入院生活15日目 [小さな大冒険]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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【天気】 

昨夜は安定剤を飲んだおかげで
前日よりもぐっすり眠れた気がするよ。

しかし、一度目を覚ましたら、もう寝れない。

目が冴えてしまう。  持続して寝れる方法ないのか?

午前4時には起きてしまい、6時の起床時間にはお目目ぱっちりだよ。

入院患者のじいさんたちの誰よりも早く起きてたかも?

ということは、俺が一番じじい?

天気がいい日は朝焼けが見れます。

今日は東の低い位置に雲があったんでサンライズは拝めなかったが、
雲と雲の間からでっかい太陽をちょっとの時間だけ見ることができた。

アサイチでまた採血。

血液をよく採ってるけど、一体何を調べてるの?

事後、結果報告もないし…

背中の手術痕の切開してた部分を完全密閉してたテープを
今日、先生から剥がされる。

他人の手で絆創膏などのテープをはがされると加減がわからないんで、
痛そうだし、それなりに覚悟をしてたが、
粘着度の弱いテープだったらしく、2秒であっさりと剥がされた。

そうなんだよ、俺、肌が弱くって絆創膏とかサロンパスなど
粘着性の強いテープや湿布類は被れて負けるんだ。

だから、粘着が弱いけど密着度があるテープにしてもらってる。

先生から、「若いから、テープがきれいにくっついてるね~」って、
俺、全然若くないんだけど…

先生の方がだいぶ年下なんですけど…

こういうテープって、若くない人はきれいにくっつかないの?

年取ると、肌に潤いがなく、カサカサだから?

肌がシワシワでテコボコしてるから、引っ付きにくいから?

「肌が若いね~」はうれしいんだけど、
俺、先生よりだいぶ年上なんだけど?

だったら、ついでに「顔も若いし、気持ちも若いね~」って
冗談でも言って欲しかったな。

患者の95%がお年寄りで、この人たちからしたら、俺はまだまだヒヨっ子…

でも、一歩病院を出れば、中年どっぷりど真ん中の世代なんだから、
ここにいる時だけは、「若いねぇ」を連呼してくれよぉ!

ところで肝心な手術の傷口、全然わからない…

体を捻って見たりしたら、それこそ繋いでるボルトが外れちゃいそうだし、
手術痕を見るのはもう少し先だね…

入浴解禁になったら、後ろ姿を鏡に映して見ることにしよう…

今日の午前中はのんびりしてました。

夜が寝れてないから、ウトウトしてた時間もあるし…

午後からは、CTとレントゲン撮影。

手術からちょうど1週間だから、骨と器具がしっかり固定されてるかを
調べるための検査なんだろうね?

で、後日にはCTとレントゲン写真を見ながら
先生から術後経過の説明でもあるんだろうか?

なきゃあ困るよ!

腰がどうなってるのか、いい加減説明して欲しい。

ところで、CTのベッドもレントゲン台も、どちらの寝台ベッドも
自分だけの力だけで寝転がったり、起き上がったりしなきゃいけないのに、
どっちのベッドも手すりや取っ手がないんだわ、ここの病院って…

どちらのベッドも撮影用だから、
手すりなんてあったら乗り降りに邪魔なんだろうけど、
といって、コルセットをしてて腰の痛みもあって
横になることができない俺に、
レントゲン技師やスタッフが介助してくれるわけでもないし…

レントゲン技師は、「ゆっくりでいいですよ」って言ってるだけで、
俺が「イタッ、イタッ、アイタタタ……」って四苦八苦しながら
寝転がる姿をただ横で見てるだけ…

俺、どうやって寝転がればいいんでしょ?

コルセットしたままだから、体が全然曲げられないんですけど…

一人の力だけじゃあ、簡単に横になれないっつーーの!

腰を捻りながら寝転んだんで、腰にへんな痛みが出てきた。
レントゲン技師の気配りっていうか、
ちょっとした気遣いとか優しさとか、ヘルプが全然ないんだよね。

レントゲン技師なんかにも、体が不自由な人の介助法などを
身に付けさせた方がいいんじゃあない?

別に甘えてるわけじゃあないんですよ。

普段のことだったら、手助けされた方が逆に困る。

術後間もなくて、腰にはコルセットを撒いてて、
寝転がる時に「アイタタタタ」っていうぐらい体が不自由なんだから、
その辺のところを察してほしい。

普通の感情を持ってる人間だったら、
「大丈夫ですか?」って手を差し伸べるっしょ?

「私はレントゲン技師なんで、レントゲンに関すること以外は
しかしません!」とかいう身分じゃあないよね?

看護師だけではなく病院で働いてる他の職員にも、
福祉の基礎を一から勉強した方がいいよ。
コルセットの付け外しも思いっきり下手だし…

寝台ベッドに寝転んだ後、
レントゲン撮影時はコルセットが邪魔なんで外すことになり、
「コルセット外しますんで、 腰を浮かせてください」って…

ちょっと待ってよ、あんたねぇ…

俺、腰椎を手術したばかりなんですけど !?

レントゲン室まで歩行器でようやく到着するほど腰がおぼつかないのに、
そんな簡単に腰をすぅーっと動かせるはずないじゃん!

ましてや、足の踏ん張りだけでお尻を持ち上げて、
腰を浮かせるなんていうエビぞりみたいなアクロバティック的な技、
腰椎を手術してる直後にできるはず、絶対ないじゃん!

健康な時はトレーニングでそんなストレッチをやってたけど、
今のこの状態じゃあ絶対に無理!!!

このレントゲン技師、何、考えてんの?

病院に勤めてる人間だったら、患者がどこが悪くて入院し、
どういう手術をして、今はどういう症状で…って把握してほしいもんだよ。

「この人は腰椎の手術をしてるから、腰を浮かせるのは大変そうだな。
手を添えてあげようか…」ぐらいのこと、わかりそうなはずなんだけど…

自分達の職業がなんなのか、もう一度考え直してほしいよ。

レントゲンの撮影をしてるだけが仕事じゃあないでしょ?

気が利かないっていうか、相手の立場になって考えることが
できない人なんじゃあない?

CTとレントゲンが終わったら、そのまま理学療法室へ移動した。
今日からはを使っての歩行練習です。

これまで歩行練習をしていた歩行器は滑車が4つあり床を4点で支えてるが、
杖って1本の棒なんで床に接してるのはたったの1点でしょ…

超不安定なんだよ。

理学療法士の先生に脇を軽く抱えあげられながら療法室の室内を
病院専用の杖を借りて少しだけ歩いてみた。

体はフラフラ、腰はグラグラ感があるように感じるが、
一応は真っ直ぐ歩けてる。

先生の「廊下の方に出てみましょうか…」の言葉に、一瞬凍りついた。

だって、歩行がままならず、まだ不安定の状態なのに、
いきなり人や物や障害物とすれ違う場所で歩く練習をするの?

かし、半強制的に「小さな大冒険!」スタート。

理学療法室を出る扉の先がいきなり坂…

坂とは呼べないほどの緩い傾斜の坂だが、バランスを崩しそうで怖い…

一歩一歩を慎重に踏み出す。

地面をしっかり踏んでるはずだか、おぼつかない…

体がグラグラする感じに襲われる…

廊下ではいろんな人とすれ違う…  怖いけど、なんとか大丈夫。

次に病院食を積む台車が向こうから来る…

広い通路じゃあないから、端に避けなくては…

壁にさりげなく這いつくばりセーフ!

エレベーター前で大きく旋回し、来た廊下を戻る。

そして、理学療法室に戻りゴール。

距離にして200mもなかっただろうけど、小さな大冒険でした。

明日は親にMy杖を持ってきてもらって、杖歩行の練習。

杖って、歩行器よりジジくさい気がするのは俺だけ?

だけど、そんなこと言ってられないよな、今の状態で…

「明日も頑張りますッ!」

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