園芸コーナーでサボテンを見てたんですよ。
いろんな形、いろんなサボテンが少しずつ揃ったサボテンアソートです。
どれも個性的なフォルムをしてますが、その中でひと際目立つサボテンがありますよね。
これ、緋牡丹です。
緋牡丹は、上のサボテンと下のサボテンの品種が違います。
それを人の手によって繋いでるんです。
「接木」というやつですね。
上のカラフルなサボテンは緑色の部分(葉緑素)を持っていないので、光合成ができないから、緑色の三角柱などの柱サボテンと接木し、生きてるんです。
お互いが助け合って生きてる「共生」というよりは、柱サボテンに一方的に助けてもらってるんですよ。
じゃ、葉緑素のないカラフルなサボテンって、元々はどうやって育ってるの?
どうやって生き伸びてるの?って思いません?
ホントに…
カラフルなサボテンって、自然界ではどうやって生きてるんでしょうか?
この緋牡丹を「かわいいな、きれいだな」って眺めてました。
だけど、買いません。
すでに持ってるから…
半年前ぐらいに緋牡丹を買ったんですよ。
買って帰ったその日に写真を撮ってたら、下の三角柱の方が腐ってへこんでることに気づきまして。
下の三角柱の方は、寿命が短かったり、ダメージがあったらすぐに弱ったりするサボテンらしいです。
暖かくなったら、どうにかして仕立て直します。
他に面白いサボテンないか…と眺めてましたら、田舎のマダム2人連れが隣に来まして、同じようにサボテンを眺め始めました。
田舎のマダムの行動って、大体そうですよね?
人が何かを真剣に見てると、「何?何?何? 何か珍しいものがあるんじゃないの? 何かお得なものがあるじゃあないの? 何か面白いものがあるんじゃないの?」って思うんでしょうか…?
「とりあえず見とかなきゃ損!」って感じで、野次馬根性丸出しで寄ってきますよね?
そのマダム2人組の会話が始まりました。
「これ、サボテンね…」
「花、咲くのかしら?」
「咲くんじゃない?」
「花が咲くのだったら、買おうかしら?」
「どうなんだろ?」
「咲きそうにないわよね…」
(カラフルな緋牡丹を見ながら)「これって、花じゃあない?」
「これ、花じゃあないでしょ?」…と。
oyagee、この会話をずっと聞いてたんです…
だって、真隣に並んで会話するんですから。
コソコソ話ならともかく、でかい声での会話なので、否が応でも聞こえてきます…
サボテンを眺めながらも田舎マダムの会話を聞いてたんですが、あまりにもサボテンのことをご存じないようなので、たまりかねて、おばさまたちの会話に入りまして…
「(緋牡丹を指さし)、これ、花ではないですよ。色がついてるのもサボテンで、光合成ができないから、下のサボテンとつないでるんですよ。だけど、サボテンも花は咲きますよ!」って会話に図々しく入っていったんですよ。
だって、咲くんですもの!
絶対!とか、毎年!とかは断言できないけど、花は咲くんです、サボテンも!
「ホントに? じゃ、買ってみようかな…」
「どれがいい?」
「どれが咲きそう?」ってまた会話が始まりました。
どれも一緒だと思うんだけど?
選ぶのに、そんなに時間がかかる?
どうしてこんなに決められないんだろう?って心で叫びながらも、おばさまたちの隣にいたんですね…
執拗にサボテンの花が咲くことに執着してて、まだ決心ができないようです。
そして、oyageeに聞いてきたんです。
「このサボテン、どんな花が咲くの?」
「花はきれい?」
「咲かないんだったら、いらないけど。 わたし、花が好きなのよねぇ…」
「ホントに咲くのね?」
「どれが咲きそう? これ? こっち?」
どれが咲きそうかって?
そんなこと、知るかぁーーーーー!!!
サボテンに聞かなきゃ、わかりません、そんなことは!!!
次から次へと質問責めで、oyagee、タジタジ…
どれが咲くかはわからないけど、とにかく、サボテンも花が咲くんです!!!
今はまだ花の蕾のみじんも欠片もないけど、サボテンもちゃんと花が咲きます!!
花、花、花、何かと言えば花とおっしゃいますけど、そんなに花がお好きなんですか?
丸いフォルムや尖ったサボテンには、まったく興味ないんでしょうか?
花が咲かなくったっていいじゃあない、緑色で地味で成長遅いけど、いろんな形をしたサボテンを楽しんでくださいよ…
で、ここにもいた、多肉には興味ないけど、花好きのマダムが!!!
多肉やサボテンにはまったく興味ないけど、花が咲くんだったらいい!って言う、田舎マダムがここにもいました!
これで、何人目ですか?
少しは、多肉やサボテン本体の姿とか、かわいらしさとか、増やす喜びとか、育てる楽しさとか知ってくださいよ…
その後も、「これが咲きそうじゃあない?」
「こっちが咲くんじゃあない?」
「これは咲きそうにないわね…」
「このサボテンは? どんな花が咲く?」
「知ってる? ピンク?黄色?きれいだった?」
…と質問責め…
oyageeが、ちょっとしたお節介で「咲きますよ!」なんて言ったばっかりに、こっちに怖いぐらいに質問するんです…
おばさんからハラスメント?
オバハラ???
口撃で軽いイジメに遭ってるようです…
口が達者な割に決断力がないみたいで、なかなか決められないし…
どんな花が咲くかは、わかりません!
いつ頃咲くかもわかりません!
oyageeはサボテンじゃあないんだから、わかるわけないじゃん!
この中で、今年咲くのもあるだろうし、1年先で咲くものもあれば、何年も咲かないサボテンもあるかもしれません。
サボテンの品種によっても、咲きやすい品種とそうでない品種もあるだろうし…
おさかな博士の「さかなクン」だったら、お魚のことを100聞けば、きっちり100答えてくれると思います。
魚に関しては、知らないことはないでしょう。
しかし、oyageeはサボテンに詳しい「さぼてんクン」じゃあないんです!!
ここぞとばかりに質問責めにしないでください…
「サボテンも花が咲きます」と言ったのはいいが、本当に咲いてくれるのか段々と自信がなくなったんで、「咲くと思いますけどね…」「咲くんじゃあないでしょうか…」「毎年は咲かないかも…」「この中には、咲かない品種もあるかもしれないですね…」と段々と曖昧な返事になり、最後は「んんん、咲くかなぁ?どうかなぁ?」と返事を濁しちゃいました…
だって、このサボテンマダムが、今日ここで買って帰って、1年も2年も花が咲かなかったら、「あの時、あの人が花が咲くって言ったから買ったのに、全然咲きもしないじゃあないの、このサボテンは! わたしは花が好きなのに!!!」って、ずっと恨まれるかもしれませんし、曖昧な返事で逃げとかないと…
そして、「あ、そうだ、あれを買って帰らないと…」と独り言みたいにぼそっと言いながら、その場からも逃げました。
別に買うものはなかったんですけどね…
サボテンおばさんに一言言いたい!
「サボテンは、花が咲きます! 絶対とは言えませんが、咲くんですっ!!」
これが証拠です。
これ、去年の夏ごろにダイソーで買ったサボテンです。
銀手毬という品種。
買った時は、手毬のようなボコボコしたサボテンだけでしたが、ほら…
今、蕾ができており、段々と膨らんできてます。
これは、確実に「花」でしょう。
あと1週間ほどしたら、白い花が開花しそうです…
だから、サボテンも花が咲きます!
いつ、どのサボテンに、どんな花が咲くのか?
そこまではわかりません。
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確実なことは言えませんが、確かにサボテンにも花が咲くんです!!
それ以上のことは質問しないでください…
だって、oyageeはサボテンに詳しい「さぼてんクン」じゃあないですから…