用事でちょっと出かけることがあった。
すると、おばさん2人が、ある木の下で必死に何かを採っている。
ちょっとばかりその光景を見てたんだけど、木になっているものを採ることしか眼中にないほど、無我夢中なんだ。
人目を憚らずにお尻を突き出して、あらわな格好になったかと思えば、今度は必死に背伸びして、何かを掴もうとしている…
たまに ぴょんぴょんジャンプして、何かをもぎ取ろうとしている…
まるで、子供が手に持ってた風船を誤って飛ばしてしまい、枝に引っかかり、取れるはずない高さなのに思いっきりジャンプして取ろうとしてる姿にそっくりだった…
おばさん、取れない、取れない、無理、無理… そんなジャンプ力じゃあ…
そのおばさんのそのジャンプ力、たった10センチ…
10センチもなかったんでは?
あきらかに手を伸ばしてた方が、高いところまで届いてたようなジャンプだった…
何を採ってるのかすごく気になった…
用事を済ませて1時間後、おばさんたちがいた場所を通りかかったら、すでにおばさんたちの姿はなかった。
何を採ってたのか気になって、その近くに行ってみたんだ。
木に何かなってる… 木の実だ…
赤いぶつぶつの木の実… これ、何?
ヤマモモに似てるけど、ヤマモモとは違うしなぁ…
ラズベリーは木にはならないし、野イチゴや山イチゴのようにも見えるけど、これも木になるはずがない…
赤くて木になるものってなんだろ?
ブツブツの集合体はベリー系の特徴だけど、わからない…
ストロベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ハックルベリー、クランベリー、ホワイトベリー…
とりあえずベリーが付く食べ物を上げてみたけど、どれも違うし…
ホワイトベリーは「夏祭り」? ガールズバンド?
「この木なんの木、気になる木~♪」 …ではなくて、「気になる実~♪」
気になるー!
すごく気になって調べまして、わかりました。
桑の実だそうです。
確かに、そう言われてみれば、葉の形が桑の葉でした。
「桑」と言えば、蚕のえさになる植物ですよね。
それぐらいしか知らなく、実がなることはまったく知らなかったです。
だけど、昔、どこかに遊びに行って、桑の実ソフトを食べた記憶がある…
あの桑の実ソフトは、今、思えば、この桑の実が原材料だったんだろうか?
しかし、生の桑の実は今まで一度も見たことがなかったんです。
失礼だけど、桑の実って、こんなに不格好なんだ?
昨日、観葉植物の害虫のことを日記に書いたばかりだから、どうも形がねぇ。
このいびつな形が、イモムシを連想してしまいます…
あのおばさん、収穫してたってことは、食べられるんだよね?
お世辞でも、あまりおいしそうに見えないんですけど…
その場で一口食べてみようと思いましたが、やっぱりあの形がねぇ。
イモムシを想像してしまって、口に運べない…
小さい頃、近所の神社にヤマモモの木があって、ヤマモモの実がなってた時期は必死に食べてた記憶があるんだけど、今、木になってる実をそのまま口に運べない自分がいる…
何かと言えば、ウイルスだの病気だのってうるさい時代だし、病気や寄生虫やウイルスの情報が飛び交ってるせいか?
これも時代なのでしょうかねぇ?
とにかく一度洗わないと口に運べない?
年齢のせいかのかなぁ?
見た感じ、あまりおいしそうとは思わなかったし、今日は口に入れるのをやめときました。
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桑の実は、英語名で「マルベリー」というそうです。
やっぱり、これも「ベリー」なんですね?
実がなり始めは白く、段々と赤い実に変化し、熟すと黒くなるらしいです。
そういえば、赤い実が目立ってましたが、中には白い実、黒い実もありました。
黒い実は手の届かない高いところにしかなかったんで、あのおばさんたち、低い位置の黒い実しか収穫しなかったってことですね? なるほど…
黒い桑の実が食べ頃らしいです。
生でも食べられるし、桑の実の果実酒、ジャム、フルーツティーなどに加工できるそうです。
あのおばさんたち、相当収穫してたみたいだから、きっとジャムにするんだろうね…
だって、手の届く範囲の低い黒い実は、すでに収穫済で、一切なかったから…(笑)