入院生活4日目 [その1]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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自分の病室メイトの3名のおじさんたち、ホント優秀なんだ。

お年を推測すると、60代、70代、80代と
全員が年金生活であろうと思われる3人の男性なんだけど、
イビキはかかないし、寝言も言わないし、
たまに小さな寝息が聞こえてくるだけ…

それもたま~にだよ。

3人ともまったく無音なんで、「息止まってたらヤバくない?
ナースコール呼んだ方がいい?」って思うぐらいなんだから。

また、お3人とも就寝後はあまりトイレに起きないの。

先週1泊2日の貯血入院の病室は、同じように4人部屋に泊ったんだけど、
30分起きに交代で誰かがトイレに起きてて、気になって寝れなかった。

今回の病室メイトはとても優秀!

自分のベッドの隣のおじさんが一番若くて、60代の方ではないかな?

仕事は大工をやってるって言ってた。

このおじさんは、整形外科で入院してるのではなく、
糖尿病の治療で入院してるみたい。

この病棟の5階は整形外科の入院患者対象の病室なんだけど、
糖尿患者の病室のベッドの空きがなくって、整形外科の病室に来てるらしい。

糖尿持ちで入院してるから食事制限もあって、
食事メニューも自分たちとちょっと違うのね。

俺たちは病室で食べるんだけど、
このおじさんと同じ5階の数人の糖尿患者さんは食堂の方で食べるの。

で、昨日の夕食前にこのおじさんから俺に
「今夜はシチューらしいぞ」って教えてくれたんだ。

食堂に半月ごとの献立表を貼ってるらしい。

おじさん、文句を言わなかったから、シチュー食べれるんだ?

あの年代の人たちって、ホワイトソースやチーズなどの
乳製品が嫌いな人が多いのにね…

食事から帰ってきたおじさんが一言、
「シチューじゃあなかったのぉ!」って言ったの。

俺、「あれ?シチューでしたけど?」

おじさん、「いいや、いんげん豆を豚肉で巻いとるやつじゃった」って言い張る…

もしかして、今日は糖尿患者だけメニューが違う?

シチューって、牛乳や小麦粉やバターなど高カロリー食品を使うんで、
糖尿患者さんだけ別献立なのでは?

すると、おじさん、「わしゃあ、シチューとかってやつは、
すかんけん、よったわ…」って言った…

おじさん、夕方前、「今夜はシチューだ!」って
うれしそうな顔してたじゃあない!

なのに文句を言う… それって、負け惜しみ?

消灯後に夜中、隣のシチューを食べ損ねたおじさんがモゾモゾ動いてる…

何かしてる…

ペチャ、ペチャ、っと唾液の音がする…

そうしてると、柑橘系の香りが…

おじさん、こっそりミカンを剥いて食べてる

ミカンとバナナは、同じ日に入院したもう一人のおじさんがいるんだけど、
夕方、奥さんが来て、奥さんから俺たちにミカン1つとバナナ2本いただいた。

おじさん、その時に「わしゃあ、糖尿病やけん、ミカンは食ったら悪いんよのぉ…
バナナはいいんやけど…」って言いながら、バナナ2本ペロリと平らげた。

ミカンを食べないってことは、誰かに上げるのか?って思ってたんだけど、
ミカンは誰も見ないところでこっそり食べたってことね?

あれだけ病室にミカンの香りが漂えば、バレバレだよ

おじさん、禁止されてるミカンに手をつけたってことは、
よっぽどお腹か減ってたんだね?

糖尿持ちのおじさんって、ミカンは禁止されてるってことは、
どれぐらい食事制限されてるんだろ?

それとも、ミカンは本当は食べてよかったんじゃあない?

頑固者で天の邪鬼のただの食いしん坊おじさん?

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