セロームの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

フィロデンドロンの種類はたくさんありまして、つる性のポトスやシンゴニウムに近い種類もありますが、株立ちする品種もあります。

セロームは後者の株立ちするタイプで、和名は「ヒトデカズラ」と呼ばれています。

葉は大型で切れ込みが大きく入り、とても印象的な植物です。葉の形状、風格、濃い色の葉などが熱帯を思わせる植物で、モンステラと同様、大きく育ててみたい植物でもあります。

大きな株になってくると、葉が剥がれ落ちた部分は目玉の模様に見え、根がせり上がってるような雰囲気を醸し出します。

また、セロームは空中の根元部分付近からも勝手に根を出します

これは気根の一種で、本来は大きくなって大木に絡みつこうと出ますが、鉢植えでは絡みつくところがないので、鉢の回りを這ってしまったりします。

根が土から完全に出てしまってますので目立ってしまいますが、根はそのまま残してれば、それはそれで芸術的で面白い姿になりますよ。

もし気になるのでしたら、気根の元から切っても問題ありませんが、かわいそうなのでそのまま残してあげてください。

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  • 英 名 : Philodendron selloum
  • 学 名 : Horsehead philodendron
  • 科 名 : サトイモ 科
  • 属 名 : フィロデンドロン 属

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所  明るい室内 半日陰 明るい室内
水分 乾かし気味 普通 毎日 普通 乾かし気味
施肥         置き肥 (2か月に1回)      
植替         挿し木 株分け      

 置き場所

葉の面積が広いので葉焼けを起こしやすく、またセロームは葉姿がとてもきれいで印象深く、「葉が命」みたいな観葉植物なので、特に夏の日差しには十分気を付けましょう。

たった一度葉焼けをさせてしまいましたら、もう後の祭り… その葉はもう二度と元の姿には戻りません。元も子もありませんから。

夏は日陰に置きます。

ただ、日光が足りないとひ弱になるため、秋以降から冬越し、そして春ぐらいまでは明るい室内に置き、たまに日光浴をさせてあげましょう。

 水やり

本来は高温多湿を好みますが、鉢が乾いてから与える程度で十分です。ただし、水不足になりますと下葉から枯れてきますのでご注意を

葉が大きくて印象的な植物ですので、大切にする為にも葉水はしっかり与えましょう。冬の水やりは控えめに。

 増やし方

挿し木株分けで増えます。

株分けは、親株の根元から小さい子株が出ることがありますから、植え替え時に株分けしてあげます。

挿し木なら、伸びてる茎の部分に1本気根があるなら、その気根を残したまま切ってから植えてあげると、上の部分の挿し木は気根がしっかり根を張ってくれると思いますので、ほぼ成功すると思います。

カットした元の株も、主幹の成長がストップするので、すぐに脇芽がが出てくると思います。

 害虫と病気

ハダニ、カイガラムシに注意しましょう。見つけ次第、薬剤などで退治してください。

またクワズイモと同じサトイモ科の植物ですので、クワズイモがよく発症する軟腐病という病気にかかることもありますので、十分ご注意ください。

 管理人から一言

立派に育った大株のセロームは、「観葉植物の王様」と言ってもいいぐらいです。

葉の大きさと形には「気品」があり直立不動した立派な主幹は「威厳」さえ感じ全体的に“観葉植物界”の王者の風格と貫禄を漂わせている植物です。

好きな植物ですが、育てるのは下手です…

4年前に100均で買った小さなセロームが年々生長し、いつの間にか葉っぱがA4用紙サイズ並みに大きくなり、株も太く、常に大きな葉が5~6枚付いている状態で、中心から新芽もどんどん出てきて、高さ60~70cmほどに巨大化してしまいました。

が、16年冬、ある日を境に段々と元気がなくなり、葉も黄色く変化し、衰弱してききました。

17年2月、まだ寒い時期だったんですが、このまま放っておくと枯れてしまうと思い、ついに植え替える決心をしたんです。

復活してくれるんでしょうか?

何が原因で衰退していったのか、謎だったんですが、この春、見事に復活! 若くて青々してる新葉が出てくれました!(写真参照)

まだ弱々しい葉ですが、今度は立派な葉、そして立派な株に成長してくれることを願ってます。

原因は未だに不明ですが、根に何かしらの問題があったと思ってますが…

セロームは根が大変に丈夫です。

根がしっかり張ってさえいれば、ほぼ確実に成長していきます。半面、根が硬くて生育もよい為、すぐに根詰まりをします。

この前まで元気がよかったのに、最近元気がない成長が止まった葉が黄色くなってきた…みたいなことが起こったら、ほぼ確実に根に障害があり…

多分、根の何かの拍子で傷ついてしまい、成長がストップしたか、根詰まりです。

その時はすぐに植え替えてあげましょう。

「セローム」「クッカバラ」の区別がいまいちよくわかりません。

これは「クッカバラ」のページにも書いてるんですが、園芸店でクッカバラだと思ってみたら、「セローム」とネームプレートが下がってたり、セロームだと思ってたら、「クッカバラ」の表示だったり…

同じものではないはずなんですが、店側がただ間違えてるだけなのでしょうか?

生長の過程、気根、せり上がる根、主幹を切った後に根元から出る脇芽…などは、どっちも同じ、そっくりなんですけどね。

oyageeは、「葉が面長なのがクッカバラ」 「葉が広いのがセローム」と勝手に区別してます(笑)

あと、「クッカバラは葉が硬め、セロームは葉が軟らかめ」と勝手に信じてます…けど、いかがでしょう?

育てやすさ ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 根が鉢の中でうまく張ってくれなくて、枯らした。
  • 大きくなりすぎたが、植え替え時期を見逃してしまい、鉢が小さく、葉が黄色くなり、ついに落葉してしまう。 最終的に残った葉は2枚のみ。 新芽も出ず、すぐに植え替えたが、時すでに遅し?
  • 安い土を使ったため、水はけが悪く、割り箸などで水をやるたびに土を耕していたが、根を傷めてしまい枯らす。
  • 強風時に外に置いてたため、強風に煽られて葉がボロボロに切り裂かれる。
  • 葉が大きいので、ホコリや汚れがよくつく。汚れが目立つ。すぐ汚れる。

失敗しないコツは、「問題があったら、まず”根”の障害を疑え!」 「大きく育てるなら、大きな鉢で!」です。

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コメント

  1. 青木芳子 より:

    もう20年になりますか、セロームを育てています。 家の玄関そばに置いたまま、中に入れず枯れることなく育っています。何年も前はマイナスになる年もありましたが、その時は玄関内に入れましたが、今は温暖化のせいか凍ることがないため外に置いたままです。しかし、大きくなりすぎて根が出てしまい、それを中に押し込んでぐるぐる巻いた状態でいます。これが鉢を割ってしまい、植え替えたいのですがどうしたらいいかということです。でも私は、いろいろ調べて自分でやるつもりで、使っていない大きい鉢を持ってきて、今まさに仕事に取り掛からんとしています。まずは鉢をわってそのまま土を足しながらしっかりと中心に据えていくのです。大きい鉢は高かったけれど今やっと役に立つところです。

    • oyagee より:

      20年も育ったセロームでしたら、すごく大きくなってることでしょうね。
      冬は外へ置いてても大丈夫なぐらい強い植物ですし、根も強靭ですから、枯れることはあまりないんではないでしょうか…
      植替えは根を切ってあげても大丈夫でしょうが、そのまま植え替えても問題なさそうですね。
      植替え作業が大変そうですが、頑張ってください。