植物名 と 特徴
パキラは、銀行のロビーやオフィスの玄関先でインテリアとして飾ってあるのをよく見かけます。
園芸店でも定番中の定番観葉植物としてほぼ確実に販売されてますし、100均でもミニ観葉植物としても売られてることが多く、とても人気のある観葉植物です。
ポトスとこのパキラは、グリーンインテリアの中でも2大メジャー&ポピュラーな観葉植物ではないでしょうか…
大きいパキラから小さいものまでどこでも見かけ、園芸店では必ずと言っていいほど置いてますし、観葉植物好きの人なら、必ず一度は育てたことがあると思います。
カエデのような形をした葉が特徴です。それほど手間がかからず、管理しやすい植物です。
パキラは本来は水辺に育つ植物ですので、乾燥に強く、耐陰性もあります。大型化してるパキラの中は、4~5本の茎を編み込んでる鉢植えをよく見ます。
大きくなると、花や実をつけて楽しめることができます。花が咲くって意外ですよね。初耳でした。ただ、簡単には咲きません、条件があります。
まず、パキラが種から育てられた実生の株であることと、そして、種から育てて早くて5年、遅くても10年ほどかかります。花を咲かせるのは至難の業かもしれません。
でも、もし咲いた時はすごくきれいな花みたいですので、一度ぐらいは咲かせて、写真に残しておきたいですね。
- 英 名 : Money tree / Guiana chestnut
- 学 名 : Pachira aquatica
- 科 名 : パンヤ 科
- 属 名 : パキラ 属
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
場所 | 室内 (日当たり) | 日当たり | 室内 (日当たり) | |||||||||
水分 | 乾かし気味 | 普通 | 毎日 | 普通 | 乾かし気味 | |||||||
施肥 | 置き肥 (2か月に1度) | |||||||||||
植替 | 挿し木・実生 |
置き場所
耐陰性が強い植物ですが、ずっと光に当てないと枝葉が伸びて垂れ下がり、だらしなく成長しますので、できるだけ窓際に置いたり、外では木陰や遮光ネット越しに太陽の光を当ててあげてください。
本来は日差しが大好きな植物ですので、できるだけ光線を当ててあげて締まった株にすれば、枝葉の伸びも抑えられ、株、葉ともきれいに仕上がり、見応えのあるパキラになります。
また、種から育てた株は、光を十分に当てないと、株の根元部分が膨らんで、見栄えのいい株に成長してくれません。
挿し木で育ててるパキラは、いくら光に当てても株元は細いままで、太さはほとんど大きくはなりません。
ある話では、「パキラの管理は、春から秋は戸外の直射日光に当ててください」ってことを聞きます。
「え? 直射日光?」って思ってたんですが、よくよく考えたら、我が家の大きな株のパキラも、真冬に取り込む以外は外へ出しっぱなしだし、真夏も外に平気で日光に当ててましたし、ジリジリする炎天下に置いてましたね…
気づけば、いつの間にか葉の色が「緑」っていうよりはより濃い「濃緑色」になってて、葉の強度も少々強めの風が吹いてしわくちゃにならない、葉焼けしようにもできないようなぐらいバリバリのガチガチの葉になってました。
春先ぐらいから徐々に直射日光に当てていたから、夏の強い陽射しにも負けなかったんでしょうね。
屋内で育ててたパキラをいきなり外に出して日光に当てると、人間の皮膚と一緒で葉も激しいダメージを受けますので、くれぐれもご注意ください。徐々に慣らしていってくださいね。
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水やり
水の与えすぎは、光を当てないのと同様で、枝葉が伸び過ぎてだらしない姿になってしまいます。
春と秋はなるべく乾燥気味にさせ、土の表面が白っぽくなったら与えてください。
夏は毎日水やりしても大丈夫ですが、冬は乾いてから数日経ってから水を与えても、枯れることはありませんのでそれほど心配しなくても大丈夫です。
冬の水やりは根腐れの心配がありますので、乾き気味にしていた方がいいかもしれません。
増やし方
挿し木や水挿しで増やします。切った枝を土に挿す「挿し木」で増やす方法を紹介してる関連本やサイトが多いですが、oyageeはやったことがありません。
枝を切ってそのまま水に浸けて増やす方法をやっています。
まず、葉がない枝の部分を10センチほど切って水に浸けておくと、水に浸かってる部分にぶつぶつと白い吹き出もののようなものがついてきます。
これが根ですので、白いぶつぶつが確認できたら土に植えてあげてください。
水に長く浸けておいても、長い根は出てきませんので、白いぶつぶつが見えてきたら、植え替えのサインです。
切った元の株は、葉がなくなり淋しい姿になりますが、暖かければすぐに新芽が吹いてきますので、心配しないでください。
種から育てると、大きな株に成長し、花も咲かせることができますが、日本でパキラの種を入手するのは困難かもしれません。
害虫と病気
葉にハダニが発生します。予防の為にこまめに葉水を行いましょう。
ハダニが発生して症状がひどい時は、薬を散布して駆除します。
管理人から一言
パキラは結構昔から育ててますし、現在は大きいものから小さいものまでたくさんのパキラを育ててますが、ほとんどのパキラが、突然何かのスイッチが入ったように、急に枝葉が伸び、葉もでかくなり、だらしなく垂れ下がってしまいます。
また、葉と葉の間隔が伸びて徒長してしまい、のっぽのパキラになってしまい、毎度悩まされています。
「水は少なめ、光は多め、肥料は少なめ」で育てた方が形の良いパキラに仕上がると思います。
光が多少当たる場所で放置状態…… 過保護に育てない方がいいかもしれませんね(笑)
挿し木したパキラは、縦には成長しますが、幹自体は大きくなりません。ミニ観葉とか、小型のパキラとして楽しむしか方法がないと思います。
去年、種から育ったパキラを買い、まだ幹に弾力がある軟らかい状態の時にパキラを5本まとめて植えて、編み込みのパキラを挑戦しました。
しかし、編み込む順番や方向、またどれぐらいの強度で編み込んでいいのかわからず、そのまま放っておいたら、幹が硬く、編み込むのも難しい状態になり、今はそのまま放置状態…
今は5本ともまっすぐ天に向かって育ってます。これでは、ただのパキラの寄せ植えですね…(苦笑)
編み込み型のパキラを作りたくても、挿し木したパキラでは硬くて、幹もほとんど太くならないんでできません。
種から育てた、幹の軟らかくてまだ若いパキラしか編み込みはできません。
種から育った若いパキラは100円ショップで簡単に手に入りますので、数鉢買って挑戦しみてはいかがですか? で、完成したら、作り方を教えてください(笑)
種から育てたパキラには、小さいうちは朝顔のような双葉がついていますので、そこで実生なのか、そうでないかを確認できます。
2年ほど前に、すでに編み込みんで売られてたパキラも購入したことがあります。胸ぐらいまである高さの鉢が980円で売られてたんで、迷わず大人買いしました。
最初はきれいなフォルムだったパキラが、葉はバカでかくなってしまい、葉茎は伸びて垂れ下がり、美しい姿の面影もなくなってしまいました。
そして半年後には4本のうちの1本の株がスカスカに枯れてしまったんです。
無理に曲げて編み込んでるんで、ストレスがかかったんでしょうね。
見るも無残な状態なんだけど、新しいパキラを1本付け足すにもいかず、残った3本を解くわけにもいかず、こういう時ってどうすればいいんでしょ?
育てやすさ | ★★★★☆ |
お気に入り度 | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
※管理人の個人的感想です |
管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」
- 挿し木したパキラを、4~5本まとめて植えたら、編み込みパキラになると思っていた。
- 元気で丈夫だった株が、突然葉が枯れた。
- 葉が大きくなりすぎて、全体的にバランスが悪くなった。
- 編み込みのパキラを試みたが、どう仕立てたらいいかわからず、放っておいたら、幹が固くなり、編み込めず。
- 4本編み込んで売られてるパキラを買ったが、幹にストレスがかかったのか、1本が根元から枯れてしまった。
- 外で日光浴させた時、葉焼けさせてしまった。
- 外でホースを使い水浴びさせたが、その後、強風に煽られ、葉が折れたり、裂けたりして葉を傷めた。
失敗しないコツは、「適度な放置、適度な日光浴、適度な水やり」「編み込むのなら、過度に曲げずにストレスをかけない」です。