ゴールドクレストの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

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 植物名 と 特徴

北アメリカの太平洋側を原産とし、ヨーロッパで品種改良されたゴールドクレストは、冬の寒さに強い植物です。

円すい形にまとめたライムイエローの葉が美しく、クリスマスの時期には必ず見る定番中の定番植物ですね。今やクリスマスにはなくてはならない植物になってます。

よく「コンファー」とも言ったりしますが、コンファーは特定の品種を指すものではなく、マツ科、マキ科、イチイ科、スギ科、ヒノキ科など多くの科にまたがる植物群の総称ことで、その数は1,000以上あるとされています。

その中で一番出回っているのが、ヒノキ科イトスギ属のこの「ゴールドクレスト」なんです。

和名は「モントレーイトスギ」と言います。

ほとんどの観葉植物は、これから寒くなろうとしてる秋には肥料を断ちますが、ゴールドクレストは秋でも肥料をやってもよいという、ちょっと異色の観葉植物です。

寒くなる時期でもこの植物は生長してるようですし、問題ないようです。

冬時期がゴールドクレストの本番ですし、本領発揮するクリスマス時期に一番いい色で飾られていたいでしょうから、2か月前ぐらいの10月ぐらいにたっぷり肥料をやってた方がいいかもしれませんね…

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  • 英 名 : Gold Crest
  • 学 名 : Cupressus macrocarpa ‘Gold Crest’
  • 科 名 : ヒノキ 科
  • 属 名 : イトスギ 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 明るい室内 明るい日陰  明るい室内
水分 普 通
施肥         置き肥          置き肥   
植替       挿し木       挿し木  

 置き場所

耐陰性はありますが、本来は戸外で育つ樹木なので、光に当てない期間が長く続くと徒長したり、軟弱な株になります。

窓際や明るい日陰などの日差しが多少当たるような場所で管理してください。

ただ、直射日光に当てすぎると、きれいなライムイエローから褐色した色になり、見た目があまりよくありません。

寒さに強い植物だということは、言い返せば、暑さに弱い植物ということになります。

特に、日本の暑い夏の時期、蒸れるような場所に置いておくのは、葉や茎を傷めますし、最悪の場合、主幹や株、根まで傷めて再起不能の状態に陥ってしまいますので、置き場所には十分気を配ってあげてください。

 水やり

乾燥させると葉が枯れ込んでくるので、乾いてきたら水やりをしましょう。

見た目は丈夫そうに見えるので、ついつい水やりを忘れがちですが、水切れさせると株を傷めるので気を付けておいてください。

夏、冷房の入った室内は極端に乾燥しています。

比較的乾燥を好むゴールドクレストもこうした乾燥には弱く、水やりを忘れてしまうと葉がチリチリになってしまいます。早めの対策で乾燥を防いでください。

越冬場所の温度が低くて水やりができず、水不足で株が弱まり、枝先が褐色になった時は、暖かい場所に移してあげて、傷んだ部分を切ってあげましょう。

春頃には、もしかして新芽が吹くかもしれません。

中心の幹本体(主幹)まで枯れてポキポキ折れる状態でしたら、すでに手遅れです、残念ですが諦めましょう…

 増やし方

挿し木で増やします。暑い夏場は避けて、4~5月、10~11月に挿し木をするのが適期だと思います。

施肥と同様で、寒い季節に突入する10~11月に挿し木で増やせるっていうのが意外ですよね。さすが「常緑針葉樹」です。

挿し木のやり方ですが、主幹からたくさん分枝してますよね、その分枝を挿し木として使います

まず、前処理として、剪定した枝の下の部分の葉を摘み取り、土に差し込む部分は枝だけの状態にしておきます。

まだ土には差し込まず、2時間ほど水に浸けて水揚げ処理をします。切り花を花瓶に生ける時の要領ですね。

この後、土に埋め込むんですが、使用する土は水はけのよい土に挿してください。

もしかしたら根が出にくいかもしれませんので、オキシベロン、ルートンなどの発根促進剤と一緒に植えてあげれば、発根の成功率が高くなると思います。

 17年5月、初めてゴールドクレストの挿し木に挑戦! 

ゴールドクレストの挿し木に挑戦!
「oyageeの知らない”ゴールドクレスト”の世界」(2017.05.27更新)

・ブログはこちらへ… 

 [根が出たとか、生長したとか、何か動きがありましたら、ここで報告させていただきます]

 害虫と病気

あまり害虫被害の話は聞きませんが、ハダニ、カイガラムシ、 アブラムシの被害にあうかもしれません。

対策として霧吹きで葉水や葉全体に水をかけてあげるのが効果的ですが、真夏にあまり水をかけすぎると、枝の内部まで水が入り込み、そこが蒸れて葉や枝が枯れる原因になります。

最悪の場合、株本体までダメにしてしまうかもしれません。

害虫対策のために…と葉全体に水をかけるのもいいですが、水やりする時は十分気を付けましょう。

また、基本、戸外で育てることがほとんどですので、毛虫などの害虫にも注意が必要です。 被害が出ましたら、薬剤などで害虫駆除してください。

被害が出てからでは本当は遅いので、虫がついていないか、病気になってないかなど、日々こまめにチェックした方がいいかもしれませんね。

 管理人から一言

毎冬は、育ててるゴールドクレストに簡単なクリスマスオーナメントを飾って、なんちゃってクリスマスツリーを作っております。

ゴールドクレストって、レンガ造りの花壇に似合う観葉植物No.1だと思いませんか? 英国風の家とレンガの花壇にゴールドクレストが並んで植わってたら、最高ですよね。

そんなお洒落な家に住んでみたいと思ってますが、我が家は純和風の家に、花壇がほとんどないような庭なんで、完全に無理ですね…(苦笑)

ゴールドクレストを中心に植えて、その回りにポトスやアイビーを植える寄せ植えを、次はやってみたいと思います。

「せっかく買ったゴールドクレストが、何故かわからないけど、気づいたら枯れてたぁ!」って経験の方、いません? これまで元気に育ってたのに、1か所の葉が茶色になってくると、そこからは止まることを知らずにどんどん変色してくる…

いつの間にか幹の半分が茶色に枯れて、みっともない姿になってしまった…

oyageeのゴールドクレストも同じです… 枯らしちゃうこと、何度も経験してます…

写真の右側のゴールドクレストがそうです… これは下葉から枯れかけてます。

これは、風通しが悪いと葉が蒸れて枯れてくるみたいですね。

枯れる原因の一番の理由は日本特有の夏の蒸し暑さにゴールドクレストが合わないのです。

あれだけ葉が密集してたら、蒸れますよね。

真夏の暑さ、しかも日本は湿気が多くて蒸し暑いから、寒い国原産の樹木だったら蒸れに慣れてなくて、確実にくたばるのは目に見えてます。

これから夏の間は、できるだけ風通しのいい場所に置いてあげましょう

また葉が褐色になってしまう場合もあります。夏に強い日光に当て過ぎた時や、冬に乾かし過ぎた時にこういう現象が見られます。

元々は緯度で育つ低い常緑針葉樹ですので、強い陽射しにはめっぽう弱いです。

夏の日差しが強い時期だけは木陰の場所に移して涼しい場所で管理してあげたら、クリスマスの時期にはライムイエローの色鮮やかなゴールドクレストが楽しめると思いますよ。

乾燥や蒸れで下部の葉がチリチリになって枯れたが、上部の方はまだ葉が残ってる場合は再生方法があります。

枯れた下葉を落とし、スタンダード仕立てにする方法です。(写真参照)

スタンダード仕立てとは、「照明スタンドのように上部のみに葉を茂らせ、下は幹だけとする仕立て方」です。(写真は葉が上下にあり、これは別に葉が枯れ込んでスタンダード仕立てにしたのではなくて、わざわざ人工的にこのような形に作ったものだと思います)

スタンダード仕立ては、ゴールドクレストに限ったわけではなく、ベンジャミンなど下葉が落ちた観葉植物に適応できる再生方法になりますので、いろんな観葉植物で試してみてはいかがですか?

ゴールドクレストは好きな植物なんですよ。しかし、園芸店で買うばかりでまだ増やしたことがありません。

なので、今、挿し木に挑戦中です。 成功するといいんですが…

育てやすさ ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 これまでのBlog(植替え、株分け、その他の報告)

 「oyageeの知らない”ゴールドクレスト”の世界」 (17.05.27更新)

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 必ずと言っていいほど、枯らしてしまう。
  • 小さい苗の時は元気だが、大きくなると内部が枯れたり、片側半分が枝枯れし、きれいな円すい形のフォルムが崩れる。
  • 今、思えば、暑い夏に枯れてる気がする…

失敗しないコツは、「水やりのタイミング」「日当たりが良く風通しの良い場所で育てよう」
そしてこれが一番大事、「寒いお国の植物だから、寒い冬より蒸し暑い夏の管理に十分注意!!」です。

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