多肉植物のあるある情報局です。
多肉には葉挿しできる多肉と、葉挿しできない多肉があります。
多肉好きで、多肉を育てる方ならもうご存知ですよね…
葉挿しも、すぐに根が出る葉挿しもあれば、そうでない葉挿しもあります。
また、葉挿しすればほぼ100%の確率で発根発芽するものもありますし、なかなか根が出てこない、さらに根は出たけど、芽が出てこない葉挿しもあるんです。
品種によって葉挿しの成功率や生育スピード、その後の状態も千差万別… 個々で違ってきます。
また、季節によっても違いますし、湿度、水分、光線、土の状態などでも、発根率や発芽率が違ってくるようです。
葉挿しをするならなるべく成功させたいのが、多肉愛好者の願い…
特に、一点もの多肉の葉挿し、レアもの多肉の葉挿し、高価な多肉の葉挿し、成功率が低い多肉の葉挿しなどは、是が非でも成功させたい!
エケベリアやセダムは、ほぼ葉挿しができる品種ばかりです。
グラプトペタルムも問題なさそうです。
カランコエ属も葉挿しで簡単に根と芽が出ます。
クラッスラはできる品種とできない品種がありますね。
茜の塔などは葉挿しできるんですが、星の王子や南十字星はできないようです。
何度トライしても、根すら出てきません…
アエオニウムはできないようですね。
黒法師とかやってみたんですけど、一度も成功してません。
あんな薄っぺらい葉じゃあ、芽が出る前に干乾びてしまいますよね…
小人の祭りも、アエオニウム属なんですけど、成功してませんね。
例えば、10枚葉挿ししたとすれば、根が出るのは1~2枚ほどです。
それも、「これから根をグングン伸ばして新芽を出すぞ」っていう活気ある根ではないです。
「あら?間違って根が出ちゃった?」っていうお情け程度の根です。
その後、芽がまったく出てこないんです。
愛染錦もアエオニウムです。
葉挿しを数枚やってみましたが、一度も成功しなくて全滅です…
アエオニウム属の多肉の葉挿しは、ほぼ無理だと思います。
さて、グリーンネックレス、ルビーネックレス、三日月ネックレスなどの長く伸びるつる性の多肉はどうか?
詳しく言うと、グリーンネックレスとルビーネックレスは属性が違います。
グリーンネックレスはキク科セネキオの仲間で、ルビーネックレスは同じキク科でもオトンナの仲間になります。
この子たち、いくらなんでも葉挿しはできないでしょ?とか思いながらも、葉を捨てるのもったいないな…というもったいない精神と、意外と根が出るじゃね?やってみよう…というチャレンジ精神で、とりあえず土に置いてたんですよ。
ネックレス系の葉って、摘み取って土に置いてても、いくら経っても枯れないんですね。
と言って、動きがあるわけでもない…
どういうことかというと、寄せ植えなど茎挿しした時に、土に埋まる部分の葉は邪魔なんで下葉を取り除きます。
この葉がもったいないんで、その辺の鉢にポンと置いとくんです。
といって、芽が出ることも期待してません。
ネックレス系多肉の葉挿しって、聞いたことありませんから。
だから、観察もほぼしてない状態でした。
ネックレス系多肉の葉挿しはあまり興味ないから、大事に育ててない…
これまでそれほど経過観察はしてなかったんです。
ほぼ捨てられてるようなネックレス系の葉を、今日、何気に爪楊枝でひっくり返してみたんですよ。
すると、根らしきものが伸びてないですか?
多分、根ですよね?
これは斑が入ってないグリーンネックレスです。
植替えか寄せ植えを時に葉が1つ取れたんで、土の上に置いていたんだと思います。
去年のクリスマスの寄せ植えの時に使った、もしくは水挿ししたグリーンネックレスだと思いますから、3~4か月ほど経ってます。
これをひっくり返してみると、根が伸びてます。
そして、弱々しいけど茎が長く伸びてきており、小さな葉も出てきてます。
ただこれは、茎が少し残ってるようです。
5ミリほどつるの部分が茎の部分になると思います。
茎が残ってますよね…
その茎から発根したんだと思います。
こちらはルビーネックレスの葉です。
多肉の寄せ植えか、水挿しをする時に下葉を取り除いたものです。
その辺にポンと置いてたんで、シンゴニウムのビニール鉢の入ってます。
この葉をひっくり返してみると、白いものが伸びてません?
これ、根じゃあないですか?
それとも、葉を取り除いた時に、茎の表皮が剥けちゃって、それが根に見えてるだけなんでしょうか?
この茶色の素焼き鉢は、ダメダメ多肉さんたちを入れておく場所です。
一時保管的な、応急処置的な、もしくはゴミ捨て場のような鉢なんです。
だから、枯れてる葉や株が点在してます。
ここにも不要になったルビーネックレスの葉をポンと入れておいたんですが、枯れてないんですよ。
これをひっくり返してみると、白いものが伸びてますね。
これは根じゃあないです?
ここは葉挿し専用の容器の中です。
去年の葉挿しですので、ブロンズ姫、朧月、白牡丹、ビアポップ、月兎耳など、在り来たりな葉挿ししか入っていません。
ここには、三日月ネックレスの不要な葉を入れておきました。
葉挿しするっていうよりは、「何か変化があればいいな…」的な感覚で置いてただけで、あまり期待してはなかったんですが、4枚ある葉の2枚に尖ったものが出てますね。
これも根じゃあないです?
ここも葉挿し専用の容器です。
ここにも三日月ネックレスの不要の葉を入れてましたね。
葉を裏返してみると、左側の2枚に白くて尖ったものが出てますね。
これは根じゃあないんですか?
グリーンネックレスやルビーネックレスも、「葉挿し」できるんじゃあないですか?
しかし、茎から葉をちぎりとり、もしくは取れ落ち、葉の切り口から発根・発芽するのが「葉挿し」と一般的に呼ばれています。
だとすれば、ネックレス系の根は切り口からではないようです。
それに、芽がまだ出てないのに、「葉挿しできる!」と断言していいものか、どうなのか…
微妙ですよね…
根も、あれを「根」と呼んでいいものかどうなのか?
葉の付け根に茎の部分がわずかに残ってて、そこから発根した!と考えた方がいいかもしれませんが…
もしくは、この葉が生き延びるために発根しただけで、芽は永遠に出てこないんじゃあないでしょうか?
ま、とりあえず、ネックレス系の多肉も、ちぎった葉を挿しておけば、一応は発根する!ってことにしておきましょう。
あれが、根だったら…の話ですけど。
あれ、根、ですよね?
ということで、一応「葉挿しできる」としておきましょう。
ただし、1つだけ確実に言えることがあります。
それは、グリーンネックレスやルビーネックレスを増やしていきたいなら、絶対に茎挿しの方がオススメ!です。
こういう葉挿しじゃあ、相当な時間がかかります。
手軽に、そして確実に増やすのであれば、長く伸びた茎を2~3節残したままカットして、水挿し、もしくは直接土に挿す茎挿しが一番だと思いますよ。
その方が時短ですし、手軽ですし、なんといても失敗がないと思いますので…
スポンサーリンク
以上、あまり為にならない、「ネックレス系多肉も、葉挿しができちゃう !?」情報でした。