シダ類の葉を見比べるクイズブログで、一度登場したジャカランダ。
ブログに単独で登場するのは初登場です。
ジャカランダの特徴を少しだけご紹介しておきます。
ノウゼンカズラ科・キリモドキ属の低高木です。
中南米原産で、花が咲いてるところをリアルで見たことないですが、薄紫色の花が咲くみたいです。
ちなみに、ジャカランダの花は、世界三大花木らしいです。
残りの2つの花は、「カエンボク」と「ホウオウボク」みたいです。
どちらも知りません…
ジャカランダの一番の特徴は、何といってもあの繊細な葉。
シダの葉に似てますよね。
こういう葉を羽状複葉と言いまして、小葉が鳥の羽のようについてることから、こう呼ばれています。
さて、このジャカランダは、園芸店やホームセンターの園芸コーナーで買ったんではないんです。
購入先は、なんとスーパーの切り花売り場。
菊やユリやカーネーションなどちょっとした花束や仏壇のお花用の生花を売ってるところです。
大きいスーパーだと個別に花屋さんがテナントとして店を構えてますが、小さいスーパーだと入り口付近にバケツに入った切り花が売ってます。
バケツ売りの生花コーナーの一角にジャカランダがあったんです。
いつも買い物してるスーパーで、突然、観葉植物の取り扱いを始めたみたいなんです。
こんな田舎のスーパーで、ですよ?
売り始めたのはつい最近… 今年の夏からです。
買い物客の大半が田舎のじーさんばーさんのスーパーで、観葉植物を売ってるんですよ?
しかしあまり売れないのか、すぐに半額シールが貼られてたんです。
そりゃそうでしょ、仏壇に供えるお花だったら買いますが、観葉植物を買うじーさんばーさんなんて、そうそういないでしょ?
売り始めた植物のジャンルが幅広くて、ミニ観葉、oyageeが今はまってるセダム属やマンネングサなどのわき役的存在多年草なども売ってました。
こんなの、どこのじーさんばーさんが買うんでしょ?
田舎のじーさんは、「ここのスーパー、その辺から摘んできた雑草を売ってるよ」って思ってますよ、きっと…
また、立派な鉢の寄せ植えも扱ってまして、白の細長い陶器鉢に、中心には「幸福の木」と言われているドラセナ・マッサンゲアナが植わっており、その回りにチョコレート色のシンゴニウム、ライムポトス、コーヒーの木と植わってる大鉢もあります。
こんなバカでかい観葉植物の寄せ植え、どこのばーさんが買うんでしょ?
杖をついたり、買い物カートでやっと歩けるぐらいの足が弱ったバーさんが、どうやって一抱えもある寄せ植えを持ち帰るんでしょ?
売れるはずないわ…
値段は、定価4800円のところが、半額の2400円。
ちょっとほしいっと思いました。
欲しい理由なのが、チョコレート色したシンゴニウムだったんです。
他は、要らないんです。
だけど、チョコレート色のシンゴニウムを買うだけに2400円はバカらしいと思ってやめました(笑)
このジャカランダは、500円だったのが250円だったんですよ。
しかも、3本同時植えですよ。
ダイソーの300円ミニ観葉より安いじゃあないですか!
即買いでしたよ(笑)
買った後は、植え替えもせずに買った時の鉢のまんまでしたが、土が悪いみたいで、すぐに水切れするんです。
こういう樹木系観葉植物は一度や二度水切れさせたからと言って、枯れたり、葉が落ちるってことはあまりないんですが、水切れを繰り返してると、段々と葉が黄色くなってきたんです。
ジャカランダって、結構茂ってますよね。
また、プラスチック製の鉢に植わってるんですが、上半分が重く、下半分が軽い状態でして、重心が完全に上にある状態なんです。
最近、風が強い日は茂ってる葉が風に煽られて、よく倒れてるんですよ。
ジャカランダは繊細な葉が命!なのに、いつかはをダメにする、後悔する前に…と思い、ついに植え替えることにしました。
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鉢から出してみましたら、完全に根詰まりしてましたね。
土が乾いてくると、ぱっさぱさのホコリが舞い立つほどの泥土です。
こりゃ、水切れが早いわけですわ…
さて、この蔓延った根をどう処理するか?
ジャカランダは見た目からわかるように樹木の観葉植物ですので、ある程度根を切り詰めても大丈夫なんじゃあないかと思うんですよ。
ジャックと豆の木の植替えと同じでいいんでないかと?
以前、ジャックと豆の木を植え替えしたんですが、1鉢は根をほとんど残したまま植え替えたんです。
もう1鉢は、ほとんど根を切り詰めて植え替えたんです。
どうなったかというと、どちらも株も枯れることなくすくすくと生長はしてるんですけど、根を切り落とした株の方が、生育が良かったんです。
新芽も、根を切らない株よりも、根を切った株の方が早く芽吹きましたし…
このジャカランダも、根をほとんど切り落としてみます。
あとは鉢に植えるだけ。
植え替え後は、水はたっぷりやりましょう。
すでに、天芽部分の若い葉が水不足気味で萎れかけてます。
この状態のままですと、若い葉の部分が茶色く変色した後は枯れ落ち、この部分だけ葉がない「歯抜け」ならぬ、「葉抜け」状態になります。
幹に規則正しくついてる葉や枝の中に、1~2本だけ抜けてなくなってる姿って、見てる側からしたら虚脱感が生まれて、なんとも空しいですもんね…
それでは、植え替え手順の紹介です。
01. | 水切れが頻繁になり、葉の色も悪くなったこのジャカランダを植え替えます。 |
02. | 土が観葉植物用の土ではないみたいで、見た目が泥ですね… |
03. | 完全に根詰まり状態です。そのうえ土もよくなかったんで、すぐに水切れしてたんだと思いますね。 |
04. | 土を落としてみると、根が回ってます。しかも、3本の根がありますので、鉢の中では相当ギューギュー詰めだったと思います。 |
05. | 今回は、この白いプラスチック鉢に植えますが、ある程度土を入れた後に、高さや配置、向きなどを確認するため、土を流し込む前に仮に入れてみましょう。バッチシですね。 |
06. | ジャカランダは根をある程度カットしても大丈夫そうですので、ばっさりカットします。 |
07. | 3本一緒に植わってまして、根が絡み合った状態でしたので、一度ここで離してあげます。 |
08. | 次の鉢も3本一緒に植えますが、植え込む時は3本を少し離して植え込みます。株が引っ付いたままですと、すぐにお互いの根が絡み合って、生長が遅くなったり、悪くなったりしますので。 |
09. | 株と株の間にしっかり土を流し込んでください。ここに空間ができてると、うまく生長してくれません。 |
10. | 鉢を持って、地面に軽くトントンしてください。浮いてる土が沈んでくれます。 |
11. | 割り箸などの棒で土を突くのも効果的です。ただし、ジャカランダの根はまだ半分ほど残ってますので、あまり激しく突きますと、根を傷める危険がありますので、そっと行ってください。 |
12. | 最後に3本の株を引き寄せて、ワイヤーや紐などで固定してください。最初のうちは根が先に張ってきますので、お互いの根が反発しあい、固定しておかないと株が徐々に離れていきます。株同士が離れた鉢でも大丈夫でしたら、紐などで固定する必要ありませんが、3本のジャカランダがくっついた状態で育てると、葉も密集して豪華な鉢になりますよ。ですので、3本ががっちり寄り添った状態をキープできるまで、少しの間ワイヤーで止めておきます。 |
13. | 完成です。 水切れのせいか、下葉がやや黄色くなってますね。 |
14. | 先この細かい葉が気に入ってます。 |
15. | 逆光にキラキラ光る葉がきれいです。 |
16. | 今は30センチ強ほどの高さですが、これからどこまで大きくなるのか、ちょっと不安がありますけど… うちは庭がないんで、地植えはできませんよ(笑) |
水やり前と後の変化
ジャカランダは大木になる樹木系観葉植物ですが、葉は薄くて繊細で、葉だけを見るとシダ類やワイヤープランツなどの葉と同じと考えてもいいと思います。
水切れすると、葉や新芽はすぐに萎れ、いずれは茶色く変化し、落葉します。
根がしっかり張るまでは、土が乾いてきたらすぐに水やりを。
今回植替え前に萎れてた新芽でしたが、植え替えた直後に水をたっぷり与えました。( 01. )
すると、2時間ほどで復活していました。( 02. )
ある程度根を切り込みましたが、残ってる太い根で水を吸い上げてくれてるみたいです。
土が完全に乾かないうちに水やりすることになりますから、根腐れを起こす可能性もあります。
ですので、植え替えはやはり根の活動が活発な暑い時期の今ぐらいが適期ではないかと?
植替えは5~9月の期間で行った方が成功する可能性が高いです。
この時期以外に植え替えを行いますと、根は休眠状態でうまく水を吸ってくれません。
すると、根腐れを起こし、新芽や葉は徐々に枯れ落ち、しまいには株まで…ってことになりかねませんので。
もし植替えを予定してるのであれば、ジャカランダの活動期の暑い季節に行いましょう。