アジアンタムの植替えを6月3日やってますが、今日も植替えをやりました。
あの時は「お試し」ではないけど、ま、自信がなかったアジアンタムの植替えの自信を取り戻すつもりでした。
しかし、今日はマジです! 本気です!
この植替えに失敗したら、アジアンタムが絶滅の危機なんです。
でも、やらないと、これまた絶滅の危機かもしれないんです。
アジアンタムはこの3鉢しかないんです。
3鉢とも生育状況がよくないんですよ…
このまま残しておいても絶滅の危機… 植え替えを失敗しても、絶滅の危機…
どっちを選択すればいいんだ?
ま、植え替えることにはしてるんですけどね…
3鉢とも生育状況がよくないうえに、どの鉢もoyageeが思ってるアジアンタムの理想形とは程遠い仕上がりなんですよ。
1つは、まあまあ葉は出てるんだけど、全体のフォルムが許せない。
めちゃくちゃです。
もう1つも、弱々しくて、納得いかない形…
小さめの1つは、葉が出てこない…
ホント、アジアンタムって思うように育ってくれないから苦手なんですよ…
ということで、3鉢のうち1鉢を株分けして植え替えることにしました。
わざわざ鉢から出して株分けしなくても、葉を切り戻す(剪定)作業だけすれば、また新しい葉が一斉に出てきて、その後は肥料や水やり、日照などしっかり管理すれば、理想形のアジアンタムに仕上がるでしょうけど…
だけど、この鉢はもう3年ほど植え替えてないんで、植え替えるのと同時に株分けも一緒にすることにしたんです。
株分けするからには、どうしても成功させたい。
なので、アジアンタムの正しい株分け方法をネットで調べたんですが、あまり詳しく書いてないし、作業方法もまちまちなんですよ。
株分けした後、鉢に植え込む時に葉はどうすればいいのか、これが一番の悩みなんですよ。
葉があるか、ないかで、根の張り方、育ち方も違ってくると思いますし、葉の有無が最終的には成功か失敗かの分かれ道だと勝手に思ってるんです。
葉をどれくらい残せば、一番成功する確率が高いのかを調べたんですが、「葉を全部剪定する」 「数本残す」 「剪定は一切しない」、いろんな方法があるんですよ。
読めば読むほどわからなくなるので、自己流でやります。
葉は2~3枚残し、あとは若い芽も残して、あとは全部切り落とします。
葉が多ければ多いほど、根が水分を吸い上げないといけないのに、まだ十分に根が張ってない株はすごく負担がかかると思うんです。
まずは根を出すことに全力を注いでもらいたいので、葉を落とします。
あと、新しく芽が出てくると乱れた枝は邪魔になり、必要ないので、この時点でほとんどの葉を落としておきます。
2~3枚残すのは、やはり葉っていうものは、植物にとっては枯れてるか生きてるかのバロメーターと思っています。
株分け後、アジアンタムの健康状態チェックできるのは葉ぐらいしかありませんし、全くなくなるとoyageeは少々不安ですので、残しておきます。
株分けは、ハサミで切れ目を入れた後は、手でゆっくり割いた方がよいです。
剪定ハサミでジョキジョキ切ると根を傷めますし、ゆっくり優しく割いた方が、株にも根にも優しいし、根付くのも早いと思います。
植替え後は、水切れに注意しましょう。
せっかく根付いて中心の株から新芽がたくさん出てきたところなのに、水切れで台無しにしちゃった…ってことになったら、今日の植替えが水の泡ですからね。
後はいつもの株分けや植替えの通りですね…
01. | この鉢の株が乱れてますので、このアジアンタムを株分けします。 |
02. | 土が結構硬いです。もう何年も植え替えてなかったですから… |
03. | 土が硬くて鉢からなかなか出ない状態なら、鉢底の穴から硬い棒などで押し出すように突くと、出てくることがあります。 |
04. | 出してみたら、塊のようになってました。 |
05. | 棒などを使って、根をほぐしていきます。 |
06. | あららら…また新芽を折ってしまいました。これから新芽をどんどん吹かせるための株分けだから、今ある新芽は必要ないって言えば必要ないけど、こういうのはちょっと凹みますね… |
07. | 残ってる根を1/3~1/2ほどハサミでカットします。 |
08. | 今回は株を2つに割りますので、中央部分にハサミで切り込みを入れ、あとは手で割きます。手の方が株や根にとって優しいですので。 |
09. | 2つの株ができました。株分け途中に1つ、小さい株がもげそう(ちぎれそう)でしたので、急きょ、小さい株も作ることにしました。 |
10. | 今回の土は、oyageeオリジナル配合土にバーミキュライトを少し多めに入れてます。アジアンタムの生育状況を考え、保水性、排水性、通気性が優れているバーミキュライトを多めにしました。 |
11. | 株を中心に置き、手で支えながら、土をゆっくりと入れていきましょう。 |
12. | 割り箸などの棒などを使い、鉢の下まで、根の奥まで土を入れてあげましょう。根がありますので、そっと行って下さい。 |
09. | ここでOP!(oyagee’s point!) 鉢を持ち上げて、斜めにし、鉢底の角を地面に軽くトントンすると土がしっかり詰まっていきますよ。 |
10. | 株元まで土を入れてましたが、鉢をトントンしたおかげで、切断部分がまた見えてきました。あまりにも土が下がってるようだったら、土を足してください。 |
11. | 3株、鉢への植え替えが完成しました… が、まだ続きがあります… |
12. | 曲がってる枝、伸びすぎてる枝、乱れた枝など、不要な枝は全部切りましょう。新芽が出てきた時に邪魔になりますし、あとから出てくる葉と不揃いになりますので、ほとんどいらないです。 |
17. | 葉は2~3本残してます。丸坊主にするのは少々不安がありますし、生育のバロメーターである葉を残しておきたかったからです。 各園芸家さんたちの株分けでは、全部剪定する、全部残す、などありますから、どれが正しいかはわかりません… ご自身のお好みの方法で行ってください。 |
18. | ほんとうはまっすぐ伸びなきゃいけない新芽が、根を切ったせいでダメージ受けてうなだれてますね… 仕方ないですね… |
19. | 新芽がどんどん伸びてきましたら、この葉が邪魔になりますので取り除きますが、それまでは残しておきます。 |
20. | 3鉢、完成です。 お疲れさまでした。 |
株分けをやった今は6月で、まだ猛暑の時期でもなく、蒸し暑さもありませんので、植替えや株分けは今のこの時期が一番適してるんではないでしょうか…
管理する場所は、直射日光の当たらない日陰がいいと思います。
あと、置き場所は水切れの心配がありますので、こまめにチェックできる場所がオススメです。
それと、新芽が出てき始めたら、ナメクジやカタツムリに狙われる危険性が大です。
アイツらのやってこられない高い場所か、駆除剤をそばに置いておきましょう。
今日の夕方、早速どういう状況か見てみました。
ほんの数時間しか経過してないので、変わりようもないんですが、ただ、うなだれてた新芽が、頭をあげて、やや持ち直してました。
あれだけ根をカットしましたが、根が頑張って水分を吸い上げてる証拠ですね。
01.
植替え時、鉢のふちにべったりもたれ掛かりうなだれてた新芽が、夕方ちょっとだけ頭を浮かせて、持ち直してました。
こういうのを見ると、少しだけ安心します…