ついに、やっと、あのサンセベリアの親株、子株、孫株が切り離されたんです!
そうです、直径7~8センチほどの小さなミニポットに植わってたサンセベリア、覚えてらっしゃいますでしょうか?
- 小さなサンセベリア|1つの鉢に親子三世代が同居 !? (17.05.26更新)
親株を植えた2年後ぐらいに子株が出てきて、少しの間はこの2株が1つの鉢に同居してる形でした。
で、今年の春、ビニールポットの側面が妙に出っ張ってるという異変に気付き、なんか意味深な膨らみ方をしてたあのサンセベリアです。
思春期の中学生が前を膨らませ……、いやいや、そんな下ネタちっくなことを書いてはいけません。
このブログは植物を愛する健全なブログなんですから…
アニメ「ど根性ガエル」で、Tシャツに張り付いたぴょん吉がヒロシをぐいぐい引っ張ってるような姿、わかります?
ビニールポットの側面があんな風に出っ張ったんですよ。
鉢を覗いてみると、子株の子株、親株から見ると孫の株が、土から顔をちょこんと出していました。
これが、1つの鉢に3世代同居の始まりだったんです。
5/26時のサンセベリア三世代
その後、ニョキニョキと孫株が伸びてきて、あっという間に親株や子株の高さまで生長したしてたあのサンセベリアです。
しかし、もうどうにか処理してあげないと、すでにタイムリミットです。
これから植え替えるとなると、芽どころか、根もうまく出てくれないかもしれません…
後、早く植え替えてあげないと、見るからに窮屈そうで、こっちまで息苦しさを感じます。
それに、植物の根って意外と強いんですよね。
固いアスファルトでも簡単に根を張る植物もありますし、溝掃除で見つけたイノモトソウやうちで育ててるシノブ、ブライダルベールだって、枝が風などでもぎ取られ地面に落ちても、石垣やコンクリートの隙間でしっかり根を張り、生長してるんです。
以前、植え替えたコルジリネなんて、ビニールポットの鉢穴を突き破って大きく生長してましたらから…
このサンセベリアの根も、結構頑丈で太いですから、いずれビニールポットの側面を破って出てくるんではないかと…
それを見て、「早く植え替えてあげればよかった…」とこっちがいたたまれなくなるので、ついに植え替え決行します!
植替え前のサンセベリア三世代の姿
葉の色がやや褪めてるのが親株、中央の株が子株、右端の小さめな株が子株の子株、いわゆる親株から見たら孫株になります。(01.)
孫株は、株自体はまだ大きくありませんが、背丈はもう親株や子株と同じです。
そして、鉢からはみ出そうなぐらいまで傾いてます。
孫株は、鉢から半分落ちかかってます…(02.)
まるで映画「タイタニック」で、夕暮れ時に船首で両手を広げて立つローズのようです。
どこからかセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」が聞こえてきそうなぐらい、孫株は必死にローズになりきってます…
後ろからジャックがしっかり掴まえててあげないと、海に落ちちゃいそうですよ…
3株を切り離してすぐに土へ植え替えるのは、切り口から菌が入って傷んだり、腐れたりしますので、まずは切り口を乾かさないといけません。
切り離し作業は、すでに終わってます。
先月の19日に、親株、子株、孫株を切り離してたんです。
01. | 鉢から出してみると、完全に根が詰まってますね。サンセベリアの根詰まりはそれほど慌てて処理しなくても大丈夫ですけど、生育が悪いのはどの植物も同じですね。 |
02. | 最初、孫株は親株から出たものだと思い込んでて、子株が2つかと思ってましたが、3連で繋がってますね。これで、「親株 – 子株 – 孫株」の家系図が出来上がりました(笑) |
03. | 根についてる土は必要ないので、きれいに落としましょう。 |
04. | 根も必要ないので全部カットします。 |
05. | 根はこれぐらい落としても大丈夫です。 |
06. | 次に、株がつながってる茎の部分を切ります。この部分は地下茎と言いまして、文字通り「地下で繋がってる茎」ですね(笑) |
07. | あまり神経質にならずに、真ん中付近にハサミを入れれば、特に問題ありません。 |
08. | 以上で3株の切り離し終了です。 |
09. | 茎にまだ残っている根をきれいにカットしましょう。この根を残してても、モンステラの根みたいにここから再び根が出てくることはありません。枯れた根ですので、邪魔になりますし、カットしてください。 |
10. | 地下茎の切り口は、水分をたっぷり含んでいますのですぐには植え付けません。数日から1週間ほど乾かします。(ばい菌の侵入での損傷や腐るのを予防するため) |
11. | 親株は根詰まりや葉焼けの跡で外側の葉が傷んでます。また大きさがバラバラで葉先が折れてるものもありますので、oyageeはこの時点で取り除きます。 |
12. | サンセベリアの葉はハサミを使って切ってもいいんですが、茎に近い部分に葉が若干残りますので、手で逆サイドに引けば簡単にしかもきれいに取れます。 |
13. | これで植え付け前の前準備は終了です。 |
14. | 今日はこれを植え付けません。容器などに入れ、このまま風通しの良い場所に置いて乾かします。切り口が乾いた段階で植え付けた方がいいでしょう。数日から~1週間程度乾かせば大丈夫です。 |
3株を切り離して、すでに2週間経過してます。
切り口は完全に乾いてますので、今日それぞれを個々に植え替えます。
すでにサンセベリアの大鉢は管理しきれないほどありまして、この冬、どこに置くか悩むほどあるんです。
だから、この3株は小さめのミニ観葉として育てます。
100均で売られてるミニ観葉植物サイズで育てたいんです。
あれぐらいの大きさのサンセベリアもあるんですよ。
同じ品種なのか覚えてませんけど、これも小さく育てようと思えば育てられると思うんです。
そうなんですよ、サンセベリアの株って、何を基準にグングン大きくなるのか、小さい株のまま留まってくれるのかわかりません。
突然、何かの拍子に大きくなるスイッチがONになるんでしょうか?
こればかりは、サンセベリアのみが知ることなんです。
実際、この3世代のサンセベリアの最初に植えた親株は、ずっと小さいままできたんですね。
今はあまり見かけませんが、100均でもサンセベリアを売ってまして、ミニ観葉として小さい株のままで売られてたんです。
小さいといっても、葉の長さが短く、背丈が小さいだけで、株としては一人前なんです。
決して、小さい子株の状態で売ってたわけではないんです。
oyageeも、ミニポットで小さいままで育てたいんです。
以前、何度かチャレンジしたことがあるんですが、ある日を境に急にでかくなることがあったんですよ。
肥料をやったわけでもないし、植え替えてもない。
理由がホントわかりませんが、とりあえず、小さい鉢に植えると、根もそれほど張れないんで、小さい株のままで2~3年はキープできるんではないか…と勝手に考えてるんですよ。
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植替えは簡単です。
ミニポットを用意して、株を底に立て、土を流し込むだけです。
根はすでにないんで、根を切る必要もありません。
だから、手はほとんど汚しません。
土は、いつもの観葉植物の土は使いません。
oyageeは水はけのよいように、軽石やボラ土などゴロゴロした土をメインにします。
ここに、観葉植物の土、腐葉土、赤玉土を少しずつ入れておきます。
あ! ここに苦土石灰も入れておきます。
ボラ土が酸性寄りですので、酸性だと植物が育たないわけではなりませんが、土は中和させた方がいいって話を聞いたんです。
量は…
oyageeは目分量… 勘です。 適当です。
お菓子作りをしてるわけではないんで、何百ccとか何mlとか、いちいち測るの面倒くさいんです。
ケーキやクッキーは、正確に測らないとおいしく仕上がりませんけど、植物の土の配合は、少々多くても少なくても、さほど植物には影響ないと思います。
そりゃあ規定量よりも多いと何かしら問題が出てくるかもしれませんが、少なめに入れてますので。
苦土石灰を土に入れた時に、あまりにも勢い余って「おっと、入れすぎた!!」っと思ったら、土を足して薄めればいいわけですし…
それに、もともと苦土石灰は入れなくてもいい肥料なわけですから、量なんてさほど影響ないと思います。
苦土石灰を入れる方は、袋の裏面に記載がある配分量をよくお読みになってくださいね。
苦土石灰は5月のサンセベリアの植替えの時に失敗しましたので、今日は最初から入れてきますね。
苦土石灰はあえて入れなくても大丈夫だと思います。
それでは写真付きで植え替え手順をご紹介します。
01. | 切り口を乾かしてから2週間経ちましたので、今日鉢に植えます。 |
02. | 切り口を見ましても、かっさかさに乾いてますよね。 |
03. | こちらは親株です。8/19日にある程度葉を落としたんですが、まだ痛んだ葉がありますし、植えた時に見た目が汚いんで、要らない葉をはぎとります。 |
04. | 3枚残っていれば、育つと思います。 大丈夫でしょう。 |
05. | 左から、親株、子株、孫株となります。親株が一番小さくなりましたね(笑) |
06. | この3株は小さく育てたいんで、小さいミニポットに植え付けます。すぐに大きくなるかもしれませんが… |
07. | 今回の土は、いつもの観葉植物の植替えの土とはちょっと違います。軽石(ボラ土)をメインに、腐葉土、観葉植物の土を入れ、ボラ土が酸性寄りですので、中和させるために苦土石灰を入れました。 |
08. | 土の偏りは植物の生長の妨げになりますので、しっかり混ぜましょう。 |
09. | 株を持ちながら土を流し込んでいきます。 |
10. | 土をある程度入れましたら、土をしっかり締めるためと、小石が多いんで小石と小石の隙間にも土をしっかり流し込むために鉢を軽くポーンと落としましょう。 |
11. | 固い鉢でしたら、鉢の側面を叩いたり、鉢のふちを持ち上げて地面に落としてトントンすればいいですが、ビニールポットでは柔らかすぎて無理ですので、水平に持ち上げて、軽く落としてください。あまり高く持ち上げたり、傾けたりして落とすと、土がこぼれますので注意しましょうね。 |
12. | 土を落とす工程を行いますと、何ミリか土が下がります。あまりにも下がった時は、土を足してください。 |
13. | 割り箸などの棒で土をツンツンするのも効果あります。今回は全く根がない状態ですので、結構ツンツンしても大丈夫です。土に植わってる株まで傷めないようにしてくださいね。 |
14. | これで全工程終了です。 |
15. | 3鉢、出来上がりました。 水やりはしてません。 |
16. | この3鉢の中で、一番期待してるのが、一番奥の孫株です。サンセベリアの小さい鉢の理想形は、葉が丸っこく小ぶりであまり生長しなくて、長くミニポットで楽しめることなんです。この孫株はやってくれそうです。 |
今日はこれにて終了です。
水は今日は与えてません。
これまで枯れることはなかったんで、土に植えたからって慌てて水やりしなくても大丈夫です。
もちろん、切り口は乾いてるんで、すぐに水やりしても大丈夫なんですけど、oyageeは株と土を馴染ませるために、数日このまま置いておきます。
馴染ませるというか、株に「今日からここが寝床だよ。この土と早く馴染んで、早く根を出せよ」って思いで、水を一切与えなくて、この状態のまま数日間放置しておくんです。
別に、oyageeの思いがサンセベリアに伝わるわけではないんですが、数日間株と乾いた土が密着してることで、早く根付くような感じがするんですよ。
感じがするだけですからね…(笑)
数日後に水やりをする予定です。
他のサンセベリアの鉢も、現在はどのような状態なのかを写真付きで報告いたします。
まず、昨冬にサンセベリアは室内に取り込んでいたんですが、室内で管理していたにもかかわらず、大半のサンセベリアは冬の寒さに負けてしまい、茎元からバタバタと倒れてしまいました。
- サンセベリアがバタバタとドミノ倒し状態! 根元が軟らかくなる原因って? (17.03.16更新)
- サンセベリア、ほぼ全滅だぁ!─寒さの影響で根元から倒れた鉢の全貌─ (17.03.26更新)
唯一oyageeの部屋でぬくぬくと育ち、凍傷被害に遭わなかったサンセベリアは…
昨冬、唯一部屋で難を逃れた鉢
生き延びたサンセベリアの現在の姿
だいぶ成長しています。
まだまだ理想形の形には程遠いですが、大きくなってますよね。
oyageeのサンセベリアの理想形は、小さめの鉢に株が6~7本植わってて、そこからすーっと伸びた葉が勢いよく真上に伸びる株を理想にしてるんです。
高さは50~60センチぐらいですかね… 1メートルでもいいです(笑)
今年は無理ですが、来年ぐらいにはこのサンセベリアは理想形に近づいてくれてると思います。
無事に冬を越せば…の話ですが(苦笑)
そして、もう1つは…
凍傷被害に遭い、なんとか復活しそうな株だけを集めて植えたのが、下で紹介する鉢なんです。
暖かくなった5月のGW期間中に、4鉢一斉に植え替えしたんです。
そのうち、背の一番高い鉢は、7月の後半に子株が出てきたことをブログでご報告しました。
- よ、待ってました! 遂に登場!サンセベリアの長男サンサンの初お目見え! (17.07.28更新)
- 勢いに乗らせると怖いかも? サンセベリアの生長スピードが急加速し、ついに次男坊も出現! (17.07.30更新)
あれから1か月ほど経ちましたが、どのようになってますでしょうか?
5/7、植え替え直後の4鉢の写真
7/30、子株が2つ出現した時の写真
各鉢の現在の姿
01.が、2つの子株が出た鉢の現在の姿です。
だいぶ大きくなりました。
葉が厚く、株もガッチリしてて、いい株に育ってくれそうです。
02.は、4鉢の中で一番生長がいいのがこの鉢なんです。
5月の4鉢集合写真でいうと、黒いふちの鉢で、一番上側にある鉢がそうです。
植え込んだ3株は勢いが止まらないぐらい元気がいいです。
しかし、子株の姿は未だに現れておりません…
今年の子株の出現は無理そうですかね?
03.は、01.以外に唯一子株が出てるのがこの鉢なんです。
5月の4鉢集合写真でいうと、中央の下側の鉢がそうです。
4鉢、総計10本の株を植え込んで、子株がたった3つというのはちと寂しいですね。
何か、ミスったかな?
肥料を与えてないせいでしょうか?
以上、サンセベリアの久々のご報告でした。