プテリスって、買った時はこじんまりして丸っこいかわいい葉をつけていたのに、いつの間にかいかつくて剣を持った戦士のような姿に変貌してませんか?
これは、生長していくうえで仕方ないことなんです…
プテリスなどのシダ類の葉は、栄養葉と胞子葉と分かれます。
丸っこい葉ばかりだったのに、いつしか葉が高く伸びて先が槍みたいに尖ってくるのは、胞子葉なんです。
葉の裏側を見ると、葉のふちに沿って黒くなってるのが胞子で、少しでも胞子を遠くへ飛ばそうと茎が高く伸びるんです。
プテリスで、栄養葉と胞子葉が同時に植わってる株がありませんので、プテリスと同じ仲間であり、5月の地区清掃の溝掃除で採取した野生のイノモトソウで解説します。
同じ仲間のイノモトソウで「栄養葉」と「胞子葉」を確認
01.
5月のどぶ掃除で見つけた野生のイノモトソウです。
こんなに大きくなりました。プテリスと同じ仲間です。
こちらで「栄養葉」と「胞子葉」を確認したいと思います。
背の低い葉の裏側には、黒い胞子が見られません。
背が高くなり、尖ったような歯になると、裏には葉の形状に沿って黒い部分が見られます。
また若い株にも、黒い部分が見られません。この株はまだ栄養葉のみのようです。
プテリスを育てているのは種子を作る為とか、子孫繁栄のためではありませんよね。
プテリスは観賞用として楽しみたいですよね…
じゃ、もう一度丸っこくてかわいいプテリスに仕立て直しましょう!
スポンサーリンク
簡単です。
株分けで元の姿に戻ります。
株分けして株を小さくして、新芽をどんどん出させればいいんです。
株分けに失敗すれば、ハート型風の丸っこい葉はおろか、株もダメになってしまいますが…
失敗しないよう、気を付けましょう。
株が小さいうちは、槍みたいな葉はでなく、丸っこい形の葉が多く出るようになります。
しかし、また株が大きく育つと、子孫を残そうと葉の形が変わり、葉の先端に種子を作るようになりますが…
今回株分けするプテリスは、3月に紹介したプテリスさん兄弟の中の一番まともに育っていたプテリス君です。
- プテリス三兄弟|同じプテリスなのに、葉の形や大きさの違いの理由は、実はこれにあった! (17.03.30更新)
あの時はかわいかったんですが、4か月も経てば段々と株が乱れてきますし、葉の色も芳しくありません。
このプテリスを株分けします。
では、写真付きで簡単に紹介します。
今回株分けするプテリスはコレ!
02.
3/30にブログに登場したプテリス3兄弟のうち、今日は一番右のプテリスを株分けします。
03.
株がだいぶ乱れてますし、葉の色も悪いのですね。
株分けの手順方法を写真付きで紹介
01. | 鉢から出し、ある程度の土を落とし、株を2つに割きます。この時、株にハサミで少し切れ目を入れて、手で割くときれいに割けます。 |
02. | 根が長いので、半分ほど切り落とします。 |
03. | これから新しい土に植えて値を出させるために、葉が多すぎると株の負担になりますので、なるべく葉を落としましょう。若い葉を数枚残す程度で大丈夫です。 |
04. | 完成です。これで根が張り、中心から新芽が出てくるのを待ちます。2~3日後、中心部分の新芽が萎れてなかったら根が生きてる証拠です。新芽がくたんと萎れてる日が続いてましたら、株分けに失敗したかもしれません。早急に新しい土に植え直すか、水に浸けてとりあえず回復を試みてください。 |
8/4現在のプテリスの姿
04.
今現在の状況です。葉がつやつやしていい感じに仕上がってきています。丸っこい葉もかわいいですね。
05.
葉の数もだいぶ増えてますし、何より葉の色が生き生きして、涼しげな葉姿が夏のこの時期にぴったりです。
oyageeは、今までシダ系の植物の株分けは、株分けしたら新芽が出てこなくなった、新芽が出ても2~3本出てジ・エンドで後が続かないで苦手でした。
しかし、今年、アジアンタムを筆頭に、エバーゲミエンシス、名前は知らないが水菜に似た観葉植物など、シダ類の株分けをことごとく成功してるんです!
成功の秘訣、一番大事なことはやはり「土」ですね。
土がよくないと、うまく根を張れません。
今年、排水性のある土を使ったら、根付きがいいみたいです。
あと、株分け&植え替えの時期も、結構大事かもしれません。
5~6月の梅雨時期がシダ類の株分けにはいいみたいと、oyageeは勝手に思っています。
まだ元通りの株までには戻ってませんので、成功とは胸を張れませんが、今のところ失敗ではないと思います。
シダ類の株分け、ちょっとだけ自信がつきました(笑)