多肉の葉挿しをやってる方で、葉の先に白い粉をつけてやってる方法をよく見かけます。
あの白い粉は、発根促進剤。
発根促進剤って、格段に発根の確率が上がるの?
それとも、気休め程度?
発根を促されて発根の確率が上がるのなら全部の葉にたっぷりつけて葉挿しをしたいけど、それほど効果ないのなら、つけなくてもいいや…って考えなんです。
それを検証したくて、5月6日にスタートしました。
スタートした当初は、「サブセシリス」「アガボイデス」「ピーチパーフェクト」の3品種の葉を数枚づつ、発根促進剤をつける葉と付けない葉で分けて始めたんです。
黄色の枠内がスタート当初のエリアです。
その後、ちょこちょこと葉挿しをやってまして、いつの間にか容器がいっぱいになってきました。
いろんな品種の葉挿しがあります。
これも、発根促進剤を「付けてる」と「付けてない」で分けております。
「時の過ぎゆくままに~」と日時が経過したら、どの葉に発根促進剤を付けたのか、付けてないのかがわからなくなってきます。
なので、一発でわかるよう、お弁当でウインナーやウズラの卵などを差しておくカラフルピックを2本差しておきました。
合言葉はお分かりですよね?
「Happy」の文字が入ってるブルーのピックの方は、「ルートンを付けてハッピー!」
「Nice day」の文字が入ってる赤いピックの方は、「ルートン付けないでナイスデー!」
「こう覚えておきましょう!」と以前のブログに書きましたが、覚えてらっしゃいますか?
わかりづらい?
余計の覚えづらい?
そもそも、そんな変な呪文みたいなもん、覚えてない?
あらら、そうでしたか…
ブルーのピックが、「発根促進剤・使用」です。
赤色のピックが、「発根促進剤・未使用」です。
葉挿しをスタートさせてから2週間後に動きがありました。
その時のブログがこちらです。
- 発根促進剤を「つける?」 or 「付けない?」の葉挿しが、ついに「動き」アリ! えー? そうなんですか? (17.05.19更新)
1枚だけでしたが、なんと「発根促進剤を付けてない」方に発根の兆しが出てたんです。
そして現在、サブセシリスの葉挿しには、目に見えて動きが出てきております!!
全7枚のうち、4枚が「発根促進剤を付けてる」、3枚が「発根促進剤を付けてない」になります。
それではもっとクローズアップして、詳しく確認していきましょう。
発根促進剤をつけたブルーのピックの方は…
4枚すべての葉が発根しております。
すごいですね!
やはり、「発根促進剤」の効力! パワーです!
発根促進剤「ルートン」様様でございます。
発根促進剤をつけてない赤いピックの方は…というと?
こちらも、3枚中3枚すべて、発根しております。
あれ?
どっちも発根してますね…
それも、すべての葉に…
これは、どういう結果だと申し上げればいいんでしょうか?
発根促進剤をつけてもつけなくても一緒…と答えればいいんでしょうか?
多肉の葉挿しには、発根促進剤ってあまり意味がない…と決めつけてもいいんでしょうか?
いえいえそんなことはございません。
発根促進剤を使った葉の方が、根の本数が多くて、勢いもある!…とでも言っておきましょうか?
発根促進剤を付けてない方の根も、それなりに勢いはあるんですけど…?
余談ですが、サブセシリスを葉挿しした時に「胴切り」というやつをしました。
茎の真ん中で上下をカットしたんです。
上の部分は数日乾かして、後日、鉢に植えつけました。
鉢に植わったままで根がすでにあった下の部分は、どうなってるのか?
脇芽がわんさか出てきております。
これで、サブセシリスはまた増やせますね…(笑)
葉挿しに戻ります。
他の2品種も見てみましょう。
アガボイデスは…
こちらはまだ動きがありません。
けど、1枚の葉だけ、かすかに根が出てますね。
根が出てるのは、発根促進剤をつけてる方…
1枚だけだけど、発根促進剤をつけてる方に発根しています!
付けてない方は…
ゼロですね。
葉挿し当日、アガボイデスの手前4枚の葉は、すでに弱ってる葉でした。
ですの、その日のブログで「この4枚は枯れるでしょう」と申し上げましたが、やはりそのうちの2枚は、完全に枯れてしまいましたね。
残りの2枚も、葉の色がおかしいし、半透明になりつつあるみたいですので、怪しいです…
これも数日のうちに枯れると思います。
「葉挿しをするには、ムチップリッとした元気のよい葉に限る!」
…これだけは確実に言えます。
最後の品種の「ピーチパーフェクト」は?
こちらも1つだけ根が出かかっています。
出かかっている方は、右サイドの葉ですので、発根促進剤をつけてない方になりますね。
こちらは、付けてない方の葉の1枚に動きがあるだけです。
付けてる方は、ゼロです。
ただ、このピーチパーフェクトの葉挿しは、あまりあてにはならないです。
ピーチパーフェクトの葉挿しって、元々葉が薄く、しかも柔らかいんです。
また始めた当初からシナッとしてて萎えてる葉が多く、こういう葉は発根の確率が低いので、この検証には向いてないかもしれません。
ま、数枚はまだ発根のパワーが残ってるかもしれないので、これからも経過観察していこうと思います。
ちなみに、サブセシリスと他2種をスタートさせた後、ライム&チリやブラックプリンスなどの葉も、同様のパターンで2グループに分けて葉挿しをスタートさせました。
随時、葉挿しを追加してたので、日付は正確には覚えてませんが、3日後とか、1週間後とか、そういう時期にです。
ライム&チリの葉挿しは、まだ動きがありません。
ブラックプリンスは、すでに発根してます!
発根促進剤をつけてる方も、付けてない方も、すべての葉から…
恐るべし、ブラックプリンス!…ですよね。
ブラックプリンスの葉挿しは、上のライム&チリよりも遅くに始めたんですよ。
それなのに、ライム&チリを抜き去り、さらには最初に始めたアガボイデスに追いつき、最後はサブセシリスに追いつこうとしてるじゃあないですか!
こんなに簡単に、しかもこんなに早く育つから、普及するのも早いってことですよね?
普及するのが早いから、手軽に買えるし、簡単に増やせるので、みんな、すでに持ってるってことですよね?
だから、人気があまりないんですね、「ブラックプリンス」って…
あの「ブロンズ姫」と一緒だ…
属性が違いますが、「比較的簡単に手に入る」「簡単に増やせる」「それほど人気がない」という点ではブロンズ姫と同系の多肉とみてもいいでしょう。
今日もまた「ブロンズ姫」を目の敵にしてます?
してません…ったら。(苦笑)
全部が終わったわけではないですが、最初にスタートさせた「サブセシリス」の葉挿しだけで見れば、発根促進剤を付けても、付けなくても、100%発根しました。
ということは?
発根促進剤を付けても、つけなくても、一緒!ってこと?
んんん、何とも言えません…
ただ1つ言えることは、すべて葉任せ。
付けてても、発根しないものはしないし、付けなくても、発根するものはする。
最終的には、この結果に尽きるでしょう…
これは、個人差があります。
「人」じゃあないんで、個葉差ですか?
個々の葉で違うんです。
発根しない葉にいくら発根促進剤をつけても発根しやしないし、逆に、発根するであろう葉に発根促進剤をつけなくても、時間の経過とともに勝手に発根したりするんです。
え? そうなんですか?
そうなんですよ、川崎さん…
あとは、葉だけではなくて、もぎり方でも違ってきます。
雑にもぎって、切り口が欠けたり折れたりしたら発根しない、もしくは発根しづらい。
また、無理矢理もぎったりしたら、根や芽が出る部分が押しつぶされたり、柔らかくなり、これまた発根しづらいんです。
他にも、葉挿しをする時期の気候や気温、風などの自然現象でも違ってきますし、管理する場所でも違ってきますし、植えてる(葉を置いてる)土でも違ってくると思います。
葉挿しの成功、失敗は、発根促進剤に左右される…とは、一概には言えないのであります。
葉挿しが成功するのは、時と場合、あとは運任せ…
「神のみぞ知る!」なのです。
その葉が発根するかしないかは、神だけが知っている…つまり、人間には知る由もないのです。
まさしく、一枚一枚それぞれの葉たちの「Destiny」なんですよ。
たかが葉ごときで、ちょっと大げさすぎました?
発根促進剤を使うとしても、oyageeとしては気休め程度でしょうか…
だとしても、1枚でも多くの葉挿しを発根させたい…と願うのは誰も同じ…。
あとは、願掛け…ぐらいですかねぇ?
レアもので葉が1枚しかない、とか、一点ものの葉で、絶対に葉挿しに成功させたい!という時に、「お願いだから、根、出てくれ!」という願望と期待を込めて、発根促進剤を使おうかと思います。
実を言うと、oyageeと発根促進剤は、どうも相性があまりよくないんです。
ゴールドクレストの挿し木でも、発根促進剤をつけた挿し木は全滅でしたし…
だから、発根促進剤は、気が向いたら付けることにします。
これは、あくまでもoyageeのお遊び程度の実験であり、その実験の検証結果なので、実際のところはわかりませんので、あしからず…
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以上、「葉挿しに発根促進剤をつける?つけない?」の実験結果でした。
残りの葉も、この後、随時報告させていただきます。