ここに、この寒い時期でもあまり紅葉しない多肉苗があります。
これは、「サンチェス×ヨラダエ」という品種。
購入時に、「サンチェスメヨラダエ」と書かれてましたが、これは「サンチェス」という品種と「ヨラダエ」という品種の交配種。…と思ってました。
サンチェスって、スペインの人名でよくありますよね。
有名どころでは、テニスの元女子テニスプレイヤーで、アランチャ・サンチェスって言う選手がいたんです。
小柄だけど、拾って拾って拾いまくるしつこい選手でした。
現役時代は、もう30年ぐらい前の選手です。
多肉にも、アランとか、ジョアンダニエルとか、ミセスリチャードとか、ミセスアツコとか、人名っぽい名前があるんで、サンチェスもあるんでは?
ヨラダエって言う品種もあるんではないかと…
この2つの交配種が、この「サンチェス×ヨラダエ」だと。
多肉は、毎日のように新しい品種が生まれてます。
違う品種に花が咲いてれば、それぞれの花粉を使って個人でも交配させることができます。
そこから種子をとって、種を蒔いて発芽すれば、新しい品種が誕生!
だから、今この瞬間も、どこかで新しい品種が誕生してるかと。
本日は、交配種の苗をいくつか見ていきましょう。
これは、「ラウリンゼ×沙羅姫牡丹」
ラウリンゼと沙羅姫牡丹の交配で誕生した苗でしょう。
これといって他に名前はついてないみたいで、「ラウリンゼ×沙羅姫牡丹」として出回ってるようです。
交配された品種名を「ラウリンゼ×沙羅姫牡丹」のように「×」で表記する場合もあれば、新しい品種名がつけられる場合もあります。
こちらは、「少女の春」
「アルビカンス」と「沙羅姫牡丹」の交配種らしいです。
「少女の春」という名前の方がかわいいし、覚えやすいし、しっくりきますよね。
紅葉してる姿が、またかわいいんですよ。
これは、去年春頃の姿です。
爪の先がちょこんと赤くなり、全体が薄ピンク色でめちゃくちゃかわいくないですか?
名札が一緒だから、さっきの「少女の春」と同じ苗なんです。
紅葉するとしないとでは、見た目がこんなに違うんですよ。
これは「ブラッククイーン」
交配元は、「ブラッドマリア」と「静夜」と言われています。
ブラッドマリアも静夜も持ってますので、比べてみましょう。
ブラッククイーンは、この2つが合わさって誕生した苗ってことですよね?
「静夜」の血が入ってるようには見えないですが、苗の色は「ブラッドマリア」で、姿がやや「静夜」でしょうか?
ここには「レレナ」という品種があります。
ルンヨニーとベルバラの交配種みたいですが、苗が見当たりません。
実は、夏に枯らしてしまい、名札だけが残ってる状態です。
レレナは、他の場所にありました。
見た感じでは、「ルンヨニー」というよりは「ベルバラ」の血が強いような気が…
ベルバラと並べて比べてみたかったんですが、ベルバラ本体も枯らしてしまったんです…
また手に入れた時にでも…
「交配元は何だろう?」「これの血が混じってるんだろうな…」「これとこれを交配させれば、これになるんだ…」って多肉を眺めながらいろいろと想像するのも、多肉ならではの醍醐味だと思います。
そして、交配させて誕生した苗だけど、片方の名前がわからなくなった…などの交配種は、「○○交配」と呼ばれてたりします。
こちらは、「ロメオ交配」と「トリマネンシス交配」
片親の名前がわからないんでしょうね、多分…
それか、作出者が何を掛け合わせて誕生させた新種なのかを教えたくないので、こういう名前の付け方をしてるのか…
もしかして、売人が作出者から「〇〇と△△の交配種だから」と聞いたんだけど、片方を忘れ、「〇〇交配。だから、ただの〇〇とは違いますよ」という意味で、あえて最後に「交配」という言葉を付けて、別物として売ってるのか…
こちらは、「シリウス交配」です。
シリウスって、ブログについ最近も登場しました。
葉が尖って肉厚の品種が「シリウス」です。
【20.01.04のブログより】
シリウスの血が全然見えたらないんですけど…
似てるのは、葉の艶ぐらい? 肉厚の血を引いてる?
これ、もしかして名札を間違えてるかもしれません。
で、本日の本題に戻りますよ。
サンチェスとヨラダエの交配である、「サンチェス×ヨラダエ」
サンチェスの苗もヨラダエの苗も持ってません。
「この時期でも全く紅葉しないから、親も紅葉しない品種なのかな…」「どんな苗同士を掛け合わせたら、こんな苗になるんだろう…」など想像してました。
購入時に、「サンチェスメヨラダエ」と書いてたから、「この人、多肉の交配のことを知らないんだ? 交配させたら、「メ(め)」じゃないでしょ? 「×(ばつ)」でしょ? これ、サンチェスとヨラダエの交配種だから、「×」って書かなきゃいけないのに、この人、「メ」って書いてる… 間違えてるよ」って思ってたんです。
その後も、「サンチェスメヨラダエ」って名前を見るようになったんです。
何で、交配種の「×」を「メ」って書くんだろ?
ここで、「そうだ! ×は特殊記号で、インターネットだと端末や見てる環境で、文字化けや表示されない現象が起こるんで、交配は「×」を使わず、カタカナの「メ」で表記するんだ… これ、暗黙のルール?」なんて勝手に思ってたんです。
それにしても、「サンチェスメヨラダエ」と表記してる人が多い。
もしかして、「メ」が正解?
この品種は、2品種の交配種ではなく、ただの名前???
で、やっとわかったんです。
これは、2つの品種が合体してそう呼ばれてるんではなく、1つの品種名だと。
「サンチェスメヨラダエ」… これがこの苗の正式名称です。
変な名前…
どこで区切るの?
サンチェス・メヨラダエ? サンチェ・スメヨラダエ? サンチェスメ・ヨラダエ? サン・チェスメヨラダエ?
それとも、一気に読むんでしょうか?
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嗚呼、勘違い…
初心者あるあるのちょっと恥ずかしい勘違いでした。
ちょっとどころではない!?