今年の夏は、ちょっと問題があったり、難ありの観葉植物を使って、「夏の寄せ植え」を作ります。
すでに1つ目は完成してるんです。
前回、第1弾として「聖子のピーチシャーベット」を作ってみました。
いきなり植え込んで仕上がりが悪かったりでもしたら、センスとかを問われそうだし、まずはイラストでイメージを膨らませて…と言うことで、今回の寄せ植えはイラストをパパパっと書いてみたんですよね。
第2弾はこんな感じです。
今回も問題ありの、難あり植物5種です。
まず、アレカヤシ。
今の暑い時期は、ヤシ類の最高の季節ですよね。
南国の植物ですので、見た感じ、すぐに南の島のイメージが浮かんでくる植物です。
ヤシ類は、テーブルヤシを結構な頻度で育ててましたが、ヤシ類って管理が易しそうで、意外と難しい?
結構枯らしてしまいます。
枯らす前に繁殖させればいいのですが、増やすのもそう容易くはいきません。
ヤシ類は、株分けとか挿し木はできないのです。
「テーブルヤシを株分けしてみましょう」と紹介されてるブログや雑誌を結構見かけます。
でも、それは数苗を1つの鉢にまとめて寄せ植えしてるテーブルヤシを、2~3苗ごとに分けて植え替えるのであって、1つの株から脇芽が出て、大きくなってきたから植え替える…のような株分けとは訳が違います。
株からは脇芽は一切出ませんので、株分けはできません。
茎の途中でカットして、水挿しとか、茎挿しとか、挿し床に茎伏せとかの増やし方も全くもってできません。
増やすのは、種子のみです。
ヤシの種子なんて、そうそう簡単に入手できないし、素人栽培が種子から育てるとなると、時間も労力も必要となり、大きく育ったヤシ類を買った方が手っ取り早かったりもします。
その苗を枯らさずに大事に育てようと思っていても、水切れ、根腐れ、越冬の失敗、害虫被害などに遭い、なかなかそうもいかず…
このアレカヤシも、最初は緑色の青々したヤシの木で元気がよかったはずが、気づけば、葉先は枯れ気味で、全体的に黄ばんでしまってます。
黄色くなってるのは葉焼け?とお思いでしょうが、ほとんど強い日差しには浴びさせてません。
どうも根詰まりのようなんですね。
これ、買ってから一度も植え替えてません。
根が詰まってしまい、成長が止まってる。
それか、根詰まりでうまく水を吸い上げてない。
もしくは、鉢の中で根が回り過ぎ、土が土の役目をしていない… 要は、根が多すぎて、十分水を吸い上げられるほど土が湿らない。
新芽部分は伸びてきてることは伸びてきてるんです。
こちらはまだ一応青々とした葉です。
だけど、成長があまり進まないし、勢いがあまりないんですよね。
根詰まりですね、これ。
だから、難あり植物認定です。
次はオリヅルラン。
このオリヅルランは、いつもブログに登場してるオリヅルランとは違います。
葉の緑と白のストライプは同じですが、全くの逆パターン。
このオリヅルランは、葉の外側に斑(ふ)があるので、「ソトフオリヅルラン」と呼ばれてます。
いつもブログに出てくるのは、内側(中)に斑(ふ)があるので、「ナカフオリヅルラン」と呼ぶようです。
他に、ソトフオリヅルランと同じ「外側が緑、中側が白」の葉がとても柔らかいオリヅルランもあります。
こちらは、シャムオリヅルラン。
シャムオリヅルランはランナーは出ませんし、他のオリヅルランと比べて、育ちがやや軟弱。
ソトフ、ナカフとも、冬でも外で越冬できたりしますが、シャムだけはアウト。
そして、ソトフ、ナカフとも乾燥に強くて、水切れでもだいぶもちますし、復活することが多いです。
だけど、シャムだけは水切れを起こさせると、枯れてしまいます。
枯らしました。
今回寄せ植えに使うソトフオリヅルランですが、ランナーが伸びて子株がついてましたが、折ってしまいました。
なので、難あり植物認定です。
水に差してたら、白くて元気な根が出てきてますね。
このまま植え込んだら、ほぼ間違いなく、限りなく100%の近い確率で根付くと思っていいと思います。
水に挿してなくても、気根さえ出てれば、オリヅルランだったら、そのまま直接土に差す「いきなりオリヅルラン」をやっても、根付くと思いますけどね。
次は、フィットニア。
このフィットニアは、前回寄せ植えに使った緑色のフィットニと同じで、こちらはピンク色。
これも、冬場には茎だけ残った状態でした。
その茎も、地上に出てる茎は茶色のかすかすの茎になってて、99.9%枯れた状態でした。
すると、暖かくなってきた春に地中から小さな芽が湧いてきたんです。
つくしのように、地中から1つ、また1つと出てきて、今はこんなに葉が茂ってくれたんです。
冬場、一時期本当に枯れてしまったって、諦めてたフィットニアだったんです。
今は問題ないけど、冬場は難ありだった植物として認定です。
4つ目はポトスです。
こちら、つる性の茎部分を4本ほど水挿ししてます。
ポトスは、ライムのみで植えようと思いましたが、もう1種追加します。
斑があるマーブルクイーン。
これ、実は斑があるのに、なぜかグリーンだけの葉が出てきております。
先祖返りって言うやつでしょうか?
これまた、難あり植物に認定です。
ま、いろんな色、模様があるポトスを植え込むんだら、きっとにぎやかな寄せ植えができると思いますので、ライム色・マーブル模様・グリーン色のこの3タイプのポトスを使います。
一番難ありが、これ。
小さなサイズのミニヒマワリです。
手のひらに乗るような可愛いヒマワリなんです。
7月上旬ごろには、直径10センチほどの黄色の花をつけてたんです。
これを寄せ植えの片隅に植えたかったのですが、枯れてしまいました…
買った当初は元気だったのに、だんだん弱ってきて、中央にあった一番の大輪は一番の見ごろで途中で枯れ始めて、その後、脇芽から出てた蕾もあったのですが、こちらは一度も咲くこともなく枯れてしまったのです。
原因は、水切れでしょうか?
もちろん、難、大いにありです。
難あり以前の問題外!?
このミニヒマワリは使えないので、新しく買いに行ったんですが、時期的に終わりなんでしょうね。
ヒマワリはもうどこにも売ってませんでしたので、他の花でも植えようかと。
ヒマワリと同じ黄色の花でマリーゴールドと、シックな赤色の「ペンタス ラッキースター」という花苗を植えます。
鉢はこれを使います。
以前、ホームセンターで処分価格で売ってた鉢です。
一抱えもあり、両手で持ち上げないと動かせないほどのドデカサイズなのに、なんと110円だったんです。
これに植え込んでみようと思います。
ただ、この鉢も難ありで、すぐにコケが生えてしまう材質のようです。
屋外に放っておくと、湿気や雨で青いコケがびっしりと…
植え込む前に、土を入れてない状態で配置やバランスを確認してみます。
今回はこのままいきましょう。
それでは、夏の寄せ植え2鉢目、スタート!
1.まず、苔で汚れてた鉢は水洗いしました。
2.そして、鉢穴ネットを一番下に敷き…
3.水はけがいいように、鉢底石などを入れておきます。 本日は、大粒のボラ土を使用。
4.植え込む前に、植物をポットや鉢から出して下準備をしておきましょう。
5.そして、植え込む前に簡単な作業が必要です。植物を鉢やポットから出したら、不要な根をカットしておきます。
例えば、このアレカヤシ… 根詰まりが想定されてましたが、やはり相当な根詰まりのようですね。
底の部分で根ががんじがらめ状態。 ヤシの根は非常に固くまるで針金のよう。さらに根同士がこんがらがっており、なかなかほどけませんね。
6.とりあえず絡まった根をある程度ほどいてみましたが、これをこのまま植えるのはアウトです。
7.土の中で根がうまく張れませんので、半分ほどカットしましょう。
8.もう少し切ってもよかったかもしれません。
9.鉢に土を流し込んで…
10.大きな鉢にさらに重い土を入れ、その上植物を植え込んだ寄せ植えは、総重量は相当な重さになります。
植え終わったら、最後に土を沈めるために鉢を持って軽くトントンするんですが、重量のある鉢をトントンしてて、パリン!と割らないとも限りません。oyageeだったら、絶対に割りますね…
なので、ある程度土を入れたら、スコップなどを使って、軽く押し込んだり、叩いておきましょう。
11.メインになるアレカヤシから植え込んでいきます。
前回と同様、鉢の側面にはイラストやロゴがエンボス風になっており、前面と背面を区別してる鉢が多いです。
これを知らずに植え込んで出来上がってみたら、前後が真逆だったってことがよくあるんですよ。
え? ないですか? oyageeはよくやりますけど?
だから、しっかり前側を確認して、アレカヤシは中心のやや後ろ側に配置して…
12.アレカヤシの根はまだたくさん伸びてます。
これをこのまま土に植えても、うまく根が張れません。
できれば、棒や竹串を使って、根を四方八方に伸ばしながら、根同士が引っ付かない程度に間隔をあけた後、土をかぶせてあげましょう。
13.次は、アレカヤシの隣に植え込む花苗2つを…
マリーゴールドを抜いてみると、これも根がびっしり張ってますね。
土と根を半分程度落としてから植え込みます。
14.…と思っていたら…
うっそー? マリーゴールドの花が折れてるぅ!!
大事な大事な3本しかない花の1つが折れてしまったじゃないですか!
寂しい花苗になりましたね。
折れてしまったのは仕方ありません。
添え木をしても、折れ癖がついてしまってるので、元通りになるのはほぼ不可能です。
折れた花は、残念ですが、切り離します。
花を寄せ植えに使う場合、その寄せ植えの「華」になりますから、折らないように気をつけましょう…
本日の教訓でした。
15.後は、オリヅルラン、ポトス、フィットニアと植え込んで…
完成です。
16.すぐに水やりしましょう。
特に花苗は、乾いた土が苦手で水をすごく欲しています。
このまま土が乾いた状態のまま植えておくと、枯れてしまうでしょう。
他の観葉植物だって、湿った土だから根をしっかり張ってくれるのであって、乾いた土のままだと、根が水分を求めてさ迷い、うまく根付かず、最後は干乾びて苗まで枯らしてしまいます。
水やりはなるべく早めに、できれば植え込み直後にどうぞ。
こちらが、出来上がありです。
水やり時、水量の勢いが強すぎたんでしょうか?
花2苗はくたびれてるし、ポトスはあちこち向いてるし、オリヅルランは左側に偏ってるし、ピレアは全然見えてなくて存在感が薄い…
ばらばらで、全体的にまとまってないですよね?
毎日、毎日、災害級の暑さで、植物たちもバテ気味?
寄せ植えを作った時間はすでに日も傾いた夕方なのに、oyageeは汗だーだー、頭くらくら、あまりの暑さで呼吸しづらいし、熱中症一歩手前のようで相当バテ気味です。
水やりが夕方の17時半ぐらい。
1時間たった18時半は、こんな感じになってます。
どの植物も、しっかり水を吸い上げてくれてるようです。
さっきの真紅の花「ペンタス」は、相当くたびれてたんですが、今は葉がシャキーンとなって元通りになってますね。
ポトスもオリヅルランも、葉が上を向いてきてます。
ただし、これは少し手を加えてます。
鉢の水がある程度捌けた後、割り箸を使って、倒れてる葉を起こしたり、フィットニアが見えやすいよう、ポトスの葉の向きを変えたり、株がしっかり立つように株元の土を押さえたりして、軽く修正してるんです。
相変わらず、ピンクのフィットニアがほとんど見えなく、存在感が全然ないですけど…
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これで終わりではありません。
さらにひと手間加えて、「夏の寄せ植え2020」を完成させます。
前回は、「聖子のピーチシャーベット」の寄せ植えでした。
今回は、あの人のあの曲??
乞う、ご期待!?