多肉 Data
- 英 名 : Sedum ‘adolphii’
- 原 産 : メキシコ
- 生育期 : 夏型
- 大きさ : 普通
早分かりアイコン表
- 実際に育ててみての個人的感想です。 大まかな目安としてご参考ください。
より詳しい管理方法などは、多肉植物専門書などをご覧ください。
特 徴
「黄麗」と書いて、「オウレイ」と読みます。
この品種も別の呼び方があり、「月の王子」とも呼ばれてるんです。
多肉の中では、数少ない黄色の葉を持つ黄麗。
だから、珍しくて貴重なのかと言えば、そうでもないんです。
育てやすくて簡単に増やせる分、普及種になり、どこでも簡単に手に入る品種になります。
ロゼット状の葉や株の形から、エケベリアかグラプトペタルムに属するかと思いきや、これでも一応セダム属なんです。
「虹の玉」や「ビアポップ」と一緒なんですよ…
ちょっとばかり意外ですよね…
うまく育てると、きれいな黄色になりますが、ちょっとでも油断すると、葉焼けさせたりします。
オレンジ色ぐらいならまだ許せますが、さらに進むと茶色になったり黒ずんだりと、うまく色づきません。
また、光の加減や水加減によって、色が抜けた白っぽい色、褪めた淡い緑色、薄い黄色、濃い緑、黄色、オレンジに限りなく近い黄色…と、本来の姿がどの色なのかが、いまいちつかめないのが黄麗です。
葉の表面は固く、見た目や葉の形状から、「銘月」と間違えやすいです。
夏に白い花が咲くことがあります。
葉挿し、茎挿しで簡単に増やせます。
似てる品種・間違えやすい品種
銘月 銘月が色形とも一番よく似ているので、間違える人も続出? 「銘月」の葉は、細長くて大きめ。 |
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月の王子 名前は違うが、「黄麗」も「月の王子」も同じもの。日照不足などでは、このように葉が緑っぽくなる。 |
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黄麗錦 黄麗の斑入り品種「黄麗錦」 写真の苗は、縞模様か斑が入ってると思うが、あまり確認できない。たまに消えて、ただの「黄麗」に戻ることもある。俗にいう「先祖返り」 |
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サンライズマム サンライズマムもよく混合して間違えやすい。。わかりづらい時は、葉の厚さをチェック。こちらは若干薄め。 |
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アガボイデス こちらはエケベリアのアガボイデス。葉の形状や姿はそっくりだが、属性という根本的な部分が違う。 |
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アドルフィーコッパー アドルフィーコッパーも黄麗に似てて間違えやすい。こちらは葉のふちに赤褐色の輪郭が浮き出てくる。 |
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ブラックナイト 黄麗の姿が似てるが、これはエケベリア属のブラックナイト。そもそも色から違うので間違えるはずもない? |
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プロリフェラ プロリフェラは育て方によっては、黄麗に似てきてしまう。こちらは、脇芽を伸ばして子株をたくさん作るので、似てきたらここで見分けよう。 |
- 実際に育ててみての個人的見解ですので、違うかもしれません。
増やし方
茎挿しと葉挿しで簡単に増やせます。
ただ、黄麗みたいな葉の硬い葉挿しは、成功率があまり高くないようです。
根は出るけど、芽が出ない…とか、芽が出てきたんだけど、途中で生長が止まった…とかがよくあります。
葉挿しがただ下手なだけかもしれませんが…
水やり
鉢土が乾いてから水やりをします。
ただし、水の与えすぎは蒸れの原因になりますのでご注意ください。
「黄麗(星の王子)」の登場Blog
管理人の体験談
黄麗は、うまく育てるときれいな黄色になるんです。
しかし、おひさまに当て過ぎなのか、病気なのかわかりませんが、黒っぽい斑点ができたり、褪めた黄色になったるすることもしばしば…
きれいな黄色に色づいた黄麗を寄せ植えに使えば、一発で寄せ植えのメイン多肉に早変わり!
黄色をした多肉って、ありそうで意外と少ないような気がします。
あまりお目にかかれませんので、ついつい黄色く色づいた「黄麗」に目が行っちゃうんですよ…
もっと評価されてもいい「黄麗」なんですが、意外と人気がないようです。
黄金のように輝く黄色の黄麗を手に入れても、いつしか褪めた色の黄麗になってしまうことが多いです。
きれいな黄色を維持するのは難しいですね…
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失敗しないコツは…
光に当て過ぎると、褪めた黄色、光に当てないと緑っぽい黄色…と、うまく黄色にならないです。
適度な日光浴、だけど過度な日光浴は厳禁!を心がけていたら、きれいな色に染まってくれると思います。
案外、光の微調整が必要な多肉かもしれません。
後、葉が硬めですので、葉挿し用に葉をもぎる時にきれいに外れない時があります。
徐々に緩めるような感じで、ゆっくり揺すりながら行いましょう。