クッカバラの管理|育て方や特徴、増やし方、水やり、失敗しないコツをご紹介【oyageeの植物観察日記】

Pocket

 植物名 と 特徴

クッカバラは株が大きくなってくると、熱帯地方を思わせるぐらいの茂みになります。

まさに、アメリカ熱帯雨林気候区が原産の植物ですよね。葉は主軸である幹にはつかず、主軸から伸びる細い茎頂につきます。

クッカバラの語源は、元々は鳥の「ワライカワセミ」のことです。ワライカワセミは英名で「Laughing Kookaburra」と言い、葉の姿がワライカワセミが大きく翼を広げた姿に似ていることから、この名前が付いたと言われています。(※写真参照・鳥のクッカバラです)

クッカバラは、姿形がセロームと非常によく似ています。

見分けがつかないくらいです。

ガーデニングのプロフェッショナルである園芸店さんでさえも、たまにクッカバラの鉢に「セローム」と商品表示して売ってるぐらいですから(笑)

これもセロームと似てることなんですが、葉が茎から寿命などで取れ落ちましたら、主幹の茎の部分が目玉のような独特の模様になるのが特徴です。

その主幹から気根を出すこともあり、その根はやがて地面まで達し、土の中で根を張ります。

株が倒れないように支柱の役目をするのが気根の特徴です。

株と葉は上へ上へと成長を続けます。

段々と重くなってくる株は重力に耐えられずに歪みながら成長したり、光や置き場所などの環境によっても株が曲がってくることもあります。

また、針金などを使って人間の手で故意に曲げて、歪(いびつ)な姿をした株を楽しむこともできます。

変形した株は、世の中に二つはない「世界に一つだけの株」として生まれ変わりますので、ますます愛着が沸いてきて、育てがいもあると思います。

  • 英 名 : Kookaburra
  • 学 名 : Philodendron kookaburra
  • 科 名 : サトイモ 科
  • 属 名 : フィロデンドロン 属
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所  明るい室内 半日陰 明るい室内
水分 乾かし気味 普通 毎日 普通 乾かし気味
施肥         置き肥 (2か月に1回)      
植替え         挿し木 株分け      

 置き場所

耐陰性のある植物ですので、室内でも大丈夫ですが、明るい場所に置きましょう。

外での管理もできますが、直射日光に当てると葉焼けを起こしますので注意しましょう。

日照不足になりますと、ひ弱な株になりますから、適度な日光浴がいいと思います。

置き場所などは同系植物のセロームとほぼ一緒でいいと思います。

スポンサーリンク

 水やり

水やりも、セロームとほぼ一緒でいいと思います。鉢が乾いてから与える程度で十分です。

水やりをするのなら、鉢底から流れ出るぐらいたっぷり与えてください。ただし、水不足になりますと下葉から枯れてきますのでご注意を。

葉が大きくて印象的な植物ですので、大切にする為にも葉水はしっかり与えましょう。冬の水やりは控えめに。

 増やし方

挿し木株分けで増えます。

株分けは、親株の根元から小さい子株が出ることがありますから、植え替え時に株分けしてあげます。

2017年5月に子株の株分けを行いました。

「クッカバラの増やし方|子株からの株分けに挑戦!その後の水やりと置き場所は?」(2017.05.16更新)

詳しいブログはこちら… 

挿し木なら、伸びてる茎の部分に気根が1本あれば、その気根を切り離す茎の方に残してあげた方が、確実に根付くと思います。

根がまったくない挿し木よりも根があった方が成功する確率が高いと思いますよ。

挿し木の場合、切ってすぐに植え替えるよりは、切り口を乾かした方がいいと思います

切り口からが腐ってしまいますので。

切り離した元の株は、主軸の生長がストップしますが、根はまだ生きてますので、すぐに脇芽が出てくると思いますよ。

ある程度脇芽が生長してくると、また株分けで増やせます。


01.
生長しすぎたクッカバラを切り戻したら、脇からこんな風に子株が出てきます。

見づらいですが、右の子株は気根もしっかり出てますよ。

株分けをする時に、気根を付けたまま切ってあげて新しい鉢に植えますと、すぐに根を張ります。

02.
これが親株から切り離した子株です。

正式に言うと、左手前が一昨年出た子株を株分けして、白い鉢が去年出た子株を株分けしました。

何故か、一昨年の子株の方は生長がよくなくて小さいんですよ(汗)


 管理人から一言

 何度も言いますけど、育て方、管理方法、特徴などはセロームとほぼ一緒です。根がしっかり出て、土をしっかりとらえてきちんと張ってれば、新芽がどんどん出てきます。

園芸店で売られてるのは、葉がまっすぐ伸びて、立派なものが多いです。ああいう風になるまで育ててみたいんですよ。

だけど、クッカバラもセロームもどちらも育てにくい… 好きなのに、育てるのが苦手ですね。

株分けしても、根がしっかり張ってくれないんですよ。土が合ってないんでしょうか?

多分、安い土を使ってるから、土との相性が悪いのかもしれません。

あと、クッカバラをある程度大きく成長すると、葉が重さが重力に負けたのか、茎が葉の重さを支える力がないのか、すごく広がるんですよ。

傘を広げて裏返した時みたいに四方八方に広がった状態で育っていきます。

まっすぐ立つ癖をつけようと、葉の全体をぐるっと一周ロープを回し、縛って上を向かせた姿勢まま、1か月ほどその状態をキープしたんですが、ロープをほどいたら癖はついておらず、以前のようにだらんと広がったままでした。

それと、縦長の写真は、買った時はすごく色鮮やかな緑色をしてたんですが、いつの間にか葉の表面に黄色いブツブツって斑点ができてました。

黄色や茶色の斑点、よくできるんですよね… 葉の色も段々くすんできて、あまりよくないんですよ。

この斑点は日焼け跡なんでしょうか? それとも、日照不足なんでしょうか?

はたまた、土に根がしっかり張ってなくて、根の障害なんでしょうか? 根詰まりなんでしょうか? ただの水分不足なんでしょうか?

全然問題なくて、ただの寿命で黄色に変色してるだけと思っててもいいんでしょうか?

この2つの問題、まったく原因がわからなくて、何年も解決しない切実な悩みなんです…

 「知ってる方がいらっしゃいましたら、誰か教えてください……」

セロームのページにも書きましたが、「セローム」と「クッカバラ」の区別がいまいちよくわかりません。

 セロームのページ… 

(写真参照:白い鉢がクッカバラで、右の黒いビニールポットの小さい植物がセロームの子株です。この時点では、葉の形がほぼ同じです)

セロームとクッカバラの見分け方を自分なりに調べた結果、クッカバラはセロームよりも「葉が小振りで細長い」 「葉の切れ込み度がほぼ一定」 「若い葉も古い葉も、形がほぼ同じ」 (セロームに比べたら)、それほど大きくならない」 「枝数が多い」 「葉が小さいわりに厚めで硬め」 「脇芽の出る頻度が高い」って判断してみましたが、合ってます?

でも、一般的にセロームの方がよく知られてて、クッカバラは日の目を見ることが少なく、なんとなくですが、隅に追いやられてる感じがします。似てるから、そういう運命なんでしょうか?

同じサトイモ科・フィロデンドロン属の仲間で、同じ姿や形をしてたら、どうしても見栄えが良くって、大きめの方に目が行きますし、そうなると断然、セロームの方が注目されてしまいますよね。

クッカバラは、「日陰の女」ならぬ「日陰の植物」って感じですよ(笑)

似てるから、必然的にそういう運命なんですね……。

育てやすさ ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
※管理人の個人的感想です

 これまでのBlog(植替え、株分け、他の報告)

 「クッカバラの増やし方|子株からの株分けに挑戦」(2017.05.16更新)

 管理人の失敗談から学ぶ「失敗しないコツ」

  • 根がうまく這ってくれなくて、枯らした。
  • 葉に黄色い斑点ができたり、茶色くなったりして枯れる。
  • 葉に色つやがない。
  • 葉がタコの足のように四方八方に広がる。

失敗しないコツは、「とにかく根。根を日々観察して、株の健康状態を知る」です。

Pocket

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

フォローする