多肉は一般的に属性で分けられますが、見た目で分けられたりすることも多いんです。
葉に粉をまとうお粉系、薔薇のような形状のロゼッタ系、葉が毛で覆われたモフモフ系…
そして、葉の形状が星形の「お星さま系」と呼ばれてるものもあります。
星の王子、南十字星、十字星、ルペストリス、愛星、茜の塔、星乙女、稚児星、小米星、数珠星、彦星、舞乙女、高千穂…(注・呼び名が違うだけで、ダブってるものがあります)
名前に「星」が付くものが多く、上から見ると星形(もしくは角ばってる)に見えるから「お星さま系」と呼ばれてるようです。
あと、小米星の斑入り品種の「パステル」、数珠星の斑入り品種「ファンタジー」、茜の塔の斑入り品種「茜の塔錦」などもお星さま系ですね。
すべてクラッスラ属の仲間です。
こんなお星さま系の多肉を集めた寄せ植えを「お星さま丼」とか「スター丼」とか呼んだりしてます。
このお星さま系であるクラッスラ属の多肉たち、実は夏は苦手でして、この夏、結構な量を枯らしてしまいました。
このお星さま系多肉を集めた「お星さま丼」ならぬ、「お星さまプランター」を作ってたんですが、どの子も下葉が枯れたり、葉が傷んだり、姿形が一切なくなり、跡形もなく消え去ったり…
南十字星は下葉が枯れ、斑入りのきれいな葉がだいぶ傷んでますね。
ルペストリスは、ほとんど枯れてしまって、成長も止まってます。
小米星もここに植えてたんですけど、姿が全く見えず… 残骸さえ残ってません。
どこへ行ったんでしょうか??
紀ノ川、ホッテントッタもクラッスラ属です。
【 紀 ノ 川 】
【 ホッテントッタ 】
この2品種は完全には枯れてません。
しかし、無残な姿ですよね…
真夏に段々と下葉が枯れ落ち、天芽部分も徐々に元気がなくなり、最後は天芽部分の先端が腐って、先っぽがポロッと折れてしまいました。
他にも、玉稚児や銀揃などを育ててますが、こちらもクラッスラの仲間。
この2つもよくありません…
【 玉 稚 児 】
【 銀 揃 】
玉稚児は、天芽の伸びてくる部分が軟らかくなった後にしなっと腐り、成長が止まりました。
銀揃は、下葉が枯れ落ちましたね…
玉稚児は脇芽が2つ出てきてますし、銀揃の方は先の方が辛うじて残ってるので、2品種とも何とか救えそうですけど…
こうなってしまった一番の原因は、やはり夏の暑さしょう…
水やりは気を付けていたし、風通しの良い場所に置いてたんで、完全に蒸れではなさそうです。
蒸れ、プラス、日本の高温多湿の気象条件が一番の原因ではないかと…
しかし、こんな中、ほぼ原形をとどめ、生き残ってくれたお星さま多肉もあるんです。
これが、舞乙女!
この子だけは、何故かほぼ無傷で元気なんです。
結構密集したケースの中に入れて、それも中央付近に置いてたで隣同士の多肉と重なり合ってたんですが、枯れておりません。
逆に、隣の多肉が枯れてしまったんで、風通しがよくなって、元気だったんでしょうか?
ちなみに、隣はブルービーンとスプリングワンダーだったと思います。
どちらも、残骸のような枯れた茎と、その茎に辛うじてついてる小さな葉しか残ってませんね…
この舞乙女、まだまだ伸びるんです。
放っておくと、結構な長さまで伸びるみたいです。
くねくね曲がりながらもなお伸びていくようです。
まるで舞ってるかのように…
だから、舞乙女なんでしょうけど…
生き残ってくれた記念に、舞乙女の写真を一枚、青空の下で撮ってみました。
青空に舞う舞乙女、どうでしょう?
もっとくねくねと曲がってくれたら、もっと面白んですけど…
もう1枚…
あれ?
青空の上空で何か舞ってます?
隕石?
火の玉?
蚊?
ハエ?
未確認飛行物体?
もしかしてUFO???
結構クルクルまって、上空を大きく旋回してます…
実は、これ、トンビなんです。
この時間、どこかの誰かさんがトンビに餌をやるんで、エサをくれ、エサはまだか?って上空を舞ってるんです。
そして、誰かさんを見つけたら、急降下して、投げたエサに飛びついて、再び加速し、急上昇していきます…
「こういうことをするから、トンビが人を襲うようになるんだから…」と言ってるんですけど、聞く耳持ちません。
困った人です…
クラッスラのお星さま系多肉の話に戻りますが、これからの季節がクラッスラの本番です。
実際、ここにある多肉も、夏の間は葉が落ちてしまいましたが、季節が秋になったら、新芽部分がしっかり伸びてきて、きれいな葉を取り戻してきましたね。
下葉がなくて棒状態で、見た目が毛を刈られたヒツジか、プードルのようで不格好ですので、これは茎の途中をカットする「胴切り」をして、新たに仕立て直した方がいいかもしれません。
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今の時期だと、カットした茎を土に植え込むだけで、発根、成長してくると思います。
こんな不格好な多肉があれば、仕立て直すために、一度試されてはいかがでしょうか?