入院生活16日目 [My 杖]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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【天気】 

午前中は何もなし。

ベッドの上でウダウダしておりました。

お昼に父親と父親の一番下の弟のトミおいちゃんが来てくれた。

父親の8人兄妹の一番下の末っ子で、父親とは一回り以上離れてると思う。

俺が生まれた時にはすでに東京へ上京し、タクシー運転手や
会社重役のお抱え運転手なんかをやってたらしい。

しかし、年をとってきた最近、故郷が恋しくなったみたいで、
兄や姉が住む田舎に戻りたいと思ったらしく、3年ほど前に戻ってきた。

父親とは同じような顔で同じような背格好で、
服装も似たり寄ったりのじいさん2人組が俺の着替えなどと一緒に、
今日からのリハビリ時に必要な杖も持ってきてくれた。

今日からMy 杖の出番!

My 杖と言っても、俺のものではないよ。

自宅にあり、以前誰かが使ってた杖がまだ残ってるらしいんで、
それを持ってきてもらいました。

午後から理学療法士が迎えに来て、My 杖を持ち、
理学療法室へ移動してリハビリ開始。

今日は階段の上がり下がりの訓練。

療法室にある3段ぐらいの歩行訓練用の階段を上り下りする。

階段の上がり下がりって、想像以上にハードだった。

平坦な地面を歩くのなら、足を前に出すだけでいいけど、
階段を登るのは、足を前に出すっていうよりは、
足をある程度の高さまで持ち上げないといけない。

また降りる時が大変。

腰が曲がらないし、脊髄を手術してるから首が曲げにくい。

首がうまく曲がらないと、足元がしっかり見れない。

階段の縁がどこまであり、次の階段はどれぐらいの高さなんだか
目視できないんで、頭の中で想像するしかない。

つま先でさぐりながら恐る恐る降りるしかない。

普段は何気に駈け上がったり、駈け降りたりする階段がこんなに怖いとは…

リハビリ用階段を3往復ぐらいし、階段の感覚をつかむ。

この後、病棟内を杖でゆっくりと散歩。

世間話をしながら歩いた。

部屋に戻る時、4階まではエレベーターで、
俺の病室の5階までは階段で上がってみることにしました。

1段、1段… 1歩、1歩… 1段、1段… 1歩、1歩…

ゆっくりと、確実に…

上がり終えた時はちょっとした達成感 

たった数十段の階段で達成感を得るなんて、微々たるものだけど…

だけど、この微々たるものの積み重ねが リハビリ意欲を向上させるんだよね。

手術前は1階から5階までは3回も5回も連続で駈け上がってた階段が、
体が不自由だとこんなにも大変なものになるんだね…

明日も、「ゆっくりと、確実に!」を目標にリハビリに励むことにするよ

夕方、病室が移動…

お引っ越しになりました。

手術前の同室人の3名の方は、マナーを守って、
夜もイビキなし、寝言なしでゆっくり眠れてたのね。

しかし、手術が終わり、回復室の個室から4人部屋の一般病室に戻ったら、
前の同室人は転院したり、病室が移動になったりで
メンバーが総入れ替えになってた。

この病室のメンバーが最悪なんだよ…

まず、看護師と「家に帰る」「ダメです」の押し問答があり、
軽い認知症の気がある方が1名様。

すごいイビキの方が1名様。

気性が荒く、口が悪く、短気でわがままで自己チューな方が1名様。

以上、御三名様と同室者なんだけど、この3人が最低なんだよ。

特に消灯後が超最悪なのよ。(>_<)

まずイビキおじいさんが一番先に寝るんだけど、
すぐにイビキをかき始める。

そのイビキで寝れなくて、イライラし始める自己チューじじい…

最初は舌打ちぐらいだが、段々エスカレートして声も大きくなり、
わざをイビキじいさんに聞こえるように
「おい、こら!」「うるせー!」「何時と思っとんのか!」
「寝れんやんか!」…と暴言を吐く、吐く、吐く。

しかし、当のイビキじいさんは耳が遠いんで、
さらなる大イビキで爆睡中…

俺はイビキと暴言で全然寝れない…

何分?何時間?かしたら、イビキがおさまってきた。

俺はウトウトし始める。

そしたら、今度は俺の隣の認知症のおじいさんが
訳のわからない寝言で目が覚めた…

うるさい… 気が散る…

眠る直前だったのに、また目が冴えてきた…

眠気が来るまで、薄明かりに照らされた天井とにらめっこ…

眠気が来ない… 眠気が来ない… 眠気が来ない…

長い時間が過ぎた…

隣の認知症のおじいさんがトイレの起きたみたいだが、
起きた時にベッドそばに置いてる自分のごみ箱をガタンと倒す。

物音がイライラじじいの勘に触ったらしく、
「こらあ!寝らんか!」で大声で怒鳴る。

その怒鳴り声で、さらに俺の目が冴える…

トイレに起きたじいさん本人は耳が遠いんで、
悪びれた雰囲気が漂ってこない。

俺、この病室にいたら、ノイローゼになりそう…(/ω\)

これ、ほんの一例だよ。

お騒がせ大迷惑事件、まだまだあんだから!

あんなこんなの影響で、俺、この3日間ほとんど寝てないの。

熟睡してないのよ。

だから、一昨日ぐらいから熟睡できる安定剤を欲しがってたのよ。

あの3人がストレスの根源だ。

ストレスが溜まると、よくなる腰もよくならないじゃん!

イビキじいさんのイビキも認知症のおじいさんのガタガタも、
まあ我慢できるレベル。

我慢できないのが、すぐにキレる自己チューじじい。

暴言を吐く、さらには自分が気に入らなかったらベッドの鉄パイプを叩くわ、
レールカーテンをバサバサさせるわ、壁を叩くわ、ホント最悪!

こりゃあ完全に病院一のトラブルメーカーだよ!

別にこっちには直接危害を加えることはないけど、
ダメだ、俺の体が完全に拒否反応をしてる…

人の迷惑も顧みず、言いたい放題、暴言吐きまくり、度を過ぎた暴動……

なんであんなに四六時中、イライラカリカリしてんの?

そのイライラカリカリを自分の中だけでうまく処理すればいいのに、
なんで他人まで巻き込むの? 迷惑かけるの?

夜中の消灯時間に、あんな大声で暴言吐いたり、怒鳴ったり、
暴れたりしたら回りに迷惑かけてること、わからないの?

あんなに興奮したら、余計に寝れそうにないんだけど?

案の定、イライラじじいはナースコールで看護師を呼びつけ、
安定剤を要求してた。

そういう状況が3日ほど続き、俺のイライラもピークに…

もう我慢の限界! もう耐えられない!

2日前に俺の担当看護師にこのことを相談したんだけど、
その時は「今、部屋の空きがなくて…
変われる部屋がないんです」って断られた。

だけど、もう限界!

明日や明後日に退院するんだったら、まあ我慢してもいいが、
まだ退院の日が決まってないってことは、1週間以上はまだ入院なんだよ。

あの3人と同じ部屋はもう耐えられない…  拷問レベルだよ!

明日、空き部屋が出なくて、部屋が変われないんだったら、
廊下のベンチで寝るから!

なんなら、無断外泊!  強制退院でもいいんだからね 

したっぱの担当看護師に相談しても話にならない。

次は、看護師長に直訴するんだから!

看護師長にこれまでの経緯を話したら、「月末で退院する人が多いから、
今だったら空いてる病室あるわよ。部屋、変わる?」の質問に、
「ハイ!ぜひ!」って即答したよ!

さっすが、看護師長!!!

相談や悩み事はしたっぱの看護師ではなくて、
権限のある師長に話すことが一番の解決策だね!

で、今日の夕方に身の回りの荷物をさっさとまとめて、
さっさと別の病室にお引越ししたわけなんだ。

これで静かで熟睡の夜が迎えられそう。

ホント? 前の病室よりひどかったりして?

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