先日、ヘゴ材を使った鉢を作りました。
「ヘゴ」とは木生のシダの総称で、気根を伸ばす植物を這わせて育てたり、ガーデニング・園芸などに使われる天然素材なんです。
6月25日に、このヘゴを使ってグリーン一色のポトスを植えたんですね。
- ポトス de ヘゴ ─グリーンポトスをヘゴ材仕立てに─ (17.06.25更新)
今、こういう状態になっています。
上段の 13.14 は、6/25の植え替え直後の画像です。(※画像直下の番号は、過去の画像をそのまま使い回してますので、無視してください) 下段が8/12現在の画像です。 |
だいぶ大きく育ってきてます。
我ながら、思い描いてる鉢の方向へ上手くいってるんじゃあない?…と自画自賛。
気をよくしたoyageeは、調子こいてもう1鉢作ってみます。
前回作ったグリーンポトスのヘゴ支柱のちょっとしたひと手間を…
これをやってた方が、後々楽だし、きれいに仕上がると思います。
今、つるがどんどん伸びてる状態です。
ポトスは気根を伸ばしますので、ある程度は自分の力で掴まる場所を見つけてくれるんですが、中にはトンチンカンなつるがいて、違う方向に伸びてくつるや、なかなかヘゴ材に掴まれないつるがあります。
そういうつるをヘゴ材の方へ誘引してあげなくてはいけません。
いろいろと方法がありますが、oyageeはホッチキスの大きな芯で留めるようにしています。
つるをヘゴ材に近づけたまま針金で軽く2~3周巻いて留める方法とかもありますし、ホッチキスの芯も針金も面倒くさかったら、つるをヘゴ材に近づけた状態のまま、つるが動かないように割り箸などを立て、ヘゴ材のそばから動き回らないようにしっかり食い止めてあげても大丈夫です。
ヘゴ自体が軽い素材で隙間がたくさんあり、またスカスカ状態なので、なかなかホッチキスの芯では留まりにくいです。
つるは日々生長して大きくなりますし、動き回りますので、きつく押さえ込んで留めると、生長の妨げになります。
逆に軽く押さえ込んで留めてたら、知らないうちに外れてしまってます。
だから、針金を使ってつるを固定するのが一番妥当な留め方だと思います。
01. | 通常のホッチキスの芯よりも少し大きめの芯を使います。 通常の芯だと、茎が太さと芯の深さがほぼ同じ幅ですので、ヘゴ材に押し込むことができません。 |
02. | 1つずつ外して使います。 |
03. | こういうヘゴ材から少し離れたところを、ホッチキスの芯を使って固定していきます。 |
04. | つるを「コ」の字の中に挟んだまま、ヘゴ材へ押し込むだけです。ただ、ヘゴに空洞が多く、しっかり押さえつけてると、ポトスのつるの方を傷めることがあるかもしれません。 |
05. | こういう長くて太い茎は、芯を2本ぐらい差していきましょう。 |
06. | 1本をこの辺に挿してください。 |
07. | もう1本はすぐ近くでも大丈夫です。 しかし、ポトスの弦は日々成長していますので、茎の太さがこれより大きくなり、つるを伸ばそうと動き回ったりもします。知らない間に、ホッチキスの芯が外れてることが多いです。 |
08. | ホッチキスの芯を持ってない、ワイヤーを巻いて止めるのも面倒くさい方は、こういう風に茎とヘゴ材を近づけたまま、割り箸で抑え込むように止めておくのも効果あります。 |
緑一色のポトスの支柱仕立ては、自分なりにいい感じに仕上がってると思ってますが、段々と葉が生い茂ってくると見栄えがあまりよくないことに気づきました。
玄関などに飾っても、色が濃いグリーン一色だけだと、全体的に暗めだから映えませんし、目立ちません。
全部が全部、同じ色の葉ですので、濃緑色のオブジェか、かたまりにしか見えないです…
こういう支柱仕立ては、葉に模様があったり、斑入りの方が断然面白い仕上がりになると思います。
この緑のポトスのヘゴ支柱鉢は、完成したら浴室行き決定ですね。
高さもありますし、葉も茂ってきたらボリュームが出てきますので、ガラス窓のところへ置いて、外からの目隠しとしてパーテーション代わりになってもらいましょう…
うちの浴室は、窓が広めでして、外から丸見えなんです。
内装はホワイトに限りなく近い薄いブルーの明るめの浴室なので、濃い緑一色のポトスだと映えると思います。
どんなコントラストになるか、このポトスを浴室に置くようになったら、また画像を公開したいと思います。
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今回は、まだら模様のマーブルクイーンでヘゴ材仕立てに挑戦です!
やはり、観葉植物は模様や斑が入ってた方が見てて楽しいですし、見飽きないと思います。
ですので、ポトスの品種「マーブルクイーン」を使います。
この品種、以前水挿しにしてた茎がたくさんあるんですよ。
根を出させた後、大鉢を作ろうか、吊り鉢を作ろうか、どうしようか悩んでたんですが、今日支柱の鉢に使うことにしました。
仕立て方は前回と同じですが、簡単ですが写真付きで説明します。
01. | 大きめの鉢、ヘゴ材、マーブルクイーンのポトスを用意します。 |
02. | 鉢底土を敷いたら、ヘゴ材を真ん中に仮に立て、高さなどを調整します。 |
03. | 高さと位置が決まれば、土を流し込んでいきます。 |
04. | 今回植えるポトスの茎は6本ほどです。植え込む茎が少ないとヘゴ材に絡んでも葉があまり茂らず、ヘゴが丸見えになりますし、多すぎると根詰まりを起こす可能性があります。 |
05. | 根の方をヘゴ側に向けて植え込むと、地中では根がヘゴに絡んでヘゴ材がぐらつかずに安定しますし、地表でも気根がヘゴ材に近くなり、絡みやすくなります。 |
06. | 画像ではわかりにくいですが、茎は斜め上45度の角度で植えてます。垂直に植えるよりは斜めに植えることで、頂点に達する距離が長くなり、葉の数も多くなって、見応えのある鉢に仕上がります。 |
07. | 鉢植えの完成です。今は葉の数も少なく、まだ寂しい鉢ですが… あとは水をやって終わりです。 |
08. | ヘゴ支柱鉢は、やはり模様が入ってる方がいいかもしれませんね。 |
いつもの観葉植物の植え替えや育て方とほとんど同じですが、ヘゴ材ならではの特徴と言いますから、気を付けておけなければいけないことを、数点挙げておきます。
その1.
ヘゴ材を鉢に埋め込む時は、鉢に埋め込みすぎるとヘゴが地表に出てる部分が低くなり、つるがほとんど絡む部分がなくなり、見応えのある鉢になりません。
逆になるべく高く作ろうとして、埋め込む部分が低くなりますと、安定感がなくて、鉢からヘゴ材が抜けたり、簡単に倒れたりします。
ヘゴ材を埋め込む時、ちょうどよい高さを見極めることが大切です。
その2.
根が出た茎を埋める時は、根や気根が出てる方をヘゴ材側に埋め込むと、ヘゴに根が簡単に、そしてしっかり絡んでくれます。
これを逆に埋め込むと、気根がなかなかヘゴ材に絡んでくれません。
ヘゴと気根・根をなるべく密着させて埋め込んでください。
その3.
茎を埋め込む時は、直立でまっすぐ埋め込むよりは、やや角度をつけた斜めに埋め込むことをオススメします。直立だと、ポトスはすぐにつるを伸ばして生長が早いですから、すぐにヘゴの頂点に達します。
それに茎が密着してないため、黒いヘゴが丸見えです。
斜めに植えることで、ソフトクリーム型のとぐろを巻いた状態のようにグルグルとヘゴに這わせることで、葉がたくさん生い茂り、茎の密着度も高くなりますので、黒いヘゴが見えづらくなるんです。
また、縦に一直線に這わせるより、つるをとぐろを巻かせるように斜めに這わせることで、縦方向の1.3~1.5倍ぐらいのつるを伸ばすができますので、より葉が多く生い茂り、見栄えの良い鉢に仕上がると思います。
その4.
水やりは、鉢の表面にも直接水を与えますが、ヘゴの頂点からも水をかけてあげましょう。根がヘゴ材に張り巡らせてるのは、水分を探してヘゴに絡まってますので、ヘゴにもたっぷりと水をかけ、ヘゴ材本体もしっかり湿らせてあげてください。
ヘゴはスカスカで通気性がいい素材ですので、毎回の水やりでヘゴに直接水をかけても、まったく問題ありません。
また、水やりは葉にも直接かけてあげると、色つやがよくなりますし、汚れやホコリも洗い流し、害虫予防にもなります。
この鉢を2か月ほど前の梅雨時期に作ってれば、秋ぐらいにはある程度完成した鉢に出来上がってたでしょうけど、今はもう夏も終わろうとしてる季節ですので、果たして今年中に見栄えの良い鉢に出来上がるか?
冬までに間に合うか?
以上、「ポトス・マーブルクイーンのヘゴ材を使った支柱鉢の作り方」でした。