入院生活22日目 [ゴールは目前?]【腰部脊柱管狭窄症の入院生活blog】

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【天気】  のち 

今日も午前6時に起床。

手術から今日で2週間目だ。

月曜の朝、また雨の朝で始まった…

術後の経過検査のため、アサイチで採血。

手術をしたのが先々週の月曜日で、
月曜ごとに採血とレントゲン撮影をしてる。

今日が2回目の採血とレントゲン撮影でした。

各病室は週末にかけて退院する人が多く、空室の個室や空ベッドが目立つ…

静かな週末だったが、週始めの今日から入院患者が増え、看護師も増え、
またいつもの病院風景に戻ってくるんだろう…

午前10時、隣のベッドの文太兄貴も退院していきました。

話も合い、会話も弾んだ病室友がまた一人去ってく…

退院は喜ばしいことなんだけど、俺的には複雑…

文太兄貴は、漁師町育ちのくせに、鯖以外の刺身は食べないとか、
鹿肉は一部分しかうまいところがなく、
他の部位は食えたもんじゃあないとか、
地元特産の果物から地元の有名な話まで、話が尽きることなかった。

文太兄貴が卒業した高校が甲子園出場してベスト8に残った年は、
俺が高3で、夏休みにバイトをやってて、
バイト先のラジオで高校野球中継を流してたんで、
夢中に聞き、真剣に応援してた記憶がある。

文太兄貴と、「あの時、ああだったな。」「投手は○○だったよな。」
「××だったですよね。」「そうだった、そうだった」って
あの当時の○○高校の甲子園出場のことで大いに盛り上がった。

文太兄貴とは同級生でもなく、幼馴染でもなく、同じ町にも住んでなく、
職場の同僚でもなく、この病院に入院するまで何の接点もなかった人なのに、
ちょっとしたきっかけで病院の同部屋になり、ベッドが隣り合わせになり、
ふとした会話で、ずっと昔からの知り合いみたいな関係になる…

点と点が線で結ばれたみたいな…

二人とも完全に忘れ去られてた過去の記憶なのに、
こうやってふとしたきっかけで何十年前の話のことで盛り上がり、
共感でき、笑い合える…

なんていう偶然… なんていう巡り合わせ…

もう四半世紀以上前の遠い過去の話なのに、
二人の間で妙に噛み合って、
ここの病院で初めて会ったような気がしなかった…

昔からの知り合いのように感じてしまってた…

文太兄貴とは縁を感じるな…

そんな文太兄貴がこれからいないのか…

毎朝7時に病院の売店へスポーツ新聞を
買いに行くのが日課だった文太兄貴、
買いに行くのは階段を使い、フゥフゥ言いながら戻ってきて、
「登ってきたぞー!午前のリハビリは終わりじゃ!」って
笑いながら必ず報告してくれた…

病室のカシラで4人部屋の親分だったから、存在感がすごかったんで、
いないとなると、寂しいな…

今、4人部屋は70代の耳の遠いじいさんと2人きり。

すぐに別の入院患者が入ってきて、いつも通りの4人部屋になるだろうが、
文太兄貴の存在、大きかったなぁ…

午後1時から理学療法室でリハビリ。

俺は腰の手術をやってるから、リハビリで腰を揉むとかほぐすとか一切しない。

腰を使うリハビリや筋トレも一切やらない。

俺のリハビリは、歩いて足や下半身の筋力をつけることと、
筋力を落とさないように今の筋肉を維持することぐらい…

後は、退院後の生活に支障もないように、ひたすら歩く練習…

歩行訓練をするぐらいなんだよ。

しかし、こういうリハビリは理学療法士がいない時に廊下や階段で
一人でいくらでもできるんで、
今日の理学療法室では腰を温めることにしました。

実は、ずっと腰とケツの間がジリジリ痛いの。

寝ても起きても、四六時中ジリジリと痛みがあるんだ。

手術後に痛かった背中の傷口や股関節の痛みが
だいぶおさまってきてるから、
余計にこのジリジリが痛くて気になり始めた。

これ、放っておけば、自然に治癒する痛み?

それとも、手術で残しておかなければいけない神経を
メスで切ったり、触ってしまったために
痛みがずっと出てるとか?

一生とれない痛みなんでは?

先生は前者だと言うんだけど……

「筋肉を切り裂いてる部分だから、なかなか治らないよ」って
おっしゃるんだけど……

いずれは治るんだったら、このまま我慢するけど、
治る見込みがないんだったら、別の治療を探すなり、
再手術するなりして欲しいよ。

本当にこの痛みは治りそうな雰囲気じゃあないし、耐えられない。

リハビリでは、30分程度温めてみることにしました。

温めて痛みがひいてくれればいいんだけど…

病室でゆっくりしていたら、看護師長がやって来て、

「○○さん(俺)!

 そろそろ考えといて欲しいんですけど」って言われた…

何を考えるのかと思ったら、退院の日取りだった…

初めて俺に向かって「退院」って言葉を口にされたよ!

退院、近いんだね?

やっとゴールが見えてきたーーー! \(^o^)/

で、いつ? (?_?)

看護師長が持ってる表には、俺の名前のところに「今週末以降」って書かれてた。

早ければ、今週末には自宅に帰れるってことね?

退院日、いつにしようか?

悩むぅぅぅ………

意外と入院生活も悪くはないんだよねぇ…

居心地、意外といいんだよ…

実を言うと、結構気に入ってる! 

来週の月曜日も、採血とレントゲン撮影があるんだったら、
月曜日までいてもいい?(笑)

夜の回診で先生から「レントゲンも、しっかりくっついてるよ」と言われた…

これで、今週末以降の退院はほぼ確定だね !?

ところで、くっついてるって、何が? 何に?

どうくっついてるって?

俺、腰椎の固定術をしたってことだけで、
他のことは全然わからない…

たまに仲良くなった入院患者さんと話してて、同じ手術とわかったら、
「何本入れてんの?」ってよく聞かれる…

「俺、6本」とか、「俺も6本だと思う」とか、
「前の手術の分と合わせたら、12本入れとる!」とか言われるが、
俺は…… 「???」 「何が何本???」

なんのことだかさっぱり… (・・?

今日も、別の病室の人から廊下で初めて声をかけられ、
こんな会話になった。

患者Aさん :「歩きっぷりがいいですねー。」
俺     :「あ、はい…、ありがとうございます」
患者Aさん :「先週までは杖じゃあなかったですか?」
俺     :「ハイ…杖でした…」
患者Aさん :「なんの手術をしたんてすか?」
俺     :「腰の……えっと、腰椎を固定する手術です。」
患者Aさん :「何本入れてるんですか?」
俺     :「???………(なんのことなんでしょ???)」

俺、首を傾げながら会話終了…

何本って、なんのこと? ボルトのこと? 接いだ骨のこと?

俺、手術の説明を聞いた方がいいの?

担当の先生から、手術のことや腰椎がどのようになってるのか、
どういう部品を入れてるとかを一切話してもらってない。

手術の説明って、患者から説明してくださいって言わないと
してくれないもんなの?

このままだったら、何もわからないまま退院の日を迎えそう…

退院する前までには、聞いておかないと、
退院後に友達や親戚に、「どんな手術したの?」って聞かれても、
「さあ?どんな手術なんだろ?
聞いてなかった… 知らないなぁ…」なんて言えないし…

自分の手術のことを知らないで入院してる人間なんて、
俺ぐらいのもんか?

自分の体のことなんだから、しっかり把握しとかないとな!

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