2018年夏も、多肉の葉が意味なくポロッととれる「葉ポロ現象」が起きております。
事の発端は、梅雨時期の長雨でした。
このトレイごと、雨に打たせてしまったんです。
これまでの大きな被害は、CASE#01のリラ。
6月30日に異変に気付いて、一応は処理しました。
しかし、葉、株とも全滅です。
詳しい被害状況は、こちら…
- CASE#01へ…
このトレイの被害はリラだけで、事態は収束すると思ってました。
そしたら、次はマーガレットレッピンまでもが…!
気付いたのは、7月16日のことです。
リラの異変から、約2週間ほど過ぎた頃でした。
リラの異変は、目視で確認できました。
葉の色がちょっと変だったんです。
このマーガレットレッピンの方は、葉が黒くなったり、見るからに萎れてたり、半透明になってたりはしてなかったんですね。
しかし、垂れ下がり気味の葉が妙に気になり、軽く持ったら、ポロッと落ちてしまいました。
もしや?と思い、他の葉も軽く持ってみると、全く力が必要なく茎からもげてしまいます。
葉が茎からポロッと簡単に外れるんです。
ポロッと落ちるんです。
葉がポロッと…
これぞ、多肉愛好家の間で恐れられてる「葉ポロ」現象です。
誰も騒いでませんけど?
この葉も? この葉も? これも?…と次から次へと葉が外れ、最後は丸裸に…
あちゃー!
そして、茎が真っ黒です…
これは、やはり蒸れが原因なのでしょうか?
多肉の正常な葉って言うのは、意外としっかりしてて、結構頑丈についてるもんです。
多肉の中には、虹の玉やブロンズ姫など、簡単に茎から外れる葉もありますが、このトレイの多肉の葉って、すべて頑丈に接続してる多肉達ばかりです。
それが、いとも簡単に外れるのは…
どこか、絶対に問題があるんです。
これは、勝手な想像ですけど、雨に濡れてから、蒸れが心配でしっかり乾かしたつもりでも、実は葉の奥までは完全に乾ききっておらず、葉と茎の接続部分が軟らかいんでここから蒸れと暑さで傷み、やがて茎も傷み、株全体が弱って衰弱したんだと思います。
下の写真の上半分が比較的ダメージを受けてない葉で、下半分が黒ずんでたり半透明になりかけてる葉を集めてみました。
まともな葉もありますが、茎から軽く取れる葉っていうのは、すでにどこかしらダメージを受けてます。
今はきれいな葉でも、2~3日経てば、切り口が黒ずんだり、萎んだりして、ダメになります。
そうなると、葉挿しも無理なんですよ。
数日、そのまま置いて様子を見てみることにしました。
これが、本日のマーガレットレッピンの元株です。
こりゃあダメですね…
日に日に状態が悪くなってます。
芽が出る面影もございません。
実際、茎を指でつまんでみましたら…
ピントが合ってないですが、軽くつまんだだけで茎がへこみます。
硬さは一切なく、まるでお菓子のグミのように弾力のある茎になってしまってますね…
こりゃあダメですわ…
板の上に置いてた葉は、あたらず触らずでその状態のまま乾かしてました。
写真向かって左側が、比較的傷んでなかった葉です。
右側の葉が、葉と茎と接続してた部分がすでに黒ずんでたり、半透明になっていたりして、葉挿しには不適切だと判断した葉を集めてました。
左側の葉は、最初は見た目がきれいでしたが、やはり茎から簡単に外れてしまう葉はダメージを受けてたんでしょう…
半分ぐらいの葉が枯れてしまってます。
すでにダメージを受けてた右側の葉は、ほとんど萎んで枯れちゃいましたね…
マーガレットレッピンの異変に気付き、葉が取れたのが7月16日で、本日が23日です。
ダメになってる分もありますが、意外と大丈夫だった葉も残ってます。
1週間経過して大丈夫だった葉は、多分もう大丈夫でしょう。
きれいな状態で残ってる葉は、このまま葉挿しに使えます。
これからさらにダメになる葉が出てくるかもしれませんが、大丈夫な葉だけを使い、葉挿しに賭け、マーガレットレッピンの復活を目指します!!
よく見たら、すでに根が出てる葉があるんですよ。
さらには、この短期間で芽も出てきてる葉もあるんです。
これはいったい?
もしかして、もしかすると…ですよ。
マーガレットレッピンの大元の株がダメになるってわかってたんで、完全にダメになる前にいち早く子孫を残そうと、葉の方がまだ茎に付いてる早い段階で芽や根を形成されたんじゃあないですか?
品種によっても違いますが、普通に葉挿しをしたら、発芽や発根までだいたいは2~3週間かかるんです。
だけど、たった1週間でここまで発芽根してるってことは、植物の生きる力とでも言いますか、自然界の知恵とでも言いますか、生命の驚異で発芽根が早まったんではないでしょうか?
たかが1週間で、しかも板の上に置いてただけなのに、マーガレットレッピンの生き延びようっていう生命力、ハンパないって!?
リラとマーガレットレッピンが立て続けに葉ポロ現象になり、改めて分かったことは…
・夏の時期には、雨には絶対打たせない。
・濡れたら水分を完全に拭き取る(特に葉の付け根部分)
・水やりは極力控え、やるのであれば、株元には上げない。水分量も極力控えめで。
・葉ポロ現象に遭遇したら、直ちに葉をすべて外し、数日乾かし、使えるものは葉挿しに使う。
・元株はダメになることが多いから、期待しないで様子見。 枯れたら、潔く諦める…
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多肉愛好家の皆様も、葉ポロ現象にならないよう、十分お気をつけてください。