先日、多肉の葉がポロポロ落ちる現象と対策として、「リラ」の場合と「マーガレットレッピン」の場合、2品種をお伝えしました。
悲しいお知らせですが、本日も葉がポロポロ落ちる「葉ポロ現象」の報告です。
今回は、「ブラックプリンス」
育て方によっては、葉が黒色、濃緑色、濃い紫色になったりする品種ですが、それほど珍しくもなく、比較的簡単に手に入る品種です。
「葉ポロ」現象が起こったブラックプリンスは、以前寄せ植えに植え込んでるブラックプリンスなのです。
2018年の正月早々に、殺風景な空き缶に転写シールを張り付けて、イラスト入りのリアルサビ缶風に仕上げ、この缶に多肉を数種類植え込んだ寄せ植えになります。
【2018年1月2日のブログより】
ここにブラックプリンスを植え込んでるんですよ。
この寄せ植えは、春までずっと室内で管理してました。
そして、暖かくなって外に出したんですが、特に注意を払ってなく、梅雨は雨に当てまくり、梅雨明け後の晴天は太陽光線に当てまくりで、ほとんどの株が間延びしてたり、葉が枯れたり、または株自体がなくなってしまってます。
普及種ばかり植え込んでましたので、どうしても愛情が他の鉢に向いてしまい、この寄せ植えはお粗末な扱いになってしまってました。
まあ、植物も所詮生き物ですから、半年以上も経てば、姿や形も変わってしまうのも仕方ないことって諦めるしかないですけどね…
ほとんど株は、下葉が枯れて落ちてます。
しかし、ブラックプリンスだけはかろうじてまともな姿を維持してるんです。
色は汚いですけど…
「なかなかやるじゃん」と思っておりましたが、様子がどうもおかしい…
葉が垂れ下がり気味で、弱々しいんですよね…
もしや?と思いながら、葉を摘まんでみましたら…
ポロッと…外れてしまいました。
あら?
葉が茎から簡単に外れますね…
もう1枚、摘まんでみても、またポロッと…
これぞ、葉ポロ現象です!!!!
しかし、前回のリラやマーガレットレッピンと違うのは、多少は抵抗力があるんです。
リラやマーガレットレッピンは、ほんと指で軽く触れただけで、何の抵抗もなくポロッととれてしまってました。
このブラックプリンスは、葉と茎との接続部分が微力ながらも繋がってる状態で、いとも簡単に落ちるってわけではありません。
しかし、正常な葉の付き方ではないですね…
指で葉を摘まみながら引っ張ると、茎からポロッと外れてしまいます。
何が原因だ?と思った瞬間…
見てはいけないものを見てしまいました…
蓋がもしあるのなら、もう一度蓋をして、見なかったことにし、さらに知らなかったことにしたい気分です…
これは、ちょっと気持ち悪いですよ。
これから先、ご覧になる方は、覚悟しておいてくださいね。
葉の先に白いものが!!!!
真っ白い虫が群れてます!
株の方を見たら、うようよいるじゃあないですか!!!
一瞬、鳥肌が立ちましたよ!
無数にいます!!!
軍団化してるんです!
今、多肉パトロールで、この白い害虫を取るのに必死なんです。
結構、いるんですよね。
いろんな多肉についてるんですが、特についてるのがネオンブレーカーやピンクフリル、あずきなどのフリル系の葉が薄い品種、葉挿しで芽が出たばかりの小さくて若い苗、そして葉と葉が密集して風通しの悪そうな苗や何頭もある群生株などについてることが多いんです。
しかし、いても数匹程度です。
このブラックプリンスのように無数にいるのは、初めて見ましたよ。
数匹程度なら、株はまだ弱らないんですが、ここまでいると、1匹が非常に小さくても大量の害虫が多肉の養分を吸い尽くすまで居座るだろうし、多肉が弱るのは目に見えてますよね。
このブラックプリンスの葉ポロ現象は、この害虫が原因だと考えていいかもしれません。
この害虫の名前はわかりません。
アブラムシの一種? ハダニ? カイガラムシ?
とにかく、害虫は害虫なので、駆除しないといけません。
数匹程度なら、爪楊枝や先の尖った竹串で簡単に取れます。
爪楊枝よりは、強度があって長さもある竹串の方をおススメします。
軽くすくい上げるようにすれば、勝手にくっつきます。
吸引力があるみたいにくっついてくれるんです。
竹串についたままの状態で、その場で退治してしまいましょう。
簡単です… ただ「押し潰す!」だけです。
残酷ですか?
多肉に害がある「害虫」ですよ!
害虫退治なので、これぐらいのことは覚悟のうえです。
なんてったって、「害虫」なんですから!
お構いなしに、やっつけちゃいましょう!
だけど、これだけ無数にいれば、1匹ずつすくい取ってては、終わるのがいつになることか…
埒があきません。
日が暮れて、日付が変わる時刻までやる羽目になりそうです。
掃除機で一気に吸い取る案も考えましたが、それはいくらなんでも無謀です。
どう対処するか…?
ここは諦めて、株ごと処分するか、根気よく始末するしかないでしょう…
ブラックプリンスは他にも株がありますので、この害虫のこれ以上の繁殖を食い止めるためにも株ごと処分した方がいいのですが、やっぱりもったいないので、駆除します。
完全に根絶!です。
一気に退治する方法としてはこれしかないでしょう。
手に持って…
後は、ぎゅ~っと指で押さえるだけ…
これで、一気に退治できますよね?
アンビリーバボー!
信じられない?
ありえない?
いいんです!
かわいい多肉の為なら、自分の手ぐらい汚しますから…
後は、薬用泡石鹸でキレイに洗えば、大丈夫です… 多分…
多肉に害はあっても、人間には害のない害虫だと思いますので…
(保証はできませんので、やられる方は、掃除用の薄手の手袋やナイロン製使い捨て手袋などを着用して行ってください。)
指で潰すのが一番手っ取り早いんですが、多少の手加減が必要です。
指加減とでも言いますか、あまり強く押しつぶすと、大事な葉の先の部分まで潰れてしまいますので、力の調整が必要です。
この場合は、葉を葉挿しに使う場合のみです。
不要の葉なら、葉ごと処分しましょう。
害虫が逃げないよう、すぐにそのままポリ袋などに入れて、後は口をしっかり結び、密閉すればいいだけのことです…
ただし、養分を吸い取られて元気のない葉ですので葉挿ししても芽が出ない可能性が大きいです。
葉挿しには不向きかもしれません。
ここは諦めて、思い切って処分した方がいいかもしれませんね…
葉についてた害虫は退治できましたが、株にもまだたくさん白い害虫がついてます。
これはどうするか?
先ほども申しましたように、これ以上害虫を繁殖させたくない、見るのもイヤ、触るのもイヤという方なら、株ごと処分した方がいいでしょう。
だけど、大事な品種だったり、レアものの品種だと、処分するのが惜しいですよね。
最終兵器は、殺虫剤で一気に退治です!
しかし、多肉専用の殺虫剤っていうのがありません。
もしかして、あるのかもしれませんが、今のところ出会ったことがありません。
今、持ってる植物専用の殺虫スプレーを使ってみようと思います。
これ、使用目的欄にそれぞれの適応する植物名と効果ある害虫の一覧表が記載されてるんですが、野菜、果物などの樹木、そして観葉植物はあるのに、多肉植物がないんですよ。
観葉植物も、どんな害虫に効くのかというと、「アブラムシ類」と「コナジラミ類」としか書いてません。
この白い害虫が、何なのかわからない限り、この薬剤が効果あるのかないのかが、わからないんです。
この薬剤、使うかどうしようか、正直迷ってます。
実は、この薬剤を多肉にあまり使いたくないんですよね…
以前、害虫予防のために使ったことがあるんです。
まだ害虫がつかない時に、大事な品種やレアな品種にシュシュシュと軽くスプレーしてたんです。
使ったのは、ルノーディーン、春萌錦(シャンパンライム)、ビューイングムーンなどの一点もの、レアものの品種を入れてトレイの多肉達です。
多肉は葉が命!なので、害虫のせいで葉に傷が付いたりしたら、台無しです。
だから、前もって薬剤を散布し、「これで害虫から守られる」と思ってたんですが、薬剤散布後に葉にまだら模様のブツブツができてしまったんです。
この薬剤が原因なのかはわからないんですけど、その後は一切使ってないんです。
すると、それからは一切ブツブツは見られず、中心部の若い葉はきれいな形のまま出てきてますよね…
もしかして、多肉には効き目が強すぎて、葉が薬剤に負けてしまたんではないかと…
このスプレー薬剤がこの白い害虫に効果があるのかないのかを確かめる為に、ブラックプリンスに使ってみようと思います。
害虫は退治できなくて、ブラックプリンスがダメになることが予想されますが、ブラックプリンスはまだ他にもありますし…
裏にもしっかりかけておきました。
これで終了!
まだどこかに隠れてたり、見逃してしまった害虫もいるでしょうが、出てきたら、竹串もってさっきの要領で退治しますから…
この夏のスローガンは、「害虫は早期発見!早期退治!」「白い害虫!徹底的に根絶!」です。
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この白い害虫って、ネットであまりヒットしないんですけど、もしかして、うちだけなんでしょうか?