これまで隣にいたじいさんが昨日の午前中に転院し、
隣が空きベッドになってたんだけど、
昨日の夕方ぐらいに看護師がきて、片付けや掃除、
ベッドメイキングなどで慌ただしく動いてた。
で、今日、ここに別のじいさんが入院してきたんだけど、
このじいさん、実は以前この病院に入院してたらしく、
数日前に退院したらしいんだ。
で、自宅のこたつで寝てたら、手術痕から血が噴き出したため、
また入院するため来たらしい。
しかし、本人曰く、 「ここには、症状を診てもらうために来たけん。
入院はせんから!」って言い張る。
でも、手術痕から血が噴き出るってよっぽどのことじゃあない?
症状が症状だし、先生も再入院を言い渡したみたいだけど、
まったくもって聞く耳持たず…
「わしゃあ、帰る!」の一点張りなんだよ。
強情っぱりだなぁ!
お年寄りって、なんで頑固でわからずやな人が多いの?
じいさんと看護師の「帰る!」 「入院ですッ!」
「帰るんじゃ!」 「だめですッ!」
「いいや、帰るッ!」 「ダメッ!」・・・の押し問答。
カーテン越しに隣にいた第三者の俺から言わせてもらえば、
結構迫力のあるナースVS患者の口舌バトルだった。
いろんな患者がいて、その人たちの言うことを聞いて、
看護師も大変な職業だよね。 尊敬するよ。
じいさんの言動って、同じことの繰り返しだし、
たまに意味がわからないこと言うし、
もしかして、ちょっと認知症が入ってるような…?
話が長くなったけど、今朝も起床時間の午前6時から、
じいさんは「帰る!」 「帰らんといけんのじゃ!」
看護師は「ダメです!」「○○さんは入院です!」の
バトルが繰り広げられて、
朝っぱらからのマシンガンバトルはマジ勘弁してほしかったんで、
俺はMyカップを持ち、テーブルと椅子が置いてある食堂へ移動。
無料のお茶でも飲みながら週刊誌を読んでたんだ。
そしたら、手術前に同室だった糖尿持ちの大工のおじさんが来たんで、
ここで話し込んでしまった。
「○号室の○○さんは偏屈だ」とか、
「○号室の通路側の背が高くて太ったヤツは、
病院を”訴えるぞ!”って脅しとるんぞ」とか、
「○号室のあん人は頭おかしいわ!」とか、
「新しく入った耳の遠いおっちゃん、あん人、株の配当で
毎月○十万も入りよるらしいぞ。その他に元○○で働きよったから、
毎月20万近くの年金が振り込まれ、金が貯まりすぎて使い道に困っとるらしい。
2人の孫に毎年100万円ずつお年玉やりよるってさ!
しかし、手術に必要な1着3千円の浴衣を買うのをケチりよる…」などなど……
ホントかウソか、白か黒か、事実なのか都市伝説なのか
わかんないような話を延々と聞かされた。
他にも、「あんた(俺)が来る前、あんたの同じベッドにいた80近いおっちゃん、
2回貯血やって、それから入院して、手術3日前に突然、”血圧が高いから
手術できません”とか言われたらしい。
そしたら、そのおっちゃん、先生や看護師にしこたま文句を言おった…
“じゃあ、なんで早めに言ってくれんかったんか!
なんで入院費が25万もなるまでおらせたんか!”って
先生に食ってかかりよった…」
………そんなことまで教えてくれました。
なんでもかんでも知ってる大工のおじさん、相当の情報通だなぁ…
でも、確かにそうだよね… 納得だよ。
この病院、患者に不親切だと思う…
先生や看護師は親切で優しい人が多いけど、
病院のシステムとかマニュアルとか仕組みがわからなくて、
患者に対して説明も不十分で不親切だと思う…
俺も、貯血入院を2回して、手術をするために入院し、手術日の前日に、
突然、「手術はできませんね」って言われたら、逆ギレすると思う。
「1泊2日の貯血入院代金2回分と、これまでの入院代金は払いませんから!
免除しろ! 全額免除だ! 1円たりとも払わねぇぞ!
なんなら、行列ができる法律相談所の弁護士軍団に訴えてやるぅ!」って
言うかもね。
おじさんのトークは、一部作り話や、噂話を聞き間違ってるケースも
あるだろうし、また話を盛って話してるだろうから、
すべてが本当の話じゃあないだろうけど、おもしろすぎるぅ!![]()
そうしてると朝食の時間が来た。
くつろいでた食堂から自分の病室に戻ろうとしたら、
食事当番の看護師がここに朝食を運んでくれたし、
おじさんからも、「ここで食べていいって!」って言われたんで、
ここで食べることにした。
おじさんは毎食食堂で食べてるらしい…
俺はいつも自分の病室で食べてるから、
ここで入院患者が食事をしていいことを知らなかったし、
おじさんがここで毎食食べてることも知らなかった…
糖尿持ちだから、my減塩醤油のミニボトルをいつも持ち歩いてる…(^^;
食堂で食べる朝食も新鮮だね。
メニューは、食パン2枚、ジャム&マーガリン、牛乳、スープ、
一品料理と毎朝同じメニューだけど…
せめて、たまにはパンをロールパンにするとか、
牛乳を野菜ジュースにするとか、
ヨーグルトなんかもたまにはつけて欲しいんだけど…
今日の院内は日曜日だったせいで、大変静かでありました。
夕方、廊下で歩行器を使い、歩行の自主トレしてたら、
同じように杖を使って歩いてる男性がいた。
最近、廊下や食堂で会った時は軽く会釈したり、挨拶程度はしてたが、
お互い廊下で自主トレ中に彼の方から話しかけてきた。
彼は44才、現段階の入院患者の中では唯一
俺より年下なんじゃないかな?
他の階の他の入院患者の統計はわからないが、
5階の整形外科の入院患者の比率は、
仮に100人入院してれば、男女別には6:4ぐらいだろう…
年齢別では現段階では30才以下は皆無、ゼロ、一人もいない。
俺が患った腰部脊柱管狭窄症はだいたいお年寄りがなる病気だし、
腰、膝、肩、股関節の怪我や病気は、ほとんどがお年寄り。
整形外科にかかってる人や入院してる人は、
ほとんどが高齢者だと思う。
趣味はスポーツで、運動中に怪我して入院してる…とか、
会社の運動部の練習で怪我して入院しました…とかって若い人は
現時点では確認できていない、いなさそうだ。
スポーツをやってる人は、やっぱりスポーツ専門の整形外科に行くんだろうか?
5階の入院患者で40~50代患者は、俺達以外は他にいそうにない。
今、話してる彼が入院患者の中では飛び抜けて若いっては察してた。
ほぼ見渡す限り、高齢者の入院患者ばかり。
歯がなかったり、耳が遠かったり、頭が禿げてたり全白髪だったり、
腰が曲がったり、膝が悪かったり、足取りがよろしくなかったりと、
確実に年金受給者ばかりだ。
中には話の合うおじさんやじいさんがいるけど、
やっぱり同年代の人達と知り合いになって、
入院生活やリハビリを共感し合って、
趣味や世間話なんかをして語り合いたい。
とうとう同年代の患者の友達ができた。
患者の友達、「患友さん」
同年代の彼といろんな話をした。
彼は2月の上旬にすでに手術を終えてるんだけど、
その後に頭痛、吐き気、めまいが続いてると言ってた。
しかし、ここの病院は耳鼻科がないんで、
週に何日かはここからよその病院の耳鼻科まで通院し、
今は診断待ちの状態らしい。
俺もまったく同じ症状が出てるんだよ。
何かをしようと行動を起こそうとするとクラッとしちゃう。
頭痛、吐き気は、昨日の午前中がひどかった。
俺の場合はただの睡眠不足かもしれないが…
そんな話をしたら、彼から
「看護師さんに言ったらすぐに安定剤をくれますよ。
僕もたまに飲んでるんで。飲んだら、よく眠れます。
ただ一度目が覚めたら、今度はなかなか寝れないですけど(笑)」と
教えてくれた。
いいこと教えてもらいました… ありがとう!
早速、今晩から安定剤っていうもんを看護師さんからいただきましょ!
毎晩、寝付いてから最初の2~3時間はある程度寝れてるけど、
それからは寝たり起きたりの繰り返し…
一度起きたら、30分ぐらいは寝れず、寝ても1時間後には目が覚め、
また1時間寝ては30分起きて、30分寝ては20分起きて、
40分寝ては1時間起きて…の繰り返しで朝が来る。
気持ちよく寝たーって感じじゃあない…
それは、毎晩コルセットを巻いたまま寝てるんで、
腹部が窮屈で目が覚めるんだろうし、
コルセットがまだ慣れてなくて違和感で目が覚めてる気もする。
他にも、手術後の痛さでまだ目覚める時もあるし、
硬いベッドや寝心地悪い枕など病室の悪環境で
寝つきが悪かったりもするだろうし、
消灯後は真っ暗にならない部屋、夜間看護師の何度もの見廻り、
暖房の影響で異常に空気が乾燥してる病室内、
夜中の同室者のトイレ起き、イビキや寝言…
すべて自宅での生活の環境と違うんだよね。
いろんな要素が重なって、それでたびたび目が覚めて、
熟睡できてない気がする…
昨日までは、座薬で痛みをおさえて、睡眠をとる方法だったけど、
痛みもそろそろおさまってきたんだ。
激しい痛みもないのに、座薬の痛み止めを使うのも体によくなさそうだし、
夕方、隣室のお兄さんから安定剤のことを教えてもらったんで、
今日からは安定剤にします。
消灯前に看護師から安定剤をもらったんで、
今から飲んで寝ます…
今夜は熟睡できるかな?![]()
座薬のあのケツの穴に押し込まれるあの快感が癖になり、
座薬に戻ったりして
(笑)
