入院生活23日目 [無口な病室]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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【天気】  時々 

今日も午前中は暇ですることがない。

午後イチで理学療法室へ移動し、昨日と同じく温熱治療。

空いてる時間は、階段の上り下りをやり、下半身の筋力アップを行う。

筋力アップっていうよりは、筋力の現状維持、
もしくは筋力低下阻止のための階段トレーニングって
言った方が正しいかもね?

同室の耳の遠いおじいさん、中指がカクカクなるってことで
昨日の夕方手術をしたけど、今日は退院していいってことで、
昼過ぎに家族の方とご帰宅。

回りがどんどん退院していく… おいてけぼりを受けた感じ…

まあ、人は人、自分は自分だよね !?

そのおじいさんの代わりに、数日前に手術を受けて
回復部屋にいた患者が一般病室に戻ることになったらしくて、
俺たちの病室に移ってきた。

そして、昨日退院した文太兄貴の後釜が入ってきたが、
すごいヤツ……。

ベッドは若干移動したんで、文太親父の窓側ベッドに俺が入り、
俺のベッドに入ってきた新入院患者だけど…

一気に、高校生…

60代の文太兄貴から、一気に10代の高校生まで下がっちゃった…

年齢差、ありすぎだよ!

話が合いそうな、もうちょっと同じ年代の人って、入ってこないの?

60代の文太兄貴とは会話してたが、
10代の高校生と果たして会話が成り立つか?

高校生…… 別にいいんだけど……

だだの高校生じゃあないよ!

高校生だけど、柔道やってる高校生…

柔道やってる高校生、別にいいんだけど…

柔道っていうよりは相撲取り…

巨漢…… 小錦レベルじゃん!

押し潰されるーーー!

結構重量感あるよねぇ…

存在感、ハンパねぇーーー!

相部屋の病室って、暗黙のルールがあったり、
年功序列みたいなものがあったりで、
ある意味「大人の世界」じゃん!

高校生にはまだわかんない世界だし、
しんどい空間だと思う…

緊張やら、居心地の悪さなどをほぐしてやろうと
俺から話し掛けたの。

「どこか悪いん?」って聞いてみた。

優しく聞いたよ。

俺、坊主で髭生やして、視力が悪いから目付きも悪いんで、
怖いヒトだと思われ、ビビられたら後々まで尾を引くし、
年上の人から話しかけられると緊張するだろうし、
これから数日は同室仲間として仲良くやっていきたかったから
なるべく怖がらせないようにと、和ませようと、
優しく優しく話し掛けたんだから。

そしたら、「膝です。ボルト入れたところが悪いんです」って
答えてくれた。

「若いのにねぇ…」で会話は終わったけど、
その後、無言でカーテンをガーーーって閉められた…

え? なんか、悪いこと言った?

その後、廊下に出る時、通りすがりに
高校生が自分で閉めたカーテンの隙間から覗いたら、
頭から布団をすっぽり被ったまま過ごしてた…

俺、なんか悪いこと言った?  怖がられた?

優しく言ったのが、返って脅しちゃった?

何が原因であんなにふてくされてるんだろう?

前回の手術が失敗で、それで柔道や高校生活がうまくいかず、
半やけっぱち状態になってるの?

だけど、落ち込んでる風でもない…

人と関わりたくないって感じに見える。

病室内で、大きな声でケータイ使って話してるし…

悪びれるとか、遠慮とか知らない子だよ…

高校生ぐらいの年代って難しいな。

まだ人間関係がうまく築けそうにないし、
大人とうまくコミュニケーションが取れないっていうか、
特に年が離れた人との付き合いを敬遠しそうな年代だなぁ…

触らぬ神に祟りなし…

あの子はいないことにしよ…

図体と態度は半端なくデカイから、視界に入ってくるけど…

これで、いっときは病室メイトもこのメンバーで固定かな?

とっちゃん坊や、無口なおっさん、生意気な高校生の3人…

会話がまったくない病室…

史上最悪メンバーでは?  最悪だ…

今日の担当看護師に「もうすぐ退院になるみたいですが、
未だに術後の説明がないんですがねぇ…
こっちから聞かないと説明ないんですか?」って聞いてみた。

すると看護師は、「え? いや… ないですか?
2週間後のレントゲン写真、もらってないですか?
本当は、それ見ながら説明するんですが…」って言うんだ…

俺、「もらってませんよ!」ってはっきり言ってやったよ。

そしたら、すぐにレントゲン写真を2枚持ってきてくれた。

日時を見たら、昨日撮影したレントゲン写真のコピーだった…

ひえええええええ ーーー!

これが俺の腰の中?

こんなもんが俺の体の中に入ってんの?

鋭利な部品がいっぱい刺さってるけど、大丈夫なのか?

これ見たら、腰に力を入れたらいけないんじゃあ…?とか、
動かしたらいけないんじゃあ?…って脳が勝手に判断して、
体が硬直してしまう。(>_<)

よくもまあこんな痛々しいもんが入ってるのに、
体はなんの問題もなく動くもんだね…

あんな異物をよく俺の体が拒否反応を示してないのが不思議だよ。

肌の弱いアレルギー体質なのに…
体内だから、反応が出てないだけか?

ところで、昨日から話題になってる「何本」っていうのはどれを数えるの?

レントゲン写真を見ても、ド素人の俺にはさっぱりわからない…

回診の時、先生に聞いてみることにした。

だけど、素直に教えてくれるのか?

手術を担当した先生、ちょい生意気なんだよ。

若いけど、すでに自分の腕には自信があるみたいで、
自分のやることは100%正しいと思ってるようだし、
自分のポリシーは絶対曲げるタイプじゃあないみたいだし、
患者からあーだこーだ言われるのを嫌がるタイプの先生。

この前、腰椎の手術をしたっていう証明書類の記入を
先生に直にお願いしたら、返事は悪いし、後回しにされちゃったし…

あまりにも遅いんで、看護師長に頼んだんだから。

術後の痛みがまだ残ってた時も、回診の時に「まだ痛みます…
大丈夫なんでしょうか?」って報告しても、
「あぁ、そうね…」で終わりだし…

患者の言葉に耳を傾けようとしないんだよね…

今回も面倒くさいとか思われて、説明してくれないんでは?

で、回診の時に俺は下手に出ながら、
「レントゲン写真、もらいました。ありがとうございます」って言ってみた。

そして、すぐさま、もらったレントゲン写真を突き出してみた。

で、有無を言わさず「一般的に、何本?って言われるのは、どれですか?
仲良くなった患者さんと話してたら、そんな話になって…」って即行で質問してみた。

「これだね、3本ずつ入ってるんで、合計6本だね。
それと、人工の椎間板が2枚入ってるから!」って教えてくれた。

あースッキリしたぁ!

これから「何本?」って聞かれたら、「6本!」

「俺は6本入ってるよ!」って自信満々に答えればいいんだね?(^^;

しかし、相変わらずの傲慢で強気な態度…

ドヤ顔で答えられ、どこまでも上から目線のあの医師の態度…

どこまでも生意気なんだよなぁ…

ベッドの横に歩行器がまだ置いてある。

今は、歩行練習に杖もほとんど必要なくなってきたぐらい
通常の歩行が回復している。

だから、最初に使ってた4つの車輪がある歩行器はまったく使ってないんだが、
術後に初めて立った時、最初に使った補助具がこの歩行器だったから、
心の支えというか、心強い味方というか、
あると何かと安心なんで置いたままにしてた。

そしたら、風呂上がりの濡れたタオルを乾かしたり、
上着を脱いだ時の洋服ハンガー掛けになったりで、
看護師から注意されそうなんで、ナースステーションへ返却することにしました。

歩行器さん、
俺を立って歩けるまでしてくれてありがとう!(^O^)/

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