唐突ですが、「多肉の花って、必要ですか? それとも不要ですか?」
「好き? それとも、嫌い?」
「きれい? それとも、興味ない?」
「いらないからすぐにカットする? それとも、せっかく花が咲いたんだし、咲いてる間は楽しむ?」
「無関心… そんなこと、一度も考えたことなかった…」
多肉の花に関して、人それぞれにいろんな思いがあると思います。
oyageeは、多肉の花は断然いらない派!
多肉の花なんて、黄色やオレンジや赤…と色が多少違いぐらいで、どの品種もびよ~んと伸びてぽわ~んと咲くものばかり。
きれいだと思ったことありません。
「多肉は苗の色や形を楽しむものであって、花を楽しむものではない!」
これが、oyageeの多肉に対する信条なんです。
また、現時点では交配させて新品種を作り出すこともしてないんで、多肉の花は不要なんです。
と言っても、すぐにはカットはしない「放置派」
ただのずぼらで面倒くさがりなだけなんですけどね。
今、2階のベランダは多肉の花が咲いてます。
ポットにお一人さま苗で植えるよりは、こういう地植え的に植える方が花が咲きやすいような気がします。
根がしっかり張ってるからでしょうか?
多肉の花がどうしていらないのかというと、先ほど申したように「びよ~んと伸びてぽわ~んと咲くものばかり。あまりきれいじゃあない」という理由が一番なのですが、他にも不要な理由があるんです。
多肉の花って、花が咲くと虫が付きやすいんですよ。
今、この花に虫がついてます。
これ、マドンナという品種のプクプク系の多肉です。
もっと近寄って撮影しますよ。
虫嫌いな人は気持ち悪いかもしれませんので、ご注意ください…
黒い虫がたくさんついてるでしょ?
花のところの黒いのは花弁です… それじゃあなくて、花芽が枝分かれしてる境目部分に黒い虫が引っ付いてます。
これ、多分アブラムシの仲間だと思います。
これはまだ少ない方ですよ、気づいたら真っ黒になってる花芽があったりするんです。
植物に害虫がついて、いいことなんて1つもありません。
だから、害虫が寄ってくる多肉の花はいらないんです。
また、花が咲くと苗が枯れるという噂を耳にしまして…
ここにドンドという品種がありますが、花が咲き終わったら苗が枯れかけてません???
花芽が出てる部分の葉が、特に傷んで枯れかけてるようです。
植物が花を咲かせて種子を作るってことは、子孫を残すって言う意味なので、花が咲き終わったら親の苗は枯れるという話を聞いたことがあるんです。
また、花の方に養分をとられるんで、苗が弱って枯れるって言う話も聞いたことがあります。
一概には言えませんが。
だから、このドンドが枯れた原因は花が咲いたからではなくて、ただ単に苗が弱ってたから枯れたのかもしれませんし…
実際、花が咲いても元気な苗がありますし、花が一度も咲いてなくても枯れていく運命の苗も山ほどあります…
さて、びよ~んと伸びてぽわ~んと咲いてる花芽をどうするか?
花も楽しみたいって言う人は、咲いてる状態で引き続き「花」をお楽しみください。
花は不要、またどうすればいいのかわかんないと悩んでる方は、思い切ってカットしましょう。
「どの辺から切ればいいのか…? どの辺でもいいの? カットするのに躊躇する…」
そういう方もいらっしゃるでしょう。
どの辺でもいいんですが、できれば花芽の付け根の方…なるべく下の方を切った方が、カットした後の見た目が多少はきれいだと思います。
こういうのはハサミで切るのが正解なんですが、先ほども申したように面倒くさがりの性格なもんで、ハサミを取りに行くのも面倒くさい…
だから、指… 詳しくは、爪と爪でパキンとカットします。
ここでOP!
oyageeのチェックポイントです!
花芽に付いてる小さな葉っぱ、これ、大事です!
これも、芽が出てくる葉ですよ。
だから、葉挿しをしてる人は花芽の葉は残しておいた方がいいかもしれません。
こういう風にばら撒いておきましょう。
ここにモーサンという品種があります。
ちょっと前に花芽をカットしたんです。
その花芽についてた葉を同じ育苗箱の中にばら撒いておいたら、小さな芽が出てきてますよね?
これも、大きくなるとモーサンになるんです。
ただ、普通の葉挿しと違うのは、葉の先っぽから芽が出てくるんではなく、変なところから出てきてますよね?
あそこが花芽の茎に接続してた部分だから、中途半端な部分から出てくるのが花芽の葉の葉挿しの特徴なのです。
あと普通の葉挿しと違うのは、葉が小さかったり薄かったりするので、体力がない分、発芽根の成功率は普通の葉挿しに比べて低いです。
また、先ほどのモーサンの画像を見たらわかるように、芽は出るんだけど、根が出にくかったりしてうまく育たないこともあります。
ここで2つ目のOP!
すべての花芽の葉から芽が出てくるとは限りません。
例えば、この花芽の葉…
薄い葉はすぐに枯れちゃいます。
また、花芽から葉がきれいに外れても、薄い葉は寿命が短かったり、体力がないので、芽が出る前に枯れます。
なので、葉挿しには不向きです。
花芽の葉を葉挿しするなら、なるべくぷりっぷりの分厚い葉はOK!で、薄い葉はNG!
そして、ここで3つ目のOP!
これもびよ~んと伸びてますが、花芽ではありませんので切らないように!
これ、ダーリーサンシャインかピンクブライトという品種です。
こういう風にランナーが伸びて、その先に子株をつくる品種もあります。
プロリフェラや子持ちレンゲなども、同じようにランナーを伸ばして子株を作る品種です。
びよ~んと伸びてるからと言っても、これは花芽ではありませんので折ったり摘まないように…
そのままにしておいてくださいね。
じゃあこれって、いつ、どうするのか?
長く伸びてるランナーをカットして先の小苗を土に置いておいたらすぐに根付きますが、もう少し待った方がいいかもしれません。
子株がまだ小さいんで、うまく育たないと思います。
また時期的にも、あまりよろしくありません。
これから暑くなる時期、今から子苗だけ外して土に植えても、うまく根付くかわかりませんし、難しいかと思います。
このまましておけば、長く伸びたランナーから養分や水分をもらいながら大きくなっていきますので、もう少し置いておいて、ある程度大きくなってからBabyを外しましょう。
暑い季節が終わる9月の後半から10月ぐらいなら大丈夫かと…
それまで我慢、我慢です。
このまま放っておけば、段々と大きくなり、重たさで自然と地面まで垂れさがり、そこで根を出して増えていく品種なので、そのまま放置しておいてもほぼ問題ありません。
またこの品種のランナーにも、よく見ると小さな葉が付いています。
ランナーに付いてる葉も芽を吹きやすい葉なので、葉挿しOKです。
この葉は先日ランナーから外した葉ですが、もう根が出かかってる葉がありますよ。
こうやって適当にばら撒いておけば、ボコボコとBabyが産まれてきますので。
ちなみにこの品種のランナーの葉は、非常に取れやすくて、勝手に落ちて芽吹いてることもよくあることなので、あれよあれよという間にクローンが増えていきます。
先ほどの育苗箱の花芽の話に戻りましょう。
先ほどの育苗箱の花芽を全部摘んでみました。
ほら、こんなにきれいになりました。
花芽を摘む前と後の「多肉の花芽・ビフォーアフター」を並べて見比べてみましょう。
ほら、スッキリするでしょ?
多肉の色や形がよりきれいに見えるでしょ?
あるとないとでは大違いですよね。
花芽をどうしようか悩んでる人は、カットすることをおススメします。
さて、花芽を摘んだ苗って、まだ多少花芽の茎部分が残ってしまってますよね。
あれはどうします?
こういうのです。
気になるっちゃあ気になるし、気にならないっちゃあ気にならない…
oyageeはたいして気にはならないんだけど、葉が均等に並んでるロゼット状の多肉苗に1本だけ煙突のように突出した茎が残ってるのがどうしても嫌!って言う人もいるかもしれません。
だったら、摘んだその場で全部引き抜く?
それはNGです!
抜こうとしても簡単には抜けません。
限りなく葉の奥の方でハサミでカットするにしても、葉の間にハサミを入れてたりすると、苗や葉を傷める可能性があります。
どうするか?
この状態のまま、2週間ぐらい待ちましょう。
1週間ぐらいで茶色になって枯れかけるんだけど、1週間だとまだちょっと無理。
もう1週間ぐらい待つと、カピカピに枯れるんで、この時に引き抜けば気持ちよく抜けます。
同じ育苗箱に、花芽を摘んで2週間ぐらい経過した苗があります
カピカピに枯れてます。
枯れた花芽を指でつまんで…
ゆっくり持ち上げると…
すぅーと気持ちよく引き抜けます。
お試しあれ…
今度、「多肉の花はどうしてます?」の統計をとってみたいですよね。
oyageeの予想では…
・多肉の花は不要だからすぐにカットする派は、80%
・わからないからそのままにしてる、カットするのが面倒くさいからそのまましてるという、完全放置主義派は、13%
・交配させて新品種を生み出すために、花は大事に残しておく派は、5%
・花が咲いたらそのまま咲かせておいて、とりあえず花が咲いてる間は花を楽しむ派は、1.9%
残りの0.1%の人は???
中には、「何を言ってんのよ! 多肉は花を咲かせてなんぼなの! 花が楽しみなの! エケベリアの〇〇のあのフォルムが素敵!とか、セダムの〇〇のあの色が超かわいい!とか、ミックスベリアのあの新種、色も形も最高!とか、パクさん苗のあの品種のあの色が好き!って何なのよ? 意味わからん! 属性がどうたらこうたらって、訳わかんないわよ! 私の知ったこっちゃないわ! 多肉の色とか形なんてどうだっていいわよ! とにかく、多肉は花! 花が大事なの!! 花が咲かない多肉は多肉じゃあないの! 花が咲かない多肉なんて絶対に育てませんから!」という、多肉の花だけを愛する「多肉花芽女子」がいるかもしれません。
多肉は花を楽しむだけに育ててる多肉の花ZOKKON命(LOVE)派が、全体の0.1%ぐらいいるんではないかと…
1000人に1人ぐらいは、こういう人がいそうな気が……???
スポンサーリンク
以上、「多肉の花芽に悩んでる人必見!「多肉の花があるとないとではこんなに違う!?」でした。