への植え替え時期かもしれませんね。

以上、「初めての茎伏せ(ドラセナ・コンシンネ ver.)」でした。

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