トラデスカンチアの増やし方|挿し木(茎挿し)で簡単に増やせます【oyageeの植物観察日記】

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3月に「トラデスカンチア3姉妹」として紹介した鉢があるんですが、あのうちの2鉢が本当のトラデスカンチアで1種類はゼブリナだったんですね。

トラデスカンチアもゼブリナも同じツユクサの仲間ということで、一くくりにまとめて紹介させていただきました。

しかし、これが本当の「トラデスカンチア3姉妹」です。

以前から、斑が入る「フルミネンシス・バリエガータ」と淡い緑一色の「ライム」を育ててたんですね。

一種類追加になりました。

縞模様が美しい「アルボビッタータ」です。

某100均ショップで買ったトラデスカンチアですが、最初は小さかったんですよ。

そしたら、化け物のように大きくなりましたよ。

徒長してるからそう見えるかもしれませんが、葉自体も大きいですね。

ここまで大きくなるとは思いませんでした。

次に植える鉢では徒長しなく、引き締まったアルボビッタータを作りたいと思います。

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日差しに当てると間延びしなくて引き締まった茎に育ちます。

ただし、葉焼けを起こす可能性が高いです。

日陰で育てると葉焼けを起こす心配はないですが、徒長(間延び)しやすいです。

また水分の量、肥料、季節などよっても、引き締まった株になったり、徒長したりします。

すぐに根を出すし、放っておいても生長するし、管理が簡単そうですが、自分好みのトラデスカンチアに育てるのは結構難しいんですよ。

この3姉妹、管理が悪くて、どれも乱れまくりです。

早く新しい鉢を仕立てたかったんですが、後回しになってました。

いつでもどこでも、やとうと思えばすぐにやれるし、簡単に増やせるからです。

本当に簡単です。

そして、難しくないです。

この方法で、大体は根が出ますし、増やせます。

今日は、トラデスカンチアの挿し木(茎挿し)をやります。

簡単ですが、注意することは、いくつかります。

の1,2節は必ず差すこと。

切り口だけを土に挿してても根は出ません。

これは水挿しの場合も一緒です。

必ず、土、もしくは水に節をつけましょう。

替え直後の水やりは、根がない状態ですので激しくやることはいけません。

水道水でやると、土がめくれて、せっかくきれいに植えたトラデスカンチアの茎が流れてめちゃくちゃになります。

じょうろでそっと上げましょう。

あと、この後が大変なんですよ。

の加減によっては、うまく育つし、徒長するし、葉焼けします。 まちまちです。

どれぐらい時間、日光に当たればいいか、oyageeは正直わかりません。

地域、季節、時間帯などによって太陽光線は違いますから、一概には言えないんですよ。

だけど、安全策を取って太陽に当てないと、ひ弱になり徒長しますし、あまり長く当て過ぎると、葉焼けします。

特に、乳白色の白い部分が先に葉焼けして、その後は黒く変色します。

やりも、多すぎると徒長しますし、少なすぎて土が乾いた状態が続くと、下葉から枯れてきます。

鉢の中心部が茎だけになり、スカスカの土が丸見え状態になるので、気を付けましょう。

ラデスカンチアの水挿しの方は、葉が水に浸ってる時間が長いので、葉が傷んでしまい、水がすぐに腐ります。 毎日水の濁りをチェックし、汚れたら頻繁に水替えをしましょう。

トラデスカンチアの増やし方
━ 挿し木(茎挿し)をやってみる ━ 

01. これが育ててるトラデスカンチアの3種類です。通称「トラカン3姉妹」です。ごちゃごちゃしすぎて、境目がわかりませんね(汗)
02. 1日中日差しに当ててるトラデスカンチアです。間延びはしてませんが、葉がところどころ黒くなっています。クリーム色の部分が葉焼けを起こしました。日差しに慣れさせてても、焼ける時には焼けますね…
03. こちらは淡い色の「ライム」です。今日は、このトラデスカンチアは茎挿しはしません。後日、行います。
04. こちらも同じ「ライム」ですが、こっちは1日中日差しに当ててるから、完全に葉焼けしてますね。しかも、日差しのせいか、色が黄緑色よりも黄色に変わっています。葉が肉厚になり硬くなりますので、あまり日差しを当て過ぎると観賞には不向きかも?

05. こちらは新しく仲間入りした「アルボビッタータ」です。ここまで生長するとは思いませんでした…
06. しかも、これはちょっと曲者ですね… 斑が全く入っていない葉を持つ茎が1本出現してます。これじゃあ、普通のツユクサですよ。こういうのを放っておくと、いつの間にか緑一色のなんの変哲のないツユクサの鉢になってしまいますから、さっさと取り除きましょう。
07. これがoyagee家のイチョウの木の株元に植わってる野生のツユクサです。「アルボビッタータ」に出現した緑の葉と、まったく同じでしょ?
08. この場でゲラウト! さっさと捨てましょう…(これはこれで育ててもいいんですよ。ただ、うちの家の回りには嫌になるほどツユクサが茂ってますので、捨てます)

09. 「アルボビッタータ」は、挿し木の水挿しver.で行います。ハサミで根元数センチ上付近を切ります。地上に出てる節は1~2節残してください。そこから新しい芽が出てきますので。
10. ほぼ葉がない丸坊主状態にします。節からどんどん芽が出てきますので、大丈夫です。芽がある茎を2本ぐらい残していますが、あまりにも短すぎて水挿しには不向きと思い、残しました。
11. ハサミで摘んだ茎の先端は、葉を2~3枚残して、あとは取り除きます。
12. これを水に挿せば、終わりです。 根は数日で出てきます。発根は早いですよ。そのまま水で栽培するのであれば構いませんが、土に植えるのであれば、発根したらすぐに土に植えましょう。あっという間に水の中が根でいっぱいになります。あまり長い根だと、土に植えにくくなりますので。

13. 長年育ててた「フルミネンシス・バリエガータ」の葉と比べてみたら、2倍、いや3倍も大きいんです。 葉も大きいですが、茎も割り箸ほどの太さがあるんです。 これは、これからどういう風に育てればいいか、ちょっと考えないといけないですね…
14. だから、とりあえず水挿しにしました。水挿ししてる間に、どういう風に育てれば見栄えのよい「アルボビッタータ」になるかを考えます…

15. 次に「フルミネンシス・バリエガータ」の挿し木(茎挿し)を行います。トラデスカンチアは繁殖力が強いので、使い古した土でもある程度は育つと思います。今、古土が大量に残ってますので、半分ぐらい混ぜてます。
16. 葉に斑が入った葉のみを使用して、斑入りonlyの鉢を作ります。なるべくきれいに斑の入った茎を選んでください。3本ほど摘み取ります。摘み取りは簡単です。oyageeは指の爪を使って取りますが、ハサミを使っても大丈夫です。
17. 葉先のは2~3枚残して、あとは取り除きます。葉も手で簡単に取れます。
18. 鉢に植えていきますが、鉢の中心部から植えましょう。穴は、割り箸などを使って土を軽くよけてください。

19. 割り箸を上手に使いながら埋めていきます。
ここでOP!(oyagee’s point!) 茎についてる節が必ず1つ、もしくは2つ埋まるようにしてください。ここから根が出ますので、埋まってないとうまく発根しません。
20. ここでもOP! (oyagee’s point!) 1本を植えるのもいいですが、こんもりさせたい、茂ったような鉢にさせたいなら、3本をまとめて植えた方が、育った時の見栄えが良いです。
21. 植え方も、背中合わせの方がいいと思います。同じ向きだと同じ方向に茎が伸びて、偏った鉢になりますので。
22. 鉢の中心から外側へ植えていきましょう。

23. 葉の取り方ですが、手で簡単に取れます。
24. oyageeは写真を撮りながらやってるんで、片手にやっていますが、どちらかの手で茎を持ち、もう片方の手で葉を持って、葉が生えてる方向と逆側の方にひくと、プチッという小さな音と同時に葉が取れます。
25. あまり激しくすると、茎が折れてしまいますので、無理なようでしたら、繋がってる部分をハサミで切ってください。

26. 先端の茎ばかり選んで植えてますが、先端の茎ってそれほどないんですね。1穴に2~3本ずつ植えていくと、1鉢丸々作れないかもしれせん。こういう場合は茎の真ん中部分でも節目から芽が出てきますので、これを使いましょう。こちらの方が出る芽が多いんで、たくさん茂ってくれます。
27. こちらも1つ、ないし、2つの節の部分を埋めるようにしてください。
28. 埋め込みは、これで完成です。
29. 後は、水やりをします。トラデスカンチアは茎を土に差してるだけですので、ホースで勢いよく水やりすると、せっかくきれいに植え込んだ葉がめちゃくちゃになってしまいますので、じょうろなどでそっと水を与えるようにしてください。

30. 最後、もう1つ… 土に差しただけで不安定だった茎ですが、水やり後は土が湿り気を持ち、土の密度が締まって茎も落ち着きます。ここで、葉が密集してるところ、密集してないところの差が見ただけでわかります。
31. あまりにも空間が空きすぎて寂しいようでしたら、残っている茎を挿して、空間を埋めてあげてください。(土は水分を含んで硬くなっていますので、そのまま挿すと茎が折れます。割り箸などの棒で穴を開けて、挿したら、再び埋め戻してください)
32. これで完成しました。
33. この後は、とりあえず木陰の涼しい場所で管理していきます。木漏れ日ぐらいがいいかもしれません。日差しには徐々に慣らしていき、直射日光に当てる時間を長くしたら、間延びしなくてがっちりしたトラデスカンチアになると思います。ただし、1日中、直射日光に当てるのは厳禁です。特に、これから暑い夏がやってきます。あのじりじりした日差しは、さすがにトラデスカンチアも葉焼けを起こすと思いますので、日差しの管理には十分気を付けてくださいね。

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