ワイヤープランツの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

 長く伸びる枝が印象的です。その枝が針金(ワイヤー)のような植物ということで「ワイヤープランツ」と呼ばれています。茎は分枝しながら長く伸び、その茎にはたくさんの丸っこくてかわいらしい葉を付けます。

ニュージーランド、オーストラリアが原産の植物でして、庭先のレンガ造りの花壇とか、寄せ植えポットの隅っこでワイヤープランツが植わってる姿を見かけます。脇役として存在感がありますね。

この観葉植物は、夏頃に乳白色と薄い黄緑色の小さい花を咲かせ、実が付き、最後はもできます。

この植物は油断をしていましたら、すぐに茂りすぎるため、鉢植えよりも地植えに向いています。また、繁殖のさせ方も、ほとんどの観葉植物は水に浸けておくだけですぐに根が出てくれますが、ワイヤープランツは水に浸けておくだけではなかなか発根してくれない、水栽培はほとんど不可能に近い、ちょっと変わった植物です。

寒さには比較的強いですが、乾燥には非常に弱いのも特徴です。一度乾燥させてしまい、葉がチリチリになった場合、その葉が復活するのは難しいです。

直射日光をたっぷり浴びたワイヤープランツは枝がが太くて硬く、葉は分厚くなって葉の色もどす黒くがなってしまい、図太い印象を与えますが、日陰や室内など光線の弱いところで育てますと、枝はひ弱に育ち、やわらかいイメージです。

他の観葉植物だと、軟弱に育つのは悲しい感じがしますが、ワイヤープランツだけは許せる気がします。ひ弱な姿な方が合っている気がしますね。

  • 英 名 : Wire plant
  • 学 名 : Muehlenbeckia axillaris
  • 科 名 : タデ 科
  • 属 名 : ミューレンベッキア 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
置き場所 室内 日当たりの良い場所 室内
水やり 乾いたら 土が乾く前に 乾いたら
施 肥       液肥 (数週間に1度ぐらい)
     
増やし方         挿し芽
    挿し芽
   

 置き場所

地植えしてるワイヤープランツもありますので、ある程度の直射日光にも耐えられると思います。

しかし、直射日光を当てすぎると、硬くて色の悪い葉になってしまいますので、外に植えっぱなしだと仕方ありませんが、鉢植えできれいな色の葉を維持したのであれば、明るい半日陰の場所で育てて下さい。

夏場の強い日差しだけは避けた方が無難ですね。

逆に、日照不足になると徒長し、葉の色素も薄く、弱々しく育ってしまいます。カイワレ大根か、ブロッコリースプラウト状態にひょひょろです。

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 水やり 

葉が薄く、乾燥に弱い植物ですので、夏場は土が乾く前に水はたっぷりと。一度、水切れになった葉はチリチリになってしまい、復活しません。 

冬場は控えめに。しかし、乾燥と水切れに非常に弱く、土が乾いたらすぐに葉が縮み、チリチリになります。葉が弱い植物ですので、葉が丸まったり、縮むぐらいなら復活しますが、チリチリになりましたら、もう二度と復活しません

茶色のワイヤーのような枝だけが目立っていまい、見た目が非常に残念な姿になってしまいます。完全に枯れ枝状態です。根は強い方なので、水を与えすぎて根腐れを起こすことの心配よりは、水を与えなさ過ぎて枯れさせることの心配を気にされてた方がいいと思います。

 増やし方

挿し芽(挿し穂)で増やします。水挿しだと上手に増やせません。ヘデラやポスなどのすぐに根が出てくれる植物と違い、この植物は水だけでは根は出にくいです

管理人oyageeの増やし方は、ほぼ水差しメインでほぼ失敗はしないんですが、ワイヤープランツは何度やっても失敗して、水差しでは根が出ないことを知りました。

増やす時は、穂先を数センチ切り、下の葉を落として、土に挿してください。5~6月、9~10月の暑くもなく寒くもない時期に、ビニールポットに土を入れて数本の枝を差し、あとは土が乾かないように水を上げているとうまく根付くと思います。

挿し芽の時期は、冬は寒さでほとんど不可能ですし、真夏は暑すぎるのか、挿し芽をやってみましたが、うまく根付きませんでした。猛暑の時期は土の中まで高温になり、発根しにくい環境なんだと思います。

ミニ観葉として楽しめるのは、1年ぐらいです。1年後には、結構蔓延ります。種が取れれば、種から増やすこともできます。

 害虫と病気

 ハダニアブラムシがつきます。アブラムシは、新芽が出たら必ずと言っていいほどついてます。新芽の部分よくついてますので、駆除してください。

 管理人から一言

ワイヤープランツ、緑の花を楽しみものだとばかり思ってましたが、2年ほど前の夏、穂先に葉とは違うモノがついてるのを発見しました。よく見ると、花びら花弁らしきものが…

育ててみて初めて分かったことが…花が咲くことを知りました。花は小さくて、葉っぱの茂り具合に圧倒されて気づきにくいですが、可愛らしい花です。真っ白とか赤とかオレンジ色だったら気づくんですが、乳白色や薄い黄緑色だと葉と同化してて、ほとんど気づきませんよね… それに、米粒大ぐらいしかなくて小さいし…

以前、大きめの素焼きポットにゴールドクレストを真ん中に植え、回りにワイヤープランツを植え込む寄せ植えに挑戦してみました。2年ぐらいは見応えのある鉢でしたが、根詰まりしたのか、2年後にはゴールドクレストは枯れ、ワイヤープランツも枯れてしまった経験があります。

しかし、ワイヤープランツだけは春が来ると、新芽を出して緑の葉を茂らせました。ワイヤープランツの根の張り方が尋常ではないんで、土の中に含まれるかすかな水分を吸いながら冬を耐え忍んでいたんでしょう。ゴールドクレストは生き返ることはなかったですが…

根は非常に細いんですが、鉢の中で広く張り巡らせる為、小さいビニールポットのまま育てるミニ観葉としても不向きだと思います。すぐに根詰まりしますので、水やりが大変です。

中途半端に萎れてる時に気づいてあげられたら何とか復活できますが、完全に萎れてる時に気づいても、後の祭り状態です。葉がチリチリになった後は茶色に変色して枯れ落ちるだけです。

落葉した後は、針金のような枝だけが残るだけなんです。

ある程度大きくなったら、一回り大きな鉢に植え替えるか、地植えにしてあげた方がいいです。1年ほどしかミニ観葉植物として楽しめません。短く剪定してあげれば、新芽が出てきて楽しめますが、これもすぐに枝を伸ばして、蔓延ってきます。

管理人oyageeがやっている方法は、ワイヤープランツのスペアというか、とりあえず予備軍として、外の花壇に1~2株ぐらい地植えしています。

万が一、小さいビニールポットのワイヤープランツが枯れて全滅しても、外のワイヤープランツから枝を摘んで、小さめのビニールポットの土に挿せば、冬以外でしたらだいたい根付きますので、ミニ観葉仕立てがどんどん生成できますから。

外のワイヤープランツも、毎冬も元気のまま蔓延ってます。多少葉が落ちていますが、根元付近の主幹さえ元気であれば、暖かくなると新芽がどんどん吹いてくれて、すぐに蔓延ります。

5月頃に外で蔓延ったワイヤープランツ数本を剪定し、小さいビニールポットに差しておけば、あとは勝手に根付き、夏から秋ぐらいにちょうどいいサイズの植物になり、冬の間は室内に置いて楽しめますよ。

育てやすさ ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 育て始めた頃、増やそうとワイヤープランツの枝を数本切って水に差してたが、まったく根が出なかった。
  • かわいい見た目とは裏腹に根を頑丈に張り巡らせるため、地植えはそれほど問題ないが、鉢植えにしてると水やり管理が大変。
  • 水切れさせて、よく葉がチリチリにさせていた。 一度チリチリになった葉は元には戻らず、枝のみとなり、みすぼらしい姿にさせた。
  • 強い日差しに当ててる時間が長かったみたいで、葉が硬く、色も悪く、枝も太くて硬くなり、まさしく針金のようなワイヤープランツに成長した。
  • 逆に日が当たらない場所で長期間育てたら、カイワレ大根、もしくはブロッコリースプラウト状態にひょろひょろに育った。

失敗しないコツは、「日光は要注意、水切れは厳重注意!」「増やし方は水挿しがオススメです。

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