アロエのおやっさんが、またまたヘンなものを持ってきた! 鉢穴のないメダカ鉢のような器に、あれを植えて欲しいですって!?【oyageeの植物観察日記】

Pocket

外で多肉の水やりをしてました。

このトレイの多肉はどれも調子がよくありません。

どうも土が悪いみたい…

根は出てるのに、うまく土を掴んでくれてようで、苗はぐらつくし、あまり大きくなってないんですよ。

これ、「天使の雫」という品種。

トレレアシーとも言います。

根はしっかりと出てますよね…

鉢土を竹串で突いてみると、土がどんどん下へと沈んでしまうんです…

土がしっかり締まってないんですよ。

しっかり締まってないから、うまく根が張れてない…

原因は、「土」そのもの。

鹿沼、赤玉の細粒をメインに配合してますが、土はだいたい14リットル入りの大袋で買います。

袋の中は、細粒よりもさらに細かい粉状の土が一緒に交じってて、悪い土に当たれば半分ぐらいは粉だらけなんです。

本当は一度洗浄やふるいをかけて粉を取り除いた方がいいのかもしれませんが、面倒くさいんで、それをそのまま使ってます。

その粉が悪さをして、土がうまく沈みこまず、締まらないようなんです。

実際、竹串で土を突いた後に水やりすると、鉢底穴から細かい泥がたくさん流れ出てくるんです。

鉢の回りには、きめ細かい粒子の赤玉土や鹿沼土の泥状のものがいっぱい流れ出してるでしょ?

これが土がしっかり締まらない原因なんです。

土を沈める、水を流し込んで細かい粒子の土を洗い流す…の繰り返しの作業をしてたんですね…

すると、近所に住むアロエのおやっさんが登場です。

おやっさん、「また植えて欲しいんだけど…」って、手には何かを持ってます…

「え?何を?」って聞き返すと、「セダムを…」と言う返事。

前回の円盤型の鉢に隕石みたいな石が中央に置かれてた鉢がありましたよね。

エケベリアをメインに植え込んでくれと言われたあの寄せ植えです。

あの寄せ植え、1週間後に持って帰りました。

結構気に入ってくれたみたいで、また作ってくれと…

今度はセダムをメインに…と言うんですが…

えええーーー?

アロエとか、ガステリアとか、アガベとか、ゴツイ多肉にしか興味を持たなかったアロエのおやっさんが、直々にセダムをご指名してきたんですよ?

セダムなんて一切興味を示さなかったし、口にもしたことがなかった、あのアロエのおやっさんですよ?

何故、急に?

気持ち悪いというか、拍子抜けした感じです…

アロエのおやっさんも、「きれいなものはきれい」「美しいものは美しい」ってわかる人だとわかり、少し安心しましたけど…

鉢は3つ持ってきていました。

2つは、これはやるよともらった鉢です。

円盤型の浅い鉢です。

盆栽用だと思います。

「鉢、助かります!ありがとうございますー!」とお礼を言いましたが、こんなに薄い鉢に植える植物は…???

何を植えたらいいんでしょうか???

残りの1つに、「セダムを植え込んでくれ!」と言うのです。

なんですか、これは?

オシャレな洗面器?

中世時代のフィンガーボウル?

はたまた、お仏壇の線香立てですか???

鉢底に穴、開いてないじゃん!!!

これ、メダカを飼うメダカ鉢とか???

アロエのおやっさんは、メダカも飼ってるんですよ。

それも結構な量を飼ってるんです。

以前、アロエのおやっさんが「アロエが20種類集まったぞ」「また買ってきて30種類になった」って来るたびに豪語するんで、自慢?ほら吹き?ただのペテン師???

一般人がアロエを30品種も集めるなんて、相当なアロエ好きなのか、ただのもの好きなのか、変わりものには目がない変人なのか…???

そしてある日、おやっさんがうちに寄った時に「どんなアロエを持ってるか見てみたい」って聞いたら、「見に来ていいよ」というんで付いて行ったことがあります。

100メートルほど離れたおやっさんの自宅まで偵察に行ったんです。

すると、アロエよりメダカの多さにビックリしちゃって…

メダカの業者?ってぐらい飼ってるんですよ。

それほど広い庭ではなく、その庭に所狭しといくつもの大型水槽があり、しっかり遮光して、酸素のブクブクもしっかり設置し、その電気系統の配線コードがあちこち張り巡らされてて、「業者? バイヤー? メダカのブリーダー??? 新種のメダカを誕生させて、どこかに納入してるの?」ってぐらいいろんな種類を飼ってたんですよ。

持ってきたこの容器も、メダカ用の鉢なんではないです???

しかし、よーーーく見たら、鉢底穴、開いてますね…

横に… 割り箸の先ほどしかない小さな穴が…

これ、本当に植物を植え込む鉢です???

金魚やメダカを飼うための鉢で、この穴は水を替えるための排水口じゃあないんですか???

ま、いいでしょう。

小さくても鉢底穴があれば、植物を育てるのにも問題ありません。

もし鉢底穴がなければ、強靭なセダムだって長く育てるのは無理だったに違いないはず…

セダムは、たくさんあるんです。

暖かくなってきてから、成長が始まりました。

ここのエリアのセダムは、冬に霜が降りても、氷点下で土が凍っても、1月上旬の大寒波で雪が積もってもこの場所から動かしてません。

それでもなお生きてて、今は成長が始まってるんです。

冬の間は日が全く差さない場所でした。

しかし、春になると太陽の位置が段々と高くなるにつれ、日差しが当たるようになってきたんです。

そして、朝晩まだ寒いけど、日中はポカポカ陽気の日が続くようになりました。

寒暖差と太陽光線で、どのセダムもきれいに色づいてきてくれてます。

ほら、こんなにきれいに色づいてるんですよ。

右側の赤いセダムが、ファイヤークラッカーの斑入り品種の「ワイルドファイヤー」で、左の赤いのが「ヌビゲナム」です。

ヌビゲナムは、セダム属ではなく、デロスペルマ属ですが…

デロスペルマ属の有名どころでは、「雪童」や「雷童」、他にはグランドカバーに使える花で、ピンクや黄色のきれいな花が咲くマツバギクと同じ仲間です。

「雪童」や「雷童」はわかりませんが、ヌビゲナムは冬に比較的強く、寒ければ寒いほど赤く紅葉してくれます。

さて、おやっさんの持ってきた鉢に、どのセダムを植え込んでみましょうか?

植えるのは2~3種類でいいとか言うんですけど、そんな遠慮せずに…

せっかくセダムを好きになってくれたんだから、1種類1本ずつ、20品種ぐらい植え込みます???

スポンサーリンク

これで、アロエのおやっさんがセダム好きになってしまったらどうします?

「アロエのおやっさん」が、「セダムのおやっさん」へ…

改名の日が近い???

Pocket

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

フォローする