今日は、テラリウムにチャレンジしようと思います。
まず、テラリウムというものはどんなものかをご説明…
テラリウムとは、「植物をガラス容器などで栽培すること」です。
「透明のガラスコップなどで植物を栽培する水耕栽培やハイドロカルチャーとどう違うの?」ってお思いでしょうが、こちらはあくまでも水がメイン…水で育てる方法です。
テラリウムは、水での栽培ではありません。
植え込むのは「土」なんです。
もしくは、砂、小石などの固形のものです。
植物によっては水苔を使う場合もありますが…
ガラス容器に植物を植えて楽しむのはハイドロカルチャーもテラリウムも同じですが、テラリウムはもっと幅を広げ、ミニチュア人形や動物を置いたり、植え込む容器やガラス瓶も凝って、こういうものをすべてひっくるめて全体を楽しむものがテラリウムなんです。
そして、テラリウムの特徴と言えば、植物を容器の中に収めて栽培することでしょうね。
全部入らなくてもいいんです、葉の先が外に飛び出してても問題ありません。
ただ、見た目が容器の中に納まってるのがテラリウムです。
ただし、完全密封ではありません。
植物は呼吸をしてますし、生きてますので、側面部分だったり、前面部分だったり、上部だったり…とどこか空いてないといけません。
植え込む植物は、観葉植物とは限りません。
多肉植物でもテラリウムに向いてある品種であれば大丈夫ですし、苔でもいいし、エアプランツだって容器の中で育ててよい品種なら大丈夫だと思います。
エアプランツはまだ栽培を始めたばかりで詳しくないし、すでに水やりの失敗で3本ほど枯らしてしまってるので、ほぼ密閉状態でのテラリウムの空間がエアプランツに向いてるのかまだわかりませんけど…
エアプランツのテラリウム管理は大変そうですが…
植え込む植物に決まりはないです、ただテラリウム向きか、不向きかはありますが…
あと、ミニ観葉植物でも栽培できるぐらい小型の植物でないと、すぐに大きくなってテラリウム自体をすぐに作り直さないといけなくなります。
何故、テラリウムをやろうと思ったかと言いますと、それは去年クリスマスリースを作るために十数鉢の多肉の寄せ植えを買ったんですが、余ってる多肉があるんです。
多肉というよりかは、多年草なんですけどね。
はっきり言って、「草」同然のような多肉です。
セダム・レフレクサムに似てるんですけど、いま育ててるレフレクサムとは違う種類です。
育ててるシルバーペットともまた違うようなんですけど、調べたらシルバーペットのようにもあるんです。
一応、今日は「シルバーペット」にしておきます。
これがしこたま余ってるんです。( 01.)
だけど、捨てるに捨てられず、ほぼ放置…
一応これでも多肉植物の部類ですので、すぐには枯れないんですけど、段々萎れてきてるんで、水に挿しておいてるんですが、これだけ植えても…ねぇ…( 02.)
面白くないでしょ?
じゃ、違う植え方をしようかなってことで、テラリウムを思いついたんですよ。
テラリウムは小さい器に植えるんで、余ってるシルバーペットすべてを植え込めるわけではないんですが、こういう方法もあるということで、今回チャレンジです。
実は、初チャレンジではないんです。
ブログでは初になりますが、実は以前テラリウムはやったことがあります。
はるか遠い昔のことです。
そうです、oyageeが第一次観葉植物ブームが来た20代前半の頃にテラリウムをやったんです。
あの頃はまだオシャレな瓶やテラリウム専用のガラス容器などは売られてなかったんです。
どこかには売ってたとは思いますが、今みたいに簡単に手に入る時代ではなかったんですよ。
100均なんてなかった時代ですし、ネット通販もない時代でしたので、お気に入りのガラス容器を簡単には見つけられなかったし、取り寄せるってことができなかったんです。
身近にあるもので…ってことで、贈答用の味付け海苔のガラス瓶を使ってテラリウムをやったんです。
昔の味付け海苔が入ってたガラス瓶、覚えてらっしゃる方っているんでしょうか?
今は味付け海苔って、缶に入ってたり、透明のプラスチック容器に入ってたりしますが、昔は分厚いガラス製の大きな角瓶に入ってたんですよ。
無色透明のガラスではなくて、やや緑がかってるガラス瓶でした。
その四角い味付け海苔のガラス瓶を倒して横向きにし、横から植物を植え込んです。
植え込んだ植物は全く覚えてません。
あの頃、育ててたのはホント在り来たりな観葉植物しかなかったから、オリヅルランとポトスとあとはシダ類のようなものを植えたような気がします…
長くは管理してなかったように記憶していますが、ただ水やりが大変だったという記憶しか残ってないですね。
霧吹きで水やりしたけど、毎回側面のガラスに水滴がつき、毎回拭いてたのを覚えてるぐらいです。
今回は味付け海苔の角瓶には植え込みませんが、このシルバーペットと、同じ多肉の寄せ植えで余ってるグリーンネックレスをメインに植え込んでいこうと思います。( 02.)
グリーンネックレスでもいろんな種類がありますが、今日の品種は多分三日月ネックレスだと…
三日月のように葉が細くカーブしてるのが特徴です。
多分、これだけの品種じゃあ物足りないと思います。
緑一色で色味が足りませんし、面白味もないでしょう…
緑色以外の多肉を植え込んでみようかと思います。
赤っぽいブロンズ姫と葉の先端が赤くなってる虹の玉を使います。( 03.-04.)
だけど、こういうほぼ密閉されたテラリウムに多肉を植え込んでいいのか、正直悩みますよね。
蒸れには非常に弱い多肉ですから、もしかして枯れるかもしれません。
だから、たくさん株が育ってる「ブロンズ姫」と「虹の玉」を、とりあえず「お試し株」として使ってみようかと…
今回のテラリウムで多肉がうまく育てられれば、次のテラニウムに多肉を使う時は、全く心配ないじゃあないですか…
ブロンズ姫と虹の玉には、先陣を切って頑張ってもらいます。
これだけではまだまだ物足りないんで、脇役的存在多年草のリトルミッシーを植え込もうと思います。
最近、ちょくちょく登場してるリトルミッシーです。( 05.-06.)
クリスマスの寄せ植えの時にも紹介しました。
- チャレンジ企画「多肉のミニ寄せ植えをX’mas ver.に!」|第4夜は、キューブ型セメント鉢に手作りプラカードでMerry Christmas! 誰かグルーガンを止めてください…」 (17.12.21更新)
これ、小さい株ですが、葉が意外と分厚く丸みがあり、ぷくっとしてかわいいんです。
色も、サーモンピンクとクリーム、パステルグリーンの配色がいい感じです。
葉のふちには刺繍みたいなステッチ風の跡がついており、お気に入りなんですよ。
濃い赤紫色に色づいてるセダム・ドラゴンズブラッドも一緒に植え込みます。
それと、これも最近何度も登場してるセダム・ミモザです。( 07.-08.)
ミモザは、こういう寄せ植えには欠かせない存在になりました…
ミモザがあるとないとでは大違いです。
大変助かっています。
只今、黄金色になってすごくきれいなんです。
こういう色は、観葉植物、多肉植物、多年草にはほとんど見ない色なんで、ミモザを植え込むことで瓶の中が一気に明るくなると思います。
観葉植物も、1つか2つ植え込んでみようかと考えてるんです。
だけど、大きな観葉植物は植え込めません。
幅6センチ、高さ10センチほどの小さな瓶です。
今、シダ類のタマシダをまだ外に置いたままなんです。
シダって、一年じゅう山や野原でも育ってますし、冬でも完全には枯れたりはしないですよね。
今、育ててるタマシダの鉢も、全部の鉢は室内へ取り込んでません。
室内は置き場所がもうないので…
しかし、外でもまだ枯れてはないんです… 多少ダメージはありますけどね。
このタマシダの鉢に、小さな子株ができてるんですよ。( 09.)
これを1株掘り起こして、植え込んでみようかと…( 10.)
どうなるかわかりませんが…
瓶の中でうまく育つのか? 小石のような土でしっかり根を張ってくれるのか?
あと、カラーリーフのカルーナブルガリスっていう植物があります。( 11.-12.)
この植物は、以前観葉植物の寄せ植えを作る時に、一度だけ登場しました。
- 寄せ植え鉢 – X’mas ver. -が2鉢同時完成! タイトル付けるなら、「Funky Christmas」と「SENTIMENTAL CHRISTMAS」 えっと、誰が歌ってたっけ? (17.11.19更新)
葉がコニファの種類に似てますが、ゴールドクレストのように高く生長する樹木ではありません。
地面を這うように育つ植物です。
葉は、黄色がかって、先端は赤みを帯びてるんです。
グリーン → イエロー → オレンジ → レッドのグラデーションがすごくきれいだったんです。
買った時はいい色でしたが、日照不足か肥料不足かでやや赤みが抑えられ、最近は緑色が強くなってますね。
しかし、まだ赤い部分が残ってます。
これ、どうやって増やすのかわかりませんが、挿し木で行けるんではないかと?
挿し木で行けるのなら、大きく育つ品種ではないし、瓶の中に挿しとけば、瓶内の気温は外気よりは多少は高いので、もしかして根を出すんでは?って思ったんです。
このカルーナブルガリスを、挿し木で増やす目的とテラリウムの中の色どりを添える目的、2つを兼ねて植え込んでみようと思います。
水がうまく吸い上げられずに、いち早く枯れてしまうことも考えられますけど…
後は、瓶に植物たちを植え込んでいき、様子を見ながらまた別の植物を足していこうと思います。
肝心な植え込む容器がまだでしたね…
中が見える容器なら、材質はガラス、プラスチック、アクリル…何でも大丈夫だと思います。
手軽に入手できる透明なプラスチック容器でもまったく問題ないですが、よりクリアで中が鮮明に見えるガラス瓶がおススメです。( 13.)
そして、今回は角瓶を使います。( 14.)
何故、丸いコップや瓶じゃあなくて、角ばってる瓶なのか…?
それは、丸い瓶だと平面が一切なく、360度すべてが湾曲してます。
中の植物が歪んで見えるんです。
よほど職人さんが手作りしたような一点ものの瓶とか、加工が入念に施されてる精密な造りの瓶じゃあないと、中の植物たちがグニャグニャ曲がって見えてしまいます。
角瓶だと、少々作りが雑でも平らな面がありますので、中がきれいに見えるんです。
それに、湾曲してる丸瓶を使うと平衡感覚がおかしくなってきませんか?
中の植物を長いこと眺めていたら、どうも船酔いしてる風になって気持ち悪くなるんです。
oyageeは遊園地の回るアトラクションとか乗ったら、すぐに気分悪くなる体質ですので、歪みの少ない角瓶にします。
船酔い、車酔いする方は、断然角瓶の使用をおススメします。
土は、通常使ってる腐葉土や赤玉土を使うと、透明の容器なので丸見えです。
別に気にならない人なら通常の土を使っても問題ないですが、せっかく透明のガラス容器なので、きれいな色の土を使いましょう。
今、色がついた化粧石やカラーサンド(砂)が販売されています。
ダイソーやセリアの100円ショップでも簡単に手に入ります。
今日は、セリアの化粧石です。( 15.)
石というよりは、ほぼ粗目の砂ですね…( 16.)
後、ピンセットと長い棒が必要です。
容器の大きさにもよりますが、爪楊枝では底まで届きません… 長さが全然足りません。
植物の位置を微妙に調整する時や傾きを直す時、もう少し土に深く植え込みたい時などは、株をしっかり抑え込みたいんですが、指が入りません。
こういう時は、株元を持てるピンセットは必需品ですね…
微調整は、長い棒が必須です。
それでは、テラリウムの作り方の手順方法です。
ただいま製作中
こちらが完成です。
想像してた以上にいい仕上がりになったと思います。( 01.)
配置や色のバランスが我ながらいい出来ではと思ってるんですが…( 02.)
手前味噌? 自画自賛でしょうか?(笑)
多肉の寄せ植えとかなかなか納得のいく仕上がりになってないことが多かったんで、たまには自慢してもいいんじゃあないです?
ただ、作るのに意外と時間がかかります。
それと、根気が必要です。
テラニウムは、短気な人や飽き性の人には不向きかもしれません。
テラニウムって、わずか1ミリとか、微妙な空間とかを作り出す世界です。
植え込む容器にもよりますが、今回は小さなガラス瓶を使ったので、結構神経を使います。
小さな瓶の口からピンセットや竹串、割り箸を使って植物を土へ埋め込んだり、倒れた株を起こしたり、位置を微妙に動かしていきますので、段々とイライラカリカリしてきます。
瓶の中に気合を送り、一点集中しながら、一人で「ううう、ちくしょー!」「コノヤロー!」「なぜ、隣のお前が動く?」って叫んでました…
撮影後は、水やりです。
水やりは当日にしておいた方がいいでしょう。
特にカルーナブルガリスは、水揚げをせずに直接植え込んでます。
水分を吸い上げることができずに枯れてしまう恐れがありますので、霧吹きで水をたっぷりやっておきましょう。( 01.)
霧吹きは、霧状の噴き出しよりは、水をストレートに注入できる方がいいと思います。
土に直接水が届くし、瓶の内側に水滴がつきにくくなります。
…と言いながらも、ストレートで注水しても、内側に水がたっぷりかかっちゃいますけどね。
こういう時は、oyagee棒でサササっとふき取ってください。
今回は、以前作ったHyper oyagee棒のマイナーチェンジ版、Super oyagee棒で!
oyagee棒って、なんなんですか?
離婚が成立し、だいぶおとなしくなってしまった某女性タレントさんが生み出したお掃除棒のことですか?
違いますよ、oyageeオリジナルの植物専用お掃除グッズです。
ピンセットの先に細く切ったキッチンペーパーを巻くだけです。( 01-03.)
後は、瓶の内側に付いた水分を吸い取るように拭くだけ。( 04.)
キッチンペーパーだと水分の吸収性が高いので、すぐに水分をきれいに吸い取れます。
ティッシュペーパーだと、濡れてくるとちぎれたりしますので、お勧めできません。
水分の吸収もキッチンペーパーほどありませんし…
トイレットペーパーを使うのは論外です。
濡れたらすぐに粉々にちぎれ、側面にへばりついたままになり、掃除が余計に大変です。
絶対に使わないでください。
使う人なんていないでしょうけど…(笑)
まだ多少水滴が残ってます…
A型で几帳面な方ですが、これ以上きれいには拭きません。
これ以上せっせと拭いてたら、せっかくきれいに植えた株が倒れたり、土から抜けたりします。
「また植え直し?キィーー!」なんて考えると、多少水滴が残ってる方が安泰ですし…(笑)
本格的にテラリウムをやるのは今回が初めてです。
何か月も育ててないのでどの点がオススメでどこがオススメではないのかを勝手に考えてみました。
長所は…
- 清潔。
- 見た目がきれいなので、室内向き。
- 器やグラスなど小さい容器を使って簡単にできるので、小さな庭園を自分流に楽しめる。
- 湿度が保てるので、湿度が必要なシダ類が向いている(?)
- 外気に直接触れてないので、容器(瓶)内は冬でも比較的暖かい…かも?
短所は…
- 水やりが大変。
- 大きく育つ植物は不向き。
- 高温多湿になるので、多肉には向いてない(?)
- 夏にテラリウムは、植物がほぼ全滅しそうで無理っぽい。
- ほぼ無風状態なので、蒸れやすい。
- 間延びを防ぐために日光に当てると容器内は高温になりすぎる、反対に日光に当てないと徒長して株が乱れる。
- 枯れた株があれば植え替えないといけないが、株の追加(植え込み)が他の植物が植わっており、植え込みが面倒くさそう。
- 養分が全くない土を使ってるので、肥料はどうするのか?
小さいガラス瓶なので、これからパソコンデスクに置き、毎日観察していきます。
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さて、どうなることか?
根を張った、枯れてきた、などがございましたが、またご報告いたします。