今、小さなセダムを増殖中です。
小さなセダムと言っても、虹の玉とかホワイトストーンクロプとか、プクプクした多肉多肉してるセダムではありません。
草みたいなセダム… ここでは「脇役的存在多年草」と呼んでますよね。
ああいうのも、一応セダムです。
一応ではありませんね…
れっきとしたセダムなんです。
この子達も増やしてるんですよ。
実は、次の出店イベントで、これを売ろうかと思いまして…
暑くなってくるとエケベリア系などの多肉は、色は悪くなるし、形も不細工になるし、不格好な苗は売れないし、売りたくもないんです。
買ってもらうなら、やはり一番きれいな状態の時で買ってもらいたい。
暑い時期でも姿形がそう変化ないハオルチアなどがありますが、ハオルチアは売れるほど苗を持ってません。
まだ1点ものばかりで全然増えてないんで、売れないんです。
で、考えた結果、草みたいなセダムをモリモリさせた状態まで育て、売ろうかと…
売れますかねぇ?
どうやって増やしているかと言うと、種からの育成ではありません。
茎挿しです。
草みたいな小さなセダムは、茎挿しで簡単に根付きます。
今の時期なら、ほぼ100%根付いてくれます。
土との相性が悪かったり、水やりが怠ったりするとうまく根付かずに枯れたりもしますが、根が出て土に張りさえすれば、今の季節ならもりもり増えていきます。
オススメはこれ。
オレンジ色に紅葉してます。
日差しが足りなかったり、また夏の時期になるとこんなきれいな色になってくれなく、緑いろに戻ってしまいます。
秋から今の時期が最高にきれいなんです。
これは、黄金細葉マンネングサ。
蛍光カラーで色が独特ですね。
まだスカスカで土が見えて寂しい状態ですが、すぐにこんもりなるでしょう。
これは言わずと知れた、子持ちレンゲ。
多肉好きなら、誰もが知ってますよね?
脇芽から子株をたくさん作るから「子持ち蓮華」
こちらはセダムではありません。
オロスタキスの仲間になりますが、今回他のセダムと一緒に増殖させてます。
子持ち蓮華でも、こちらは葉に斑が入っている「子持ちレンゲ錦」
どことなく、オロスタキスの仲間の「富士」に似てません?
富士のようにきれいに斑が入ってる子持ち蓮華なのです。
富士って、実は「岩蓮華」の斑入り種で、白覆輪斑種になります。
「蓮華」繋がりになると思いますので、「子持ち蓮華錦」と「富士」はほぼ同類、親戚のようなものでしょう。
大きさは全然違いますけどね。
こちらはまだ1円玉のサイズです。
あと、違いと言えば、子持ち蓮華は比較的育てやすく、この錦もこういう風に植えて後は放ったらかしにしててもほぼ大丈夫です。
しかし、富士はそうはいきません。
富士の方は、夏と冬は注意が必要で、管理が悪いと枯れてしまいます。
また、葉の面積も子持ちレンゲ錦と比べて広い分、葉焼けなどにも注意が必要です。
こちらは、タイトゴメ。
虹の玉のようにプクプク系ですが、虹の玉ほど大きくなく、葉に水分が溜まってないように見えます。
そして、こちらが上の「タイトゴメ」の斑入り品種、「斑入りタイトゴメ」
タイトゴメ錦とはあまり言わないようで、「斑入りタイトゴメ」と呼んでます。
普通のタイトゴメよりクリーム色をしており、中央付近が緑色の模様が特徴です。
たまに、脇芽から緑一色の葉が出てくることもしばしば…
斑なしのタイトゴメになり、先祖返りしてしまいます。
そして、これがファイヤークラッカーです。
直訳すると、花火?
花火のように葉がパッと開いてるから、ファイヤークラッカーと呼ぶのでしょうか?
深紅のような、濃い赤紫色の葉をしています。
こちらが、ファイヤークラッカーの斑入り種でワイルドファイヤーです。
葉はファイヤークラッカーそのまんまだけど、ふちのピンク色の部分になってますよね。
わかりづらいですが、これが斑になります。
このワイルドファイヤーも、茎挿しができます。
茎挿しするときに土に埋まる部分の葉が邪魔なので、もぎりますよね。
いらないは、エケベリアなどの葉は、葉挿しに使います。
こういう葉はどうするか?
薄っぺらい葉は葉挿しはできないでしょうけど、もったいない精神の表れなのか、ついつい鉢に置いておくんです。
貧乏性ですよね…
あれ? ちょっと待ってください。
ワイルドファイヤーの葉から白い紐が出てません?
これは、もしかして根?
そうですよ、ね? 根ェ? ネェ? 根ェ?
おったまげー!
もう誰も言わないけど、これ、ほんとに「おったまげ!」ですよね。
脇役的存在多年草の草みたいなセダムからも、しっかり根が出てます。
こんな薄っぺらい葉でも、もしかして、葉挿しができるってことでしょうか?
さらに、芽らしきものも見えません?
まだこれが芽で、葉になるとは断言できませんが、先っぽのポチッは、この葉から出てる新芽でしょう、これ?
根が枯れないように、しっかり土に埋め込んでいきます。
葉挿しから出た根って、何もせずに素直
に土に潜ってくれる根もあれば、言うことを聞かないへそ曲がりな根もあるんです。
放っておいても、水分を求めて、土を求めて、地面に根を張れる葉挿しがほとんどですけど、たまに根が潜ってくれなくて、枯れる葉挿しもあるんです。
この根は下を向いてていずれは土へ潜ってくれそうだけど、今回は竹串使って人工的に埋めました。
これから経過観察していきます。
果たして、ファイヤークラッカーのような葉の薄いセダムも、葉挿しとして成功するのでしょうか?
言い忘れましたが、ファイヤークラッカーもワイルドファイヤーも、立派なセダム属です、ハイ…