ドラセナ・コンパクタの植替え&茎挿し(水挿し)にトライ!【oyageeの植物観察日記】

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ドラセナのコンパクタは、濃緑色の葉で比較的硬くて、細長い葉姿が特徴の植物です。

「コンパクタ」もしくは「コンパクター」と言います。

見た目は逆円すい型をしていて、上へ上へと育っていきます。

詳しい管理方法などは、ドラセナの管理のページをご覧ください。

「ドラセナの管理|特徴や育て方、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介」

今、育ててるコンパクタは急いで植え替えるほどではないんですが、今日突然、植え替えようと思い立ったんです。

雨上がりの今日、ドラセナのコンパクトを見てたんです。

多少、葉焼けをしていたり、傷んでる葉があるんですが、さほど問題はなく、順調に育ってました。

遠目で見るだけだと、何の変哲もないコンパクタなんですよ。

しかし、葉の奥をのぞき込んでみると、奥がやけに汚いんです。

上にも書いたようにコンパクタって逆円すい形をしていて、葉は斜め上方向に向いてるんですね。

で、葉は弾力があって硬いんですよ。

上からゴミとか土とか落ちたら、主軸である株の中心に集まるような仕組みになってるんです。

このコンパクタの葉を見てたら、中心の株の方へ土、泥、枯れ葉、ゴミなどが集まってて汚いんですよ。

どういうこと?って思われるかもしれませんね…

文字で説明するのは難しいですが、例えるなら、漏斗(ろうと)とかジョーゴっていうんでしょうか、ペットボトルや口の細いビンなどに飲み物や液体を移す時、上が大きく下が小さくなってる道具を使いますよね、あんな感じです。

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いろんなものがすべて中心に集まるというか…

コンパクタの葉もあんな感じなんですよ。

葉についたゴミやホコリは、水と一緒に中心部に集まる…

水分は幹を伝わって下へ流れ落ちたり、残っていれば乾くけど、ゴミやホコリはそのままその場にとどまる…

汚れが少しの量なら竹串に濡らしたティッシュなどをクルクルと撒いて、拭き取ればいいんだけど、そんなもんじゃあ追いつかない。

上の方の若い葉はそこまで汚れてはないですが、下の古い葉は何ヶ月ものホコリやゴミが積み重なり、泥の収集所になってるんですよ。

普段、葉の掃除とかもしないし、埃をかぶったままで、それが水やり時に葉にかけたり、

霧吹きで葉水したり、今日みたいに雨に打たせたりしたら、泥やホコリが中心に流れて集まってるんです。

特に、

外で管理してるから、余計にホコリが付きやすい。

奥に入り込んでるホコリを掃除するのが面倒くさくなって、急に植え替えることにしたんです。

元々、このコンパクタの鉢土は水はけも悪く、植え替えたかったんで、決断できてよかったです。

植替えだけで、レイになるのか?

植え替えるだけでは葉の奥の汚れはきれいにならないんです。

この際、茎挿しをします。

茎挿しの時は、葉をほとんど剥ぎ落すんです。

だから、きれいになるんです。

きれいになる方法は、あとでご紹介します。

コンパクトの株を半分に切り、根がある下の部分はそのまま別の鉢へ植替えです。

上の部分は、茎挿しです。

コンパクタの茎挿しと言えば、挿し床をイメージしますが、oyageeは今回も水挿しでやりたいと思います。

植替えと茎挿し(水挿し)の

 Scene 1. コンパクタを真っ二つに。

  • コンパクタを鉢から抜きます。

  • 幹の半分より下の部分を葉を全部剝ぎ取ります。
    コンパクタなどのドラセナ類は、葉が意外と脆いんです。簡単に取れるんです。
    道具は使わずに手でちぎれます。

    ただ、少しコツが必要です。そのまま引っ張っても取れませんし、株を傷めるかもしれません。
    葉の付け根を持って、横から剥ぐようにゆっくりと剥ぎ取ってください。

  • 幹の中心をハサミでカットして、コンパクタを真っ二つにします。
    幹が太い場合もありますので、切れない場合は丈夫な剪定用ハサミで切ってください。


 Scene 2. 上部を水挿し。

  • 上部分の葉もほとんど必要ありませんので、葉を数枚残して、後は取り除きます。
    今回は葉が傷んでる部分が多かったですし、葉の奥のホコリなども掃除したかったので、ほとんどの葉を取り除きました。
    葉がきれいな場合は、そのまま残しておいても問題ないです。
    ※水挿しですので、水に浸かる部分は葉を取り除いてください。(根が出る部分は、鉢上げした時に土に埋まる部分ですので、葉は必要ありません)

  • 幹と葉が接続してた部分に汚れが溜まってましたので、水洗いします。
    水道水などできれいに洗い流してください。
    この際、同時に葉全体を水でじゃぶじゃぶ洗ってあげるといいと思います。
    コンパクタの葉は頑丈ですので、少々手荒く水洗いしても折れたり、傷ついたりはしません。
    (手荒くと言いましても、限度がございますので、その辺のところは手加減を)

  • 水を入れた容器に水洗いしたコンパクタを挿します。
    容器はなんでも結構です。
    この水挿しは根が出るまでの間ですので、今回はペットボトルを半分にカットして挿してます。
    500mlのペットボトルのサイズが、コンパクタの葉が落ち込まない、倒れない、幹が底まで届かなくて宙に浮いてる状態…と、幅、高さともちょうど良いサイズです。


 Scene 3. 下部は植え替え。

  • 下の株はまだ根が付いてますので、不必要な根はカットします。
    今回はそれほど根が多くなく、込み合ってなかったので、ほとんどカットしませんでした。
    ただ、長い根を2本ぐらい切ったぐらいです。

  • 鉢に植えます。

コンパクトの植替えと茎挿しは、以上です。

茎挿し(水挿し編)作業を真で解説

.01
鉢から抜いてみますと、それほど根詰まりは起こしていませんでしたが、土が団子状に固まって状態がよくないです。

.02
葉を剥ぎ落しますと、株元に泥が溜まってる状態です。外で育てると、こうなってしまうんです…


.03
写真のように、端からめくるようにゆっくり剥ぎ取ると簡単に取れます。

.04
これぐらいの葉を剥ぎ取りました。


.05
中間ぐらいのところで切ります。(お好みでカットしてください)

.06
残ってる葉の汚れを落とすため、水洗いします。


.07
水に挿して出来上がりです。

.08
ここからは、株の下の部分です。
不要な根をカットします。


.09
土を半分ぐらい入れて、株を置き、土で被せます。

.10
少しずつ土を入れながら、割り箸などで根の間に土を押し込むと、土が隅々まで入ります。


.11
鉢を傾けて、トントンしても、土が沈んできれいに埋まりますよ。

.12
水やりして、完成です。

茎挿し後の

水挿しの株、植え替えた株、どちらも日陰の風通しの良い場所で管理します。

植替えをした鉢のコンパクタは、土が乾いたら水やりしてください。

水挿しのコンパクタは、長く水に浸けたままだと水が汚れてきますので、水にゴミが浮遊していたり、濁ってきたら、新しい水に交換してください。

コンパクタは難しい植物ではありませんので、水挿しした方は簡単に根が出てくれると思います。

鉢に植え替えた方も、根がすである状態で植え替えましたし、コンパクタの根って結構硬くて頑丈ですので、問題がなければ、うまく根張りしてくれると思います。

根が張れば、地上に出てる幹のどこからか、小さい芽が吹き出してきます。

1ヶ所だけの時もあれば、2,3ヶ所の時もありますので、いくつ芽吹くのか、それも楽しみですね。

2015年ぐらいだから、一昨年ぐらいになると思いますが、今日と同じ手法でやったんですよ。

前回は、お得意の3分割法で、幹を上、中、下と3つに分けました。

そして、根のある下部はそのまま鉢植えへ、上部と中央は水に浸けておく水挿しにしたんです。

今も元気に育ってます。

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2015年に茎挿ししたコンパクタの現在です。こちらが元々根があった下部の部分でして、幹を切ってるんで、脇から2つの子株が出てきました。

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こちらも2015年に茎挿ししたコンパクタの現在の写真です。中央の幹の部分です。上下カットしてたんですが、水挿しした後に根が出たんで、土に植えました。

脇芽が4つほど出てますが、一番上の芽だけが生長して、あとの芽はストップして、退化してる芽もあります。栄養や水分が分散できないんでしょうね…

以上、「ドラセナ・コンパクタの植え替え&水挿し作業」でした。

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