これまで多肉の寄せ植えは小さい株を埋め込んでいくものが多かったんですが、今回は大きめの株の寄せ植えを作りたいと思います。
そうなると、やはり大きめの鉢が必要になってきますよね。
今回は、これ!
これ、正式には「鉢」ではないんです。( 01.-02.)
底穴がないので、鉢カバーですね。
別の鉢に植えてこれを鉢カバーで使ってもいいんですが、今回はこの鉢カバーに直接植えてみようかと…
絵柄と色が気に入ってるんです。
セリア商品の100円(税込み)です。
特に、ブラウンとブルーの色の組み合わせが好きなんですよ。
真新しいブリキ缶ですが、早くアンティーク感とかレトロ感を出したいので、これに直接植えて、このまま育て、できればこの姿のまま使用感とか錆びてる感を出していこうと考えてるんです。
このまま植えるとなると、ここに直接水やりするようになります。
鉢底穴がないと水が底に溜まったままになります。
多肉植物を育てていくうえで、だらだらと水やりをするよりは、土が乾く、水やり、乾く、水やり、乾く…のメリハリが必要ですので、鉢穴は必要です。
だから、穴、開けちゃいます。
ブリキ缶ですので、先の鋭くとがったキリなどで開けられますよ。
鉢が高さ10センチ、直径10センチ強の大きめですので、大きめの多肉を植え込んでいきます。
これまで登場した多肉もあれば、初登場の多肉もあるんです。
植え込む多肉は、秋麗、樹氷、熊童子、愛染錦、虹の玉、品種名不明をいくつか植え込んでいきます。
ここで初登場の多肉をご紹介。
鉢についてた名札にはカタカナで「センペルビウム」と書かれてますが、センペルビウムは大まかな分け方の属名で、もう1つ小分けできる品種名があると思うんです。
英語表記は「Sempervivum arachnoideum」と記載されてました。
これを訳すと、「クモノスバンダイソウ」
クモノス…蜘蛛の巣?
そうなんです、この多肉、クモの巣のような綿が表面を覆いつくしてます。
最初見た時は、糸くずかホコリが固まってるのかと思いましたよ。
で、カタカナ表記ですが、これには「センペルビウム」と書かれています。
いろいろと調べてたら、表記も「センペルヴィヴム」「センペルビウム」「センペルヴィウム」「センペルビブム」…と微妙に違ってて、いろいろと呼び方があります。
どれが正しいのかわかりません。
英語を日本語読みすると、こうなっちゃうんでしょうね…
海外の女性名で、Victoriaを「ヴィクトリア」と言ってみたり、「ビクトリア」「ヴィクトリヤ」「ビクトリヤ」って呼ぶのと同じことですよね。
ちなみに、この多肉は「センペルビブム・アラクノイデウム」だと思います。
日本名は「巻絹」です。
これは秋麗です。
これ、赤紫色とオレンジと茶色が混ざり合ったような中間色をしてます。
もしかして、すでに持ってる多肉のような気もしますが、こんな色にはなってないんですよね…
去年の暮れに多肉のクリスマスリースを作るために多肉の寄せ植えをたくさん買ったんですが、植わってる多肉の種類が微妙に変えて植わってたんです。
数が多いものは多いんです、ブロンズ姫とか…(笑)
次に多いのがこんな葉の形をした多肉でした。
もしや?と思い、ネットでこの名前で調べたら、同じ葉の形、同じ色の画像がヒットしたんです。
これでやっと1品種、名前が判明しましたよ…
他に植えようと思ってるのは、以下の多肉です。
A…「樹氷」です。この樹氷は結構でかいです。大人の握りこぶしぐらいとは言いませんが、子供の握りこぶしぐらいはあります。
B…「愛染錦」です。去年末に「多肉さんたちをもとの姿に戻してあげよう」プロジェクトで使った残りの株です。
C…この「熊童子」は、クリスマスの寄せ植え用に…と生け花用の大きな花器にたくさんの多肉を植えました。バイクに乗ったトナカイが空をかっ飛ばしてるあの寄せ植えです。
あの寄せ植え、他の多肉はうまく育ってるんですが、この熊童子だけは根付きが悪くて、すぐに引き抜いて水挿しをしてたんです。 現在は少しですが根が出てますので、この寄せ植えに使います。
D…この多肉は、去年末に買い納めということでホームセンターで買ってきました。陳列から弾かれて隅に追いやられてた多肉で、「これ、まだ売り物ですか?安く売ったりはしません?」と交渉して安く購入できたんです。
別の品種と合わせて3鉢購入し、持って帰ってみたら、この多肉の株が途中から折れてました…
あの時よりさらにシワシワになってますので、早急に植えてあげます。
折れた部分も乾いてるので、大丈夫でしょう。
品種名はわかりません…
E…これも、品種名がなかったのでわかりません。 石の鉢ポットに植わってる「Stone」シリーズの多肉です。 葉が結構黒くなってます。 「ブラックプリンス」とはまた違う黒さですね。
F…「虹の玉」ですね。寄せ植えにだいぶ使ったんで、茎があまり残ってません。結構いい色に紅葉してるんですが、寄せ植えに使うと生長が始まって、緑に戻っちゃうんですよね… そこが難点です…
今回は鉢が大きく、ぎっしり埋めると窮屈になりますから、今回はゆとりを持たせて緩めに埋めました。
しかし、土が見えてますし、色味が少ないので、なんだか殺風景ですよね。
今回は人工の植物を使ってみようかと思います。( 03.)
今、人気のフェイクグリーンの一種です。
これはそのまま飾るフェイクグリーンというよりは、あれですね… 鉢土を隠したり、飾ったりするマルチング材になると思います。
苔のようにも見えますが、開けてみたら、まるで海藻のようです…( 04.)
見た目はネオンカラーのきれいな黄緑色なんですが、ただゴムの臭いというか、化学薬品の臭いがします。
しかも、強烈です。
あまり好きじゃあない臭いなんで、もし薬品臭いのが苦手な人は、使わない方がいいでしょう。
それでは、寄せ植えの作り方を写真付きでご説明します。
鉢作り 編
01. | これ、セリアで購入した鉢ポット(鉢カバー)です。今回は、リアルサビ缶風にしていきたいんで、これに多肉を直接植え付けていきます。 |
02. | 鉢底穴がありません。生長期になると、たっぷりと水やりをします。鉢の底に穴がないと、水が溜まり、株が腐ってしまう恐れがありますので、水はけ用の穴をあけます。 |
03. | 尖った工具などで簡単に開きますが、ある程度力が必要になりますので、もし電動ドライバーなどがあれば、これで開けた方が簡単です。 |
04. | 穴は10個程度でいいと思います。これだけあれば、水は捌けてくれるでしょう。 |
土作り 編
05. | 穴が塞がらないよう、一番底には大きめの小石を入れておきます。 |
06. | その上にやや小さめの小石や砂を敷き詰めます。今回は、川砂(山砂)を入れました。 |
07. | 土の種類はいつもと一緒です。川砂(山砂)と赤玉土を入れ、ここに多肉専用の土を入れてます。この鉢は長く育てたいんで、肥料も必要だと思い、腐葉土も入れました。そして、何故か鹿沼土も入れてます。鹿沼土を入れた理由は特にありません。余ってましたから(笑) |
08. | 土が偏ってると育ちが悪いので、よく混ぜておきましょう。 |
09. | よく混ぜた土をさっき作ったブリキの鉢へ流し込んでいきます。 |
10. | 土は、鉢の真ん中よりやや上まで入れておきます。今回は根がある多肉がいくつかありますので、土をいっぱいに入れると植え込みにくくなります。 |
植え込み前処理 編
11. | まず、大きめの多肉から処理していきます。「秋麗」を鉢から出しました。結構根が伸びてます。 |
12. | 鉢の中で細かい根が結構張ってましたね。 |
13. | 根の量も多いですので、1/3程度カットします。作業中に、下の葉を折ってしまいました。多肉の葉はちょっとしたことでも折れやすいので、取り扱いには注意しましょう。 |
14. | 下の葉は土へ埋め込みますし、また葉挿しで増やしたいので4枚ほど取り除きました。 |
植え込み 編
15. | 大きめの株から植えていき、ある程度植え込んだら、割り箸などの棒で土を突いてください。中は空洞の部分がありますので、うまく根を張らせるために必要な作業です。ただし、根がある株もありますので、慎重に行ってくださいね。 |
16. | 鉢が大きいので、株を全部埋め込みません。空いてるスペースもできてしまいました。 |
17. | 土が丸見えですので、川砂(山砂)で隠すことにしました。ただの土よりは、川砂だけを敷き詰めた方が見栄えがいいと思います。 |
18. | こんな感じでどうでしょう? |
仕上げ 編
19. | 今回は、生の多肉と人工の多肉のコラボです。 セリアで購入したマルチング材のフェイクグリーン(商品名・マルチングデコレーション)を使います。 |
20. | 適当なサイズにカットし、ピンセットで埋め込んでいきます。派手なマルチング材はあくまでも脇役です。あまり敷き詰める床のネオンカラーの緑ばかりが輝いてしまいますので、ほどほどにしといていくださいね。 |
21. | 若干スペースが残ってますので、生の多肉から「ビアポップ(新玉つづり)」を植え込みます。 このビアポップ、実は最近の朝の冷え込みで凍ってたんですよ。今、半透明になり、多分だめかもしれませんが、どうなるのか使ってみようかと… |
22. | 完成です。 |
多肉の配置と品種名はこちらです。
今日は水やりはしません。
このまま室内へ持って入り、暖かい場所で置いておきます。
根を切ってるものばかりですので、根が出るまでは水を断ち、暖かい場所で管理した方がいいでしょう。
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こんなに寒い時に多肉の寄せ植えなんて作って、果たして大丈夫なんでしょうか?