大事なサンセベリアがダメになりかけたら、即座にカットし、そのまま「葉挿し」をすべし!【oyageeの植物観察日記】

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サンセベリアは、これまでローレンティーという品種ばかり育ててました。

そして、このローレンティーの葉挿しでできた子株が大きくなったサンセベリアの2種類だけだったんです。

ローレンティーは、緑色の葉に縁取りがある品種です。

これを葉挿しすると、ふちの色が変わらない葉の子株が出てくるんです。

【サンセベリア・ローレンティー】

【ローレンティーの葉挿しでできた子株】

面白いですよね…

そして、去年ぐらいから、竹串のような細くて小さい「ミカド」という品種や、知り合いの花屋でいただいたサンセベリアのまっすぐ伸びた「スタッキー」という品種が増えてまいりました。

さらに、今年はもっと品種が増えております。

サンセベリアの品種のページは、また時間がある時にでも作ろうと思いますが、買うのは主にネットですね。

1株だけとか、小さい子株を買ったりしてるんですが、ネットだと少々不安がありまして…

ショップで手に取り、そのまま購入するのなら何の問題もございません。

しかし、ネットだと、実物が見れない、また配送時間のタイムロスがあるので、配送中に何らかのトラブルが発生したりしないかと、気になるんです。

特に夏は、ほぼ密閉された状態で送られてきますので、暑さとか蒸れとかで植物がダメージを受けて、受け取った時にはすでに枯れてた、萎えてた…とかなってたら、悲しくないですか?

開封時に完全に枯れてたとか萎えてたとかだったら、返品やクレームをつければいいだけなんですけど、その場では何の問題なくても、植物ですから目に見えないダメージを受けてて、数日後とか、もしくは2週間後とかに枯れ始めた…とかなっても、もう返品もできませんよね。

「それは、あなたの育て方が悪いんでは?」とか、「到着してから、植え方を間違ったんじゃあないです?」なんて言われたら、何も言えません。

多肉もよくネットで買いますが、完全に水断ちをして、根がカラカラの状態で送ってくれてます。

観葉植物は、根を湿らせたキッチンペーパーで包んだり、湿らせた水苔を巻いて送ってくれてます。

こういう配送方法は、ほぼ問題ないですね。

しかし、サンセベリアは…

サンセベリアって、だいたい根を湿らせた状態で送ってくれるんですよ。

それは絶対にNG!

やってはいけないことです。

特に、暑い時期にサンセベリアの根を湿らせ、さらにご丁寧に濡れキッチンペーパーに包むなんて、もってのほか!

蒸れてダメになってください…って言ってるようなものじゃあないですか?

今年の6月頃にサンセベリアのシルバーキングという品種を買ったんです。

購入先の方が、ご丁寧にこのシルバーキングの根を湿らせた状態で、さらに濡れ濡れのキッチンペーパーで巻き、その上からがっちりラップを巻いて、極めつけは口元をセロハンテープを何重にも巻き、息もできないほどガチガチに止めた状態で、最後は通気性の悪いほぼ完全密封のペットボトルの中に入れて送ってきたんです。

それも、蒸れとか心配しないでいい時期なら、別に問題ないのですが、ムシムシ暑い6月に…ですよ?

この姿を見た途端、「やばいよ、やばいよ~」を何度も連呼してしまいましたよ。

これは、マジにやばいです。

キッチンペーパーを剥がしてすぐに株元をチェックしてみましたが、すでに株元が薄っすらと半透明になりかけてます。

葉はまだ頑丈できれいなんですけど、これは絶対に腐る現象です。

しかし、向こうはたくさんのサンセベリアを販売してるんで、こういう配送方法が当たり前なんだと思い、クレームをつけなかったんですよ。

とりあえず、根と株元は乾かさないと…ってことで、植え付けはせずに風通しの良いところで乾かしてたんです。

案の定…といいますか、思ってたことが的中してしまいました。

1週間後、株元がぐにゃぐにゃに柔らかくなっており、クタッとなり、葉が折れてしまうんです。

大きな葉が3枚、その中心に芽が付いてるシルバーキングでしたが、3枚とも株元が柔らかくなっており、折れますね。

こりゃダメだ…ってことで、この株は諦めます。

芽はあるんですけど、芽も柔らかいんですよ。

残りは、葉挿しで復活させるのみです。

葉を、5~6センチほどにカットして、1週間ほど風通しの良いところで乾燥させました。

そして、土に挿しておいたんです。

しかし、何かしらダメージを受けた葉って言うのは、葉挿しには適してません。

例えば、病気にかかった株の葉、枯れかけてる株の葉などは、葉挿しをしても成功率が低いんです。

これは、多肉植物の葉挿しにも言えることですが、葉挿しに使う葉は、プリプリムチムチしてる元気のよい葉、今が最盛期という葉が適してます。

このシルバーキングという品種は、あまり出回ってない品種で、金額的にはサンセベリアの中では高値の設定されることが多いようです。

手に入りにくいうえに、金額も高めなので、そうそうは買えません。

なので、一か八かで葉挿ししてみることにしました。

「多分、無理だろうな…」と思いながら…

この容器に挿しておいたんですよ。

この容器は、去年ローレンティーの葉を挿してた葉挿しです。

去年の晩秋に、葉挿しから出た芽を鉢に植え替えました。

余った葉がまだありましたが、そのまま放っておいて、その冬は外で完全放置。

ほとんどの葉が枯れてましたが、1枚だけ冬の寒さにも耐えて残ってて、今、1つだけ芽が生長してるんです。

サンセベリアの葉挿しから出た小さい芽を、真冬の外に置きっぱなしですよ。

奇跡ってあるんですね…(笑)

と言って、今も放置してますけど…

この鉢の隙間にシルバーキング、センセーション、そしてピュアグリーンのサンセベリア3種の葉挿しを差しておきました。

今年の6月頃のことです。

葉が細いセンセーションの葉挿しは、すべて枯れてますね。

シルバーキングとピュアグリーンは、2~3枚は枯れてますが、残りの葉は何とか枯れずに今も健在です。

しかし、段々とシワシワが目立ってきてますね。

根は出てたら、ひとまずは安心するんですが、たった2か月で根って出るもんでしょうか?

去年のサンセベリアの葉挿しは、5月に葉挿しして、秋になってから発根を確認したような記憶があります。

まだ動きがないと思ってましたが、葉を持って揺すってみると、葉の揺れが少ないんです。

持ち上げても、簡単は抜けません。

裏側には、根のような白いものが出ています。

もしかして、根が張ってるかも?

この根がどれぐらいまで伸びてるのか気になってきました…

本当はやってはいけないことですが、絶対にやってはいけないことなんですが、持ち上げてみることにしました。

こういうこと、本当にやってはいけないんですよ。

根が出てるのを確認できるのはうれしいことなんですが、土から掘り起こしたことでストレスを感じたり、再び土に根を張るという余計なパワーが必要になり、最悪、根付かなくて枯れてしまう恐れがあるからです。

だから、芽が出るまでは当たらす触らずが一番なんですけど、我慢できずにみてしまいました…

根、出てますね!

大小合わせて5本の根が確認できます。

ここまでくれば、シルバーキングの葉挿しは50%成功したも同然です。

だけど、まだ油断できませんよ。

芽が出てくれるかわかりませんし、根が出ただけで枯れてしまう場合もあります。

これも、多肉の葉挿しと一緒ですね。

葉挿しは、100%成功するとは限りませんので…

ともあれ、今、緑色を維持してる葉挿しはすべて根が出てる模様です。

他の葉挿しすべて持ち上げてはないですが、軽く揺すってみたら、土に根が張ってる様子なので、大丈夫だと思います。

葉にあれだけダメージ受けてても、育て方や管理の方法ではうまくいくこともあります。

どういう管理をしてたかというと、1週間ぐらいはを乾かした後は、土に挿して、あとは思い出した時に水やりをし、あとは日陰の場所に置いてたぐらいです。

これと言って、大したことをやっていません。

ただ、台風が3度ほど近くに来たんで、その時は室内へ取り込んでおりました。

葉を土の表面に軽く挿しただけですので、ちょっとの強風でも、葉が吹き飛んでしまいますから、台風の時には避難させておりました。

後はホント、何もやってないんですよ。

3日に一度水やり、1週間に一度、2週間に一度…とか全然決めてません。

水やりは、思い出した時に適当な量をやるだけ…

水分量も、観葉植物の水やりの時にこの葉挿しの水やりも!…と気づけば、手に持ってたじょうろでドバドバやりますし、多肉植物の水やりの時に気づけば、手に持ってた霧吹きで土の表面を軽く湿らす程度にシュシュシュとやる時もありますし…

サンセベリアの葉挿しは、土に挿しておけば、とりあえず発根が始まる…と思っておいて問題ないと思います。

ま、シルバーキングの根が出てくれたことで一安心しました。

後は、芽がいつ出てくれるか?…ですね。

せめて、9月末ぐらいまでには芽が出て、10月末ぐらいまでには鉢植えにしないと、次に来る冬にうまく越冬できずにまた枯らしてしまいそうす。

実は、去年のローレンティーの葉挿しからできた子株の鉢植え、枯らしてしまってます…

植え替え時期が遅かったのと、寒くなってからも外に置いてたのが原因です。

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このシルバーキングの葉挿しが成功したら、寒くなる前に早めに室内へ取り込むことにします。

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