木曜日、いとこのお嫁さんが友達を連れて多肉を見に来ました。
そのお友達って方は、どんな人が来るのか?
謎だったんです。
子育ての合間に、趣味で多肉を育ててるんですぅ!…っていう子育て最中のヤングママっぽい人が来るのかと思いきや、おばちゃんでした…
それも、oyageeよりはるか年上の方たちでした…
しかも、友達って言うのは2名さまで、いとこのお嫁さんを合わせて3名がいらっしゃいました…
いいんです、いいんです、多肉を愛する人に、年齢は関係ありませんから!
会っていきなり、お土産をもらったんです。
一人の方からは、「これ、朝採れの卵だから、食べて!」
もう一人の方からは、「こっちは魚… よかったら食べて!」…と。
えーー?
多肉を見せるだけなのに、いただきものですか?
ちょっと見るだけなのに、わざわざ手土産持参で来るとは…
それも、朝とれた卵と干し魚ですよ?
田舎って、よその家にちょっと行くだけなのに、家にあるものやちょっとしたものを見繕ってお邪魔する風習があるんですよね…
他にも、自家製の野菜とか、裏の山でとれた柿とかミカンとか、贈答品のおすそ分けとか…
この辺じゃあよくあるんですよ、田舎だと…
ちょっとお出かけするのに、手土産持参です。
ま、いただき物はうれしいですけど、いただいたら、多肉を売れなくなりました…
来る前までは、「売って」と言われたら、「売るほどのもんでもないんで…」と断り、それでも、「それは悪いわ…いくらか取ってよ」と言われたら、「じゃ、土代と鉢代だけ。100円でいいですよ」って言おうか、それとも100円ぐらいだったらもらわなくてもいいか…など考えておりました。
卵と干し魚をいただいたら、完全にもらえなくなりましたよ…
もう、代金はもらえませんよね?
いいんです、いいんです、どこにでも手に入る品種で簡単に増やせる普及種ばかりだし…
さて、田舎のマダムご一行様が、どの多肉を選ぶのか?
お譲りできる多肉を40鉢ほど用意してみました。
【19.02.14のブログより】
名前がなかった3鉢、画像では判断できなかったのですが、実際の目で確認しましたら、上段の左から2つ目と下から2段目の右から4つ目の多肉は同じもの…
色は異なりますが、同じ「マーガレットレッピン」ですね。
そして、一番下の右のオレンジ色の多肉は、「ジョイスツーロ」ではないかと?
「ジョイスドロープ」とも言いますが、どちらも合ってると思います。
多肉って、名前が幾通りもあって、ホントややこしいですよね…
さて、マダムたちはどの苗を選んだのか?
…とその前に…
3人のマダムのうちの一人が、長方形のブリキ缶を持ってきたんです。
そのブリキ缶をいきなり差し出され、「これ、多肉がいっぱい植わってた寄せ植えを買ったのよ。ここに多肉が植わってたんだけど、いつの間にか枯れちゃって…何が原因かなぁ?」って言うんですよ。
これです。
えーー?
缶と土だけ持って来られても…
苗があれば、原因がある程度判断できるんですが、あるのは錆びかけてる缶とカラッカラに乾いた土のみですよ?
これで判断しろって言うんですか?
マダムたち、oyageeのことを「プロの多肉園芸家」だと思ってません?
マダムご一行様の中では、oyageeは多肉の先生?
そうだ、ここで!
キィィィィィーーーーン! ンチャ!
Dr.プランツoyageeちゃん、参上です!
Dr.プランツに変身して、診断してみます。
フムフムフム…
鉢底穴は…? 開いている…
土は? カラッカラに乾いてる…
苗は? もうない…
これは、やはり土が一番の原因じゃあないでしょうか?
肝心な苗の跡形もないから何とも言えないんですが、石ころが大きすぎません?
それに、土と石と木くずがきれいに混ざってなくて、偏ってません?
この土は、買った時のままだと言ってました。
だとしたら、買ってから一度も植え替えずにそのまま育てたんだけど、どうも土が悪かった…
原因はこれでしょう…
あとは、水のやりすぎ?
ブリキ缶の内側が、異様に錆びついてるのも気になりますよね…
こんなに早く錆びついて劣化するものなのでしょうか?
土が乾かないうちに水やりして、土がいつも水浸しだったんではないです?
あと、考えられるのは、置き場所…
室内とか物陰とか風通しの悪いところに置いておいて、蒸れて枯らしたとか?
最終診断結果は… ずばり!
土の配合と偏り、それと、水やり頻度!…だと思います。
そういうアドバイスをし、多肉植物に合う土を見せながら、土の説明をしてあげんたんです。
今、使ってる土は、鹿沼土、赤玉土、そして根付きをよくするためにちょっとだけ腐葉土を混ぜてます。
販売されてる多肉植物は、大苗だと鹿沼土オンリーとか、赤玉土オンリーのゴロゴロ土だけ使った鉢に多肉苗を植え込んだ鉢植えが売られてますよね。
生産者や販売者からしてみれば、鹿沼土だけとか、赤玉土だけの1種類だと、見た目がきれいだし、不衛生っぽくないし、土の配合をしなくていいから楽なんです。
だけど、まだ小苗だと、大粒で一種類の土に植え込んだら、うまく根付かないように感じてます。
だから、oyageeは小粒の鹿沼土と赤玉土を混ぜ、そこに腐葉土や多肉植物専用土を少しだけ混ぜてるんです。
多肉の土に、これが正解で、これが間違いって言うのはありません。
いや、間違いはありました…
腐葉土のみとか、バーミキュライトのみとか、砂のみとかは絶対にNGです。
まずはメインになる多肉土をネットや多肉本で調べ、それプラス、自分が使いたい土を配合するのがいいと思います。
いろんな土を使ってみたり、いろんな配合をしてみたりして、苗の育ち方や水はけなど状態を確認しながら、失敗しない土、自分に合った土、そして多肉に合う土を探っていくのがいいかもしれません。
たまに、多肉本で配合する土の種類をいくつか紹介してますが、中には簡単に手に入らない土もあります。
ある多肉本には、「植え替えは、桐生土、富士砂を使いましょう…」って書いてあったんですが、こっちじゃあそんな土は見たこともありませんし、簡単には手に入りません。
なので、流通量が多くて手軽に購入できる赤玉土や鹿沼土をメインに使い、それにプラスして、他の土も混ぜてみる…のやり方がいいと思います。
ただし、100均で買える赤玉土や鹿沼土はお勧めできません。
販売されてる土も良し悪しがあり、100均の赤玉土、鹿沼土は非常に脆いんです。
すぐに粉々に砕けて、赤玉土や鹿沼土を水はけのよくするために使ったはずなのに、逆効果で水はけが悪くなったってこともよくあります。
しかも、サイズが大きめの粒の1種類しかありません。
多肉の品種によっては根が細かいものがあるので、大粒の鹿沼土、赤玉土ではうまく根付かずに枯れてしまうことも多々あります。
なので、良質でサイズの合った赤玉土や鹿沼土を使い、水はけのよさや通気性を気を付けていれば、あとは自分なりの配合土を作っていいと思います。
専門的になってしまいましたが、この際、多肉アドバイザーの資格でも取っちゃいます?
さて、土の説明をした後は、田舎マダムご一行は多肉を品定め。
お分けしてもいいように準備しておいた多肉のトレイを見せたら、「かわいいー!」「きれい!」を連発…
3人の会話を聞く限り、多肉初心者のようです。
さて、一番はじめに手に取ったのは、これ!
「火祭り」でした…
赤く色づいた葉についつい目が行ったようです。
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それでは、田舎マダムたちがお気に入りの「多肉ベスト5」を発表です!
意外や意外、あの多肉だった!?
※ このブログ更新の後、すぐに更新いたしますので、しばらくお待ちください。