入院生活8日目 [手術本番]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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【天気】 

病院は午前6時に起床時間になるのだが、午前5時半には起きてた…

詳しくいうと、午前4時ぐらいから目が覚めてた。

今日が手術当日…

緊張してか、興奮してか、寝れなかった…

全然寝れなかった…

寝ても30分おきに覚めてた。

覚悟は決めてる… だけど、やっぱり怖い…

怖くないっていうと、ウソだよ…

初めて手術なんで、やっぱりこの年になっても

怖いものは怖いよ…

早起きしたおかげできれいな朝焼けが見れました。

東の空には三日月もきれいに出てました…

今、午前7時55分…

8時からの朝食が各部屋に運ばれてきてる…

あれ、俺の朝ごはんは?

あるわけないじゃーん!!

昨夜の21時から絶食だよ…

水とお茶だけで飢えをしのいできたけど、
水分補給もあと2時間後にはストップ……。 

病室にいると、朝ごはんのいい臭いがして耐えられない…

さ、手術のために、風呂入って、髭剃って、きれいにしてこよっと

シャワー浴びてさっぱりして、休憩室で過ごす。

窓の外を見ると、快晴ですごくいい天気です。

最高の手術日和かも  そんな日和あるかぁ?

今、午前10時過ぎ、飲み物も止められた。

手術後に入る回復部屋っていう個室に移動になり、
今、点滴中…

ブログを更新するのに右手は点滴で使えず、
左手だけのキー操作で四苦八苦してる… 

ガラケーを片手で操作するのは楽勝だけど、
スマホを片手で操るのは至難の技だ。

メールの返信やブログの更新が、いつもの10倍ぐらいかかりそう…

2月20日、月曜日、午後1時過ぎに病室担当看護師に連れられ、
点滴の滑車をゴロゴロ引きずりながら、
家族と一緒に歩いて手術が行われる2階まで行きました。

手術室入口で家族はご家族待合室へ、俺は手術室を入ったところで上着を脱ぎ、
上半身裸になった。

そのまま、俺はストレッチャーに横になるやいなや、
手術要員の先生と看護師の2人がかりで
下に穿いてたパジャマとパンツを一気に下ろされる。

いきなり? なんのアプローチもなく?

「おろしますよー」の一言もないんかい !?

結構躊躇いもなく一気にいくんだね?

まだ心の準備ができてないんですけど……(/ω\)

麻酔で意識ないのならともかく、まだ意識があるんだから、
「パンツおろしますけどいいですか? 失礼しますね」の一言ぐらいの
声掛けしてくれてもいいんじゃあないの?

デリカシーないなぁ…

病院の看護師がいちいち患者に対してデリカシーとかプライバシーとか
なんとかかんとかって言ってたら、
仕事が捗らないし、職務が務まらないって?

こう見えても、一応はまだ恥じらいもある男なんですけど…(-_-;)

裸の俺が乗ったストレッチャーを数人の看護師たちが押して移動…

曲がって、曲がって、曲がって、迷路みたいなところに到着。

そこが手術室だった。

俺はまた手術台には移らず、ストレッチャーに横になったままだ。

心電図の先生や麻酔科の先生がリラックスさせるためか話しかけてくる。

男性の心電図の先生から、「筋肉質ですよね… 何かやってるんですか?」って
聞いたきたんで、「テニスと… あと筋トレとかやってます。
激しい運動ばかりやってたから、無理して腰を痛めたんでしょうね…」と答えると、
その先生が「僕もテニスをやるんですよ。
もっぱら前衛専門なんで腰を痛めることはないんですけどね」って話してくれた。

天井には、テレビの医療ドラマでよく目にする手術用照明がある。

テレビで放送されてる医療ドラマそのまんまだ。

この時は意外とリラックスしてた。 まな板の鯉状態?

なるようになれ…  半ば諦めモード?

手術、成功しますように… 絶対に生きて帰れますように!

すると麻酔科の女性先生が、
「点滴に眠くなる薬入れますよ。ピリっとするかもしれません。」の言葉…

あ、きたきたきた…………

麻酔かはわからないが、体の中に点滴とは違う何か別の異物が
入ってきたのがわかった。

その時ちょうど俺の顔を覗き込むように男性が顔を出し、
「救急救命士の○○です。今日はよろしくお願いいたします」って言われた。

はっきりとした丁寧な口調で自己紹介された。

「あ、この人が新米救急救命士で、実習で俺が実験台になる人?」

「よろ・・・し・・・く・・・ お・・ネ・・ガ・・イ・・・・・・ 」

記憶が…  記憶が…  薄れてく…

顔は… 顔は… 顔は… 新米救命士の顔が思い出せない…

「こちらこそよろしく」って言葉には出てなかったが、
ストレッチャーに寝たまま軽く会釈したのまではなんとなく覚えてるけど、
それからの記憶が一切ない…

お、ち、た……… 

で、意識が戻ったのは、自分の病室だった。

13時過ぎに手術室に入り、出たのは16時15分頃だったらしい…

でも、手術室に入っても、用意とか準備とかに時間がかかり、
終わってからも、口から呼吸器の管を抜いたり、
麻酔からの覚醒に時間がかかるって話を聞いてたから、
手術時間は正味2時間強ってところか?

回復室で意識が戻った時、回りに家族がいたのはわかったが、
先生や看護師がいたかは定かではない。

先生はいたような気がする…

先生が脈か何かをしてるみたいで俺の手を握ってた時に、
俺は麻酔が切れて目が覚めたような気がする…

「あ、気が付いた… 助かったんだ…」って思って、
とっさに先生の手を握り締めた気がする…

俺は両手で握り返しながら、「ありがとう、
ありがとうごぜぇますだ…」って言葉には出してないが、
時代劇で悪代官に無実を嘆願する農民ように
必死に手を握り返してた気がする…

しかも、生きてた嬉しさに目も多少はウルウルさせてた気がする…

ただ術後の確認で脈を計ってるだけの先生、
手を握り返された時はびっくりしただろうね…

それも、男のおっさんに…

だって、目が覚めて最初に見たものが
目の前にいた執刀医の先生の顔だったもん。

ちょうど俺の顔のそばに、先生の顔があったもん。

「生きてるんだ、助かったんだ!」って
目の前にいた人が誰でも、思わず、
手をぎゅぅぅぅーーーーって握り締めてしまうでしょ?

誰でもいいから目の前にいた人に、
「生き返らせてくれて、ありがとうごぜぇます」って
ついつい、すがってしまうもんでしょ?  違う?

俺のあまりにも熱くて、あまりにも愛のある握り締め方に、
今考えれば、ちょっと恥ずかしい… (-_-;)

今、何時?

病室の電気が煌々とついてる……

窓の外は暗い……

夜なのか………?

時計で確認するほど、思考回路が働かない…

誰かに聞くにも、酸素マスクしてて声が出せない…

声を発する力もない…

誰かに聞くって能力も、まだ戻ってほど意識がもうろうとしている……

朝でも、昼でも、夜でも、どっちでもいいや……

今が、現実なのか、そうじゃあなのか、わからない……

意識がまだもうろうとしてる中、母親が
「車、長いことエンジンかけんと、動かんごとなるんじゃあない?」って
声が聞こえる…

夢の中を行ったり来たりしてる感じだったが、
母親のこの言葉で、急に現実に引き戻された感じだった…

ねぇ、なんで今なの?

これって、自分の車が入院で1ヶ月以上乗らなかったら、
バッテリー上がりになったり、エンジンがかかりにくくなるかもしれないって
言うことでしょ?

これを手術が終わった直後に話す話題か?

これって、今聞いて、今答えなきゃいけないとっても大事で急用な質問なの?

意識がもうろうとする中、おバカな質問にホント呆れ返ったよ。

答えるのも馬鹿馬鹿しくなり、放置してた。

とんちんかんな母親は、いつでもどこでも何才になっても
とんちんかんな母親のまま。

意識が徐々に戻ってきてる風だが、まだ完全には戻りきれてない。

まだ夢の中へ行ったり、現実に戻ったり、あちこちさ迷ってる感じだ。

何時ぐらいだったか、もうろうとする中、
親が「また来るけんな…」の声が聞こえた。

寝てて、しかも酸素吸入器をつけてたため言葉が発せず、
ありがとうの代わりに右手を上げた記憶があるが、
これも記憶が曖昧だ…

夜中、麻酔のせいかまだ意識はもうろうとしていたが、
激しい痛みははっきり記憶にある。

肉を切り裂いたような、内臓をえぐり返されたような痛みに襲われる感覚?

リアルで、背中の皮膚を破って体の中からエイリアンやモンスターが
飛び出してきたら、きっとこんなに痛くてもがき苦しむんだろうなと…

実際、スプラッターホラー映画みたいなおぞましい経験はないから、
例えようがないんたけど、
現実、背中を切開して、脊髄をいじって、体に金具が入って、
それを骨に固定して…とやってるから、
ある意味、ホラー映画っちゃあホラー映画かもしれないが…

おお、なんておぞましい…(@_@;)

看護師に痛み止めの注射を1回、座薬を1回ケツから入れてもらった。

恥ずかしさなんてどこ吹く風?

あの激しい痛みには変えられないんだからぁ!(>_<)

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