本日、多肉の水やりをしてましたら、例のおばあさまがいらっしゃったんです。
そうです、まるでハイジに出てくる「クララのおばあさま」のようにお上品で、おしとやかで、とてもお優しい雰囲気のおばあさま…
最上級の究極田舎マダム様なのであります。
このおばあさまが、「こんにちは…」と挨拶しながら敷地内に入ってきて、「水やりをされてるんですか…大変ですねぇ」とおっしゃるんです。
「大変ですけど、好きですから…ハハハ」と答えました。
すると、水道のそばに置いてあったある植物を見ながら、「これ、あれですよね…」とおっしゃるんです。
さすが、お目が高い!
きっと、高級品やレア品を感知するレーダーが察知したんでしょう…
最上級の田舎マダム様は、日頃から高級ジュエリーを身に付け、高級食材でもお召し上がりになってるんでしょうから、植物を見る目も違いますね!
レア種の植物も、即座に反応してくれました。
そうです、これはモンステラの斑入り品種なのです。
育ててる植物に反応してくれるのは、すごくうれしいことですし、育て甲斐があるってもんです。
何かと言えば、「アロエ、アロエ…」と、口から出る言葉はアロエのことばかりで、それ以外の植物には全く興味を示さないアロエのおやっさんとはわけが違います。
すると、突然、「これ、ご存知ですか?」と聞いてきたんです。
最上級の田舎マダム様は、手に持ってる植物を差し出し、「わたくし、こちらに来る時にですね、こういうものを見つけまして…何かご存知ですか?」と持ってた花を見せてくれたんです。
薄紫色の花です…
だけど、知りません…
見たことあるんですよね、道端とかで…
だけど、名前は知りませんね…
「これ、何ですか?」と聞いたんです。
すると、「これ、踊り子草という植物なんですよ。踊ってるように見えますでしょ?」と教えていただきました。
「踊り子草」って名前の植物なんですね…
踊ってる?
何が?
花が?
それとも、葉っぱが?
葉は、至ってごく普通の葉っぱなんで、踊ってるのは「花」の方でしょうけど、花が踊ってる?
人間が踊ってるように見えるってことですか?
見えませんけど…
どこをどう見れば、人間がダンスしてるように見えるんでしょうか?
oyageeのものを見る感覚が変なのでしょうか?
花びらが垂れ下がり、萎れてるんではないです?
ただ、花びらがヒラヒラとなり、垂れ下がってるだけですけど、これを踊ってると表現するのなら、見えます、見えます、踊ってるように見えますってことで、一応、「そうですね、踊ってますね…」と返しておきました。
面白い植物なんで、「写真を撮らせてください!」といい、マダム様が手にお持ちのまま写真を一枚パチリと撮らせていただきました。
マダム様は、「わたしくも一時期、野草を集めて育てておりましてね。 野草もかわいい花が咲くんですよ。 この踊り子草もお部屋に飾ろうと思いまして…」とおっしゃるんです。
マダム様は、野草に詳しい?
野草をこよなく愛する、最上級の田舎マダム様なのですね?
いろんな植物をご存知なのでしょう、きっと…
もしかして、昔は野草を研究する天才学者だったりしませんかね?
珍しい野草を見つけて名前がわからなかったら、次からは真っ先に最上級の田舎マダム様にお尋ねしようと思います。
その後は「それでは失礼します。ごめんあそばせ」と帰って行かれました。
ごめんあそばせ?
冗談ではなく、本気でおっしゃられるんです、「ごめんあそばせ…」と。
「ごめんあそばせ」と言われれば、なんと返せばいいんでしょうか?
oyageeも、「ごめんあそばせ、おほほほほ」と返すべきでしょうか?
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この年になるまで「ごめんあそばせ」なんて言葉、一度も使ったこともないんですけど…