ドラセナ・コンシンネ情報です。
たまに、忘れた頃にやってくるコンシンネ情報!(笑)
前回のblogでは、いろんなコンシンネの現在の状況をお伝えしました。
- ドラセナ・コンシンネで今年最後の打ち上げ花火!|GoodコンシンネとBadコンシンネは、さてどっち? (17.08.28更新)
今日は、葉が傷んで、だらしなくなってた2本のコンシンネの処理をします。
この2本、最初はいきなりワイヤーで曲げようかと思ってましたが、大きくなりすぎてるので、いきなり曲げるのは止めます。
葉も傷んでたり汚れたりしてますので、葉をほとんど落として幹を3分割します。
そして、上部と中間部の茎はとりあえず水挿しして根を出させます。
土に植わってる株はそのままの状態で芽を出させます。
もう9月の後半ですので、芽を出させたり根を出させるのは時期的に遅いかもしれませんが、まあギリギリ大丈夫なのでは?と思ってはいるんですが…
葉がある上部の茎は、一度水挿しして、根が出たところでペットボトルに水苔を入れて横に寝かせた状態で茎を曲げていこうと思ってるんですね。
葉も根もない中間部分の茎も、とりあえず水挿しして根が出たところで、1本挿しの鉢植えにしようか、寄せ植えに使おうか、ただいま検討中です。
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これまでのコンシンネの挿し木(茎挿し、水挿し)と変わらないんですが、今回、新たに導入したものと言えば…
なんて呼べばいいのかわかりませんが、切り口を保護する薬を使用します。
たまに、ミリオンバンブーの切り口が蓋のようなもので塞がってますよね。
ああいうことをしたかったんです。
あれの園芸用品というか、あの薬が欲しかったんです。
以前、ゴムの木を挿し木した時に、元々根がついてる部分は生長し、脇芽もどんどん大きくなってたんですが、突然枯れてしまったんですよ。
あれは、切り口をそのままむき出しの状態で全然保護してなかったんです。
ちょうど梅雨時期だったんで、水が切り口から流れ込んだり幹が腐ったり、雑菌が切り口から侵入して枯れたんではないかと勝手に判断してるんですが…
ゴムの木の失敗例
もう失敗はしたくないんで、切り口を塞ぐ保護薬剤の購入を決断したんです。
ネットで調べたら、切り口の雑菌侵入予防にはボンドとか墨汁とかがヒットしたんですが、市販のボンドや墨汁を使って、植物に害のある成分が植物の株に影響があるのかないのかわかんないんで、今回は専用の保護薬剤を買うことにしました。
値段はピンからキリまでありますが、とりあえず試してみようと安価なものを購入。
最初、一番安いのを買おうと思ってましたが、レビュー欄を読んでましたら、「色に驚き」「欠点はこの色」「オレンジ色が目立つ」って書かれてたんです。
切り口にオレンジ色の蓋はちょっとねぇ…
植物の葉よりもオレンジ色の薬剤に目が行ってしまって、せっかくの観葉植物の葉が台無しです…
目立ちすぎでしょ?
今回購入した薬剤は、レビュー投稿数が多くなかったんですが評価が高く、レビューや説明文には「色が変」みたいなことは書かれてなかったんで、これに決めました。
「カルスメイト」という商品です。
剪定やつぎ木をした時の切り口、風雪などでできた傷口を保護して、水分の蒸散・雨水の浸入を防ぎます。
枯れこみを防ぎ、カルスの形成を早めます。
木肌に馴染む茶褐色です。【用 途】
剪定、接木後の切り口保護。
5cmの切り口に約2~5gを標準とし、切り口の大きさにより適宜増減します。【成 分】
合成樹脂
このカルスメイトという薬剤を使って挿し木を作っていきます。
以下が、ドラセナ・コンシンネの挿し木(水挿し)と切り口保護薬剤の使用法です。
01. | まず不要な葉を取り除きます。 |
02. | ドラセナ・コンシンネの葉はハサミを使わずに手で簡単に取り除けます。2~3本持って下の方向へ引っ張ってみましょう。 |
03. | 茎と葉の接続部分付近をしっかり持って下方向にゆっくり引いてください。もし、取れそうになかったら、無理をせずにやめておきましょう。取れない場合はハサミで茎と葉の接続部分を切ってください。茎に多少葉が残ってても大丈夫です。数日後には枯れて簡単に取れるようになります。 |
04. | 一度にちぎる本数は2~3本にしてください。あまり多いと抵抗が大きく、ちぎれません。幹を折ってしまう場合がありますので気とつけてください。 |
05. | まだ枯れてもない葉を切るのはもったいない気もしますが、これも「世界で一つだけのコンシンネ」になる為ですから(笑) |
06. | 水挿しの茎になりますから、これから根を出させます。先端部分の葉があまりにも大きくて、しかも多すぎると水揚げの負担が根が出にくいかもしれません。負担を減らすために葉を半分ほどにカットします。「見た目が大事」という人は、葉をカットしなくてもいいと思いますが、発根の成功率は低くなると思います。 |
07. | 真ん中付近でばっさりカットします。 |
08. | これで、葉の除去は終わりです。 |
09. | 次に長く伸びた茎を3分割します。まずは緑色のコンシンネの方からやっていきます。上から1/3程度のところで剪定ハサミでカットします。幹が硬いので頑丈な剪定ばさみを使いましょう。 |
10. | 次は、下から1/3ほどの部分でやはり剪定ばさみでカットします。 |
11. | 赤いコンシンネの方も同様です。上から1/3ほどのところで切ります。 |
12. | 最後に、こちらも下から1/3ほどのところでカットします。これで、幹の3分割は終わりです。 |
13. | これで、葉の除去と剪定はすべて終わりました。通常ではこの後水やりして終わりですが、今回はちょっと違います。幹の切り口から病原菌や雑菌、水など侵入を防ぐために、切り口に保護薬剤を塗っていきます。 |
14. | 「カルスメイト」という商品です。黄色いチューブ入りです。 |
15. | 緑の外栓を外すと中栓がありますので、これも取り除きましょう。 |
16. | 薬剤はペースト状です。あまりきれいな色ではありませんが、オレンジ色よりはましですね。それに、この色は幹の色とほぼ同系色なので違和感なく馴染みそうです。 手に触れると多少ボンドのように粘着力があります。 |
17. | 切り口に絞り出しますが、液状ではないので大量に絞り出さない限り、零れ落ちることはないです。 |
18. | パチンコ玉の大きさほど絞り出します。 |
19. | 爪楊枝などを使ってまんべんなく伸ばしていきましょう。切り口全体に蓋をするように伸ばすといいと思います。 |
20. | あとは乾くのを待つだけです。 |
21. | 赤いコンシンネも同様に、ほぞ薬剤を乗せてまんべんなく伸ばします。 |
22. | 次は水挿しした分にも保護薬剤を塗っていきます。水に挿してない側も切り口が空気が触れてる状態ですので、保護薬剤を塗っておいた方がいいと思います。 |
23. | その前に! 根も葉もない中央部分の茎が思ったよりも長かったので、こちらをさらに2分割します。10センチ程度の茎を4本作りまして、水に挿しました。 |
24. | 4本すべてに保護薬剤を塗っていきます。 塗り方は、No.18~No.20と一緒です。 |
25. | 水挿し分も完成です。 葉の付いてる部分は切り口が水に浸けてる部分のみですので、塗る必要はありません。 |
26. | これですべて終了です。 |
27. | 鉢土はすでに濡れていましたので、水やりはしておりません。 ただし、鉢の表面は先日の台風で完全に水没して泥で汚れてましたので、きれいに洗いました。 |
これでうまくいってくれるでしょうか?
30分後、素手で触ってみましたが、多少ねっとりしてるぐらいで、もう液が手につくことはありません。
切り口も完全に塞がってますので、これで雑菌も水も100%シャットアウトしてくれるでしょう。
これで、あとは芽が出てくれるのを待つのみ。
少しずつ涼しくなってきてますが、発芽はまだ可能でしょう。
芽は出てくれるんではないかと信じてます。
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以上、ドラセナ・コンシンネの挿し木情報でした。