メダカの数がさらに増え、一気に3倍強に! 鬼教官とドジでのろまなカメの「ブリーダーデス物語」が始まる!?

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(前回のブログの続きです)

今朝、近所に住むアロエのおやっさんからメダカをもらいました。

お店に球形の金魚鉢風水槽を置いて、それにメダカを数匹入れて観賞したかっただけなのに、水草は想定外、メダカも想定外の量で、さらに繁殖用のバカでかい水槽を借りてしまったんです。

メダカを見て、ただ癒されたいだけなのに…

oyageeが言った「店内で飼いたい」って言うのは、見て楽しむために飼いたいのであって、増やして繁殖させて売るために飼うんじゃあないんですよ、おやっさん…

説明足らずの部分もあったんですけど、どうして察してくれないんでしょ?

だけど、根はいい人なんです。

おやっさんのご厚意を無駄にしてはいけません。

せっかくなんだし、なんとかして飼うことにしました。

すぐに植物情報発信基地となる店に向かいます。

だってさっき、おやっさんが後で見に行くよと言ってましたから…

多分、水槽は適切なところに置いてるか、メダカを無事に水槽へ入れることができたのか、水の量は問題ないか…などをチェックしに来るんだと思います。

メダカのことになったら、目の色が変わり、一瞬にしてメダカの師匠のように変貌しますからね。

車に乗り込んで出発しようとした時、おやっさんが再び登場です。

さっきメダカを持って来たばかりなんですよ… 何の用なんでしょうか?

手には瓶を持ってます。

そしたら、「知り合いのところに行って、もらってきてやったぞ!」と…

またメダカ…

ぎゃーー!

それも、こんなにたくさん…

んぎゃー!!!

いやいやいやいや… 何度も言うようですが、メダカを繁殖させて商売をするんではなくて、ただ単に、たまにメダカを見つめて癒されたいだけなんです…

どうしてわかってくれないんですかぁー! おやっさーーーん!!!

「余剰品をもらってきてやったから。これも一緒に入れて飼ったらいいわぁ!」って言うんです。

ガラス瓶の中には、メダカ10匹以上います…

えーーーー? こんなに?

もういいです、勘弁してください。

そんなに育てられませんって。

このメダカ、「ラメ」という品種らしいですが、うまくラメが入ってない?らしくて、余剰品らしいんです。

余剰品って、どういう意味なんでしょうか?

売り物にならない弾かれたメダカってことですか?

余剰品でも、一応売り物の一部だったわけだし、こんなにたくさんもらって申し訳ないです。

まだメダカ飼育のド素人ですよ。

こんなにたくさんのメダカをうまく育てられるか、不安ですよ。

死なせてしまったら、かわいそうじゃあないですか…

せっかくもらってきてくれたんだし、断るのもあれなんで、「すいませーん、ありがとうございます」とお礼を言い、店へと出発です。

店までは車で15分程度の場所です。

車を降りるなり、すぐにメダカを水槽へ移す作業に取り掛かります。

とりあえず、あのバカでかい水槽に水をためて、メダカを放流しておかないと、おやっさんかが見に来たら、「まだやってないんかぁ! 早くしないと、メダカが死ぬぞ!」と怒られます。

メダカのことになったら、目の色が変わる人ですから…

まるでメダカブリーダー養成所の、鬼教官のようです。

最初にメダカを持ってきた時に、おやっさんからメダカのうんちくをいろいろと聞かされました。

「狭い容器だと、ストレスでメダカが死ぬから!」

「ハイ、教官!」

「水は、20という目盛りのところまで入れて飼うといいぞ!」

「ハイ、教官!」

「ブクブクはある?」

「いいえ、教官。 ございません…」

「仕方ない、ブクブクなしでもいっか…」

「ハイ、教官!」

「水替えは、半分ぐらいを入れ替えてやればいいんで…」

「ハイ、教官!」

「1週間に一度ぐらいは水替えした方がいいかな…」

「ハイ、教官!」

「エサは少なめに! 多いと、下に沈んで腐るから!」

「ハイ、教官!」

「メダカを入れたら、上に板など置いて、影を作った方がいいぞ!」

「ハイ、教官!」

「ドジでのろまなカメですけど、頑張りますっ!!!」

しつこくメダカ飼育のコツを聞いたんです…

さて店に着き、車から下ろすものもそのままで、メダカセット一式だけを下ろし、店内へ…

これをどうするか…

このバカでかい水槽、どこに置きます?

置けるところがホントないんですが、唯一置ける場所は、テーブルの下…

寄せ植え体験やリメ缶作りなどのワークショップ的なことができればと思い、大きめのダイニングテーブルセットを買ったんです。

この場所にします…

ここしか、こんなバカでかい水槽が置ける場所がないんです…

水槽には蛇口で直接水を入れ、テーブルのそばまで運んだんです。

しかし、こんなバカでかい水槽に水を半分も入れて運んでしまうなんて、相当おバカですよね…

水は波打って零れるわ、あまりの重たさにひっくり返しそうになるわで、店内が大洪水で、あわや大惨事になるところでした。

すぐにメダカを移しますよ。

まずは、水草…

これ、ホテイ草とかいうやつみたいです。

そのまま水槽の水面に浮かべて…

形があまり好きじゃない水草ですが、根がもじゃもじゃ伸びてるから、メダカにとっては産卵しやすいのかもしれません。

いよいよメダカです…

まずは、おやっさんが最初に持ってきたメダカを…

「これ、なんやったかなぁ? わからん」と言ってました。

わからんという品種みたいです。

そんなわけないです… 品種不明のメダカです。

これをリリースして…

元気に泳いでますね。

メダカを放流した途端、猫がやってきました。

この猫、名前は「きなこ」

またの名を、「みーちゃん」

品種はわかりません… 猫がいたら、追っかけまわすほど猫嫌いなんで、猫のことはまったく詳しくないですから…

半野良猫のようです。

元は野良猫なんだけど、お隣のご夫婦が猫好きでえさをやってるようなので、半分飼い猫のような、半分野良猫のような猫… だから、半野良猫なんです。

試しにえさをやってみよう…とやってみたら、いつの間にかなついちゃって、最近は店の中をうろうろしてるんです。

猫嫌いのoyageeのはずなのに、なんで猫がそばにいるのか?

まあいいじゃあないですか…

野良猫「みーちゃん」の詳しいことは、また後日にでも書くことにして…

みーちゃんの性格や行動はまだわからないんで、メダカを本当に食べるかもしれません。

食べられたら、取り返しがつかないことになるんで、「こらぁ!だめー!」って怒ったんです。

すると、一応言うことを聞く野良猫のようで、その場から離れてくれました。

で、すねたみたいで、水槽から距離をとって休憩してくれてます。

メダカは何ともないようです。

ここで猫から食われたら、「大事なメダカを猫に食われたと?」って、おやっさんから大目玉を食らうところでした。

次のメダカを放流します…

別も場所に置いてたメダカの瓶を取りに行き、水槽に戻ったら、野良猫みーちゃんががまた…

こらあー!

だめー! 食うなぁーーー!!!!

所詮野良猫、言うことはやっぱり聞きません…

野良猫みーちゃんを追っ払って、次のメダカを放流です。

これは赤と白のメダカ… 黒いのも1匹いますが…

おやっさんが言うには、「紅白」という品種らしいです。

これをリリースして…

みんな、元気に泳いでますね…

最後に、さっきもらった余剰品メダカの「ラメ」を放流します。

一気に増えて、楽しいですね。

メダカって、同じ方向に泳ぐ習性でもあるんでしょうか?

1匹が左に行けば、みんな左に行くし、右に回遊すれば、みんな右向きに泳いでます…

教官に聞いてみないといけませんね…

水槽内を眺めてましたら、鬼教官のおやっさんが、「できたかぁ?」と登場です。

「ハイ、できました。 今、全部移し終えて、元気に泳いでますよー!」って言ったんです。

すると、「言い忘れてたことがあったわ…」

「なんですか?」

「水に慣らさんといけんかったわぁ… 水に慣らしてあげんと、死ぬわ…」と。

えーーーー?

それって、結構大事なことじゃあないです?

結構じゃあなくて、一番大事なことでは???

それを早く言ってよ、早く!

そんなこと言ったって、もう移し終えたんですけど?

どうするんですか、これ…

環境に慣らすって、大事なことですよね?

生き物だから、なおさらです…

植物も、急に環境が変わると、枯れたり、弱ったりするんです。

日陰ばかりで育ったひ弱な植物を強く丈夫にさせようと、まずはやわらかい陽射しに当てても、ほとんどの植物が葉焼けを起こします。

強い直射日光ではなくて、カーテン越しの日光でも、これまで全く日差しを浴びてなかった植物なので、日光で葉が焼けしてしまうんです。

室内で冬越しした植物を、急に外に出して水やりした時も、水をうまく吸えなくて枯れる時もあります。

アガベをこよなく愛する「アガベ女子」が知り合いにいるんですが、アガベって、その土地で育てるためには、1年ぐらいその土地の環境に慣らしてから移動させないと枯れてしまう…とかなんとか言ってました。

移動させる前にその土地の環境にどうやって慣らすんだろう?…と、イマイチ意味がよくわからないんだけど、「アガベって、そうなんですよー!」って熱弁するんです。

アガベLOVEで、アガベにはすごく詳しい「アガベ女子」がそう言うんだから、きっとそうなんでしょう…

植物も、環境の急激な変化はよくないんです。

メダカだって、きっとそう…

水温や、水道水のカルキの量などが違えば、メダカは死んじゃうかもしれませんよね。

おやっさん、どうしましょ? さっき、必死こいて移したばかりなんですけど…

「どうします、これ? もう1回、瓶に移し替えます? 救出した方がいいですか?」って聞いたんです。

そしたら、「まあいいや… だいじょうぶやろ…」と。

結構適当で、いい加減なメダカ教官です…

ただ、置き場所にダメ出しが入りました。

「ここ、日が入る?」と聞かれたんです。

メダカの入った水槽は、西側の窓のそばに置いてるテーブルの下です。

「いいえ、西日が入るけど、今、外の木の葉が茂ってるから、日は差し込みません。 それに、水槽はテーブルの下に置くんで、一日中影ですね…」

そしたら、「ダメダメダメ!  日差しが入る明るいところに置かんと!」って怒られちゃいました…

メダカって、日差しを浴びないとだめなんでしょうか?

水温が上がって、メダカがダメになりそうなんですけど…

「どっか、明るい場所はないんか?」と言われたんですが、ないんですよねぇ、他に場所が…

窓際には植物を陳列してるし、その植物を退けてメダカを置くなんて考えられません。

それこそ、メダカ屋になってしまいます。

あるとしたら、あとは店の入口…

入口は両開き扉ですが、片方だけは解錠しており、ここから出入りします。

もう片方は施錠し、開かないようになってます。

開かない扉の前が、唯一残る空いてるスペースなんです…

だけど、ここは将来、店のシンボルツリーになるような大きな植物を手に入れたら、置こうと思ってた場所なんですよ…

全面ガラス張りで外からも丸見えなんで、ここに樹木系の大きな観葉植物を置いていたら、一目で植物関係の店なのかな…ってわかるじゃあないですか…

ここに大型水槽を置いたら、ほんとメダカ屋になっちゃいますよ…

おやっさんが、「そこならいいじゃん」って言うんで、仕方なく入口に…

水槽は1人では運べないほど重いんで、2人で両サイドを抱えて移動させました。

ここでまた、教官からメダカのうんちくを伝授されます。

おやっさんは、水槽で泳いでるメダカを見つめながら、「オス・メスの見分け方を知ってるか?」って聞かれたんです。

「いやぁ、知らないです…」と答えると、「口がこうなってるのがオスで、口がこうなってるがメスだから」

こうなってるのって、どうなってるの???

もう少し具体的に説明してください…

おやっさん、あれ、これ、それ、どれ、ああいうの、こういうの…って、話に抽象的な表現が多いんですよ。

もうちょっと聞く側もわかるように説明してくれません??

床に指を付けて、「こうなってたらオスで、こうなってたらメス」って一筆書きみたいに説明するんです…

口がまっすぐだったら、オスらしくて、口が湾曲してたらメスらしい…

ホントですか???

魚って、ひれでオスメスがわかるみたいだから、メダカもそうなんじゃなあいです?

口でわかるって、また適当なこと言ってません???

おやっさん、かけてた眼鏡を額まで上げて、1分ぐらい水槽内をじっと見てたけど、最後に一言「どれがオスか、わからん…」

おやっさーーん… メダカを知り尽くしたメダカ教官ではないんでしょうか???

とってもいい加減で、適当な人なんです…

じゃ、また来るわ…で、メダカ教官は帰っていきました。

外に出てた野良猫みーちゃんを見つけて、「猫がいるっ!! シッ、シッ!」って追っ払いながら…

猫のみーちゃんもメダカも大事なんで、メダカの水槽に網をかけておきます。

これなら大丈夫でしょう…

大きな水槽に、たくさんのメダカが泳ぐ姿も、悪くないですね。

これで卵を産み、メダカBabyが大量に生まれたら…

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ゆくゆくは、メダカブリーダーです?

これこそ、メダカブリーダーデス物語!?

違います!

植物アドバイザー&多肉アレンジャーです!?

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