ポトス de ヘゴ ─グリーンポトスに支柱を立てて、ヘゴ材仕立てに─【oyageeの植物観察日記】

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今日はポトスの挿し木(茎挿し)に挑戦です。

これまでポトスは、吊り鉢仕立て鉢植えにはしてるんですが、ポトスの増やし方は他の植物と大差なく、これと言って面白味もないし、ブログ更新が後回しになってしまって、遅れてるんです…

でも、今日は違いますよ。

他の観葉植物ではできない鉢植えをします。

この鉢植えができるのは、シンゴニウムアイビーモンステラペペロミアセロームぐらいでしょうか。

つる性の観葉植物しかできない育て方です。

ヘゴ支柱を使って植えます。

ヘゴ?

最近は見なくなりましたよね。

現在、ヘゴは絶滅のおそれのある野生動植物としてワシントン条約で保護されてる為、ヘゴから採れるヘゴ材は現在では流通が激減し、入手が困難になっているんです。

ヘゴ支柱、ヘゴ材がお分かりにならない方に…

ヘゴ科の常緑性大形の木生シダの植物から採れる天然の素材です。空中の茎から出る多数の不定根が絡み合ってできているため、ものが絡みやすく、また空気と湿度が維持できるので、植物のヘゴ仕立てで用いられます。

主に気根を出す植物の植え付けに使用され、「ヘゴ柱」とよぶこともあります。植物を支える支柱の役目も果たし、販売用はすでに加工された状態で50~60cmの直方体で売られていることが多く、表面はこげ茶色をしていています。

oyageeが20代の頃に第1次観葉植物ブームが到来した時に、ヘゴを買ってポトスを育てたことがあります。

その頃使ってたヘゴ支柱はまだ残ってますし、未だにまだ使えます。

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入手困難でなかなか手に入らなく、園芸店でも売られなくなってますが、何故か、よく行くホームセンターでは売ってるんですよ。

2本1組で700円ぐらいです。

ヘゴ材がブログに登場するのは今日が最初だから、ヘゴ材を使った植替えはまだ何もしてないと思ってる方もいらっしゃると思いますが、今日が初めてではないんです。

ヘゴ材を使った鉢は、すでにシンゴニウムでやってるんですよ。


01.

こちらがシンゴニウムのヘゴ材仕立てです。

まだ未完成なんです。

こちら側は葉が茂ってきれいに見えてますが、裏側はほとんど葉がなく、ヘゴ材が丸見えです(苦笑)


02.

シンゴニウムは気根は生育が旺盛で、このまま放っておいても勝手にヘゴ材に絡んでくれます。

しかし、たまにフラフラ彷徨ってる根っこがいますので、その時はワイヤーやホッチキス針などで茎を留めて、根を誘引してあげましょう。


このヘゴ材を使って、今日はポトスのヘゴ支柱仕立ての鉢を作ります。

ポトスは、まだら模様のポトスではなくて、グリーン一色のポトスを使います。

グリーン一色のポトスは、先日伸びたつるをカットして水挿ししてたんです。

ポトスも、アイビーも、トラデスカンチアも、斑入りの葉よりも緑一色の葉の方が繁殖力が旺盛なんですね。

ポトスのヘゴ仕立ては久しぶりですので、小手調べとして繁殖力の旺盛なグリーンのみの茎を使い、無難に仕立てようかと思ってまして…

作り方は、鉢にヘゴ材を立てて、あとはポトスをヘゴの回りに植え付けるだけですので、難しくはありません。

気を付けることが、2つほどあるぐらいです。

1つは、鉢選びを慎重に。

ヘゴ材をしっかり支えてくれる鉢、さらにヘゴ材が土に埋まり過ぎて短くならない鉢を選ばないといけません。

あまり大きな鉢ですと、ヘゴ材が鉢土に埋まり過ぎて、植物が絡まる部分が短くなります。

ヘゴの役目をほとんどしなくて、植物のつるが頂点まで達してしましたら、意味ないですからね。

だからと言って、小さめの鉢ですと、これからヘゴ材と植物を小さな鉢1つで支えないといけません。

小さい鉢だと不安定で、頻繁に転げたり倒れたりします。

また、大きく育ってくると上半分に重心が行って、小さい鉢だと見てて見苦しいと思うんですよ。

これから植物が枯れるまでは、ヘゴ材には鉢の中心でしっかり植物を支えてもらわないといけないですからね。

ヘゴ材も丈夫でなくてはいけないですが、ヘゴを埋め込む鉢もそれなりにしっかりしてもらわないといけないですから…

ですので…

鉢は、大きくなく、小さくもなく、幅が広めの鉢を選びましょう。

ヘゴ支柱を使う時は、鉢選びは結構重要です。
大きめの鉢は安定感がありますが、ヘゴが埋まり過ぎてつるを絡ませる部分が短くなり、もったいないですね。
小さい鉢は、鉢からヘゴが長く飛び出ますので、つるを絡ませる部分がたくさんありますが、安定感がないですし、これから植物が絡んでくると上部が重くなり、倒れる危険性があります。また土の量も少ないので、ヘゴがグラグラして不安定です。
これぐらいがちょうどいいんではないでしょうか? ホントは陶器や素焼きの重い鉢がいいんでしょうが、手持ちがなくて…

2つ目は、根をヘゴに這わせますので、植え込む時が重要ポイントです。

つる性の植物の根って、茎の片方だけに根が出るものばかりなんですね。

根が出る側をヘゴに向けて植えると、比較的簡単にヘゴに絡んでくれますし、逆に植えてしまうと、なかなか根がヘゴに絡んでくれないんです。

葉は外向きに植え、葉の裏にある根はヘゴ材に近づけて植える。

そうすることで、ポトスの根はヘゴにしっかり根付いてくれると思います。

それでは、写真付きで簡単に解説します。

ポトスのヘゴ仕立て
━ グリーンポトスの芽の先端を使って早めに仕上げましょう!の巻 ━ 

01. 今回はマーブルやライムのポトスではなく、グリーン一色のポトスをヘゴ支柱仕立てにしていきます。
02. これだけ根が出ていたら、すぐに根付いてくれるでしょう。
03. 鉢の底に軽石などを敷き、中心にヘゴ材を立てます。
04. ヘゴ材を手で支えながら、土を流し込みます。ここまで来たら手で支えなくて立ちますが、まだ不安定です。ポトスの茎を早く埋め込み、水を与えて土を湿らせ、土をしっかり固めて、ヘゴ材を安定させましょう。

01. 今回はグリーンポトス。どのつるも根が出ています。
02. その中でも、今回は茎のみの芽は使いません。つるの先端ですでに大きな芽がある茎を使います。先端の芽の方が伸びが早いですし、早めに頂点まで到着させたいからです。到着しそうになる頃に茎をカットすると、脇芽がどんどん出てきますので、支柱が見えないぐらいまで葉が多く茂ってくれると思います。
03. つるを植え込む時に少し注意が必要です。ポトスは葉の付け根部分に根が出ます。その根は葉柄がついてる逆サイドの部分に出ますので、支柱には葉は外側向き、根は中心側に向けてヘゴ材に近づけて植えなくてはいけません。
04. すでに根が出てる茎は、こういう風になるべくヘゴ材に近づけて植えましょう。

09. ヘゴ材の回りに6本ほどの茎を植えました。
10. 植え付け後は、たっぷり水やりをしましょう。
11. まだヘゴ材に直接水をかける必要はないんですが、茎の根がヘゴに絡んできましたら、この水やり作業も必要になります。ヘゴ材を湿らせることで、空中に伸びてきてる根をヘゴの方へ誘引するようにもなります。根を人間の力でヘゴまで誘引してあげてもいいんですが、なるべくなら植物の力だけでヘゴに絡ませてあげたいですから。
12. これでヘゴ材仕立てのポトス、完成です。

13. 頂点まで到着するのは、いつぐらいになるでしょうかねぇ? 秋ぐらいまでには到着してほしいもんです。
14. つるはこれから伸びてきますので、ヘゴに絡ませながら伸ばしていきますが、まっすぐ絡ませた方がいいのか、それとも螺旋状に絡ませた方がいいのか、悩んでいるところです…

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