以前、でっかいクワズイモが3本植わってた鉢を、処分価格で手に入れたブログがございました。
入手した時のブログがこちら…
oyageeの腕より太いクワズイモです。
鉢と土を合わせた総重量は、10キロを優に超えてたと思います。
鉢はプラスティック製で、鉢の中は幹が大半を占めてましたので、土はそれほど入っておりません。
また、土は水分を吸わないぐらいスカスカ状態の軽量でしたので、重さはほぼクワズイモ3本の重量だと思ってもいいかもしれません。
重量感は相当なものです。
そのクワズイモの3本のうちの1本が、なんと腐れてたんです!
まるで、「結果にコミットする!」のあのCMのよう?
ズッ、ズズズ、ズッ、ズズズ…の音楽に乗り、「どうだぁ!見てみろ!」と言わんばかりにへこんだお腹を見せつけてる体験者モデルさんのよう、うちのクワズイモのお腹も思いっきり窪んでます…
早急に処理する必要があったんですが、発見時はまだ寒くて、植え替えるわけにもいかず、元気のいい部分だけを切っても、果たしてうまく育てられる自信がなかったんで、暖かくなるまでじっと置いておきました。
もう植え替えてもいい時期なんですが、また新たな問題が発生したんです。
3本のうち、一番大きな株がどうしてもうまく育ってくれない…
育つというか、葉がまったく出てこないんです。
おかしいな…と思ってましたら、こっちも3か月後のライザップですよ。
幹の中腹部がペチャンコになってしまってるんです。
3本のうち、2本が腐ってるんですよ?
かなりのショックです…
最悪なことに、一番大きな株は「腐食」が止まってません。
現在進行形で進んでます…
買った時にすでに腐った1本は、腐ってはいたんですが、進行はストップしてたんです。
だから、新しい葉が出てたんですよ。
こちらは、腐食の現在進行形…
だから、新芽が伸びてこないんでしょう…
この1本は無理かも?
しかし、かすかな望みは捨ててません。
なんと、株元から新芽が出てきてるじゃあないですか!
1つは土から3センチほど上の部分から…
もう1つは土の中から新しい芽が伸びてきてます。
これを生かせます!
もう少し大きくしてから株分けします。
この2つのベイビー脇芽だけでも救い出したいんです。
なので、緊急手術! 大手術を執行します!!
新芽を大事に育てるためには、このまま置いておいた方が本当はいいんですが、今すぐどうにかしないと、ほんと、倒壊寸前なんです。
写真下の向かって左側の株が、グラグラとぐらついてるんです。
茎の上下をスパッとカットし、腐ってる部分を取り除き、天芽がある部分は新たに根を出させ、新しいクワズイモとして再生させます。
すでに鉢に植わってる株元部分は、このまま残しておいて、出かかってる芽をもう少し大きくなるよう育てます。
しかし、人間の二の腕よりも太い幹をどうやって切断すればいいんでしょうか?
園芸用の剪定ばさみでは、到底切れません。
といって、ノコギリでギコギコギコギコ…と力づくで切ってしまうと、幹を傷めそうで怖いです…
切れ味の良い台所の包丁を持ち出し、このクワズイモを切るのは、ちょっとばかり抵抗があります…
口にするものを切るキッチン包丁で、腐敗の進んでるクワズイモを切るのは、なんだか気持ち悪いですよね…
で、探し回った結果、ありました、もう使用してない古い包丁が!
使用できなくなったものやいらないものがあるのが、うちの家なんです…
「ドラえもんのポケットのような家」と呼んでください。
決して、ゴミ屋敷などではございませんから…
捨てるのがもったいないという貧乏性の家系なだけなんです…
切れ味が悪くなった古い包丁でも、クワズイモの幹ぐらいなら切れると思います。
ただし!
柄がないんです…
持つところがない包丁で切れるんでしょうか?
時間がないので、柄のない包丁でも強引に持って、ズバッと切っちゃいますよ。
一点もののクワズイモなので、失敗は許されません。
そんじゃそこらで手に入るようなクワズイモじゃあないんですから…
「私、失敗しないので…」
どこかで聞いたセリフですよね?
そうです、今だけ大門未知子に変身です!
1本目は、買った時から腐ってました株から…
しかし、いざ切るとなったら緊張しますよね…
ギリギリに切ると、腐った部分が残ってしまい、まだ切らなきゃいけないという二度手間になりそうだし、かといって余裕を見込んで切っちゃうと、切り過ぎちゃって、結局茎挿しもできないほど小さくなりそうですし…
ここは、長年植物を育ててきた経験と、あとは直感で切る位置を決めました。
こういうラインで切ります!
こういうのは躊躇ったら、失敗するんです!
先ほども申しましたように、「私、失敗しないので」
ホントですか?
さあ、一気にスパッといっちゃいますよ!
成功じゃあないですか?
再生させたい茎の方には、腐った部分が残ってません。
2本目は一番大きな株。
最近、腐ってるのを発見した幹の方です。
このラインで切ります。
こちらは、少々考慮が必要です。
あまり下まで行くと、せっかくの新芽までダメにしてしまいそうです…
かといって上すぎると、腐った部分が残りそうですし…
なるべくなら、腐った部分は残しておきたくはないんです。
2本目も、思い切って!
こういうのは、躊躇ってては失敗のもとですから…
こちらも、グジュグジュのドロドロですね…
相当重症なクワズイモです…
小人かモグラが住んでいそうなぐらい、穴がぽっかりと開いてる状態です。
大きな株の方は、もう一度包丁を入れないといけません。
取り除いた幹も、まだ腐ってる部分が残ってるからです。
指で押さえて、どの辺が腐ってて、どの辺から大丈夫なのかを確認します。
ちょうどひび割れてる部分が境目っぽいですね。(写真下の赤ライン部分)
ひび割れより左側は硬いのでまだ大丈夫そうです。
しかし、右側が窪んでしまい、腐ってるようです…
最後の包丁入れは、こういうラインで行きます。
段々と料理をしてる気分になってきました…
大根を輪切りしてる気分です…
まともな部分も、思ってたほど硬くはないんで、意外と簡単に切れるんです。
「私、失敗しないので!」のはずでしたが、3度目の包丁入れは失敗です…
腐ってる部分が残ってしまいましたね…(写真下の赤〇部分)
こういう時は、もう一度包丁を入れます。
なんか、カレーか肉じゃがでも作ってる気になってきました…
左側のクワズイモは天芽があるまともな部分で、こちらは切り口を乾かして、その後は根を出させるために水挿しします。
右側の茎は腐ってるので、即刻、廃棄処分です。
もう一仕事あるんです。
鉢に植わってる株も、腐敗してる部分がまだ残ってます。
これも捨ててもいいんですが、先ほども申し上げたように新芽が出かかってるんですね。
せっかく新芽が育ってきてるのに、捨てるのは勿体ないじゃあないですか…
かといって、腐ってる原因が「軟腐病」だとしたら、新芽も病気持ちになりそうだし、3本のうちの唯一まともな1本も軟腐病にかからないとも限りません。
どうしようか悩んだ挙句、腐ってドロドロになってる部分をきれいに洗い流します。
…といきたいところなんですが、切り口を流水で洗い流すのは、「火に油を注ぐ」ようなものでしょ?
切り口に水はよくないと思うんです。
なので、きれいに拭き取ります。
すくいとったドロドロはそのままレジ袋に入れたいんですが、ここは不精をして、レジ袋に手を突っ込み、指でかき出します。
そして、レジ袋を裏返せば、手も汚れないし、手袋も無駄にならないでしょ?
後は、キッチンペーパーで最終仕上げ…
きれいに拭き取りました。
これで風通しの良い場所に置いて、乾かしておきます。
後は、上の写真の奥側にちょっとだけ見える新芽が株分けできるほど大きくなると、株分け後にこの古株は廃棄します。
それまでもう少しの辛抱ですね。
で、でっかいクワズイモの大手術は終了です。
3本のクワズイモのうち、2本を切りました。
その2本のうちの天芽がある部分は切り口を乾かした後に、水挿しします。
腐ってる部分は持っておいてもどうしようもないんで、今度の燃えるゴミの日に出します。
そして、これがこれから育ってくれる2つのクワズイモです。
問題なさそうですが、ここで新たな問題が起こりました。
このまま乾かし、その後に水挿しし、根がある程度出たら、鉢に植え替える予定にしてるんです。
しかし、こんなに尖った株で、鉢に植え込むことができるんでしょうか?
株が太いので、まっすぐ立たないですよね?
これは困りました…
ということで、もう一度包丁を入れます。
底辺になる部分を水平にしておかないと、いくら経っても株がぐらついて根が張れそうにないので、尖ってる部分を取り除いたんです。
しかし、すべて平らにすると、いい部分がほとんど残らずにちっさい株になってしまいます。
なので、底辺を半分だけ平らにするという案にしたんですけど、土に植えた時にこれでうまく立ってくれますかね?
ジャガイモの乱切りに見えてきました…
今夜は、カレーにして、いらないクワズイモも一緒に混ぜちゃいます?
まずは、切り口がきれいに乾いてくれるのを願いばかりです。
これが、クワズイモの再生・第一関門ですからね…
気がかりなのが、うまく乾いてくれるかどうか…です。
大きいのもあるし、あと今は梅雨時期なんで、湿気が多くて、乾く前にカビが生えたら…って心配になりますね。
梅雨入り前の5月中にやっておけばよかったと、少しばかり後悔してます…
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このクワズイモは、切り口が乾いて、水挿しする時にまたブログでお伝えしようと思います。
それまで、しばらくお待ちくださいませ。