「アルジャーノンに花束を」、もとい、「アロエオヤジに寄せ植えを」 おやっさんの願いを叶えてあげよう!【oyageeの植物観察日記】

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アロエのおやっさんから寄せ植え制作の依頼を受けました。

おやっさんの希望は、「円形型の鉢にエケベリアを植えて欲しい…」とのこと。

ある程度多肉を育ててる人ならおわかりでしょうが、「いくらなんでも、その鉢じゃ無理でしょ?」って思うような深さがない薄ぅーい鉢なんです。

しかも、植え込むのは「エケベリアのこういうの…」と指定してるんですよ?

メキシコポルデンシスのような、赤いエッジが効いたロゼットタイプのエケベリアがお好きなようです。

さらに、そのエケベリアを植え込む場所をすでに決められてまして…

円形型の薄い鉢には石が置いてあり、その石のくぼみ部分に…と。

苔じゃあないんだから…

だけど、なんとかしておやっさんの願いを叶えてあげたい!

そして完成した寄せ植えを見て喜んでくれるのが、作る側での喜びでもあります。

一昨日、植え込みができそうな多肉を仮の置いてみて、イメージトレーニングをしてみました。

【21.02.21のブログより】

期限は1週間なので、本日完成させます。

使えそうな多肉を探していきますよ。

まずは、2階のベランダから。

2階のベランダには、葉挿しトレイを2枚ほど置いてます。( 01.

その中から、おやっさんご指名の「メキシコポルデンシス」に似たようなこの苗を使おうかと…

これはムーンストーン。( 02.

ムーンストーンという名はプクプク系でも存在しますが、あちらは「パキフィツム属」で、こちらはエケベリアです。

同名異種です。

エケベリアの「ムーンストーン」は、赤いエッジ部分が「メキシコポルデンシス」に似てますので、これで誤魔化します。

誤魔化すんではありません、代用するんです…

おやっさん、ムーンストーンも気に入ってくれるでしょうか?

スコップは使わず、手で引き抜いて…( 03.

狭いポットではなく、広いトレイに植えてますので、しっかり根が張れてますね…( 04.

次は、外回りの苗を探していきます。

小屋の上にも葉挿しトレイが…( 05.

このトレイの葉挿しはどれも優秀で、しっかり締まり、形もいいんです。( 06.

この中から、青白い苗を…

これはピンクパンダだと思います。

パンダという品種がありますが、葉の形が違うので、関係はないようです。

土が乾燥してるので、手で簡単に抜き取れるんですよ。( 07.

しっかり根が張ってますね。( 08.

これが美苗に育つ証拠。

植物って、多肉でも多肉以外でも、しっかり育つためには、「根」が大事!

しっかり育たないのも、根に問題があることが多いんです。

今回の寄せ植えは、さきほどのムーンストーンも、このピンクパンダもカット苗ではなくて根がある「根付き苗」です。

何故、根付き苗を使うかと言うと、植え込むところが非常に浅いんで、根がないと植え込んでも転げまわると思います。

苗を支えるために、今回は根がある苗を使います。

裏の小屋の上にも葉挿しトレイが乗ってます。

端っこのオレンジ色に色づいてるこの苗。( 09.

これはマッコスだったかな?

高さがあるんで、爪でカットして…( 10.

と思ったんですが、爪では茎が硬くて切れません。( 11.

ここまで木立化してくると、幹のいろんな管や繊維が硬くなってますね…

なので、ハサミを使ってカットして…( 12.

他にもいくつか苗を準備し、植え込んでいきますが、まずはおやっさんが持参した鉢をきれいにします。( 13.-14.

乱れてるけどまだ生きてるセダム・ゴールドビューティーだけは、このまま残しておこうかと…

「これは残しといていいよ」って言われましたし、せっかく根を張ってるんだから、仕立て直したらまたきれいに茂ってくれると思います。

あと、丸葉のシダの仲間も…

ゴミや枯葉を取り除き、一番重要な石のくぼみ部分を調べてみたら…

深さ、全然ありませんね…( 15.

1センチ、あるんでしょうか?

ここにどうやってエケベリアを植え込めばいいの?( 16.

土はこのまま使いますので、割り箸でほぐして…( 17.

以前植わってた植物の根も埋もれたままですので、これも取り除いて…( 18.

そして、新しい土を少し足しておきます。( 19.

中央のくぼみは深さがほとんどないので、深さがないのなら盛り土で!( 20.

土を盛って、そこに苗を植え込むしか方法はなさそうです…

5品種を植え込んでみました。

左上から時計回りに、ブラックプリンス、マッコス、エメラルドリップ、ピンクパンダ、ムーンストーンです。

どうでしょ?

色合いがちょっと寂しいですね…

もう少し明るめの赤、もしくは明るい紫系の色が欲しいところです。

あるんですよ、使えそうな苗が…

ここは、裏の畑の一角に置いてる大型プランター。

その中には、秋麗に、パープルデライトに、秋麗に、朧月に、秋麗に、秋麗…と、増えすぎて困ってる多肉達が…

秋麗が何度も出てきてます?

それだけ多いんですよ、特に秋麗が…

このプランターは、ブログに何度も登場してますよね。

一昨年の11月、増えすぎて困ってる多肉をフリマに出店しようとして、見事に断られて撃沈した時に登場したあの苗たちです。

【19.11.17のブログより】

今年の1月の最強寒波で雪が積もった時も、霜が何度も降りても、ここからまったく動かしていなかったのですが、どれも枯れてません。( 21.

とっても恐ろしい子たちばかりです…

この中から、他の苗と大きさが釣り合う秋麗を1つもぎ取って…( 22.

空いてるスペースに挿しましたが、どうもバランス悪いです。( 23.

秋麗を真ん中に持ってきた方が、バランスがよくて均等が取れますよね。( 24.

だけど、こういう植え方をすると、秋麗がセンターになって、メインになってません?

秋麗って、モー娘で言えば圭ちゃんのような存在だけど、今回だけは主役です。

ラストシングルでしょうか?

おやっさんは、エケベリアの寄せ植えの依頼だけど、秋麗って、エケベリア?

違いますけど、おやっさんだから、その辺はアバウトでもいいと…

区別できないし、多分、秋麗もエケベリアだと思ってると思いますよ。

最後に、石の回りに草系セダムを植え込んでいきます。

ここで思ったのが、草系セダムは植え込んだ時は密集しておらずに寂しいんです。

しかし、根が張り、成長が始まると一気に繁殖します。

あまりたくさん植え込むと、すぐに収拾がつかなくなるし、植え込みが足りないと何とも寂しい寄せ植えになってしまう…

どっちにしようと考えた結果、最初は寂しいけど、長く楽しめえる寄せ植えにしようと。

だから、セダム類はあまり植え込んでません。

土が丸見えです。

これでいいんです。

1か月ぐらいはこれで我慢してもらいましょう。

だけど、あまりのも寂しいから、秋麗と色づいてない桜月を植え込んでおきましたが…

仕上げに、水やりしておきます。

この水やりは、多肉に水分を与える為ではなく、土を硬く締めるため。

土が乾いたままだと、苗がどうしてもぐらぐら動きます。

そして、持ち運ぼうとしたら、コロッと落ちるんです…

深さがほとんどない場所に、苗をただ置いてるだけのような状態。

すごく不安定なので、苗を固定するために土を湿らせました。

ただし、水やりは霧吹きで。

あのくぼみ部分、水のはけ口がありません。

じょうろでたっぷり水やりすると、その水が溜まったままになってしまいます。

植え替えたばかりで苗が弱った状態で、しかも根が全く張ってなく、さらにまだ寒い日が続いて成長期ではない時に、何日もどっぷり水に浸かったままだと、茎が腐ってくると思うんですよね。

下に水はけ口がないものや場所に植えるには、水を上から蒸発させるしかないんです。

だから、土が湿る程度、霧吹きをかけておきました。

おやっさん、水の管理とかできるでしょうか?

あの部分に水が溜まったままにしておくと、うまく育たたなくて、枯れてしまうと思うんですけど…

水が溜まったのがわかったら、鉢を傾けて水をこぼしてほしいんですけど…

めんどくさがって、やりそうにないなぁ…

とりあえず、これで一応完成です。

これで、2~3日様子見します。

回りに、セダムやエケベリアの苗をもうちょっと足すかもしれませんし、このままの状態でおやっさんに渡すかもしれません。

アロエのおやっさん、これを気に入ってくれるでしょうか?

エケベリアには全く興味を示さなかったおやっさんだけど、これ見て「エケベリアもいいねぇ~」って見直してくれたりします?

アロエオヤジがエケベリアにはまったら、エケベリア好きの「エケベリアン・オヤジ」になったりして?

マイケルの「リベリアン・ガール」みたい?

知りません、マイケルの曲?

マイケルが全盛期の時に80年代にヒットした曲なんですよ。

知らない?

あららら…

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とにかく、アロエオヤジがエケベリアにはまったら、「エケベリアン・オヤジ」に改名です!?

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