アイビー(ヘデラ)の増やし方【挿し木/水挿し編】
アイビーの現状
アイビーは、暖かくなるとどんどん枝を伸ばし、葉も付け、生長します。
今現在、枝が伸び過ぎ、株が乱れた鉢がいくつもありまして、もうすでに30センチを超えてるツル(枝)もありますし、これ以上伸ばしていても収拾がつかなくなりそうです。
今が挿し木のちょうどよい時期ですし、乱れた枝を切り取り、何分割かして増やしたいと思います。
枝を挿して増やすと言いますか、園芸では「挿し木」 「茎挿し」という言い方をします。
「茎を挿して増やす」方法ですね。
アイビーの増やし方のそれぞれ
増やし方も、いろいろありまして、挿し木専用の土を使って増やす方法、直接土に挿す方法、水苔に包んで根を出させる方法、水に挿しておく方法など…
一般的に知られてるアイビーの増やし方は、殺菌されてて通気性・排水性のよい挿し木用土に茎挿しする方法ではないでしょうか。
一番安全で一番失敗しないし、園芸専門雑誌やネットで紹介されてるのもこの方法です。
しかし、oyageeはあえてこの方法ではしません。面倒くさいですから…
今回もoyageeのお得意な水挿しで行きたいと思います。
なんと言っても「楽」ですし、アイビーは生育旺盛ですので、水に挿しておくだけでほとんど根を出してくれます。
すでに気根があることが多いので、だいたいそこから発根してくれるんです。
気温や条件が合えば、ほぼ成功します。
米倉涼子ではないですが、「私、失敗しないので」って思うほど、アイビーの発根成功率は高いですよ。
また水挿しの利点は、水に挿してるので、根が出てるのをすぐに確認できますし、土に植え替えるタイミングもこれでわかりますので。
増やし方の手順
まず、用意するものは…
「挿し木するアイビー」 「ハサミ」 「水が入った容器」の3点です。
- まず、長い部分の枝をハサミなどでカットします。
- 水に浸かる部分の葉を切り取ります。(ハサミでもいいし、oyageeは大雑把なので、手にむしり取ってます。この時、枝の皮が剥がれてしまったり、めくれてしまいますので、注意してください)
- 4~5本同じようなアイビーの枝を作り、コップなどに水を入れ、そこに入れておくだけ。
以上です。
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発根まで時間がかかりますので、辛抱強く待っててください。
発根が遅いんですよね。
しかし、一度発根のスイッチが入ったら、どんどん根を出します。
アイビーの水挿しの手順(写真解説付き)
01.
つるが伸び過ぎたアイビーをハサミでカットします。
02.
水が浸かる部分の葉は不要ですので、ハサミで切ります。
03.
水を入れた容器に挿せば、出来上がり。
容器は手に入るものでしたら、なんでも結構ですよ。
水さえ漏れなければ…(笑)
置き場所、管理していく上での注意点
根を出させるためだけですので、容器は何でもいいですよ。
今回、コーヒーゼリーの空き容器がありましたので、これに入れてます。
決して、アイビーがコーヒーゼリーが好きなだけではありませんので(笑)
このために、わざわざ100均などで新しい容器を買うなんてもったいないです。
手軽に手に入るゼリーやプリンの空き容器で十分ですし、何ならペットボトルを半分にカットして、そこに水を入れて挿してても、アイビーは「ちぇっ!俺の水挿しはゴミ箱行きのペットボトルの再利用かよ?」なんて文句を言いませんので。
アイビーの枝は硬くて癖も付いてますので、少々のことでは変形しません。
枝を容器に入れた時に中心がうまく取れず、バランスがよくなかったら、容器が倒れる場合もありますので、その時はビー玉やきれいな小石などを入れて重心を下に置いてあげてください。
また、容器に入れたばかりの時は葉も癖がついてまして、下を向いたりしてますが、光合成をしようと数日で上を向きますので、放っておいても大丈夫です。
アイビーの茎挿しは1本からでも作れますが、飾っておくのにたった1本だと寂しいですよね。
また根が出た後、土に植え替えるにしても、1本だけよりは数本同時に植えた方が後々豪華な仕上がりになりますので、数本同時に作って、コップなどに挿しておく方がいいと思います。
これから1~2週間はずっと同じ水はが入ったままですので、数日すると腐ったり、汚れたりして濁ってきます。
衛生的によくありませんし、発根にも影響がありますので、汚れていたら、こまめに水替えしましょう。
清潔さを保つためにも、頻繁に水は替えるようにした方がよいですね。
その時、容器の内側に藻や青のりが這ってる場合がありますので、使い古しの歯ブラシなどで洗うといいかもしれません。
また、アイビーが発根してすでに根が出てる場合は、根も汚れると思いますので、水道水を流しながら、軽く洗ってあげましょう。
ただし、根を傷めると元も子もありませんので、優しく、丁寧に。(oyageeは結構乱暴に洗ってますが、流水にサッとさらすぐらいでいいと思います)
置き場所は、風通しの良い日陰がベストだと思います。
室内でも大丈夫ですが、今の時期は風が気持ちよい季節ですので、oyageeは屋外の風通しのよい日陰で管理してます。
植物って、日光や肥料も大事ですが、植物に合った土や自然の風も大事だと思っています。
最近、特にそう思ってきました。
土は、たくさん使うから…ってことで安い土を買ったりするんですが、硬かったり、粘りが強かったりで、植物にとってはあまりよくないんですよね。
せっかく植え替えた土が水はけが悪かったら、全然根が張ってくれないですから。
自然の風も意外と大事ではないかと思っています。
自然の風に吹かれると、ある程度害虫予防にもなりますし、それなりに枝や株自体が力強い植物になってる気がするんです。
風に吹かれて、揺れて、揉まれて、強くなるっていうか…
これはあくまでoyageeの見解ですが…
だから、植物はなるべく外へ置くようにして、自然の風に当てるようにしています。
明るさは、直射日光が当たらなければ、どこでも大丈夫です。
ヒヤシンスは根を出させるために光を遮断するとか、暗い部屋に置くようなことを聞きますよね。
しかし、観葉植物はそこまでしなくて大丈夫です。
ヒヤシンスを暗い場所で育てるのは、土の中で育つのと同じような状況を作ってあげないと花が付きにくいからなんです。
観葉植物は花は咲きませんし、根を出させるためだけですので、あえて暗い場所に置く必要はありません。
もしかしたら、暗い場所に置けば、早く根を出してくれたりするかもしれませんが、そこまで気にしなくても大丈夫です。
条件が整えば、勝手に根を出してくれますので。
最後に…
だいたい1週間ぐらいは何も変化はないんではないでしょうか…
発根まで数日かかると思います。
植物はそれぞれ発根に適した温度がありますし、天気、湿度、いろんな条件が加わって、発根のスイッチが入ると思っています。
何か変化がありましたら、お知らせしますね。