「苔玉」を作ろうと思って、ホームセンターの園芸コーナーに行ってみたんです。
今、巷ではひそかなブームの苔玉。
最近ではダイソーなどの100均ショップでも苔玉の本体のみ(球体部分)を扱ってるんです。
すごく人気があるみたいで、すぐに売り切れになってるんですよ。
「とりあえず試しに作ろ」と1つ買ったんですが、あとで「もう2~3個買っとこ」と追加購入しようと思っても、すでにどこの100均も売り切れ続出… 購入できませんでした。
苔玉っていうのは、球状に作った土台(主に土)に植物を植えて、お皿などの上に飾って観賞する楽しみ方です。
受け皿も、普通の食器皿でもできないこともないですが、ちょっと古風で、色がおとなしめで、「和」っぽい一点もののような個性的な器が合うと思うんです。
oyageeは、まだ一度も作ったことがないのに、「この植物を植えて、こういうシックな器に置いて…」ともう妄想しまくりです。
だけど、まだ作る段階ではないんですよ。
準備もできてないし、作り方も今から勉強しなくてはならない。
中の土は自分で作れるのか、どういう土を使うのか、水苔でもいいのか、外側に巻く苔を留めているものはワイヤーがいいのか、糸ではダメなのか、どういう風に巻くのが一番適切なのか…など、まだわかってないんで、もう少し先になりそうなんです…
ま、中の土や巻く糸もしくはワイヤーはなんとか用意できそうですが、一番外側に巻く苔は自前で用意できないし、園芸コーナーで売ってるのか確認に行ったんですよ。
苔玉に植えた植物も生き続けるんですが、球の回りに張った苔も生きてるんですね。
苔玉って、植え付けた植物と苔玉に生えてる苔、同時進行で栽培していくんです。
植物が生きてても、苔が茶色に枯れてたら、意味ないですから。
周りに張る苔、何の苔でもいいわけじゃあないみたいなんですよ。
外側の苔って、随時見えてる部分でしょ、化粧苔?みたいな、見た目がきれいで清潔そうな専用の苔があると思うんです。
球型の土を覆いつくす苔がきれいじゃあないと、いくらきれいな観葉植物を活けても、いくらきれいに作っても、高級そうな器に飾っても、あの苔がよくないと苔玉自体の見栄えが良くないと思うんです。
かといって、一昨日、どぶ掃除でプテリス似のイノモトソウやシノブを採取した時に、苔も生えてたんで、これを苔玉に巻いても、誰もどぶでとった苔なんてわかんなく、ネ?使えるじゃん!など一瞬思ったりもしましたが、やはりどぶの苔はどぶの苔でしょ?
きれいに仕立てた「苔玉」の苔が、実はどぶの苔だった…
気持ち悪くないですか?
イノモトソウやシノブは、流れ着いた、もしくは飛んできたものがそこに生えてたんですが、苔はもともとそこにあるものですし、使うのにどうも抵抗があります…
どっちもどっち?
いやいや、イノモトソウやシノブはそこに生えてまだ数か月です、しかも、水際ではなく、比較的高い位置に生えてたんです。
しかし、苔は何年、何十年、何百年とそこに生えて、家庭の台所やお風呂から流れた排水や汚水で育ってきてるんですよ。
いくら野生児で育った田舎育ちのoyageeでも、この苔は使えません…
だから、苔玉に巻く苔だけは園芸店で買うことにしたんですよ。
園芸コーナーのレジにいたパート風のおばさんに「苔玉の苔って、扱ってます?」と聞いたら、わからないらしくて、売り場の正式担当者っぽい女性スタッフを呼んできたんですよ。
その女性スタッフにも、「苔、売ってます? 苔玉に使いたいんですよ。(販売されてる苔玉のある方を指さしながら)ここでも売ってるあのような苔玉の、外側に巻く苔を探してるんです…」とジェスチャーを交えながら説明したんです。
最近、「苔」が店に入荷したらしいんですが、その女性スタッフも、その苔が何に使用される苔なのかわからないらしくて、今度は店舗全体の男性責任者らしい人を無線で呼んで来たんですよ。
店舗スタッフ専用のポロシャツとエプロン姿ではない、ネクタイと白ワイシャツを着たお客様担当みたいな、若いけど一応役職のある正社員風の男性が今度は来たんです。
ここでもまた、「(苔玉を売ってる場所を指さしながら)ここでも苔玉の仕上がったものを売ってるんですけど、苔玉を作りたいんですよ… それで、植物を植え込んで、周りに巻く苔が欲しいんですけど、売ってます?」って聞いたんです。
その男性も入荷した苔がなんに使われる苔なのか、苔玉に使っていい苔なのかわからなくて、「すいません、ちょっと店舗のカウンターへ来ていただけますか?」って言われ、店内のカウンターまで連れていかれました。
そこで、「こちらに記入お願いします」とか言われ、注文依頼書を書くように言われたんです。
ええええ、まだ買うとか決めてないんですけど…
いやいやいや、苔があるか、ないかを聞きたいだけなんですけど…
苔をこの目で確認したら、すぐに帰るんですけど…
どんな苔なのか、値段はどれぐらいかを確認するために来ただけなのに…
注文依頼書って、注文するってことじゃあないんですか?
これで、一握りほどの苔が3,000円とか5,000円とか高価だったら、買えませんったら…
「すいません、まだ買わないんですけど…」と言ったんですが、「今から仕入れ業者に確認をしますので、お名前を…」と半強制的に言うんで、意味が分からないまま注文依頼書に名前と電話番号を記入。
そして、確認が取れ次第、連絡をくれることにしたんで、店を出たんですね。
10分後ぐらいに電話がありました。
「ご注文の品ですが、業者に確認しましたら、苔玉に巻くものは木綿糸でも構いません、とのことですが…注文されます?」って言うんですよ。
違います、違います、違います…
巻くものは巻くものでも、糸の方ではなくて、全体を覆う苔が欲しいんです…
話が噛み合ってない…
この男性、何を聞いてたんでしょ?
ちゃんと説明したんですよ。
「ここにも売ってますけど、苔玉を作りたいんですよ。(片手でこぶしを作りながら)ここにこういう風に巻く苔が欲しいんです(と言いながらこぶしをもう片方の手で包むようなジェスチャー)苔、ありますか?」って言ったんですよ。
この男性が園芸コーナーに来た時にも、女性スタッフからこの男性に「入荷した苔は、苔玉に使えるんですか?」ってことを伝えてたようなのに、話がなんで「苔」から「紐」になったんだろ?
何を聞いてたんだろ?
この店、今年の3月に食品用ラップを100本購入し、2本1組にして50組作ってほしいんですが…ってお願いしたホームセンターなんですよ。
- ちょっとブレイク…【あるホームセンターでの珍事件】「個数を間違えたのはどっち?」 (17.03.25更新)
そしたら、何を勘違いしたか、100組作って渡されたんです…
ラップ、200本買ったことになってたんですよ。
最初に100本分しか支払ってないんで、損はしてないですし、どちらかと言えばこちらが得するんですが、良心が許しませんので、お返ししましたが…
今日も、「苔玉に使う苔!」とはっきり言ったはずなんですよ。
なのに、なんで「苔玉に巻く糸」になるんだろ?
一度、電話を切り、数分後に再度電話があり、「苔玉の苔、取り寄せることができますよ、全部が揃ってる苔玉キットではなくて、苔だけでよろしいんですよね?」と言われ、「はい、1つでも注文できます?」と聞いてみると、「はい、大丈夫です」と返事をもらったんで、とりあえず1つだけ注文しましたけど…
このホームセンター、もう不信感しかないなぁ…
これで、苔だけではなくて、苔、紐、土などが全部揃ってる苔玉キットが来てたら、怒りますよ! ほんとに!
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この後、もう一つのホームセンターの園芸コーナーにも行ってみたんですよ。
苔玉の苔がどのようなものかを調べに…
ウロウロしましたが、苔らしきものが見当たらず…
レジパートのおばちゃんに、「すいません、苔玉に使う苔…回りに巻く、あのぉ、緑色の苔、あります?」って聞いたんです。
そしたら、「苔だったら、店内に売ってますよ、こちらです」って連れていかれました。
花や植物を扱ってる屋外のレジで聞きましたので、店内の植物専用殺虫剤や小物類を売ってる園芸コーナーまで一緒に行き、「はい、こちらですよ」って指さされたのは、水苔でした…
違うーーーー!
水苔は持ってるんです! 水苔ではないんです!
おばちゃん、苔玉、知ってます?
苔玉の一番外側に巻く、緑色の生きてる苔が欲しいんです。
欲しいのは、こんなパサパサのカスカスの水苔じゃあないんです…
このホームセンターも、すでに仕立てられた苔玉を仕入れて、そのまま販売してるんですよ。
このブログの苔玉写真は、ここで買ったんですから…
レジの真ん前に展示テーブルがあり、そこにシノブ、テーブルヤシ、シンゴニウム、クロトン、ディフェンバキアなどの観葉植物を生けてる苔玉を数玉置いてるんですよ。
なのに、苔玉を知らない?
園芸コーナーで働いてる割には、あれを「苔玉」とわかってないんでは?
ひらがなで、「こけだま」って書いてるじゃん!
苔玉を理解できない店員が悪いのか?
説明が下手なoyageeが悪いのか?
どっちの店も意思疎通ができなかったのは、やはりoyageeの説明ベタってことになるんでしょうか?
わかりやすいように、どっちもジェスチャーを交えて説明したつもりなんですけど…
そりゃあ、人前で話すのはそんなに得意ではないし、スピーチやプレゼンとかも苦手ですけど、人にものを伝えることはできてると思うんですよね…
1対1の対話の場合は、頭の中で言いたいことを整理して、しっかりと伝えてるつもりだし、相手にわかってもらえるように最低限のことはできてると思うんですけど、2度も続けて話が通じてないとなると、自信失くすわぁ…
きっと一人は、耳から入ったことが左にすぐに抜けるタイプで、もう一人は人の話を聞かない早とちりタイプだった…
そういうことにしておきます。