今朝の多肉パトロール中、近所に住むアロエのおやっさんが早々と登場してきました。
すると、「あれと、あれと、あれを置いてくれん?」って言うんです。
「置いてくれん?」って言うのは、「置いてくれないか?」ってこと。
どこに、か?
今、oyageeが製作中の「植物情報発信基地」に…
何を?
おやっさんのものを…
基地内の手作り作家さんのコーナーに、アロエのおやっさんも出品をしたいらしい。
事の始まりは、昨日でした。
おやっさん、最近はほぼ毎日うちに寄ってきてます。
で、昨日、おやっさんにも「植物情報発信基地」のことを伝えたんですよ。
基地はまだ完成形ではないし、植物もまだ多肉の寄せ植えをいくつかと、普及種苗が2トレイ分、あとは観葉植物ぐらいしか置いてないですよ…と言ったのに、「どんな店か見に行きたい」って言うんで、場所を教えたんです。
昨日の昼間、早速やってきました。
で、店内を一通り見て回ったんだけど、おやっさんはなんの反応もしません。
だからぁ!
少しの多肉苗と寄せ植え、そしておやっさんは全く興味を示してくれない観葉植物しか、まだないですよ…って言ったじゃあないですかぁ!
来てもいいですけど、欲しがってるガスエリアやアロエはまだ置いてませんよ…って。
サンセベリアは、結構な数を持って行ってます… ディスプレイも兼ねて20鉢ほど。
だけど、全く興味を示しません。
以前、水やり時に外に置いてあった斑入りのサンセベリアを、おやっさんが見て反応したことがありました。
マッソニアーナ錦だったと思います。
「お!これ、斑入りじゃん」って…
アロエのおやっさん、葉に斑が入る斑入り品種には、とりあえずなんでも異常に反応しちゃうんですよ。
「マッソニアーナ」って、パッと見がサンセベリアっぽくないから、斑入りのガステリアか、何か珍しい多肉植物と勘違いしたみたいです。
すぐに、「それ、サンセベリアですよ」って言うと、「俺、サンセベリアは好かん!」って急に拒絶反応を…
好かんって…
そんなこと言われてもねぇ…
おやっさん、何故かわからないですけど、サンセベリアを異常に嫌ってるんです。
サンセベリアの方だって、おやっさんのことは嫌いだと思いますけど???
基地となってる店内をぐるりと1周回り、無言のままなんの言葉も発せずに、そのまま店内から出ようとしたんですね。
店内の雰囲気や飾りつけを見て、嘘でも、「雰囲気、いいじゃん」とか、「いい感じに仕上がってきてるじゃん」とか、「こういう趣味があったんか?」とか、普通は何か言いません?
初めて来たんだし、普通は社交辞令的にでも感想とか何を言いますよね???
おやっさん、一言もないんですよ…
無言のまま、ご帰宅です…
何しに来たの???
店内に飾ってるオブジェや雑貨がまったくおやっさんの趣味じゃあないから、何も思わなかったんで感想もないし、だから口から一言も出なかったでしょうけど。
おやっさん、店から出ようとしたら、入口に置いてる手作り作家さんのコーナーも立ち寄りました。
ここで、やっと言葉を発したんです。
「こういうのも、売ってるん?」と…
「それ、手作り作家さんの作品で、依頼品なんですよ。委託という形で販売してますよ」と言うと、いきなり「俺のも、置いてくれん?」と言い出したんですよ。
「いいですけど… どんなのです?」って返したら、「明日、家に持っていくよ」と言い、帰っていきました。
ここまでが昨日の出来事です。
ここからが、本日の朝の話になります。
朝来た時に、置いてほしいものを「こういうの…あれとあれとあれ…」とジャスチャーを交えながら、訳の分からない適当なことを言うんで、「なんですか、それ? そろそろ店に行く時間なので、持ってきてくれたら、車に積んでいけますけど? とりあえず持ってきてください」って言ったんです。
すると、「よし!わかった!!」ってすっ飛んで帰りましたわ…
で、5分後、おやっさんは自分の軽トラに乗って登場…
歩いて2~3分、直線距離では100メートルもないところに住んでるのに、車で来ちゃいます???
何を持ってきたんでしょう???
「これだけど…」って軽トラの荷台から降ろし、oyageeの車に乗せ換えたものは…
えええの、えーーー?
何、これ????
枯れ木? ド派手なお椀?
さっき、訳の分かんない言葉をグダグダ言ってたけど、「枯木(こぼく)」と言ったんでしょうか?
枯木って、それなりに価値があるものかもしれませんが、oyageeにはその価値がまったくわかりません…
流木なら興味ありますし、売れると思いますけど、枯木は興味ないし、無理!
こんなの、売れませんって!
そして、でっかい汁椀みたいなものは???
中はキンキンキラキラの金色塗装で、金魚が2匹泳いでる絵柄…
なんか、任侠映画の兄弟の契りを交わす時に出てくるような盃じゃありません?
何なの、これは?
高倉健さんが映画の中で実際に使ってたお椀とか、高級漆塗りのお椀とか、人間国宝の方が作ったお椀で、「なんでも鑑定団」で査定してもらったら、とんでもない金額がつくようなお椀とかだったら、それなりの価値があるでしょうけど、そんな価値があるほどのお椀には見えません。
その辺の野良猫が使ってた餌用のお碗を拾ってきたんじゃあないです?
中は汚れてるし、擦れて傷があるし、こんなもの、売れませんよ!!!
これを本当に売るつもりなら、せめてきれいに洗ってきてくださいよ…
洗ってきても、売るつもりはないですけど??
想定外のものだったので唖然としちゃって、えー? えー?? えーーー??って言葉しか出てきません。
すると、「まだあるから…」と、自分の軽トラに戻っていきます。
まだあるの???
で、持ってきたのは…
腐りかけた衝立のようなミニ暖簾のようなものと、100均でも売られてそうな小さな台に目がチカチカするようなブルーのちっちゃな洋風バスタブ?
昔、紅白で宮沢りえちゃんがこういうバスタブの中に入って歌ってましたよね? あんな形の器と…
それと、得体の知れない真っ白で平らな器…
ガラクタばかりじゃん!
これを、うちの基地で売れ!…と???
うちは、リサイクルショップじゃありませんからっ!!!
おやっさん、骨とう品屋か何かと勘違いしてません?
うちは、骨とう品もリサイクル品も扱わないんです!!!!
手作り作家さんが一つ一つ丁寧に作った一点ものの作品を展示して、好みのものがあったら買ってもらう…と言うシステムなんです。
いらないものを持ってきて、欲しい人が買うって言う、リサイクルショップのようなシステムとは違うんですから!!!
何を勘違いしてるんでしょ?
昨日、言いましたよね???
「それ、手作り作家さんの作品で、作品を展示して販売してる」って!?
これのどこがおやっさんの手作り作品なんですか??
おやっさんちが断捨離してて、いらなくなったものを持ってきただけなんでしょ???
おやっさん、左の耳から入った言葉がすぐに右耳に抜ける性格のようで、全然わかってくれてません。
お願いだから、うちの店はリサイクルショップじゃあないんですよ… だから、おやっさんちで出た不用品を、うちに持ってくるのだけはやめてーーー!! お願いですからぁぁぁーーー!!!
そろそろ店舗に行く時間なんで、一応どれぐらいで売りたいのか、販売予定金額だけ聞いたんです。
すると、「コレとコレは500円で!あとは1000円で!いや、これも1000円ぐらいかな… 全部1000円でいいや!」
えーーー? 1000円なんて金額で、売れるわけないでしょ!?
100円だって売れないと思いますけど???
「これ、売れないと思いますけどねぇ… 一応1か月ぐらい置いておきますけど、売れなかったら、返しますから」といい、店へと出発。
このがらくたを置くのは、どう考えても無理だよなぁ…
だって、うちの店のコンセプトには合わないんですから…
基地となる店のコンセプトは、「50’s! フィフティーズ!」
例えるなら、NiziUのセカンドシングル「Take a picture」のジャケ写ような、オールドアメリカン風の店構えにしてるんです。
あそこまでカラフルで派手ではないですけど、「古き良きアメリカ」をテーマに基地づくりをしてるんですよ。
「古き良きアメリカ」って、具体的には?
古き良き日本のこともよくわからないのに、アメリカのことなんて全くもってわからないけど、気分だけでものんびり時間が流れるオールディーズ風な空間を造って行こうかな…と。
ま、ところどころは所さんの「世田谷ベース」的な部分も入ってますが…
だから、手作り作家さんの雑貨や陶芸作品も、ノスタルジックな作品だったり、アンティーク風、カントリー風だったり、一応は基地のコンセプトに合ってるんです。
植物がメインの店なんで、雑貨も植物に関するものがいくつかありますし、陶芸も底穴が開いた茶碗も何個か作ってもらってます。
植物を植え込んでもいいような陶器をわざわざ作ってもらってるんですよ。
そんなところに、植物とは全く関係ないガラクタ、さらにコテコテの和物ばかりのものを持って来て、売ってくれと言われても、困りますって!
おやっさんのガラクタが植物に合うか、一応コラボレーションさせてみましたが…
「和」っぽいノキシノブと、金魚が泳いでる図柄のお椀がコラボしたら…
どうです?
合ってるのか、合ってないのか、いいのか、悪いのか、よくわかんない…
ブルーのバスタブ風うつわには、初雪カズラを…
どうです?
初雪カズラが、もうちょっと白やピンク色に染まってればいいんですが、今の時期の初雪カズラはこんな冴えない色なんです。
だから、どうしてもド派手な色の器に目が行っちゃって…
ブルーの器、ない方がいい気がする…
これが欲しいって言う人、いるんでしょうか???
これ、どうします???
とりあえず、どっか片隅の誰からも見えない場所にひっそり置いといて、1か月経ったら返却します…
どう見ても、無理ですよね???
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アロエのおやっさんに、うちの基地のコンセプトを理解できるまで説明できるプレゼンテーションの上手な方、誰かいませんかぁ??